Category Archives: レポート、アクション、ほか

6月13日・14日、川内原発再稼働に抗議する鹿児島県行動において、次のような要請書、申入書が提出されました。

鹿児島県知事あて
要援護者を中心とした原発避難計画に対する見解表明の要請
(ストップ再稼働!3.11鹿児島集会実行委員会)

九州電力あて
申入書(川内原発動かすな!東日本決起集会実効委員会)

九州電力あて
川内原発に対する再稼働中止申入れ(かごしま反原発連合有志)

九州電力あて
川内原発再稼働に強く反対します(八幡浜・原発から子どもを守る女の会)

九州電力あて
要請書(再稼働阻止全国ネットワーク)

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【地域の活動紹介】

5月16日開催の鹿児島県薩摩川内市議会・原発特別委員会(※1)に、参考人として九州電力が招致されました。休憩無し全3時間の内容を報告します。

【 概 略 】

市議会にはすでに、原発再稼動などに関わる陳情(※2)が提出されており、16日に行われた特別委員会には副社長・山元氏以下4名が出席し、参考人招致という形式で九州電力からの説明と委員による質疑が行われました。

質疑の最大のポイントは、基準地震動(※3)を620ガルに改正(この数値を原子力規制委に報告)しながら、それに対応する「建屋、機器の据え付け部、機器自体、そして配管の詳細設計がまったく着手されていない」、という証言が明らかにされたことです。現在はまだ、機器類のコンピュータ・シミュレーションの段階で、それが終わってから、設計のやり直し、改造・新設という段取りです。当然、補正申請書の提出と、その承認という手続きが必要です。

九電は、津波と火災の対策工事でお茶を濁し、「6月末に工事終了」と嘯(うそぶ)いてきました。しかしその背後に、地震対策工事の問題が隠れていたわけです。

地震による配管破断こそ、福島原発事故の真の原因とも言われています。基準地震動の数字だけを操作し、実際の対策のめどは立っていない、ということが明らかになった証言でした。さらにこれが、再稼働が9月どころか10月に延びる、と言われる真因でもありました。

質問に対する答弁は、山元副社長が対策全般について説明し、部長ら他3名が適合性審査の状況、地震・津波・火山対策などの技術的な内容と電力需給を担当していました。


【 質疑応答 】

【山元副社長の冒頭発言】

  1. 燃料費負担増が6,000億円(昨年度)に上っており、川内原発だけでも再稼働したい。
  2. 規制委員会対応には200人体制。
    規制委によるヒアリングはのべ368回に上る。安全性・信頼性対策を強めている。
  3. 原発停止により、この夏の電力需給が厳しい。

【適合性審査の状況について報告(T部長)】

  1. 初の申請書は、安全対策の基本設計思想のレベルで、4月末に補正書を提出したが、27件42項目の不備を指摘された。ただし内容は、「添付」とした資料を「本文」に入れる等の指示、事務的な問題が多い。
  2. 書類は当初、1800ページ程度だったが、7700ページに増え、最終的には1万ページを越す見込み。
  3. 火災・津波などの工事計画(+運転管理体制)の認可を受け、その後、(審査書完成)→使用前検査→(同意取得)→再稼働という手順。現在進行中の(火災・津波関係の)工事は、6月末までに終了させたい。
(ここで地震対策の工事について触れていないことに注意。
質疑応答を参照)

【地震・津波対策の対応について報告(K部長)】

  1. 基準地震動の620ガルへの引き上げは、2004年の北海道の地震「M5.7」(注1)をベースとして決めた。
    (注1:2004年12月14日 留萌(るもい)支庁南部地震、公式な記録では「最大震度5強・地震の規模M6.1」)
  2. ##キロ長の断層による地震・津波を想定し、海水ポンプ位置を4mから5mにかさ上げ。引き波による冷却水不足対策として、貯水池も作った。

【電力需給について】(質疑の後半を参照)

