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川内原発再稼働ストップ!
10月23日~30日の1週間を再稼働阻止の全国統一行動週間

<首都圏での取り組み>【第3弾】
九州電力まえ抗議 川内原発の再稼働を断念せよ
 日時 2014年10月26日(日)14時~16時
 場所 九州電力 東京支社 有楽町電気ビルヂングまえ

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10月26日、九州電力東京支社まえで行われた川内原発再稼働に対する抗議は200名を超える行動になりました。川内原発地元ほか各地から届いたメッセージを紹介します。

  • 10/26(日)川内原発再稼働阻止!全国ー全九州統一行動に起とう!
    (かごしま反原発連合有志 代表 岩井 哲)
    メッセージ(PDF)
  • 「川内原発再稼動やめろ!10/26電東京支社抗議行動」に参加された皆さん!鹿児島から連帯のメッセージをお送りします。
    (反原発・かごしまネット 代表 向原 祥隆)
    メッセージ(PDF)
  • 川内原発再稼働阻止 全国統一行動にご参加の皆さまへ
    (川内原発建設反対連絡協議会 会長 鳥原良子)
    メッセージ(PDF)
  • 10/26(日)川内原発再稼働阻止!全国ー全九州統一行動へのメッセージ
    (原発ゼロをめざす鹿児島県民の会 筆頭代表 井上森雄)
    メッセージ(PDF)
  • 私たちは共に下記の全国統一行動を取り組みます ~九州電力は川内原発の再稼働を断念せよ~
    (原発いらない!九州実行委員会 ほか呼びかけ団体)
    メッセージ(PDF)
  • 川内原発再稼働に絶対反対します!
    (柏崎刈羽原発反対地元住民有志)
    メッセージ(img)
  • 鹿児島県・薩摩川内原発の再稼働に私たちは強く反対します!
    (第108回「脱原発みやぎ日曜デモ」参加者一同)
    メッセージ(PDF)
  • 再稼働阻止ネット全国ネットワーク 事務局より連帯アピール

全国の皆様へ 川内原発再稼働阻止緊急行動のお願い

薩摩川内市議会での再稼働同意を拒否しよう!
10月20日午前10時から、薩摩川内市議会:原発対策調査特別委員会(原特委)が開催され、2時間あまりの形ばかりの審議を経て、わずか1件の推進陳情をもって再稼働賛成採択となりました。この日、市役所玄関前では再稼働反対のために集まった50人ほどで「川内原発再稼働反対」の横断幕とともに1時間ほどの抗議行動が行われました。

今後は、27日・28日に再び原特委が開かれ、参考人招致の形で、原子力規制委員会、再稼働賛成・反対の各団体が説明の場に登場します。その後数日を経て委員会が再招集され、(再稼働推進)採択が行われる見込みです。
これを受けて伊藤祐一郎鹿児島県知事は、11月5日に臨時の県議会を招集し、再稼働への同意を求めてくると思われます。

◎全国からの声を直接、現地の議員に届けよう
10月28日(火)午前7時30分から薩摩川内市役所前で開始される行動に全国からの結集を呼びかけます。11月初に予定されている鹿児島県議会への要請行動にも全国の皆さんの結集をお願いしたい。

問合せ先:TEL 070‐6650‐5549 FAX 03‐3238‐0797(再稼働阻止全国ネット宛て)

☆10月26日(日)
 14時~ 薩摩川内市 久三崎海岸での風船上げ行動
 集会後、川内原発ゲート前までデモ(主催:3.11実行委)

☆10月28日(水)
 あさ7時半~ 薩摩川内市 市役所玄関まえ
 再稼働賛成採択をしないよう求める集会

2014/10/24更新
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(写真:9月28日川内原発ゲート前行動)
「川内原発再稼働反対!同意拒否の宣言を全国から」

 推進勢力による川内原発再稼働に向けた「地元同意」への組織化が住民説明会として本格的にスタートしました。しかしそれはスタートのその地点で住民の拒否に直面し、破綻をさらしています。

