ブログ紹介
六ヶ所再処理工場の問題点 核のゴミの集積・拡散所に未来はあるか
沖縄県民以外の全国の皆さんが支払う電気代の中から、六ヶ所再処理工場やMOX加工場の費用が支払われています。2023年に再処理工場操業、2025年にMOX加工工場が操業する予定ですが、本格操業によって沢山の放射能が環境中に放出されます。万が一の事故によっては、その影響は台湾と中国にまで及ぶ可能性があると元京都大学の小出さんが述べています。新聞やテレビでは分からない再処理工場の実態と現地の情報を皆さんに伝えていく場です。ぜひ自分の問題として考えて頂ければと思います。
(ブログ作成:山田清彦氏(核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団事務局長))
※内容についてご質問のある方は、xt822788@bg7.so-net.ne.jp へメールをお送りください。
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ブログ 目次
投稿 4月27日
解説1:核燃料サイクルについて
ウランの採掘から始まって、原子炉の中で燃焼し、再処理を経て、それから発生する製品と高・低レベル放射性廃棄物の貯蔵管理までの流れを示します。 それがどのようになっているかを知ることは、…
投稿 4月28日
解説2:六ヶ所核燃サイクル施設とは
核燃料サイクルに関連した3施設:ウラン濃縮工場・低レベル放射性廃棄物埋設施設・再処理工場を「核燃サイクル三点セット」として電気事業連合会が青森県下北郡に建設したいと申し出たので、…
投稿 4月6日
スタディツアー テープ起こし
昨年(2020年)10月17日 アオモリ スタディツアー 山田清彦によるガイド パワーポイントでの学習会のテープ起こしとなります。長文なので、ごめんなさい。 参考資料等を添付したものもあり…
投稿 5月5日
解説3:ウラン濃縮工場
事業計画の説明 ─ 1年目に150トンSWU/年の工場を一つ作り、毎年増設していく予定でした。1つの工場は10年間無停止で運転し、10年目には1,500トンSWU/年まで増やします。11年目には…
投稿 5月6日
解説3の2:ウラン濃縮工場の運転状況
当初、150トンSWU/年の施設を毎年立ち上げ、1500トンSWU/年とする計画だったが、新型機の導入が困難で2012年以降の最新型機導入。75トンSWU/年相当操業中だったが、9月12日に停止。…
投稿 5月12日
解説3の3:ウラン残土撤去の約束=果たされない罪
岡山県の人形峠付近で掘り出したウラン残土を放置していたことがありまして、それを放置された地域の住民との約束を動力炉核燃料開発事業団が交わした協定書がありました。90年8月31日、…
投稿 5月27日
解説4:低レベル放射性廃棄物埋設施設
1号廃棄物埋設地に埋設する廃棄体:原子力発電所の運転に伴って発生する濃縮廃液、使用済み樹脂、焼却灰などをセメントやアスファルト、プラスチックを用いて均質、均一に容器(200リットル…
投稿 4月7日
0.再処理工場の問題点
はじめに 青森県下北郡六ヶ所村に核燃サイクル施設の設置が認められたのは、1985年4月9日の青森県議会全員協議会で、当時の北村知事が「核燃受け入れて然るべき」と発言したことによります。…
投稿 4月10日
1.高速増殖炉とセットだった六ヶ所再処理工場
今まで六ヶ所再処理工場の問題でいろいろ取り組んできましたが、やっぱり完工延期というのは非常に意味があります。完工が2022年に延びたということで、それを中心にお話ししていきたいと思い…
投稿 4月11日
2.「プルトニウムを取り出す」とは
プルトニウムと言うと、みなさん長崎型原爆の材料だと連想するかもしれません。だが、「原子力発電所で4年位運転しているうちに、初めは核分裂しやすいウラン235を燃やしているのですが、核分裂…
投稿 4月13日
3.1956年の「再処理」構想
この核燃サイクルと言うのはいつ頃進められたのかというと、1956年9月6日にもう決まってしまいました。今から64年ぐらい前ですね。この時に「燃料の再処理」という言葉がもう出ています。それ…
投稿 4月14日
4.日米原子力協定の現状と期待
85年4月9日に核燃細工施設の受入れが決まった後に当時の日米原子力協定が再発効しました。これまでの東海村の再処理工場の方は個別的同意ということで、再処理するたびに同意を必要としていた…
投稿 4月15日
5.核燃料・核廃棄物運搬船の話
高レベル放射性廃棄物一時貯蔵施設は、核燃3点セットとは別で、後から追加された4点目の施設です。日本の電力会社が使用済燃料の再処理を英仏両国に依頼して、再処理した後に出る高レベル放射性…
投稿 4月16日
6.2022年に再処理工場完工できるのか?