【質疑応答】・・・のべ8人の質問、1件の要望

佃委員の質問
1.「基準地震動=620ガルに対応する対策内容は具体的に何か?」 
2. 「福島では配管の破損が事故原因だと思うが、ストレステスト以降、補強は行ったのか?」

回答1. 『もともと川内原発は1000ガルに耐える基本設計になっていた。』
回答2. 『地震の周波数帯により破損が起こる部位は違う。低周波で建屋、高周波で機器が壊れる。まず岩盤・地盤の振動を入力値とし、建屋、機器の据え付け部、機器、そして配管の破損が起こるか否か、コンピュータ・シミュレーションを行っている段階。(三菱電機と大成建設が担当)』
回答3. 『シミュレーションに時間がかかる。その上で個々の要素別に詳細設計を行い、対策を立案、補正書を出す。承認の上、地震対策の工事を行うことになる。従って対策は未実施。』

井上委員の質問
1. 「火山噴火の予知は可能か? 予知できたとして燃料搬出にかかる時間は?
2. 新燃岳のような予期せぬ噴火もあるのではないか?」

回答1. 『九州の火山は39、川内原発にからむ可能性があるのは14。そのうち5つのカルデラのモニターを行う予定。規制委員会との間でガイドラインを作成する。』
回答2. 『川内原発に火砕流が到達するようなカルデラ噴火は、「数10年前」に判る。新燃岳のような「小規模」な噴火は予知困難だが、火砕流は川内に到達しない。』
回答3. 『カルデラ噴火が予知できた場合、燃料(2,000体)は「早め」に搬出する。搬出先は言えない。』

上野委員の質問
1. 「原子力は国策(ベースロード電源)、川内原発は30年。川内原発がトップバッターとなったのは、安全対策が評価されたからではないか?」

回答1. 『30年以上、川内原発は安全に運転されてきた。さらに3年以上かけて安全対策を打ってきた。この対策案が良いと思っても、規制基準にそって「証拠」が明確な対策案を受け入れてきた。』

井上委員の質問
1. 「原発から800mの活断層をなぜ評価しないのか?九電の活断層の定義は何か?」

回答1. 『活断層の定義は12~13万年前以降、動いているということ。敷地内外の断層を調査してきたが、問題ある断層はない。』

福元委員の質問
1. 「新聞によると「夏の再稼働は困難」とのことだが、事実か?」
2. 「公聴会の時期はどうなるか?」

回答1. 『夏の再稼働は困難」ということは事実である。』
回答2. 『5月末に補正書を提出→審査書案の作成→1カ月のパブコメ→審査書作成の後になる。』

川添委員の質問
1. 「補正書は、規制委員会とすりあわせた上、「成案」として出すのか? 」
2. 「鹿児島県北西部地震で原発内は数10ガルだったのではないか?」
(注:九電データでは64ガル。気象庁は444ガル)

回答1. 『その通り』
回答2. 『近い震源の地震を考慮して620ガルに上げた。』

佃委員の要望
 「火山噴火前、燃料をどこに輸送するのか公表して欲しい。」

A委員の質問
1. 「この夏の電力需給はどうなるか?」

回答1. 『昨年の猛暑に比べ平年並みの予想なので、1,575万KWの予想。他電力からの買電をふくめ3%の余裕率を見込むが、政府からはもっと余裕を持つよう指導されている。』 『買電は単価が高く(50円/KW?)、経営を圧迫している。』

井上委員の質問
1. 「原子力発電がなくても電気は足りているのではないか?」 
2. 「発電エネルギーのリミックスを計るべきではないか?」

回答1. 『余裕率が少なく、買電の負担が大きい』
回答2. 『リミックスは検討する。しかし天然ガス価格は石油に連動しており、エネルギーセキュリティの点でも原子力を活用したい。』

九電Y部長から補足説明
『原発近くの「活断層」の指摘があったが、活断層でないとの判断であり、4月18日の報告で規制委員会も了解した。』

【終了】


※1 薩摩川内市 市議会 川内原子力発電所対策調査特別委員会
 過去の開催記録 http://www.city.satsumasendai.lg.jp/www/contents/1385598209471/index.html
 委員名簿 http://www.city.satsumasendai.lg.jp/www/contents/1352866607941/files/20130924.pdf