 規制委による審査書決定以降、闘いは「審査書」の法令違反=無効・取り消せと、この「地元同意」をめぐる攻防へと軸を移しています。9・28鹿児島全国集会は7500名の参加によって、この攻防に対して地元を軸心にしながら全国の意志と力をもって闘うことを宣しました。

 推進勢力は、「地元同意」を県と市の専権事項とし、住民をそこから疎外することによって「人格権」を踏みに じっています。また「地元」を薩摩川内市に局限し、そこから自ら要避難地域とした30キロ圏の人々を疎外することによって、人々の「人格権」を踏みにじっています。さらに、推進勢力はそのような「地元同意」をあたかも「国民的同意」かの如くに見せかけすり替えることさえ、意図しています。なぜなら、全国の原発再稼働に連なる川内原発再稼働を、このような「地元同意」でもって全国の人々に押し付け、承認を迫ろうとするものだからです。だから今、「地元同意」をめぐる攻防で問われているのは、全国の人々の意志なのだ、と言わねばなりません。

 地元・薩摩川内市では、自治会による同意反対の陳情や、ハガキによる「52円の住民投票」でもって、「地元同意」の問題を市の専権事項から住民全体の意志による自己決定権へと奪い返し、同意拒否として表明する行動へと動き出しています。また周辺地域ではいちき串木野市や日置市をはじめ、30キロ圏9市町のうち5市が「地元」に加えるよう要求しています。

 これに続いて、全国から、「250キロ圏が地元」「全国が地元」という声を上げ、同意拒否!の意志を宣言し、それを川内に、鹿児島に届けよう! この日本列島全体を、川内原発再稼働反対!同意拒否!の声で埋め尽くそう!
川内-鹿児島-全国をひとつの共通の意志でつなげ、表明しよう!
 26日をメインとする全国統一行動で、全国各地でこの宣言を発し、川内の人々と川内市議・川内市長に届けよう。

2014年9月27日~28日、鹿児島市内で開かれた「ストップ川内原発再稼働!鹿児島行動」参加者からのレポートを紹介します。

新田秀樹(ピースリンク広島)

27日(土)、28日(日)の2日間、薩摩川内市、鹿児島市での現地行動に広島から6人が参加し、28日の集会は総勢で15人が参加した。

27日は川内市文化ホール会議室で全国相談会。16時から約4時間の長丁場。6回目ぐらいの開催だそうだが初めて参加した。原発立地現地の団体を中心に120名。緊迫してきた状況に具体的にどう運動を作っていくか、真剣に討論してあっという間の4時間だった印象だ。

現地鹿児島からの報告では、かごしま反原連のメンバーから火山の問題が話され、川内原発は5つのカルデラに囲まれた最悪の立地で、建設当時は全く九電自身も全く考えていなくて、90年代から火山学会で検討されている。イメージ的には桜島を囲む錦江湾自体がカルデラであり、海底爆発を含む巨大噴火の可能性もあり、規制委自体もあえて無視している状況。

規制委が正式に「基準を満たしている」と発表(9月10日)後のこれから、住民説明会、市議会、県議会と続く。これらに対する対策をどうするかが一つの焦点。

今後の動きは、10月9日の薩摩川内市の住民説明会は1200人の会場に駆け込みで推進派が組織動員して、1300人ほどになり抽選会が行われる。10日、13日、14日、15日と各地で行われるが、応募者が少なく募集が延長された。

そのうちの13日、いちき串木野市での説明会は一つのポイント。ここは30キロ圏であるが、同意の対象の「地元」とされていない。人口約3万人に対し15400余の署名を集め、反対の立場をとっている。

住民説明会自体は一方的に90分話して、30分しかない質問時間。再稼働問題の危険の真実は明らかにはならない。大飯再稼働(2012年)の時に、「もう一つの住民説明会」をひらき、それが一つの力になった。時間はないが、川内でも協力して開催できないか。

市議会は、15日以降、原発特別委員会採決、臨時議会招集へと動く。当初から11月上旬に人事のための臨時議会を予定している。それまでに決めたいはずだ。その後、県議会。県は「現地が賛成している」立場をとる可能性が高い。

