Author Archives: Wykanri

伊方原発環境安全管理委員 様

2013年7月13日
原発さよなら四国ネットワーク
事務局 大野恭子

伊方原発の再稼働を認めないことへのお願い

 伊方原発環境安全管理委員のみなさまにおかれましては、委員としての重責を担っておられることに敬意を表し感謝を申し上げます。

四国電力が7月8日、原子力規制委員会に伊方原発再稼働の申請をしたのを受け、貴委員会で審議されると聞きました。そこで是非、私ども市民の意見や思いをお伝えしたく手紙と資料を送付させていただきました。よろしくご検討ください。

 福島原発事故は2年4ヶ月たった今、収束はおろか、事故原因の特定さえできていません。当初「津波による電源喪失」を初発の原因としていた東京電力も、今では「地震の揺れによる配管の破壊」を否定できなくなっています。
 また、連日報道されるように、福島第1原発の観測用井戸から高濃度の放射性物質が検出され、汚染は私たちの暮らす自然界で広範囲に広がり続けていることが実証されています。

 このような中、政府は着々と福島県民に対し避難解除をし、賠償も次々と打ちきっています。住民の声が一切聞かれないまま、兵糧攻めのようにして「帰還」が進められているのが現実です。
 取り返しのつかない「ふるさとの喪失」、電力会社の不誠実なデータ隠し、国の「棄民政策」が続く現状で、四国電力の伊方原発再稼働申請を、私たちは許すことはできません。
フクシマの人々の苦悩を無かったかのようにするこの振る舞いに、恐怖すら感じています。
ひとたび事故が起きれば、私たちの暮らす「エヒメ」も「フクシマ」になるからです。

以下に私たちの危惧する伊方原発の問題点を挙げさせていただきました。
是非、貴委員会でご審議いただきますようよろしくお願いいたします。

1.「活動期にある中央構造線系活断層 – 伊方原発沖6km」

 高知大学の岡村眞教授(内閣府中央防災会議の地震・津波専門委員、南海トラフの巨大地震モデル検討有識者会議委員)は、先月6月30日の講演会で、この活断層の長さはトータルで650kmなのに、四国電力は360kmで地震動の想定をしている、右横ずれ断層で伊方原発は震源域の真上に位置している、動けばM8以上と予測、四国電力の想定は甘すぎる、大変危険と警告を発しました。

2.「周期的に起きる南海トラフ地震」

 岡村氏は、過去にはM8.6とM8.4の南海トラフ地震の記録があるのに、前回(1946年)はM8.0と小さかったので、今度は過去最大のM9を予想している、と述べられました。2012年の中央防災会議で震源域が広がり伊方原発も入っている、伊方原発は最大地震動570ガルだが、最近は計測機器の精度向上により1000ガル以上がバンバン起きていることが計測可能になり明らかになってきた、2008年6月14日の岩手・宮城内陸地震で観測された最大加速度は4022ガルで、国の「防災科学技術研究所」が世界で観測された最大値であるとギネスに申請し認定された(2011年1月発表)、大きな地震動になると制御棒が入らない可能性がある、と述べられました。
 
3.「津波への警告」

 都司嘉宣(つじよしのぶ)氏―東京大学地震研究所を定年退職―は、昨年7月29日の講演会で、1596年の慶長豊予地震は中央構造線と連動し伊方付近でも震度6強~7程度の揺れがあった可能性がある、佐賀関の神社が流出したことなどから10.6メートルの津波が推定される、伊方は中央構造線の断層により近いことから、10~15メートルの津波が襲った可能性がある、と指摘されました。南海トラフによる地震については「本震」よりも「余震」で強い揺れが記録されており、中央構造線活断層帯とつながった恐れがあることも指摘されたのです。
 以上のような、最新の知見からして、マスコミが言っている「伊方原発には地震・津波のリスクが少ないので再稼働一番手」という指摘は全くの認識不足であるとしか言えないのです。