※2 薩摩川内市 平成25年度請願・陳情 一覧
http://www.city.satsumasendai.lg.jp/www/contents/1373421934377/index.html
川内原発再稼働に「反対する」陳情は10件(陳情第6号、陳情第7号、陳情第8号、陳情第9号、陳情第10号、陳情第11号、陳情第12号、陳情第13号、陳情第14号、陳情第15号)で、もう1件は、早期に再稼働を求める推進派からの陳情。いずれも「継続審議」として今年度に持ちこされたもの。

※3 「基準地振動」 読み:きじゅんち しんどう。 原発の設計の前提となる地震の揺れを示す値、単位はガル。
原発周辺の活断層などで起こりうる大地震を想定して、地盤の状態を加味し、原発直下の最大の揺れを見積もる。これをもとに原子炉、建屋、配管などの構造や強度を決める。

【第7回大間原発反対現地集会への参加・賛同のお願い】

「3・11」の大震災と福島第一原発事故から3年が経過しましたが、いまだに避難生活を余儀なくされている方々がたくさんいます。原発関連死とされる方々も増え続けるばかりです。原子炉内部の状態はわからず、放射能汚染水は止められず。それなのに、原発再稼働の動きが大きくなっています。

青森県の下北半島・大間町で建設工事が進められている「大間原発」では、事業者の電源開発㈱が「新規制基準」に合わせた申請の出し直しを今年の夏以降に予定し、準備を進めています。

しかし、「大間原発」について一度の説明もなく、防災計画や避難計画を作れとは納得できないとして函館市は、2014年4月3日、国と電源開発㈱を相手に「無期限凍結」を求めて東京地裁に提訴しました。2010年に函館地裁に提訴した函館市民を中心とする市民の訴訟も継続しており、2014年2月25日の第4次提訴で原告数は786名となっています。

2014年3月11日、大間原発の隣接地から1000個の風船が飛ばされました。全国の原発立地地域と連携した行動です。この集会で地元大間町の「大間原発に反対する会」事務局長が「大間町民も不安を口に出すようになってきている」と報告しました。大間町長が「電源開発㈱は最後まで責任をもって、安全な発電所をつくると話している」と強弁しても、じわりじわりと浸透する住民の不安を払拭することはできないのです。

私たちは、2008年の建設工事着工以来、毎年「大間原発建設反対現地集会」を大間町現地で開催してきました。年に1回ですが、地元の住民が声を大にして不安を語れるように、孤立していないことを感じられるように、全国からの参加をお願い致します。また、集会開催を支えていただきたく、賛同金やカンパをお願い致します。

大間原発をとめるために!

賛同金 個人1口:1000円 団体1口:3000円
 (公表の可否を郵便振替の通信欄、またはメール(hankakunen@gmail.com)でお知らせください)
郵便振替 口座記号【 02260-9-125655 】
加入者名【 大間原発反対 】

【7月20日 集会案内】

5月21日判決を迎えて
「 主文、被告は、別紙原告目録1記載の各原告(大飯原発から250キロメートル圏内に居住する166名)に対する関係で、福井県大飯郡おおい町大島1字吉見1-1において、大飯発電所3号機及び4号機の原子炉を運転してはならない 」

この瞬間、「よっしゃ!」「やったー!」という叫び声と湧き上がるような拍手!弁護団と原告団の1名ずつが旗出しに法廷を飛び出していく。判決では、今までの口頭弁論ではなかったことだが、3名の裁判所の係官が傍聴席の両側と背後に待機している。彼らが「静かにしてください。静かにしてください」と呼びかける。
裁判長は顔色ひとつ変えず拍手と歓声が静まるのを待って先を続ける。裁判長が主文を読み終えると、法廷内のそこかしこから嗚咽が聞こえてきた。福井県の原発立地地域に住む中年の女性が眼に涙をためて、後ろにいた知り合いを振り返り「よかった」というふうに唇を動かす。灰色の髪の初老と思われる男性が肩を震わせている。中年の男性が声を上げて泣き始めた。
(脱原発弁護団全国連絡会共同代表の河合弁護士はこの瞬間のことを「四十二年間の弁護士人生で、判決を聞いて涙を流したのは初めて」とこの後の報告会で述べている。)