24回目の再処理工場の工期延期発表が2020年8月21日にありました。問題は、その後嘘っぽい計画が出されていることです。この時2021年上期完工にこだわった日本原燃に対して、更田原子力規制…
投稿 4月16日
7.7千億円のお金を突っ込んでも計画通りにはいかないのでは
今、六ヶ所再処理工場では約6千人(日本原燃の社員が約2千人、原子力メーカーの社員等が約2千人、原子力技術のない作業員等が約2千人)働いているそうなんですが、設計及び工事の方法の認可申請(略…
投稿 4月16日
8.無理やり動かそうとしている日本原燃
日本原燃側の姿勢としてはこういうことをやろうとしているし、これを決定したわけです。 2020年の7月16日のデーリー東北の新聞記事があるんですが、今まで安全対策工事でもなんでもそうだけど…
投稿 4月18日
9.パブコメへの応募件数が少ない
2020年9月2日、むつの使用済核燃料中間貯蔵施設の審査書案が了承されました。それから1月の間パブコメを実施しました。しかしパブコメ件数が確か60何件しか応募がありませんでした。再処理のほう…
投稿 4月18日
10.再処理工場の致命的欠陥は
① 世界で最後の湿式再処理工場 六ヶ所再処理工場の致命的欠陥はいくつかありますけど、まず、世界で最後の湿式再処理工場ということがあります。六ヶ所再処理工場は、仮に成功しようが不成功で…
投稿 4月19日
10(追記1) 環境への放射能放出はいつ開始されるか
2020年11月18日、原子力規制員会に日本原燃の増田社長が招かれ、「日本原燃における安全性と技術力向上の取組み」というパワーポイントで説明を行った。その資料の中の13ページには、現在六ヶ所…
投稿 4月20日
10(追記2) 再処理工場の核のゴミの現状について
六ヶ所再処理工場がアクティブ試験を行い、約2年半かけて約425トンの再処理を行ったことがあるので、その時の再処理実績を紹介しながら、それ以降に核のゴミが出ているので、その量も併せて紹介…
投稿 4月19日
11.経産省と規制庁で附合しない数字
2020年7月21日に行われた省庁交渉に参加して、経産省と原子力規制庁の職員に対して、使用済燃料を800トン処理した場合にプルトニウムはどれくらい出ますかと質問しました。 原子力規制庁の…
投稿 4月20日
12.ごまかされないように申請書から拾って表にした
最新の事業申請書には、六ヶ所再処理工場を1年間で800t再処理した際に出て来る核のゴミがどんな種類のもので、どの程度の量が出るのかということで書いています。 プルトニウムと回収ウランの…
投稿 4月21日
13.事故への対応は本当に大丈夫なのか?
他の国では再処理工場全体で事故を起こしているのですが、恥ずかしいことに、プールの漏水は六ヶ所再処理工場でしか起きていません。他の国では起きていない。原子力の先進地では起きていない…
投稿 4月21日
14.高木仁三郎さんの想定図
高レベル放射性廃液が100 ㎥溜った時に、その1%が漏れた時ということで(現在は211 ㎥貯まっていますから当時の2倍くらいの量となっています)その100 ㎥の時の1%ということで、原子力資料…
投稿 4月22日
15.空振りに終わったスクープ
六ヶ所再処理工場は、誰のお金でこんな大きい危険なものが動くことになっているのかということについて解説します。 これは建設当初の試算です。再処理工場を作りました。建設40年操業してごみの…
投稿 4月23日
16.誰のお金でこんな危険なものが動くのか
再処理工場に掛かる費用に関する議論が終わって、じゃあ、このお金誰が払うの?と言った時に、電力会社の方が「こんなお金出せません」、国も「出しません」となりました。 それで色々考えた結果…
投稿 4月23日
17.再処理費用も電気料金から
電力料金明細書を見ると、再処理費用は載ってきません。最近載っているのは、自然環境にやさしい電気のエネルギーだとかで、そういうのは載ってきますがここは隠しているのです。ということで、…
投稿 4月25日
18.冷却機能の喪失による「蒸発乾固」が一番こわい
六ヶ所再処理工場の重大事故の過酷評価を消しちゃっていいのか、と言う話です。 さっきの高木さんが作った図よりももうちょっと小さいやつで、被ばくのイメージを考えてほしいんですが、結局…
投稿 4月29日
19.現場作業員が修復に当たる際の最大放射線量は250ミリシーベルト
高レベル放射性廃液の蒸発乾固の事象について、様々なことを一応検討していますが、現場作業員が修復に当たる際の最大放射線量は250ミリシーベルトを超えないということになっています。福島の…
投稿 4月30日
20.「嘘」が混じっている審査結果
日本原燃の事故評価が高木さんの評価とあまりに違いすぎるので、本当にこれで正しいのかなあと私は疑問に思っています。おそらくは嘘なんだろうと思います。蒸発・乾固した時、日本原燃は最初…
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投稿 4月6日
TOPIC:貯槽等にプルトニウム沢山あるよ
2021年4月2日 デーリー東北3面 使用済核燃料再処理計画の変更を届け出 原燃、規制委に 日本原燃は1日、原子力規制委員会に使用済み核燃料再処理工場(六ヶ所村)の使用計画変更を届出た。…
投稿 4月6日
TOPIC:4・9反核燃の日集会がコロナ感染拡大で中止に
1985年4月9日に、当時の北村知事が、青森県議会全員協議会(議決機関ではない)で核燃受け入れを決めて以来、毎年抗議の集会を開催しています。昨年と今年は、コロナの影響で開催できません。…
投稿 4月14日
TOPIC:放射線測定器のテスト
六ヶ所再処理工場が運転開始したら、相当な放射能障害が発生するのは間違いないが、それを計る機械がないと五感では感じられない。10年前の3.11以降、急きょ求めた2台の測定器(日本製が…