[たんぽぽ舎メルマガTMM:No1895(2013/7/10)より]

新潟県知事と東電社長の会見模様
県は審査事前了解願いの受け取りを拒否

OurPlanet-TVがノーカットで放送する
「新潟県知事が東電社長と面談-柏崎刈羽原発の再稼働」45分

(山崎久隆 たんぽぽ舎)

 新潟県の泉田知事は、東電が「再稼働申請と事前了解願いを同時進行させる方法で了承を」との申し出を拒否しました。
 東京電力が持参した新基準に基づく審査事前了解願いを、柏崎市と刈羽村と新潟県に手渡そうとしましたが、新潟県は受け取りを拒否したのです。その時の広瀬東電社長と泉田県知事のやりとりです。

 7月5日の泉田知事と東電社長の会談とその後の東電社長の記者会見が、計45分が掲載されています。

 7月8日に原子力発電所の新規制基準が施行となり、電力各社の再稼動申請の受付けが開始されますが、福島第一原発事故を起こした東京電力は株主総会が終わるとさっそく新潟県の柏崎刈羽原発6・7号機の申請をすると記者発表しました。

 しかし柏崎刈羽原発については、地元の新潟県を始め自治体や住民には何ら説明もないまま、既にベント装置の基礎工事が始まっており、事実上の再稼働準備工事と、新潟県は抗議をしていました。東電の広瀬社長は泉田知事に「申請・審査と事前了解願いを同時に進行したい」と言います。しかし知事は「事前了解というのは前もって願い出ること。」と同時進行などあり得ないと主張、既にベント工事が始まり、その工事手法も中越沖地震の際に発生した3号機起動変圧器の火災に関する説明と全く違うことを指摘して反論しました。

 東電が審査の事前了解を取り付けようとした7月2日にもトリチウム汚染が確認され、福島第一原発では地下水汚染と漏えいが起こるなど、事故の対応も出来ないままでの再稼働申請に地元新潟県の泉田知事は強く反発しています。

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OurPlanet 配信情報より

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 NewsClips「東電、柏崎刈羽原発の再稼動申請へ~新潟知事は反発」
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 東京電力は2日、柏崎刈羽原子力発電所6、7号(新潟)の再稼動へ向けて、
原子力規制委員会が原発の新規制基準を8日に施行した後、速やかに安全審査を
規制委に申請することを決めた。

新潟県の泉田裕彦知事は「立地地域との信頼関係を構築する意志がない」と東電
を強く批判するコメントを発表した。

配信日 2013年7月2日(火)
視聴URL http://ourplanet-tv.org/?q=node/1613

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