ここで弁護団に判決要旨が配られる。配布し終えたことを見届けると裁判長は判決理由を読み上げる。「ひとたび深刻な事故が起これば・・・」。先の中年男性は上を向いて「ウォーン」とゾウの遠吠えのように泣き続けている。記者会見用に判決要旨を増し刷りするために原告団の2名(小野寺、中嶋)が法廷を出ていった。

オリーブ色の作務衣を着た男性僧侶が静かに傍聴席を立つ。法廷を出る前に深々と裁判長に一例する姿が視野の隅に映る。福島から福井に避難されていた方だ。

この後、判決理由の朗読中にさらに二度ほど拍手と歓声が沸き上がる。裁判長はその間も係官が傍聴人を静めるのを待って、淡々と朗読を続けた。

3時43分、判決理由の朗読を終えて裁判長らは退廷。たちまちに法廷は、喜びの声で沸き返った。福井地裁は原発を推進する側の論理を徹底的に退けたのである。

以上文責:小野寺和彦

裁判所の前では、弁護士と原告が外に走り出て、傍聴席に入り切れなかった支援者らを前に「差し止め認める」「司法は生きていた」の垂れ幕を空高く掲げると、涙ながらに握手をしたり、抱き合う人、万歳を叫ぶ支援者など歓喜の渦が地裁前を埋め尽くした。

私達はこうして、日本国憲法前文にも値するような素晴らしい判決文を手にした。裁判所は、福井県の嶺南地元の方々、福島から避難された皆さん、そして事故となれば県境を越えて被害を受けることになる関西住民などの意見陳述での訴えを受け止めてくれた。判決文の根底には、「ノーモア フクシマ」という明確なメッセージがあると感じた。

■人格権
人格権は憲法上の権利であり(13条、25条)、また人の生命を基礎とするものであるがゆえに、我が国の法制下においてはこれを超える価値を他に見出すことはできない。したがって、この人格権とりわけ生命を守り生活を維持するという人格権の根幹部分に対する具体的侵害のおそれがあるときは、人格権そのものに基づいて侵害行為の差止めを請求できることになる。人格権は各個人に由来するものであるが、その侵害形態が多数人の人格権を同時に侵害する性質を有するとき、その差止めの要請が強く働くのは理の当然である。

■福島を踏まえた判断は裁判所の責務
(1)原子力発電所に求められる安全性
 原発の稼働は法的には電気を生み出す一手段である経済活動の自由に属し、憲法上は人格権の中核部分よりも劣位に置かれるべきだ。自然災害や戦争以外で、この根源的な権利が極めて広範に奪われる事態を招く可能性があるのは原発事故以外に想定しにくい。具体的危険性が万が一でもあれば、差し止めが認められるのは当然である。
原子力発電技術の危険性の本質及びそのもたらす被害の大きさは、福島原発事故を通じて十分に明らかになったといえる。本件訴訟においては、本件原発において、かような事態を招く具体的危険性が万が一でもあるのかが判断の対象とされるべきであり、福島原発事故の後において、この判断を避けることは裁判所に課された最も重要な責務を放棄するに等しいものと考えられる。

 私は、この判決文を何度も何度も読み、「司法は生きていた!」という感動、樋口裁判長はじめ石田裁判官、三宅裁判官に「同志だったんだ!」という喜びがこみあげた。最高!
この判決文は、市民の立場に立ったわかりやすい言葉で、すべての原発に共通する根本的危険性を述べている。そして、これからの脱原発運動のバイブルにもなっていくだろう。

