Category Archives: レポート、アクション、ほか

再稼働阻止全国ネットワークでは、川内原発再稼働に断固反対の姿勢で、全国一斉規制委抗議行動に取り組み、全国の原発現地・周辺の方々へ参加を呼びかけました。

各地の原子力規制事務所(現地のオフサイトセンター)および本庁(東京六本木の原子力規制庁)に提出された申入書や抗議書は以下の通りです。

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2014年5月29日に開催した規制庁交渉
http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/archives/5594

再稼働推進機関である原子力規制委員会へ 抗議ハガキを出そう!

再稼働阻止全国ネットワーク ハガキアクション

「優先審査」で最初の再稼動といわれる川内原発。桜島の火砕流跡を九州電力も公式に認め、火山学者たちも最もリスクのある原発としています。川内を皮切りに、危険な原発を次々と動かそうとしている規制委。まだ東電福島第一原発事故は収束もせず高濃度放射能汚染水の垂れ流しなど危機的な状況が次々と明らかになる中で、川内原発の再稼働なんてとんでもありません!

脱原発社会をめざす皆さま、ハガキ抗議行動にお力をお貸し下さい!
是非、再稼働をストップするために連帯しあいましょう!
再稼働推進機関となっている原子力規制委員会へ抗議の声を届けましょう!

☆ハガキ3枚 + 抗議の宛先一覧(別紙) = 1セット200円

※消費税増税ではがきの料金が変わりましたので、4月1日以前にはがきを購入した方は、ポストへ投函する前に、額面に不足がないかご確認ください。

◆ハガキの書き方
【おもて】
・1枚に宛名1人を、自筆でお書き下さい。(できるだけ自筆で。相手に訴える効果が大きいです。)
 原子力規制委員会委員長 田中俊一
 原子力規制委員会 委員長代理 島崎邦彦
 原子力規制庁 長官 池田克彦

・送り先住所 〒106-8450 東京都港区六本木1丁目9番9号

【うら面】
・枠で囲んである<わたしの一言>に、あなたの思いや意見を自由に書いて下さい。
・差出人住所は、都道府県と市町村だけでも結構です。番地の記入は各自ご判断下さい。
・差出人の名前は、フルネームでも苗字だけでもペンネームでも構いません。
 (自分が所属していない団体・グループの名称や、他人の名前を書いてはいけません

◆ハガキの裏面には、つぎのような文面がすでに印字されています。

川内原発 再稼動するな!
原子力規制委員会は、核のゴミ・汚染水・再稼働と”原発3本の毒矢”を国民に射るのですか?
「新規制基準に適合しても絶対安全とは言えない」と言いながら、田中委員長は再稼働を推進するのですか?
福島原発事故の原因究明不十分なまま、なぜ動かすの?
自治体の地域防災計画が全く不十分。米国なら規制委がその原発の停止を命じます。
おまけに、川内原発の近くには桜島をはじめ沢山の火山があり、火砕流が到達したら原発はもたない。
原発を稼働させることは総ての命への背任行為です。

◆このハガキに関する問合せ先
・再稼働阻止全国ネットワーク
 電話 070-6650-5549 FAX 03-3238-0797(再稼働阻止全国ネット宛て、と書いて下さい)
・たんぽぽ舎 電話 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797

(活動の報告)

京都で再稼働阻止全国相談会、参加180名
“一番手”の川内原発の阻止をめざして 活発な討論
5月14日(水)、規制委への抗議を全国で行おう

(報告者 柳田真 (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネット)

4月26日(土)・27日(日)、京都で原発再稼働阻止の講演会と全国相談会が180人の参加で開かれた。活発な討論のすえ、「5月一杯を一番手の川内原発についての学習会や集会、ビラまきなどを行うこと」「5月14日(水)に再稼働推進機関である原子力規制委員会、原子力規制庁への全国的な抗議行動を行うこと」「ほか、6月行動」などを決めた。