全国的な取り組みとしてまず、統一行動を追求しようとした。具体的には、10月26日は日曜日でもあり、「反原子力の日」行動を企画している所もある。時期的にもよく、全国で「川内原発反対行動」を取り組もうと決めた。
最短で年明け早々と言われる再稼働に対して、12月にも再度全国集会を企画検討することが決められた。

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28日朝はゲート前行動に参加した。昨日からの参加者に加え、当日来た人、とりわけ大阪釜ヶ崎からもバスで合流して、200人ほどの行動になった。

リレートークの後、申し入れ書を10団体ぐらいから渡した。持参した上関ネットとピースリンクの申し入れ書も手渡した。大分の知人が遅れて来て、一人でも申し入れ書を渡すと言うので私たちも同行した。30分粘って交渉して、しぶしぶ総務課長が出てきた。

同日午後、鹿児島市内の繁華街にある天文館公園で、「GOODBYE NUKES ストップ 川内原発再稼働!9・28全国集会」が行われた。公式発表で7500人。事実上、陸続きの日本最南端の町では、過去最大規模の集会になった。
私たち6人とは別に、東部から3人、その他自発的に6人が来ていた。とりわけ呉のピースリンクのメンバーでもある2人はピースリンクののぼり旗を見てきたと合流できた。

集会後はデモへ。県外の遠くから最後が地元鹿児島とへと続く。私たちは主催者グループの後の首都圏反原発連合のグループとともにデモ隊を組み、「再稼働反対」を市民に訴えた。

人口60万ぐらいの鹿児島市では反応はよくわからないが、それなりに関心は高かったと思う。桜島の降灰で有名な鹿児島市だが、この日は幸い、降灰もなく、良かったが、南国でもあり暑かった。

(たんぽぽ舎メルマガ TMM:No2295 より)
2014年9月27日~28日、鹿児島市内で開かれた「ストップ川内原発再稼働!鹿児島行動」参加者からのレポートを紹介します。

今回の御嶽山の噴火は 原発再稼働に対して
地球生命体から念を押した警鐘のように思われた

水尾寛己(たんぽぽ舎会員)

川内原発の再稼働を阻止するために、9月28日午後に全国集会、デモが天文館公園で行われた。前日の27日午後4時からは、再稼働阻止全国ネットワークの全国相談会が100余名の出席のもと行われた。相談会では、基調提起、現地情勢報告、招待発言、各地報告などがあった。会場は全国リレーアクションによって集まった熱き「寄せ書き横断幕」で囲まれ、活気ある発言が続いた。

 今後の方針では、特に川内原発の再稼働を許さないための山場の行動日について議論になり、まずは川内市議会での再稼働決定の阻止が差し迫った課題で、住民説明会後の市会の動向、それに対する現場の意見・対応を調整した結果、10月26日に山場の集会を設定することになり、全国からもそれに向けて支援することを決定した。

 川内原発再稼働阻止のための具体的行動として、川内市民を代表に各自治体の議員からなる川内市会への請願書提出計画、反原連と地元による脱原発チラシの川内市民8万人ポスティング計画、ハガキによる反対・賛成アンケート、集会での放射能による牛の奇病の公開などマスコミ対策など効果的な行動についての追加意見があった。また、川内原発の近くの国有地に6番目のテントが設置されているとの報告もあった。

9月28日午前中はバス2台と乗用車で川内原発ゲート前に200名が集合し、再稼働反対のシュプレヒコール、九州電力への申し入れを行ってきた。その後、相談会で報告のあったテントを見学した。川内原発の天井が見える丘と海が見える、広々した砂原の大地の上にトイレテントと3種類のテントが設置されており、頼もしく感じられた。午後は天文館公園で集会・デモがあり、7,500人の熱気で市民へアピールした。

2日間参加しての感想を述べると、まず、地元の参加者が真剣になっていることを強く感じた。しかし、多くの川内市民に「放射能の恐ろしさ、福島の被害の真実」を知らされていないのでないか、火山噴火を伴う原発事故が起きた場合に「避難ができなく放射能に汚染される」「大地、水、植物、動物は放射能に汚染され、永年、居住地を失ってしまう」ことを理解されていないのでは、と思った。