 今回の裁判では有志の多くの弁護士さんたちが加わって下さった。各準備書面は一字一句を吟味しながら、文字通り全力を傾注して作成されたものである。私はこの準備書面の検討場面を幾度か目にし、真剣に議論を進める弁護士さんたちの「本気度」に感動した。

 一市民として特別な知識や才能があるわけではない私は、それでも卑下することなく「私も原発をなくしたい。もう3.11は繰り返したくない。誰かを犠牲にする原発は嫌だ。」と訴え続けていきたい。この判決文を携えながら。

小野寺 恭子

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【関西の活動紹介】

5・23「キンカン100回目デモと申入れ」と
6月27日に向けた「関電・市民申入れ活動」、「6・29キンカン 2周年デモ」について

5月23日のキンカンと関電ぐるぐるデモ、皆さん、ありがとうございました。
デモは途中でカウントしてくれた人の報告では480人の参加だったそうです。修学旅行生や市民・観光客の皆さんから、たくさん手を振ってくれたり、こぶしを突き上げてくれたりの声援があり、盛り上がりました。

関西電力への申入れは、極めて緊急でしたが74人の方の申入れとなりました。直接午後4時半に参加いただいた方には、自筆で署名し、申入れていただきました。
当日は、午前中に関西電力に電話し、申入れの旨、総務か広報の方に対応していただくようお願いしました。

電話に出られた方は、こちらの団体の名前を聞いて、当日は『京都・水と緑をまもる連絡会の榊原です』と伝えましたが、少し待って下さいと待たされ、『今、対応するものがいませんので』という返事でした。『午後にはおられますか。何時に電話したらいいでしょうか』と聞くと、また少しお待ちくださいと待たされ、『今日は一日中担当の者がいません』とのことでした。”ずっといない広報”かと、かなり失礼な対応と思いました。受付で渡すのでよろしくお願いしました。
午後4時40分ごろに受付に行き、「申入れ文」を藤井さんが読み上げ、63名分とそれぞれ11人の皆さんが受付に手渡しました。 >> 「申入れ文」

「原発ゼロ下京ネットワーク」も申入れている話を先週聞きましたが、何度もアポを取ろうとしても先方からは返事無しで、3回目には、いつもキンカンに参加している西脇府議の名前を出したら、すぐに手のひらを返したように電話が掛かってきたそうです。

原発を抱える関西電力という会社の対応は、いろんな大企業への申入れも行ってきましたが、非常に悪いと思います。福井地裁の判決が出たあと、会社の意見とは違っていて気に入らなくても、「市民の声は聞かせていただく」ぐらいの心構え、余裕をもったら?

これぐらいは普通の対応とおもいますが、あれでは「事故がまた必ず起こる」と思いました。

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来る6月27日、キンカン2周年に向けて呼びかけの「関西電力京都支店への市民の申入れアクション」は非常に大切だと思います。ぜひ皆さん、大きく広げて成功させましょう。

「関電・申入れアクション」

 ▼関西電力京都支店に、市民の申入れ活動を行う。団体でも一個人の手紙の形でも可。
 ▼全体でも「申入れ書」を作って、ネットや署名の形で○○○名市民の申入れ書を作成する。申入れ人を募る。これは6月20日までにキンカン有志で集約し、6月27日午後4時に関電京都支店に申し入れる。
 ▼それぞれが独自で出した申入れ文書や手紙は、6月27日のキンカンで、それぞれがボードなどに張って市民の思いを示す。

なお、6月29日(日)には午後4時半集合・5時出発で、京都市役所前から
キンカン2周年-「再稼働アカン!原発廃止!」-川内も大飯・高浜も動かすな!デモを行いますので、さらに大きく盛り上げましょう。
 >>> 6月29日 「再稼働アカン!原発廃止!」-川内も大飯・高浜も動かすな!デモ