26日(土)は再稼働阻止ネットの共同代表である2人から講演──「再稼働をどう止めるか」をテーマに鎌田慧さん(ルポライター)と中嶌哲演さんが熱弁。日本の最重要課題は原発だ。一番手と言われる川内原発の阻止が焦点だと力説。

全国の原発現地からの報告は、北海道・泊原発、四国・伊方原発、九州・川内原発、福島の女たちから、福井の原発銀座から、青森・大間から、北陸電力、東電・柏崎刈羽、中国電力、九電・玄海からも報告あり。

27日(日)は再稼働一番手と言われる川内原発を全国の力で、どう止めるかについて活発な討論。

以下の4点にまとめた。

  1. 5月14日(水) 規制委抗議全国行動(第1波)
      ・東京で規制庁へ抗議行動・全国で規制庁出先へ抗議行動・全国でハガキ行動(3枚1組200円)
  2. 6月13日(金)・14日(土) 鹿児島県議会初日、県庁包囲行動13日(金)[]と全国相談会14日(土)[]
  3. 川内原発再稼働阻止 <5月総行動(前段活動)>
     ・全国各地で学習会  ・集会をやろう、ビラ配ろう  ・1週間ステイで、川内へ行こう
     ・福島の女性たちが、川内での辻〃演説行動、各地の金曜行動で川内アピールを。
      「いちいち」行動もやろう。(11日に行動―例 伊方)
  4. 全国結集・県庁包囲・川内演説行動にやはり資金が必要です。「川内の家」、「伊方の家」、少なくとも各10万ほど。

今夏から秋にむけて、ぜひ、「交通費カンパ」「2つの現地へのカンパ」「再稼働阻止阻止ネットのサポーター加入」をよろしくお願いします。

カンパ、サポーターのご入金は郵便振替でお願いします。

 口座記号 00110-0-688699
 加入者名 再稼働阻止全国ネットワーク

通信欄に、個人サポーター/団体サポーター/交通費カンパ/現地の家カンパ のいずれかを書いて、お名前と連絡先(住所、電話またはメールアドレス)を添えてお申し込み下さい

4/16に開かれた「緊急院内集会:川内原発の火山リスクと再稼働審査」の当日資料を紹介します。
(リンク元 http://urx.nu/7Qjs

講演者:井村隆介さん(鹿児島大学大学院・理工学研究科准教授:火山学)

配布資料1:火山影響評価について審査の現状 …阪上武(集会実行委員会)
川内原発の火山リスクと再稼働審査(阪上).pdf

配布資料2:カルデラ巨大噴火のリスク評価とリスク管理 ~川内原発再稼働を考える~…井村隆介(鹿児島大学 大学院理工学研究科)
川内原発の火山リスクと再稼働審査_井村.pdf

 現在、再稼働に向けて審査中の川内原発の周辺には、桜島を含む姶良(あいら)カルデラなど、大規模なカルデラが点在し、数万年に一度発生する破局的噴火では、火砕流が原発にまで達すること明らかになっています。

 九州電力は、原発の運用期間中に破局的噴火が発生する可能性は十分に低く、地殻変動や微小地震の変化を捉えることにより、事前の対応が可能だと主張しています。本当にそうでしょうか?火砕流に対しては、原発を止めるだけでなく、核燃料の移動や廃炉が必要で、何十年も前に前兆を捉える必要があります。

 原子力規制委員会は、再稼働審査に火山学者を入れず、火山学者の警告を無視しており、破局的噴火の可能性については検討すらしていません。4月中にも審査書案を仕上げようとしています。破局的噴火により火山灰は全国に飛散し、首都圏でも10cm以上積もります。死の灰が混ざったらどうなるのでしょうか。

 集会では、鹿児島大で長年、九州の火山に向き合ってこられた井村隆介先生に、川内原発の火山リスクについて、火山学者としてはじめて公開の場でお話いただきます。ふるってご参加ください。