4.「中村愛媛県知事の答弁」

昨年6月の県議会で、「動かしても動かさなくても原発はあるのだから危険性は変わらない」旨の答弁を知事はしましたが、稼働中の原発が事故を起こした場合、燃料棒の核分裂生成物が引き続き崩壊する際の崩壊熱が多いため、その温度を下げねばならず、停止中の場合と比較にならない程のエネルギーと作業を要すること、また、炉心溶融などの過酷事故に短時間で移行することは科学的事実です。

5.「プルサーマル運転」

 再稼働を申請している3号機は、プルサーマル運転を行う炉であり、そのMOX燃料には猛毒のプルトニウムが含まれており、事故が起きた場合、ウラン燃料の何倍ものプルトニウムを放出すること、また、使用済みMOX燃料は処理方法も保管場所も決まっておらず伊方原発サイトが超危険な「核のゴミ捨て場」となります。
 ウランのみならず溜まり続けるプルト二ウムは、過酷事故時に放出され、収束不可能な放射能被害をさらに拡大することは、福島原発事故がはっきりと証明しています。

6.「瀬戸内海に面している」

伊方原発は、瀬戸内海という世界有数の生物多様性をもつ閉鎖系水域に面して建てられており、過酷事故が起きれば、瞬時に瀬戸内海が汚染され、そこに棲む多くの生物が被曝すること、また閉鎖性水域であるため、汚染物質が長く溜まり続けることになり、西日本の食糧庫は壊滅的被害を被ることになります。

7.「充分な原子力防災計画が立てられていない」

 昨年9月、愛媛県の防災訓練では、佐田岬半島西側住民の救助のためにヘリコプターと船を用意したのですが、強風と雨のためにヘリコプターは飛ばず、船も岸壁につけられず、結局「救助」できませんでした。
 原発災害は、穏やかな晴天で、海に波もない時を選んで起こるとは思えません。放射能は、風向きによっては短時間で地域を汚染します。原発の西側20km圏内に暮らす住民約5000人の防災・救出計画は、実効性がないと言わざるを得ません。県は住民を見殺しにすると言っているようなものです。
 また、愛媛県は、伊方原発から半径30km以内の地域をUPZ(緊急時防護措置を準
備する区域)として原子力災害対策重点地域として計画を立てていますが、7市町(山口県を入れると8市町)の13万5000人がどのように逃げられるのか、明記されていません。そもそも被害想定が甘く、30km圏内の外の県民の防災対策は完成していないという実態です。
 先日の私たち市民グループと原子力規制委員会との交渉(7月8日)で明らかになったことですが、防災と「原子力規制」はリンクしておらず、防災はあくまで地方自治体の責任であり国はそれを支援する立場だ、ということでした。

 以上、問題点を一部述べさせていただきました。

 これまで私たちが行ってきた要請や申し入れの際、対応した四国電力社員は、私たちの質問に対して「(原発が)絶対に安全であるとは言えない」と答えています。それなのになぜ「安全を前提に再稼動する」と言うのでしょうか。フクシマで起きたことが伊方で起きないと、何故言えるのでしょうか。フクシマと伊方の違いは、フクシマは巨大地震に襲われ、伊方は未だ(・・)襲われていない、ということだけではないでしょうか。

 委員の皆様には、それぞれ専門分野がおありのことと思います。しかし、フクシマが私達に教えてくれたのは、自然は「専門分野の想定」を越えるということです。フクシマの災厄を経験した私たちは、専門分野を越え、「いのち」の上に立って知恵を出し合うべきです。
 私たちは、「再稼働しない」ことこそ今できる最高の、環境安全管理だと考え、委員の皆様の公正と信義を信頼して「再稼働を認めないこと」をお願いする次第です。

以上

【地域の活動紹介】[たんぽぽ舎メルマガTMM:No1898(2013/7/12)、TMM:No1899(2013/7/13)より]