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バイバイ原発・京都 ブログ 2014-05-25
金曜日関西電力前行動のこれまでの参加者推移グラフ
http://d.hatena.ne.jp/byebyegenpatsukyoto/20140525/1401043212

再稼働阻止全国ネットワークでは、川内原発再稼働に断固反対の姿勢で、全国一斉規制委抗議行動に取り組み、全国の原発現地・周辺の方々へ参加を呼びかけました。

各地の原子力規制事務所(現地のオフサイトセンター)および本庁(東京六本木の原子力規制庁)に提出された申入書や抗議書は以下の通りです。

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2014年5月29日に開催した規制庁交渉
http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/archives/5594

再稼働推進機関である原子力規制委員会へ 抗議ハガキを出そう!

再稼働阻止全国ネットワーク ハガキアクション

「優先審査」で最初の再稼動といわれる川内原発。桜島の火砕流跡を九州電力も公式に認め、火山学者たちも最もリスクのある原発としています。川内を皮切りに、危険な原発を次々と動かそうとしている規制委。まだ東電福島第一原発事故は収束もせず高濃度放射能汚染水の垂れ流しなど危機的な状況が次々と明らかになる中で、川内原発の再稼働なんてとんでもありません!

脱原発社会をめざす皆さま、ハガキ抗議行動にお力をお貸し下さい!
是非、再稼働をストップするために連帯しあいましょう!
再稼働推進機関となっている原子力規制委員会へ抗議の声を届けましょう!

☆ハガキ3枚 + 抗議の宛先一覧(別紙) = 1セット200円

※消費税増税ではがきの料金が変わりましたので、4月1日以前にはがきを購入した方は、ポストへ投函する前に、額面に不足がないかご確認ください。

◆ハガキの書き方
【おもて】
・1枚に宛名1人を、自筆でお書き下さい。(できるだけ自筆で。相手に訴える効果が大きいです。)
 原子力規制委員会委員長 田中俊一
 原子力規制委員会 委員長代理 島崎邦彦
 原子力規制庁 長官 池田克彦

・送り先住所 〒106-8450 東京都港区六本木1丁目9番9号

【うら面】
・枠で囲んである<わたしの一言>に、あなたの思いや意見を自由に書いて下さい。
・差出人住所は、都道府県と市町村だけでも結構です。番地の記入は各自ご判断下さい。
・差出人の名前は、フルネームでも苗字だけでもペンネームでも構いません。
 (自分が所属していない団体・グループの名称や、他人の名前を書いてはいけません

◆ハガキの裏面には、つぎのような文面がすでに印字されています。

川内原発 再稼動するな!
原子力規制委員会は、核のゴミ・汚染水・再稼働と”原発3本の毒矢”を国民に射るのですか?
「新規制基準に適合しても絶対安全とは言えない」と言いながら、田中委員長は再稼働を推進するのですか?
福島原発事故の原因究明不十分なまま、なぜ動かすの?
自治体の地域防災計画が全く不十分。米国なら規制委がその原発の停止を命じます。
おまけに、川内原発の近くには桜島をはじめ沢山の火山があり、火砕流が到達したら原発はもたない。
原発を稼働させることは総ての命への背任行為です。

◆このハガキに関する問合せ先
・再稼働阻止全国ネットワーク
 電話 070-6650-5549 FAX 03-3238-0797(再稼働阻止全国ネット宛て、と書いて下さい)
・たんぽぽ舎 電話 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797

(活動の報告)

京都で再稼働阻止全国相談会、参加180名
“一番手”の川内原発の阻止をめざして 活発な討論
5月14日(水)、規制委への抗議を全国で行おう

(報告者 柳田真 (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネット)

4月26日(土)・27日(日)、京都で原発再稼働阻止の講演会と全国相談会が180人の参加で開かれた。活発な討論のすえ、「5月一杯を一番手の川内原発についての学習会や集会、ビラまきなどを行うこと」「5月14日(水)に再稼働推進機関である原子力規制委員会、原子力規制庁への全国的な抗議行動を行うこと」「ほか、6月行動」などを決めた。