日 時:4月16日(水)17:30~19:30
場 所:参議院議員会館講堂(30分前からロビーにて通行証配布)
    地下鉄永田町駅・国会議事堂前駅
主 催:川内原発の火山リスクを考える集会実行委員会
問合せ:090-8116-7155阪上
資料代:500円

講師プロフィール 井村隆介(いむら・りゅうすけ)

1964年大阪府生まれ。鹿児島大学准教授火山学。東京都立大学大学院修了。通産省地質調査所(現・(独)産業技術総合研究所)を経て96年に鹿児島大学に赴任。国交省TECドクター、鹿児島県土砂災害対策アドバイザー、屋久島世界遺産地域科学委員会委員、霧島ジオパーク推進連絡協議会顧問。著作は『霧島火山の生い立ち』(04年、徳田屋書店)など。

【活動紹介】4月16日(水)原子力規制庁まえ抗議行動で提出された申入書を紹介します。

申し入れ書
原子力規制委員会 委員長 田中俊一 様

今年、1月20日の原子力規制庁との院内交渉集会(主催:再稼働阻止全国ネットワーク)で、「規制基準を満たした原発でも事故は起きますか」という質問に対して、規制庁は「規制基準を満たした原発でも事故は起きます。この基準は最低のもので、あとは事業者の責任です。規制庁の役割は審査することであり、審査結果と審査過程を国民に丁寧に説明していくまでで、地元了解をとる事はしません。地元への説明と了解は切り離すというのが政治的判断です。」と回答しました。

この答えから、規制庁の規制基準は原発事故が絶対に起きないことを保証するものではないことが明らかになりました。福島での実際の被害を見れば、原発事故を想定した再稼働など絶対に許されないことです。東京電力福島第一原発事故は発生から3年以上たちますが、国も、電力会社も事故を収束させることができません。深刻な放射能汚染が福島県を超えて広がっています。太平洋には一日何百トンもの超高濃度放射能汚染水が垂れ流しのままです。多くの人々が故郷を奪われ、原発事故被害者の苦しみは今も続いています。

今回、規制委員会は九州電力川内原発を優先的に再稼働審査することを決めましたが、事故が起きることを前提にした基準で審査を進めることは、原発立地自治体住民として受け入れることも認めることもできません。私たちはみな、健康で安全に安心して生活する権利があります。再稼働反対は生存権を守ることです。

以上の理由から、原発再稼働審査をやめ、東京電力福島第一原発事故の収束と原因究明に取り組み、環境と国民の生命と財産を守るために原子力を規制するよう強く求めます。

2014年4月16日
伊方原発50km圏内住民有志の会

川内原発再稼働反対の皆様へ

明日の抗議行動、愛媛の地より応援しております。
川内原発は一番問題がないと再稼働検査の一番手にされましたが、火山の危険もあり、地震の危険もあり、津波の危険もあり、問題だらけの原発です。