大飯原発の再稼働に抗議の声を上げ続け、
次の「伊方原発再稼働」と闘おう!
豊かな命をはぐくむ海を守る闘い、イカナゴという小魚

(井出久司 原発さよなら四国ネットワーク)
 私達は伊方原発のある四国愛媛からやって参りました。原発さよなら四国ネットワーク愛媛のメンバーです。私自身はこの大飯に来るのは2度目、彼女達は3度目です。前回来た時に感じたことは、ここも原発さえなければ本当に風光明媚な良い所だなあ、ということです。自然が豊かで、帰りのバスに乗る時にふと岸壁から海の中を見ると、瀬戸内海側で激減している巻貝の仲間がものすごくたくさんいたことに感動しました。この貝は特に伊方原発周辺では温排水の影響もあって、著しく減少しているため、この若狭湾の豊かさを実感することができました。
 しかし、この若狭湾沿岸は別名、原発銀座とも呼ばれ、たくさんの原発が密集し豊かな自然環境を破壊し、住民の方々をはじめ、この地域に生きる全ての生命の安全を脅かしてきました。一部の者の利益の為だけに、国策の名のもとに行われた原子力政策が、この地域で最も大切な本来守らねばならない宝物である固有の自然環境を、そこに住む全ての者の生命を、安全な暮らしを脅かしてきたことは決して許されるものではない、と考えます。
 私たちが住む愛媛県にも伊方原発が存在しています。全国で唯一の内海に面した場所にある原発です。目の前には瀬戸内海という世界有数の生物生産力と生物多様性を誇る宝の海です。このかけがえのない、世界に誇るべき宝の海とそこに棲む夥しい生き物の生命を放射能汚染や温排水の害にさらしながら、伊方原発は存在しています。
瀬戸内海は言うまでもなく、閉鎖性海域です。それゆえに大変豊かですが、それゆえに汚染に非常に弱いということが問題です。さらに、瀬戸内海の豊かな生物生産力を支えている生き物が存在します。それはアラメ、ワカメ、ヒジキ、ホンダワラ等の褐色の海藻であり、これらは人間の食料にもなりなすがアワビ、サザエ、ウニ等の餌として非常に重要であるばかりでなく、小さなエビ類をはじめとする小動物の生息場所となり、そのため、魚の産卵場所、そして稚魚の成育場所や隠れ家になっています。
 また、イカナゴという小魚がいます。これは関東ではコウナゴとも呼ばれ、福島での事故後、高い放射能汚染が認められて有名になりましたが、このイカナゴはメバル、カサゴ、マダイ、ヒラメ、サワラ等の餌として瀬戸内海の生態系を支える非常に大切な種です。が、この褐藻類やイカナゴは冷たい海水を好みます。イカナゴは夏の高水温期には砂の中に潜って、眠っている位です。従って原発が排出する膨大な量の温排水が温暖化を促進し、これらの生き物の生存や繁殖を脅かし、瀬戸内海の生物資源を枯渇させてきたことは間違いありません。さらにこの温排水はヒートショックや消毒によって海水中の夥しい数のプランクトンを殺していますが、このプランクトンの中には魚の稚魚や卵、アワビ等の貝類やエビ、カニ等の甲殻類やタコやイカの幼生をたくさん含んでいます。
1990年代に発生した目に見える大きな魚の大量死も問題ですが、それだけが原発による被害だと思っては決してなりません。このような例は外洋に面している川内原発周辺でも同様に観測されています。若狭湾でも同様のことが起こっていると推測されますがいかがでしょうか。
 私たち人間もこれらの小さな生き物と同じで生態系を構成している数多くの生物種の中の1つの種であることを決して忘れてはなりません。呼吸し、水を飲み、食べ物を食べなければ生きてはいけません。従って自然環境をこそ守らなければなりません。
 あらゆる生命体は核(放射能)とは共存することはできない、というのは生物学においては常識です。また日本が世界有数の地震国であることも常識です。
 最近、南海トラフの地震の話題ばかり出てきますが、伊方原発の目の前、約6キロメートルの所に日本最大の断層帯と言われる中央構造線が走っています。約400年前の慶長年間に中央構造線は大地震を起こし、瀬戸内海側にも巨大な津波が襲っています。
 東北地方の大地震と巨大津波が歴史に残っているように、瀬戸内海沿岸地方においても、大地震、巨大津波は予測できない事ではありません。にもかかわらず、国や電力会社はこの事実はなかったことにして、自分たち推進派の都合のよいようにデータを評価し、原発再稼働を目論んでいます。
 昨年、ここ大飯原発は多くの人々の反対の声を無視して、強圧的に再稼働させられました。しかし、あらゆる科学的分野から考えてみても、原発の安全神話は決して成り立たない、全く科学的根拠のない、机上の空論であることを福島の事故が証明しました。真実はチェルノブイリやスリーマイルが教えてくれていたのです。それを愚かな国や電力業界が無視してきた結果、福島の事故が起きてしまったのです。私たちは、現政権の再稼働強硬路線政策に対し、知識では福島に、そして再稼働を阻止する活動は昨年の大飯に学び、この夏以降の再稼働の嵐に立ち向かわなければなりません。しかも各現地がそれぞれ独立して闘うのではなく、共に手を取り合って闘わなければなりません。
 私達、伊方原発反対を闘う者も、ここ大飯についても共に、声を挙げ、闘いたいと思います。伊方原発が再稼働の一番であろう、とも言われていますが、大飯原発は既に稼働しています。まず、この大飯の稼働に対し、全国団結して抗議の声を挙げ、次いでこれからの原発再稼働の嵐に立ち向かっていかなければなりません。
皆さん、いざ決戦の秋は来たれり!共に団結し共に戦い抜きましょう。

