Category Archives: レポート、アクション、ほか

公開講演会 チェルノブイリからフクシマへ — 原発事故の実情と教訓–

講師 アレクセイ・V・ヤブロコフ博士(ロシア科学アカデミー評議員)
通訳 吉岡ゆきさん
講演録(PDF:2.5MB)

日時 2013年5月19日(日)
会場 岩手大学工学部テクノホール
主催 日本科学者会議岩手支部、原発からの早期撤退を求める岩手県学識者の会
共催 岩手県保険医協会学術文化部、三陸の海を放射能から守る岩手の会、岩手県反核医師歯科医師の会

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参考

三陸の海を放射能から守る岩手の会より
「止めよう再処理 ≪天恵の海≫」第128号(2013/6/19発行)
「チェルノブイリ事故の死者は100万人に及んだ、ヤブロコフ博士の講演」
http://homepage3.nifty.com/gatayann/no.128.pdf(868KB)

★☆★☆★☆★☆ あおぞらUST放送
<テントひろばから~/Tent Color>
日本で海外で脱原発 ★☆★☆★☆★☆

2013年 6月 28日(金曜日)16時~

あおぞら放送「テントひろばから~」第40回(2013/6/28)6/28のアーカイブ
http://www.ustream.tv/recorded/35053819

視聴アドレス http://www.ustream.tv/channel/tentcolor
(実況放映後のものは全てアーカイブでご覧になれます。)

  1. 「反原発でいこう」(15分)
    緑の党から東京都議選をたたかった杉原こうじさんに、都議選の結果や7月の参議院選挙についてご意見をうかがいます。
  2. 「福島から世界へ」(15分)
    「会津放射能情報センター」や「放射能から子どもたちを守る会・会津」の片岡輝美さんに、活動のことについてお話ししていただきます。
  3. 「国内外の原発事情」(15分)
    2011年の「原発いらない!全国の女たち」の時に、「イマジン」に合わせてフラダンスを披露して下さった水野みさをさん(古代フラ・虹の天の鳥たち代表)に、アメリカ国内での原発事情などについてうかがいます。
  4. 「テントひろば 通りすがり」(5分)
    テントに立ち寄った人たちに一言インタビュー。

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再稼働阻止ネットの皆さまへ 伊方集会応援を感謝

堀内美鈴(原発さよなら四国ネットワーク)

6月23日(日)~24日(月)の伊方集会(愛媛県八幡浜市)ではみなさまからあたたかい激励をいただきました。心から感謝申し上げます。

再稼働のトップランナーと言われている伊方原発稼働を止めようと、福島はじめ全国の原発現地の皆さまが知恵を絞り合い、さらに県庁所在地の松山の繁華街で次々とリレートークと素敵なダンスでメッセージを伝えてくださったこと…二度と悲惨な原発大震災を起こさないようにと伊方町と愛媛県に申し入れてくださったことは本当に大きな励ましです。何よりも、現地から参加された方々が現状を訴え、主体的に発言されたことが今後の大きな力に繋がっていくと思います。

八幡浜市の松蔭公民館での伊方集会には80名、伊方原発・伊方町・大街道前街宣・県庁行動には全国から50名の参加でした。(私は見ていないのですが)NHKでも今回の行動について、24日夕方のローカル・ニュースで報道しました。また30㎞圏内の集会参加者が取材を受けて、「私たちがしっかり声を挙げていかんといかん(←いかないといけない:伊予弁です)と思います!」と答えたのも流れたそうです。

伊方原発・伊方町・県庁行動について朝日新聞に掲載記事があります。
下記朝日デジタルにて動画・写真が掲載されています。
http://www.asahi.com/area/ehime/articles/OSK201306240138.html
愛媛新聞、毎日新聞でもとりあげられました。

このあとも、大飯、泊、川内と各地での行動が続きます。皆さんと力を合わせて福島を忘れない!おおいをとめよう!再稼働NO!の思いをつなぎ、大きくして、原発ゼロ社会を目指します。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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2013年6月24日 愛媛県知事あて要請書
20130624要請書(PDF)