川内原発で事故が起これば、九州はもちろん、四国・中国と西日本は全滅。

福島原発事故で東日本がすでに放射能汚染されていますから、日本はかろうじて北海道と沖縄だけが放射能汚染を免れるという状態になります。

どうして日本を滅ぼすようなことを政府がしたがるのかわかりません。

わたしたちは、健康で安全・安心に生活する権利があります。

再稼働反対運動は、生存権を守る運動です。
また、原発が事故を起こせば、放射能汚染されるのは人間だけではありません。

自然そのものが汚染されてしまいます。

自然を破壊する最たるものは人間ですが、自然を守り、整えることができるのも人間です。

人として「自然を守り、整える」責任を果たしましょう!
川内原発が再稼働すれば、次は伊方原発と目されています。

そして次々と再稼働されてしまうでしょう。

最初の突破口を開けさせないためにも、皆様の活動は大変重要なものです。

みんなで団結して、ひとつの原発も再稼働させないように頑張りましょう!
日本と世界の未来のために、皆様の活動にエールを送ります。

2014年4月15日
二宮(伊方原発50km圏内住民有志の会)より

【活動紹介】4月16日(水)原子力規制庁まえ抗議行動で提出された申入書を紹介します。

経済産業大臣 茂木俊充 様
原子力規制委員長 田中俊一 様

2014年4月16日
かごしま反原発連合有志
副代表 松 元 成 一
抗 議 文

鹿児島県の川内原発再稼働へ向けた規制委員会の審査が、全国で最優先であり、大詰めを迎えていると聞いています。原発周辺の自然災害に対する検証もろくにできていないのに、拙速な再稼働急ぐ事は重大な誤りです。この審査に対して鹿児島県から厳重に抗議します。貴職は、福島第一原発の大事故以降、最大限原発の安全性を検証する責任ある任務を担ってこられたはずです。

しかし、3.11から3年以上経った今、貴職の動きは川内原発の再稼働を推進しようとしているようにしか見えません。私たち鹿児島県民は規制委員会の九州電力に対するいいかげんな検討を断じて許せません。伊藤佑一郎鹿児島県知事は、鹿児島県民に何の説明もなく川内原発再稼働の急がせるよう経産省に要請する始末です。有効な避難計画さえ示していないのにです。

川内原発の稼働の安全性について全く証明も実証も何らされていません。次の項目については、さる3月13日にも指摘したところですが、それに対する回答も対策も論議もされていません。もう一度、回答を求めます。

(1)川内原発に向かって幾つもの活断層が延びている(九州電力は、このデータを改ざんして報告している)。更につい最近原発建屋の至近800mの所に活断層が発見されている。
(2)日本最大の活断層である中央構造線が川内原発のすぐ北を通っている。
(3)世界有数の地震列島であり火山列島でもある日本列島に我々は暮らしている。その中でも稀な5つのカルデラが存在する南九州に川内原発は建っている。

これらに対する検証もなく川内原発再稼働を推進するのか、全く非科学的です。九州電力は適合審査会合において基準値震動を540ガルから620ガルに引き上げました。しかし、その事への対策はどうなったのでしょう。何らかの物理的措置がされたという報告はありませんよね。何の危惧も想定していなかった福島第一の大事故に対し「想定外の事故」と政府は発表したではないですか。しかも、事故の原因を東京電力も政府も解明していません。再度問います。日本の原発のどれが安全だと誰が判断できるのでしょうか。規制委員会のお粗末で無責任な仕事を糾弾します。

川内原発でひとたび事故が起これば、その放射能は日本列島を覆い住民の生命を完全に脅かす事になるのは明らかです。私は世界最大級と言われる姶良カルデラの中で暮らしています。自然災害と向き合って生きているのです。その周辺に原発があることは火山地帯に超大型地雷を仕掛けているのと同じです。もうこのような愚行は止めましょう。

今、子どもたちの未来と引き換えに、原発マネー欲しさに川内原発の再稼働をする事は、断じて認めません。福祉を作り守る為に仕事をするのが行政の義務です。

九州電力のいい加減な申請は絶対認めず、再稼働の推進ではなく、規制する審査をして下さい。

【活動紹介】4月16日(水)、原子力規制庁まえで原発再稼働を推進する原子力規制庁・規制委員会に対し、抗議行動を行い、以下の申入書を提出しました。     (事務局)

原子力規制委員会 委員長 田中俊一様
委員 島﨑邦彦様、更田豊志様、中村佳代子様、大島賢三様
原子力規制庁 長官 池田克彦様、次長 森本英香様

「原子力マフィア」による再稼働推進を糾弾する!
 放射能汚染水対策・廃炉化に専念せよ
 安全性が保障できない原発再稼働を認めるな
 防災計画、避難計画が不十分な原発を稼働させるな
 立地周辺地域の範囲を拡大し、事前了解を得よ
 適合審査を中止し事故検証をし直し新規制基準を作り直せ
 川内原発の「審査書案」について広く有識者の意見を聴け
 火山噴火リスク評価をやり直せ
 非科学的・政治的知見を押し付けるな