九電による安全神話とマスコミの「原発の危険性についての情報提供不足」によるところが多く、マスコミに強くしつこく協力を求めていく必要がある。また、マスコミが頼りにならない中で、脱原発ちらしの川内市民へのポスティングが、原発再稼働阻止についての市民の理解を広げることを期待したい。

また、27日の相談会の途中で緊急報告のあった御嶽山噴火は、火山の専門家が言っていた「噴火の予知はムリ」であることを直に証明してくれたと言える。福島第一原発事故は首都圏手前での事故であったし、今回の御嶽山の噴火は、原発再稼働に対して、地球生命体から私たち日本人への念をおした警鐘のように思われた。

地震学者の石橋克彦氏が告発していた「川内原発再稼働の審査書決定は無効」との理由が現実に証明されたと言える。川内市会議員、鹿児島県会議員、国会議員の方々は、市民、県民、国民それぞれの代表者であるならば、「今回の御嶽山噴火を再稼働に対する自然からの警告」と受け止めて、目を覚まして頂きたいと思う。

 そうして、日本を滅ぼすリスクを放置する鈍感な安倍晋三の原発再稼働にストップをかける役割を果たして頂きたいと願う。

「川内原発再稼働阻止現地行動」報告               (事務局 木村(雅))

27日夕方「再稼働阻止全国ネットワーク全国相談会」
薩摩川内、鹿児島の方々とともに志賀・伊方・大間など原発現地の方と東京から駆けつけた120名ほどで、いかに川内原発再稼働を止めるかを話し合った。
鎌田慧さん、広瀬隆さんも白熱論議に加わり、薩摩川内市やいちき串木野市で行われる住民説明会や当面の薩摩川内市議会のスケジュールについて、地元からの報告を受け、次の大きな行動を10月26日を軸に実施することを決定した。会議中(27日夜)に飛び込んできた御岳山噴火の報は、桜島の噴煙とともに、川内原発の再稼働を目論む人間を、自然が嘲笑っているように感じさせた。

28日午前「川内原発ゲートまえ抗議行動」
早朝に薩摩川内のホテルから貸切バス2台で川内原発ゲート前に移動、ものものしい警備をものともせず、ゲート前に約200名が集まり、川内・鹿児島・東京の主催5団体、原発立地9団体のアピールとともに、「川内原発再稼働反対」のシュプレヒコールをあげ、抗議・申入書を九電職員に手交した。

28日午後「ストップ川内原発再稼働!9.28全国集会」
午後から鹿児島市天文館公園に移動し、30度近くの暑さの中、リレーアクションで集められた50枚の寄せ書き・バナー・横断幕を会場に掲示した。九州各地、全国各地から7500名が集まり、各地からからのアピールを聞き、川内原発廃炉を確認した。沢山のメディアのテレビカメラやスティルカメラに追われながらにぎやかな通りを沢山の人々と共にゆっくりと歩いた。「安全、安い、電気が足りない」の大嘘が誰の眼にも明らかになった今、必至で再稼働を目論んでいる推進側が非常に厳しい状況に置かれていることを実感した。

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9月10日、原子力規制委による川内原発1・2号機についての「審査書案 了承」(事実上の合格証)に対し、規制庁まで抗議行動を行いました。全国各地から寄せられた申入書、抗議書を紹介します。遠く九州方面から、規制委定例会議の傍聴もあわせてかけつけてくださった方も含め、150名ほどで抗議を行いました。

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(再稼働阻止全国ネットワーク 事務局が提出した申入書)

原子力規制委員会 委員長 田中俊一様

申し入れ書
2014年9月10日
再稼働阻止全国ネットワーク
本日、原子力規制委員会は九州電力川内原発1,2号機について、新規制基準を満たすと審査結果の最終案を確定したようですが、この決定を直ちに撤回するよう要求します。