26日(土)は再稼働阻止ネットの共同代表である2人から講演──「再稼働をどう止めるか」をテーマに鎌田慧さん(ルポライター)と中嶌哲演さんが熱弁。日本の最重要課題は原発だ。一番手と言われる川内原発の阻止が焦点だと力説。

全国の原発現地からの報告は、北海道・泊原発、四国・伊方原発、九州・川内原発、福島の女たちから、福井の原発銀座から、青森・大間から、北陸電力、東電・柏崎刈羽、中国電力、九電・玄海からも報告あり。

27日(日)は再稼働一番手と言われる川内原発を全国の力で、どう止めるかについて活発な討論。

以下の4点にまとめた。

  1. 5月14日(水) 規制委抗議全国行動(第1波)
      ・東京で規制庁へ抗議行動・全国で規制庁出先へ抗議行動・全国でハガキ行動(3枚1組200円)
  2. 6月13日(金)・14日(土) 鹿児島県議会初日、県庁包囲行動13日(金)[]と全国相談会14日(土)[]
  3. 川内原発再稼働阻止 <5月総行動(前段活動)>
     ・全国各地で学習会  ・集会をやろう、ビラ配ろう  ・1週間ステイで、川内へ行こう
     ・福島の女性たちが、川内での辻〃演説行動、各地の金曜行動で川内アピールを。
      「いちいち」行動もやろう。(11日に行動―例 伊方)
  4. 全国結集・県庁包囲・川内演説行動にやはり資金が必要です。「川内の家」、「伊方の家」、少なくとも各10万ほど。

今夏から秋にむけて、ぜひ、「交通費カンパ」「2つの現地へのカンパ」「再稼働阻止阻止ネットのサポーター加入」をよろしくお願いします。

カンパ、サポーターのご入金は郵便振替でお願いします。

 口座記号 00110-0-688699
 加入者名 再稼働阻止全国ネットワーク

通信欄に、個人サポーター/団体サポーター/交通費カンパ/現地の家カンパ のいずれかを書いて、お名前と連絡先(住所、電話またはメールアドレス)を添えてお申し込み下さい

4/16に開かれた「緊急院内集会:川内原発の火山リスクと再稼働審査」の当日資料を紹介します。
(リンク元 http://urx.nu/7Qjs

講演者:井村隆介さん(鹿児島大学大学院・理工学研究科准教授:火山学)

配布資料1:火山影響評価について審査の現状 …阪上武(集会実行委員会)
川内原発の火山リスクと再稼働審査(阪上).pdf

配布資料2:カルデラ巨大噴火のリスク評価とリスク管理 ~川内原発再稼働を考える~…井村隆介(鹿児島大学 大学院理工学研究科)
川内原発の火山リスクと再稼働審査_井村.pdf

 現在、再稼働に向けて審査中の川内原発の周辺には、桜島を含む姶良(あいら)カルデラなど、大規模なカルデラが点在し、数万年に一度発生する破局的噴火では、火砕流が原発にまで達すること明らかになっています。

 九州電力は、原発の運用期間中に破局的噴火が発生する可能性は十分に低く、地殻変動や微小地震の変化を捉えることにより、事前の対応が可能だと主張しています。本当にそうでしょうか?火砕流に対しては、原発を止めるだけでなく、核燃料の移動や廃炉が必要で、何十年も前に前兆を捉える必要があります。

 原子力規制委員会は、再稼働審査に火山学者を入れず、火山学者の警告を無視しており、破局的噴火の可能性については検討すらしていません。4月中にも審査書案を仕上げようとしています。破局的噴火により火山灰は全国に飛散し、首都圏でも10cm以上積もります。死の灰が混ざったらどうなるのでしょうか。

 集会では、鹿児島大で長年、九州の火山に向き合ってこられた井村隆介先生に、川内原発の火山リスクについて、火山学者としてはじめて公開の場でお話いただきます。ふるってご参加ください。