2013年6月24日

愛媛県知事
中村時広 様

緊急伊方集会
参加者一同
要 請 文
 私たちは伊方原発の再稼働を止めたいと全国各地から集まった市民です。
 
2011年の3月11日に起きたフクシマ事故は収束はおろか、事故原因の特定さえできていません。当初「津波による電源喪失」を初発の原因としていた東京電力も、今では「地震の揺れによる配管の破壊」を否定できなくなっています。また、四国を直撃する南海トラフ地震の予想規模も大きく上方修正されました。
 このような状況であるにも拘らず、四国電力は早期の再稼働に向け、「超えられぬ問題ない」(愛媛新聞2013年4月12日付)として準備を進めています。しかし1号機の放射能水漏れ問題や、他ならぬ3号機の燃料棒に異物が付着していた問題を2ヶ月近く県に連絡しなかった件では、愛媛県知事も不快感を表明されました。

 このことはまさに四国電力の安全性を軽視した姿勢を露呈したとはいえないでしょうか。一体このような通報遅れの原因、もしくは意図は何なのか、その経緯を伊方町民や県民に説明することこそ四国電力が今、すべきことなのではないでしょうか。
 四国電力が全ての事故を過小評価し、情報隠しをするのではないかとの私たちの疑念は膨らむばかりです。このような中での伊方原発再稼働などあり得ません。
 また、私たちは伊方原発について、以下の理由からも絶対に再稼働してはならないと考えています。

1. 中村愛媛県知事は昨年6月の県議会で、「動かしても動かさなくても原発はあるのだから危険性は変わらない」旨の答弁をしましたが、稼働中の原発が事故を起こした場合、燃料棒の核分裂生成物が引き続き崩壊する際の崩壊熱が多いため、その温度を下げねばならず、停止中の場合と比較にならない程のエネルギーと作業を要すること。また、炉心溶融などの過酷事故に短時間で移行すること。

2. 再稼働を予定している3号機は、プルサーマル運転を行う炉であり、そのMOX燃料には猛毒のプルトニウムが含まれており、事故が起きた場合、ウラン燃料の何倍ものプルトニウムを放出すること。

3. 伊方原発は、瀬戸内海という世界有数の生物多様性をもつ閉鎖系水域に面して建てられており、過酷事故が起きれば、瞬時に瀬戸内海が汚染され、そこに棲む多くの生物が被曝すること。また閉鎖性水域であるため、汚染物質が長く溜まり続けること。

4. 南海トラフ巨大地震は、今後30年間で起こる確率が60%~70%(M8の場合)、経済被害の想定は愛媛県内だけでも10兆円、断水停電9割と四国孤立の怖れがあると発表されているにも関わらず、原発震災を想定外としたずさんな評価のままであること。長期間の停電が全電源喪失からメルトダウンにつながることこそがフクシマ事故の教訓の1つであるはずです。

5. 全国一の長い半島である佐田岬半島で過酷事故が起きた際の、実効的な町民の避難方法も避難場所も確立していません。原発事故後の福島が「国の棄民政策」と「電力会社の責任放棄」のもとに打ち捨てられていることを考えた時、国や電力会社には原発被災地や私たちを救う能力も誠意もなく、不可能であることが明確になったこと。

 原発立地県の長として愛媛県民はもとより、全ての市民の生命と財産を守るため、伊方原発を再稼働させないでください。私たちのこの豊かなふるさとを、未来に続く命を守ってください。

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(IWJ) 2013/06/23
愛媛:止めよう伊方原発再稼働!集まろう!緊急伊方集会!in 八幡浜
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/86509

パンフレット紹介
「9・16原子力ムラの責任を問う」シンポジウム講演記録
「原子力規制委員会」の「再稼働基準」づくり批判


昨年9月16日、再稼働反対!全国アクション主催で開催した「9・16原子力ムラの責任を問う」シンポジウムの講演記録パンフが完成しました。(講師 石丸小四郎さん、田原牧さん)