2014年4月16日 再稼働阻止全国ネットワーク

私達は、原子力規制委員会に対して、昨年9月11日、9月25日、10月23日、12月11日、本年2月19日、3月13日に「再稼働審査は止めて汚染水対策に専念せよ!」と訴え続け、院内でも規制庁への要請行動を実施してきた。

東電福島第一原発(以下イチエフ)では、放射能汚染水じゃじゃ漏れで汚染水タンクが貯まるばかりか、ストロンチウム500万Bq/L高濃度汚染隠しが明らかになり、IAEA からも薄めて海洋放出を検討するように提案され総量規制管理が守れない状態。おまけに、命綱のはずの多核種除去装置ALPSが目標の性能に達しないばかりか故障を頻発。更に、1~3号機原子炉の状況が不明で、4号炉プールからの核燃料棒取り出し作業中である。

新たなアクシデントや自然災害による制御不能、労働者の被爆と労働者のイチエフ離れを私達は懸念している。イチエフ廃炉への工程も延ばし延ばしで、福島の人たちの人生設計が全く不可能な状態だ。

にもかかわらず、規制委・規制庁は、川内原発を優先して適合審査を続け「審査書」作成に着手、川内原発の再稼働を目論んでいる。更に、計11サイト19基の原発再稼働への道を開いている。

「原子力マフィア」出身の委員長や委員、原子力安全保安院から横滑りの規制庁職員、元警視総監の規制庁長官らで2012年9月に発足した原子力規制委員会は、5か月間も国会同意を得られないまま、東電福島原発事故状況を明らかにせず水汚染対策・事故収束・事故検証・廃炉化等当然実施すべき手立てをせず、私たちを欺き、IAEA他の世界の原発推進組織と連携しながら、巧みに既存原発の再稼働を目論み、次の施策を実施してきた。
(1)イチエフ事故による放射能汚染の過少評価
(2)UPZ 30kmを規定する原子力災害対策指針の制定と防災計画・訓練の押しつけ
(3)再稼働ありきの「新規制基準」の制定
(4)年間100ミリSv安全、年間20ミリSv帰還など、民衆の被曝を容認する非科学的考え方の提言
(5)「原子力マフィア」専門家と規制委・規制庁のみによる「新規制基準」適合性審査

