2014年9月27日~28日、鹿児島市内で開かれた「ストップ川内原発再稼働!鹿児島行動」参加者からのレポートを紹介します。

新田秀樹(ピースリンク広島)

27日(土)、28日(日)の2日間、薩摩川内市、鹿児島市での現地行動に広島から6人が参加し、28日の集会は総勢で15人が参加した。

27日は川内市文化ホール会議室で全国相談会。16時から約4時間の長丁場。6回目ぐらいの開催だそうだが初めて参加した。原発立地現地の団体を中心に120名。緊迫してきた状況に具体的にどう運動を作っていくか、真剣に討論してあっという間の4時間だった印象だ。

現地鹿児島からの報告では、かごしま反原連のメンバーから火山の問題が話され、川内原発は5つのカルデラに囲まれた最悪の立地で、建設当時は全く九電自身も全く考えていなくて、90年代から火山学会で検討されている。イメージ的には桜島を囲む錦江湾自体がカルデラであり、海底爆発を含む巨大噴火の可能性もあり、規制委自体もあえて無視している状況。

規制委が正式に「基準を満たしている」と発表(9月10日)後のこれから、住民説明会、市議会、県議会と続く。これらに対する対策をどうするかが一つの焦点。

今後の動きは、10月9日の薩摩川内市の住民説明会は1200人の会場に駆け込みで推進派が組織動員して、1300人ほどになり抽選会が行われる。10日、13日、14日、15日と各地で行われるが、応募者が少なく募集が延長された。

そのうちの13日、いちき串木野市での説明会は一つのポイント。ここは30キロ圏であるが、同意の対象の「地元」とされていない。人口約3万人に対し15400余の署名を集め、反対の立場をとっている。

住民説明会自体は一方的に90分話して、30分しかない質問時間。再稼働問題の危険の真実は明らかにはならない。大飯再稼働(2012年)の時に、「もう一つの住民説明会」をひらき、それが一つの力になった。時間はないが、川内でも協力して開催できないか。

市議会は、15日以降、原発特別委員会採決、臨時議会招集へと動く。当初から11月上旬に人事のための臨時議会を予定している。それまでに決めたいはずだ。その後、県議会。県は「現地が賛成している」立場をとる可能性が高い。

全国的な取り組みとしてまず、統一行動を追求しようとした。具体的には、10月26日は日曜日でもあり、「反原子力の日」行動を企画している所もある。時期的にもよく、全国で「川内原発反対行動」を取り組もうと決めた。
最短で年明け早々と言われる再稼働に対して、12月にも再度全国集会を企画検討することが決められた。

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28日朝はゲート前行動に参加した。昨日からの参加者に加え、当日来た人、とりわけ大阪釜ヶ崎からもバスで合流して、200人ほどの行動になった。

リレートークの後、申し入れ書を10団体ぐらいから渡した。持参した上関ネットとピースリンクの申し入れ書も手渡した。大分の知人が遅れて来て、一人でも申し入れ書を渡すと言うので私たちも同行した。30分粘って交渉して、しぶしぶ総務課長が出てきた。

同日午後、鹿児島市内の繁華街にある天文館公園で、「GOODBYE NUKES ストップ 川内原発再稼働!9・28全国集会」が行われた。公式発表で7500人。事実上、陸続きの日本最南端の町では、過去最大規模の集会になった。
私たち6人とは別に、東部から3人、その他自発的に6人が来ていた。とりわけ呉のピースリンクのメンバーでもある2人はピースリンクののぼり旗を見てきたと合流できた。

集会後はデモへ。県外の遠くから最後が地元鹿児島とへと続く。私たちは主催者グループの後の首都圏反原発連合のグループとともにデモ隊を組み、「再稼働反対」を市民に訴えた。

人口60万ぐらいの鹿児島市では反応はよくわからないが、それなりに関心は高かったと思う。桜島の降灰で有名な鹿児島市だが、この日は幸い、降灰もなく、良かったが、南国でもあり暑かった。

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