昨年6月に法案通過、そのあと3カ月以内に発足と定められ、シンポ開催後の9月19日に、規制委員会とその事務局を担う規制庁が稼働を始めました。

それから9カ月が経過してもやはり、推進のための規制で、福島事故を顧みることなく、保安院の体質があからさまに引き継がれている状況は、全く変わっていません。

ぜひお読み頂きたい1冊です。

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再稼働阻止ネット事務局で受け付けています。

頒価 1冊:500円 送料:80円(3冊まで) 2013年6月10日発行 B5版26ページ

● お申込み先(メール) info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
● 冊数と送付先(氏名・住所)をお知らせください。
● 料金は同封する郵便振替用紙にてお振込みください。
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新規制基準確定に抗議する声明
「経済よりも命」「再稼働よりもフクイチ収束」を

(2013/6/19 再稼働阻止全国ネットワーク 事務局)
 本日19日(水)、原子力規制委員会定例会議で新規制基準を確定すると聞き、私たち「再稼働阻止全国ネットワーク」は原子力規制委員会によるあまりに拙速で不当な規制基準作成に対してここに強く抗議します。

 以下に、多数ある問題のうちの一部を記して抗議し、新規制基準の再検討を要請します。

1.福島原発事故の検証はできていない
 特に、国会事故調が地震によるICや配管の破断を疑っているにもかかわらず、この調査は東電により先延ばしされてきた。フクイチを繰り返さないための新基準であるならば、フクイチ事故を徹底的に究明し検証してから基準を造るべきである。

2.フクイチの収束作業に専念するべき
 ネズミ停電や大量の放射性汚染水対策問題が象徴するように、フクイチの廃炉への道は先が全く見えていない。規制委員会がまずやるべきことは、新基準を作成して既存原発を再稼働することでなく、フクイチ廃炉作業を東電任せでなく国の責任で、確実に安全に進めることである。

3.既存原発の再稼働に配慮した新規制基準は危険
 過酷事故が起こったらもうどうしようもない。過酷事故後の状況は非常に想定が難しく、シビアアクシデント対策で対応することは不可能である。
 同様に放射性物質放出を前提とした災害対策・避難は各地域の地理的配置や道路状況などを考慮すると非常に難しい。更に地震・津波・火山爆発などが原因で原発事故が起こった場合には避難が非常に困難であることをフクイチ事故が明らかにした。
 また、立地審査指針の見直しを実施せず審査に取り込まないことも安全性無視を現わしている。

4.「トイレ無きマンション」はやめよう
 核燃料サイクル計画は破綻しており、「トイレ無きマンション」の解決無しで原発を稼働させることは最早許されない。日本学術会議が高レベル放射性廃棄物の処分について、政策の抜本的見直しを提言し、地層処分では保証できない、「総量の上限の確定」と「総量の増分の抑制」をするべきと主張している。

5.パブコメ意見を無視するな
 2回のパブコメでそれぞれ3000件、2000件を超える意見が出されたのに、多くの重要な意見を全く無視して新規制基準を確定した。公開性・透明性の観点からも大問題である。

6.地元は怒っている、嗤っている
 災害対策指針を原発立地・周辺地域に提示して防災計画、防災訓練を強要したが、地元では余りに非現実的な計画と訓練に対して怒り嗤っている。地元への丁寧な説明会を繰り返し、行政・議会・住民の理解を得てから新基準を確定するべきである。
 
7.地震列島日本で原発を動かすな
 近年、基準地震動を超える地震が各原発サイトで多発し、活断層として国がマークしていない地域で大地震が発生している。にもかかわらず、新規制基準では3次元地下構造の解析を事業者に命じただけである。これでは多くの国民の不安は消えない。また、ブラックボックス化し事業者任せにした地下構造解析とその評価結果を誰も保証できない。

8.事業者任せの調査は信用できない
 破砕帯調査で更田委員が指摘したように、地質調査や3次元地下構造解析を始め多くの非常に重要な調査を事業者に任せている。事業者の調査や報告が全く信用できないことは、過去の原発の歴史が示している。新規制基準はクリアするべき最低基準であり事業者に安全姿勢を要求しているが、これも全く期待できない。

9.事業者への配慮で安全をないがしろに
 シビアアクシデント対策に5年猶予を与え、40年廃炉のはずが延長使用を認めようとする、などなど、事業者と既存原発に配慮して、安全性をないがしろにしている。