日 時:4月16日(水)17:30~19:30
場 所:参議院議員会館講堂(30分前からロビーにて通行証配布)
    地下鉄永田町駅・国会議事堂前駅
主 催:川内原発の火山リスクを考える集会実行委員会
問合せ:090-8116-7155阪上
資料代:500円

講師プロフィール 井村隆介(いむら・りゅうすけ)

1964年大阪府生まれ。鹿児島大学准教授火山学。東京都立大学大学院修了。通産省地質調査所(現・(独)産業技術総合研究所)を経て96年に鹿児島大学に赴任。国交省TECドクター、鹿児島県土砂災害対策アドバイザー、屋久島世界遺産地域科学委員会委員、霧島ジオパーク推進連絡協議会顧問。著作は『霧島火山の生い立ち』(04年、徳田屋書店)など。

【活動紹介】4月16日(水)原子力規制庁まえ抗議行動で提出された申入書を紹介します。

申し入れ書
原子力規制委員会 委員長 田中俊一 様

今年、1月20日の原子力規制庁との院内交渉集会(主催:再稼働阻止全国ネットワーク)で、「規制基準を満たした原発でも事故は起きますか」という質問に対して、規制庁は「規制基準を満たした原発でも事故は起きます。この基準は最低のもので、あとは事業者の責任です。規制庁の役割は審査することであり、審査結果と審査過程を国民に丁寧に説明していくまでで、地元了解をとる事はしません。地元への説明と了解は切り離すというのが政治的判断です。」と回答しました。

この答えから、規制庁の規制基準は原発事故が絶対に起きないことを保証するものではないことが明らかになりました。福島での実際の被害を見れば、原発事故を想定した再稼働など絶対に許されないことです。東京電力福島第一原発事故は発生から3年以上たちますが、国も、電力会社も事故を収束させることができません。深刻な放射能汚染が福島県を超えて広がっています。太平洋には一日何百トンもの超高濃度放射能汚染水が垂れ流しのままです。多くの人々が故郷を奪われ、原発事故被害者の苦しみは今も続いています。

今回、規制委員会は九州電力川内原発を優先的に再稼働審査することを決めましたが、事故が起きることを前提にした基準で審査を進めることは、原発立地自治体住民として受け入れることも認めることもできません。私たちはみな、健康で安全に安心して生活する権利があります。再稼働反対は生存権を守ることです。

以上の理由から、原発再稼働審査をやめ、東京電力福島第一原発事故の収束と原因究明に取り組み、環境と国民の生命と財産を守るために原子力を規制するよう強く求めます。

2014年4月16日
伊方原発50km圏内住民有志の会

川内原発再稼働反対の皆様へ

明日の抗議行動、愛媛の地より応援しております。
川内原発は一番問題がないと再稼働検査の一番手にされましたが、火山の危険もあり、地震の危険もあり、津波の危険もあり、問題だらけの原発です。

川内原発で事故が起これば、九州はもちろん、四国・中国と西日本は全滅。

福島原発事故で東日本がすでに放射能汚染されていますから、日本はかろうじて北海道と沖縄だけが放射能汚染を免れるという状態になります。

どうして日本を滅ぼすようなことを政府がしたがるのかわかりません。

わたしたちは、健康で安全・安心に生活する権利があります。

再稼働反対運動は、生存権を守る運動です。
また、原発が事故を起こせば、放射能汚染されるのは人間だけではありません。

自然そのものが汚染されてしまいます。

自然を破壊する最たるものは人間ですが、自然を守り、整えることができるのも人間です。

人として「自然を守り、整える」責任を果たしましょう!
川内原発が再稼働すれば、次は伊方原発と目されています。

そして次々と再稼働されてしまうでしょう。

最初の突破口を開けさせないためにも、皆様の活動は大変重要なものです。

みんなで団結して、ひとつの原発も再稼働させないように頑張りましょう!
日本と世界の未来のために、皆様の活動にエールを送ります。

2014年4月15日
二宮(伊方原発50km圏内住民有志の会)より