以上の認識にたって、今回私達は次のことを要請する。

  1. 規制委・規制庁は、福島第一原発の放射能汚染水対策・廃炉化に専念せよ
    規制委設置法でいう「国民の生命、健康及び財産の保護、環境の保全並びに我が国の安全保障に資する」ために今なすべきことは、放射能汚染水対策と廃炉化に専念することだ。
  2. 安全性が保障できない原発再稼働を認めるな!
    安倍首相は「原子力規制委員会が世界で最も厳しいレベルの規制基準で徹底的な検査を行い、これに適合すると認められた原発は再稼働を進めたい」と言い、田中委員長は「新規制基準に適合しても絶対安全とは言えない」と言う。誰が原発再稼働の安全性を保障するのか?
  3. 防災計画、避難計画が不十分な原発を稼働させるな!
    川内原発について、昨年10 月に国が総合防災訓練を実施したが、あまりに非現実的な避難計画・訓練であることが明らかになった。米原子力規制委員会前委員長グレゴリー・ヤツコ氏は「避難計画が不十分なら、米国では原子力規制委が原発停止を指示するだろう」と指摘している。原発推進機関であるIAEA でさえ要求している深層防護第5 層が満足できないのだから、再稼働を許してはいけない。
  4. 立地周辺地域の範囲を拡大し、事前了解を得よ
    規制委・規制庁は、立地周辺地域の事前了解を得よ。また了解対象となる住民の対象地域を拡大するべきだ、UPZ30km圏では狭すぎる。30km圏外にも放射能汚染が発生しうることは飯館村の被害が実証している。
  5. 適合審査を中止しイチエフ事故検証をし直し新規制基準を作り直せ
    多くの専門家や民衆が指摘しているように、新規制基準は既存原発を再稼動させるための基準で、これに適合しても何ら安全性の保障にならない。国会事故調の調査結果などイチエフ事故の教訓を生かし、多くの有識者の意見を取り入れて新規制基準を作りなおすべきだ。特に、地震による配管破断影響確認、基準地震動設定の見直し、立地基準尊重、複数基稼働禁止、コアキャッチャーの設置、防災計画・訓練、立地・周辺住民の理解など、これらを規制基準に追加すべきだ。
  6. 川内原発の「審査書案」について広く有識者の意見を聴け
    新規制基準の問題とともに、今の新規制基準への適合性審査についても多くの専門家から問題点が指摘されている。一旦田中委員長がやると言った「公聴会」を全国で実施し、川内原発の「審査書案」に対する専門家や民衆の意見を聞き、不合格の「審査書」を作れ。
  7. 火山噴火リスク評価をやり直せ
    火山噴火によって火砕流や火山灰が原発に到達すれば、原発の制御が不可能になりメルトダウン必至である。川内原発は桜島を含む姶良カルデラに近く、過去に火砕流が川内原発に到達した記録も明らかにされた。モニタリングで核燃料などを他に移すことも不可能だ。
  8. 非科学的・政治的知見を押し付けるな
    規制委は、100ミリSv/年以下の安全、20ミリSv/年以下の帰還を押しつけて、「チェルノブイリ基準」(5ミリSv/年以上:移住義務ゾーン、1ミリSv/年以上:移住権利地域)よりも甘い基準で事故被害者を人体実験させている。また、放射線審議会を復活したが、食品放射能汚染の基準を甘くするべきではない。

    以上、ノーリターンルールを無視して推進官庁と連携して原発再稼働を推進する規制委員会・規制庁に強く申入れするとともに、後日回答を求める。

(山本太郎参議院議員 オフィシャルブログより)

原発再稼働に関する質問主意書 (原発立地自治体住民連合)
2014年04月07日 12:41

3月24日(月)参議院講堂にて、原発再稼働に反対する立地自治体の地方議員有志でつくる原発立地自治体住民連合が、原発の安全性などに関する七項目の公開質問状を政府に提出しましたが、政府より公式に「文章による回答はしない」という回答を受け取りましたので、山本太郎事務室が代わりに“質問主意書”として正式に政府の回答を求めることになりました。

原発再稼働に関する質問主意書
http://blog.livedoor.jp/yamamototarojimusho/archives/5043280.html

【地域の活動紹介】原子力規制委員会が新規制基準適合性審査の一環で川内原発の現地調査に入ったことに対し、地元市民グループなどが抗議行動を行いました。その際、市民団体から出された申入書を紹介します。

2014年4月3日

原子力規制委員会
委員長代理 島崎邦彦様

川内原発敷地に近接する断層の現地調査を求めます(申し入れ)
川内原発活断層研究会
代表 北畠 清仁

 本日の現地調査で、炉心より北東800m近くに発見された断層の現地調査をおこなうように強く求めます。
 昨年9月17日付で規制委員会委員長宛て「川内原子力発電所周辺の活断層について(公開質問状)」を提出し、今年3月3日付で「川内原発に近接する断層の厳密な調査を求めます」とする文書を提出しています。

 その中で、今回発見された断層は、炉心から約800メートルと極めて近い位置にあること、断層粘土の軟らかさから将来も活動する可能性があること、空中写真から見られる敷地内のリニアメントとの関連性の調査をされたいことなどを訴えています。

 また3月31日にも同様の趣旨で文書と資料(断層粘土を含む)を島崎邦彦様宛てにお届けしていますが、それに対する回答はいまだにありません。

本日は、きびしいご日程とは思いますが、あたらしく発見された断層についての現地での調査を重ねて求めるものです。

以上

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関連資料

川内原発敷地に近接する断層現地ご説明についての要望(3月31日)
 (添付:川内原発敷地東部山地のリニアメントと断層
 (添付:久見崎断層地図 [img]
 (添付:久見崎柳山線断層 [img]
 (添付:寄田東リニアメント [img]
 (添付:川内川河口地溝帯に関して [PDF]