安全よりも再稼働を優先させる原子力規制委員会
危険な原発「新規制基準」の拙速な決定に抗議します
(原子力規制を監視する市民の会)
http://goo.gl/0p7bu

本日、原子力規制委員会は、原発の新規制基準を決定しました。私たちは当初から新規制基準策定にしっかりと時間をかけ、原発被災者や国民の声を反映させるべきことを提言してきましたが、これらの提言はまったく無視されてしまいました。

規制基準は、検討のあり方からして問題でした。検討チームには、原発に対して慎重な意見をもつ専門家は加わっておらず、意見は電力会社から聞くだけで、立地地域住民、福島原発事故の被災者の意見を聞くことはしませんでした。

パブリック・コメントでは検討のあり方も含め、多くの意見が提出されました。外部事象の事故想定などごく一部の意見が取り入れられましたが、ほとんどが無視されました。
新規制基準には、福島原発事故の検証は未解明で、地震による影響ついて反映されていない、フィルタ・ベントを活用させ、格納容器の構造的欠陥に目をつぶる、可搬設備を多用するなどの問題があります。
(つづきを読む)

連絡先:原子力規制を監視する市民の会
東京都新宿区神楽坂2-19 銀鈴会館405号
090-8116-7155  阪上武

緊急提言「原発再稼働を3年間凍結し、
原子力災害を二度と起こさない体系的政策を構築せよ」
 (原子力市民委員会)
http://www.ccnejapan.com/?p=972

緊急提言 骨子

第1提言(原発ゼロ社会へ向けての政策転換を軌道に乗せる)

政府は原発ゼロ社会を目指すという原点に立ち返り、その円滑な推進のための法令改正等を、今後最大限の努力を傾けて推進する必要がある。そうした原子力政策転換が軌道に乗るまでの間、原発再稼働を凍結すべきである。政策転換は早いほどよいが、それが抜本的な転換であることを考えれば、最低3年間の凍結が必要である。この3 年間という時間は、原子力安全確保システム全体の抜本的強化、および原子炉の規制基準の抜本的強化のためにも必要である。なお政策転換の進捗次第では、大幅な期間延長が必要となることも見込んでおかねばならない。

第2提言(原子力災害防止システムを建て直す)

原子力規制委員会は、2013年7月18日までに新規制基準を策定し、それにもとづいて既設原子炉の安全審査を行なおうとしている。それにより既設原子炉が次々と新基準に適合すると判定されるに違いない。しかし新基準に適合することは、その原子炉において過酷事故が起こらず、また周辺住民に大きな被害を与えないことの十分条件にはならない。原子力災害防止システムの全体的な建て直しへ向けて、解決しなければならない課題は多い。

第3提言(原子炉システムの新規制基準を作り直す)

現在まとめられようとしている新規制基準案については、これを中間報告扱いとし、それに関する主要な争点について十分な時間をかけた公聴会(パブリック・ヒアリング)を実施すべきである。それをふまえて新規制基準案を決定し、その内容が適切であるかどうかについて、広く国民の意見を聞き、社会的な合意を形成する必要がある。

PDF版

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関連情報
6月19日(水)11:00~12:30 緊急提言に関する記者会見

映像(IWJ)http://iwj.co.jp/wj/open/archives/85826

原発30キロ圏内愛媛県南予地域 木田節子さん巡回講演
伊方原発正門まえで抗議集会、伊方町役場前で街宣行動

(奥野節子)

 福島第一原発事故被災者・木田節子さんを迎えて、「ほんとはいかんよと思とんのよ」の会が6月7日~10日の4日間、南予4市2町(内子町、大洲市、鬼北町、宇和島市、八幡浜市、西予市)で計6回の講演会を行った。あわせて200名以上の参加者があった。木田さんは、被災後の生活や国の除染、被爆者への対応などの無責任な態度など、誰も責任を取らない実情・現状について詳しく報告した。質問も多く出され、終了時間は毎回オーバーした。

「(それぞれの)ふるさとを守ってほしい」との木田さんの言葉が胸に響いた。福島と一緒にやっていきたい、福島の人々に真剣に耳を傾け、原発反対運動に参加していかなければいけないなど、木田さんの話を重く受け止めた参加者からの発言、「安全神話の中で何も考えずに生きたいと思っていた。私たちができることは何か?」との質問に対して木田さんは、「生命と安全を守るために想像力をもってほしい。想像力と理性で再稼働をとめる。関心を持つこと、記事を鵜呑みにせず、真実を見抜けるようにしたい」と語った。