その理由を下記に示します。

1、8月16日、規制委員会は30日間の意見募集(パブリックコメント)で一万七千通の意見が寄せられたと発表したが、その内容の詳細や検討の仕方など一切公表せず、一か月も経ずして審査結果の最終案を確定することは、民意を踏みにじる許し難いことです。
主として技術的な意見をと注文まで付帯しておきながら、短期間の確定はまさに国民を愚弄した行為といわざるをえません。
パブリックコメントの詳細を発表して、それぞれどのように検討したか、問題点をはっきりさせた上で、再度、国民の意思を忖度することが本来の趣旨と考えます。
一万七千通の国民の意思を重く受け止め、再度検討をやり直してください。

2、火山問題について規制委員会は9月2日、火山専門家チームの検討会合の結果を公表しました。
巨大噴火リスクのある原発での火山監視について「何らかの異常を検知した場合、空振りも覚悟で巨大噴火の可能性を考慮した処置を講ずる」として原子炉停止などを早めにすると提示しました。
しかしながら専門家チームは「巨大噴火の確実な予測は困難」という意見が大勢を占めたと言われているように、どのような監視態勢を講じてもリスク回避は不可能です。
川内原発再稼働がいかに危険であるかを認識し、最終審査書の撤回を要求します。

3、5月の大飯原発差し止め判決で示されたように再び過酷事故が起こったら、日本は破滅の危機に瀕します。絶対に原発事故を起こしてはならないのです。それには再稼働をさせないことではないでしょうか。
規制委員会は安全については審査の対象外としています。この言葉がまさに象徴しているように規制委員会自体が安全を保障出来ないものをどうして審査で合格を与えるのでしょうか。規制委員会の審査書決定が自動的に再稼働に繋がり、強いては過酷事故のリスクを招き、日本全体を汚染する可能性を否定できません。

したがって、規制委員会の良心に照らして、更にいえば国民の税金で仕事をする委員一人、一人が国民の安全と命を守る義務を果たすべきだと確信します。

以上の理由から川内原発再稼働の最終審査書の撤回を求めます。

9月10日、原子力規制委による川内原発1・2号機についての「審査書案 了承」(事実上の合格証)に対し、規制庁まで抗議行動を行いました。川内原発地元から出された申入書を紹介します。

審査書についての申し入れ

原子力規制委員会委員長 田中俊一様

                       2014年9月10日
川内原発建設反対連絡協議会 会長 鳥原良子

貴規制委員会の本日9月10日審査書公表について抗議いたします。

8月15日〆切のパブリックコメントが、1万7000件も寄せられたにもかかわらず、その公表と対応を全くしないうちに審査書発表という、国民を無視した態度に驚いております。

 九州電力の基準地震動については、専門家が過小評価であり基準地震動策定を見直す必要性を指摘されていました。基準地震動を620ガルのまま、審査を進めたのであるなら、今後発生すると思われる過酷事故について想定外という文言で言い逃れすることは絶対にできません。また、川内原発が火砕流により壊滅的な被害を受ける懸念があることを火山研究者が指摘していました。しかし、九州電力の「破局的噴火は、事前に火砕流の兆候を把握し核燃料を安全な場所へ移動でき対処可能」と主張していることについて、どのような検証をもって、事前の予知と核燃料の排出方法、搬送先についても具体的事象を示さないまま了承されたのでしょうか。

 規制委員会の役割は、住民の健康と財産を守るためでありますから、審査において明確な判断を出すことができなかった場合、専門家の想定する最大値に合わせて検討し、審査不合格を出すこともできるはずです。

 田中委員長自身も「新規制基準合格は原発の安全性を証明するものではない」と何回も表明され、規制基準合格と避難計画は車の両輪と評していたにもかかわらず避難計画を審査対象から外されたことは、矛盾しております。住民の暮らしに対する安全性の軽視です。

 よって、本日の審査書発表により、規制委員会への住民の不信はますます募っております。審査書が原発の安全性を担保するものでないという規制委員長の言葉は、重要視しなければなりません。安全性を担保しない不完全なる審査ときちんとパブリックコメントも加味しないような現時点での審査書発表に、断固抗議いたします。福島原発事故原因も究明されず、汚染水垂れ流し、不十分な被災者救済状況下、さらに鹿児島県の弱者切り捨ての避難計画策定について何ら関与しないこの審査書でもって、川内原発再稼働容認が容易に行われることは、絶対あってはならないことです。