【地域の活動紹介】原子力規制委員会が新規制基準適合性審査の一環で川内原発の現地調査に入ったことに対し、地元市民グループなどが抗議行動を行いました。その際、市民団体から出された申入書を紹介します。

2014年4月3日

原子力規制委員会
委員長代理 島崎邦彦様

申 入 書
反原発・かごしまネット
 代表 向原祥隆
[住所表記を省略]

 原子力規制委員会は3月13日、九州電力川内原発1、2号機を優先的に審査することを決めました。

 しかしながら、私たちが指摘してきた多くのことが、積み残しのままになっているのではないでしょうか。一たび川内原発が爆発事故を起こせば、鹿児島県全域が壊滅しかねません。規制委員会には、下記の事項について、きちんとした結論を出し、公開するよう申し入れます。

(1)原発周辺の活断層の存在をすべて解明すること

①地震調査研究推進本部地震調査委員会が示した以外の活断層を明示すること
理由:2013年2月発表の長期評価は、いわば中間報告であることが議事録を見ればよく分かる。地震調査委員会の議事録には「委員:断層図を見る限り、今回指摘された個所以外にも、多数の断層変異が認められる」(2012.7.26)「委員:今回のように生データを見ると『活断層が存在するのは明らか』」(同)「委員:電力会社の資料を見る限り、市来断層の延長部の海域には、少なくとも何条かの活断層がある。それは膨大な作業量となるだろう」「主査:それらは原子力保安院の会議で行う作業である」(2012.6.25)という文言が並ぶ。
保安院なき今、地震調査委員会が示した以外の活断層を評価するのは、規制委員会の責務である。

②FA(甑断層)の東端を明示すること
理由:地震調査委員会の議事録に「委員:FA断層の東端はどこか等の読み直しが必要となる」(2012.6.25)との文言がある。東に延びれば、川内原発に一層近づく。

③FC(甑海峡中央断層)の北端を明示すること
理由:「委員:FC断層がさらに北に延びる可能性についてはどうするか」、「主査:FC断層がFA断層を止めているということか」、「委員:そのように見えるということである」「事務局:その可能性があるということである」(2012.6.25)との文言がある。北に延びれば、川内原発に一層近づく。

④川内川河口推定断層の存否を明示すること
理由:川内原発1kmの川内川河口推定断層は橋本他論文(1972)によって広く知られる。事実、川内川河口の両岸に20~30mのMIS5e(12.5万年前の海成段丘面)があり、下山論文(1999)には河口-36.1mにMIS5eがある。河口が50~60m陥没構造にあることを示す。九電はこの事実を無視している。

⑤炉心から800mの距離にある断層が活断層でないことを明示すること
理由:炉心からおよそ800mにある林道露頭に幅20cmないし30cmの破砕帯を伴う断層がある。その中心部分には軟らかく、指でこねることのできる断層粘土が存在する。こういう性状を持った断層は少なくとも3本、近接して観察される。断層粘土の軟らかさから、12~13万年前以降に動いた活断層の可能性が極めて高い。

(2)火山災害に対する安全性の根拠を明らかにすること

①桜島の考えられる最大規模の噴火を明示すること
理由:文明、安永、大正等の噴火が知られるが、これ以上の噴火はあり得ないのか、最大級の噴火はどの程度になるのか。

②大規模火砕流の到達しない根拠を明示すること
理由:川内原発直近3kmには、2万7千年前の姶良カルデラによる入戸火砕流、10万5千年前の阿多カルデラからの阿多火砕流の露頭があり、到達したことは明らかである。九電は火砕流の可能性は極めて小さいとするが、何の根拠もない。

以上