 大洲市からは「明日大きなスーパーの前でリレートークをするので、木田さんの話を伝えたい」
西予市からは「真実を知るために学習会を開く予定」などの報告があった。11日(火)10時より12時まで、伊方原発正門前で四電への抗議の集会が行われた。天気予報では雨だったが当日はよく晴れ、参加者30数名は正門前に座った。鬼北町や宇和島市での参加者の姿もあった。

 斉間さんご夫妻とともに伊方原発と闘ってこられた近藤誠さんが再稼働阻止への想い、決意を力強く語った。斉間さんからは、再稼働阻止ネットとたんぽぽ舎から、大型メガホンと手作りの横断幕<ふるさとは原発をゆるさない>が寄贈されたとの報告もあった。

 正門まえでの昼食後、伊方町役場前に移動して抗議集会と近辺でのビラ配布、その後、九町に移動し木田さんと近藤さんの街宣とビラ配布をして午後4時すぎに7日からのすべての行動を終了した。充実した5日間だった。

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木田さん巡回講演『フクシマの話を会津弁で聞こう』について(イベント案内)
http://2011shinsai.info/node/4123

伊方原発に関して、6月23日~24日に「伊方集会2013」
http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/archives/2496

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関連情報

毎日新聞 2013年06月12日 地方版<愛媛>
伊方原発:脱原発訴え続け、25回目の座り込み 市民グループら、23日に八幡浜で緊急集会

http://mainichi.jp/area/ehime/news/20130612ddlk38040691000c.html


小冊子の紹介

川内原発直近の巨大活断層と幾度も襲った火砕流
 -川内原発の再稼働はこれで消える-

制作 反原発・かごしまネット 2013年6月2日発行
学習用資料(カンパ100円)A5判 15ページ
問い合わせ 〒892-0873 鹿児島市下田町292-1 反原発・かごしまネット 事務局
TEL 099-248-5455 FAX 099-248-5457 メール info@nanpou.com


ページ15より

原発が廃炉にされる5つの理由

  1. 大事故が付き物の原発
    福島第一原発の大事故に見られるように、人間の作った機会は、故障や事故が付き物です。原発が他の機械と違うのは、一度の事故が壊滅的な被害を及ぼすという点です。
  2. 使用済み核燃料の非倫理性
    強い放射能を出し続ける使用済み核燃料の行く先がどこにもない原発は、トイレのないマンションと言われてきました。核のゴミを、原発稼働によって増やし続け、未来世代に残すことは、非倫理的です。
  3. 海を破壊する温廃水
    2009年、川内原発の温廃水放水口にある寄田海岸では、サメ、エイ、ダツの死亡漂着が数百匹。ワカメ、ヒジキなどの海藻も全滅。周辺漁港では漁獲が5分の1に激減しました。海が破壊されています。
  4. 平常の運転でも放射能を垂れ流し
    微量と言いながら、平常の運転でも大量の放射能が環境中に放出されています。ドイツでは国の調査で、周辺5kmの小児白血病が2.19倍、10kmでは1.33倍に上っています。薩摩川内市一人当たりの医療費も全国平均の2.5倍です。健康が蝕むばまれています。
  5. 役に立たない防災計画
    福島原発の事故では、放射能の90%が偏西風に乗って太平洋に飛んで行きました。西日本の原発の事故では、偏西風によって大部分の放射能が陸地に降り注ぎます。半径30キロ圏内の防災計画では何の役にも立ちません。「原発を廃炉にすることが、唯一の防災計画」なのです。

再稼働阻止全国ネットワークでは、3カ月に1回程度、再稼働問題にとりくむ全国の活動の様子をニュースとして発行しています。

2013年3月に創刊号、2013年6月に第2号を発行いたしました。次のページからPDFファイルをダウンロードしてご自由に配布していただけます。

http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/issue

※なお、会員への発送は、お申し込みの時期によって発送処理が遅れることがあります。ご了承ください。