 総括原価方式の電力料金による九州電力の赤字埋め合わせのため、川内原発再稼働を進めることが、実は真の国益を失う大きな危険性をはらんでいることに国民は気づいています。一時的な偏った経済のために多くの命を危険にさらし、国民の税金を無駄使いするわけにはいきません。

 規制委員会として、次世代を見据えてまっとうな役割を果たされることを強く望みます。川内原発の適合性審査の徹底したやり直しを行ったうえで、審査書の再提出を望みます。

1. パブリックコメントを公表し、それに対応した適合性審査をやりなおすこと
2. 規制委員会として住民の命と財産を守る立場で、改めて審査書を作成しなおすこと

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川内原発関連ニュース まとめ
Yahoo News [原発の再稼働問題]

「宮崎の自然と未来を守る会/原発避難を考える緊急署名の会」の青木さんより

「県民の生命を守る避難計画すら作れない川内原発再稼働に反対する緊急署名」
33,138筆、宮崎県知事宛に提出しました。

申入書 2014年9月3日
http://www.miyazaki-catv.ne.jp/~sizenmirai/pdf/2014-chijiteisyutu.pdf
公開質問状 2014年9月3日
http://www.miyazaki-catv.ne.jp/~sizenmirai/pdf/2014-kokaisitumon.pdf

呼びかけ人募集の最初のメールを出したのが7月12日。(株)環境総合研究所にシミュレーションを依頼したのが14日。急ぎの仕事を急ピッチでやって頂く間に、呼びかけ人は1週間程で243名に。署名期間は貴重な夏休み間の8月1日から31日。短期間のうちに県内各地で取組みが行なわれました。集約作業は9月2日。白板に数字が加算されるたびに小さな歓声。3万にもう少しというところで会議の開始。そこへダンボールに入った3千数百の署名を脇にかかえた会議参加者が遅れて入室。これで大台の3万を越えました。3日、県知事宛署提出前に届けられた数を合わせて、最終的に提出した署名数は33,138筆。川内原発再稼働反対の思いが詰まった、重さも重い署名の束でした。

 そのような沢山の思いがつまった署名提出なのに、通された部屋は狭い会議室。署名提出参加者の半分も入れないような状況に、急遽机をくっつけ、どうにか空間を確保して全員入室。こういう対応ひとつとっても、県の考えが透けて見える感じでした。県側は知事出席なしで、総合政策課と危機管理室が対応。県から国への意見は全国知事会を通して言っているなどと、主体的に県の意見を国に述べる様子はまるでなし。宮崎県は川内原発から最短54km。宮崎市中心部までが約120km。これでは川内原発で重大事故が起きた時に、住民は捨て置かれます。

今回の署名程、重さを感じたことはありません。県内各地の署名を中心に、県外からの署名もありました。まだ、県議会議長には(公務多忙として)提出が未ですが、緊急署名の現状報告とさせて頂きます。尚、県知事宛署名提出にあわせ、申入書と公開質問状を提出しました。

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問合せ 宮崎の自然と未来を守る会
http://www.miyazaki-catv.ne.jp/~sizenmirai/

2014年7月16日、原子力規制員会は「新規制基準」に適合したとして、川内原発(九州電力)1号・2号機に対する「審査書案」を発表しました。この暴挙に対し、私たち再稼働阻止全国ネットワークは、再稼働に反対する全国の人々へ呼びかけ、16日昼、原子力規制委まえ(東京・六本木)で抗議集会を開きました。

「審査書案」の提示は当初7月9日とされていたため、それに合わせた全国一斉規制委抗議(第2波)を継続しており、第3波を含め、各地の原子力規制事務所(現地のオフサイトセンター)および本庁(東京六本木の原子力規制庁)に提出された申入書や抗議書は以下の通りです。

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