全ての原発の再稼動を止めることは生きとし生けるもの全ての生命と未来を守ることになるのです。

「原発さよなら四国ネットワーク」から送られた、7月11日の現地行動の様子をご紹介します。

伊方原発地元では、毎月11日に「八幡浜・原発から子どもを守る女の会」のみなさんが中心となって、伊方原発ゲート前で座り込み行動を行っています。

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昨日の伊方原発ゲート前行動
焼けつくように暑い日差しでした。
ゲート前と木陰にも熱中症対策をして交代にマイクを持ち訴えました。
(※参照 毎日新聞記事)

ゲート前から見える原発内、工事作業員が多いです。
斜面山側も、全部フェンスを2重にも、しているようです。
何のためかな?

また、今朝の朝日新聞 原電 駿河 東海 再稼働申請へ
デジタル下記で見ることができます。
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201307110799.html?ref=nmail_20130712mo

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伊方も1号2号再稼働申請するのか!
案外知られていないのは(マスコミの方から聞きました。)伊方の住民は、3.11以降推進派は2割ぐらい。大多数の住民は、隠れ「原発止めよう」だそうです!

原発さよなら四国ネットワーク 門田


【地域の活動紹介】[たんぽぽ舎メルマガTMM:No1895(2013/7/10)]より

九州電力鹿児島支店前で、抗議集会と九電へ抗議文
川内原発再稼動反対、14団体、40名以上の参加

(松元成一 かごしま反原発連合)

7月8日午前、九州電力が規制庁へ川内原発再稼動申請を真っ先に出した事に対し、九州電力鹿児島支店前で抗議集会を実行し、九電へ抗議文を手渡しました。

抗議集会には県内外の14団体、約40名以上の参加がありました。旗や横断幕、プラカードで「川内原発再稼動反対」の意を示し14団体がそれぞれに抗議のアピールを述べました。

13時から九電ロビーにて広報課長に抗議文を手渡し読み上げました。抗議文は、鹿児島県の運動を代表し「反原発・かごしまネット(代表;橋爪健郎)」の『川内原発1・2号機の「再稼動」申請に抗議する』でした。そして、8団体も抗議文を簡単な表明とともに手渡しました。

大まかな趣旨は

  1. 福島第一原発のメルトダウン、水素爆発、一連の事故の原因究明が未だ出来ていない
  2. 高濃度放射能汚染地下水の対策は全くできていない
  3. 使用済み燃料棒などの核廃棄物の処理のメドは全くない
  4. 15万人の方々が今なお避難生活を余儀なくされている
  5. 東電の経営に巨額な税金を投入され国民が多大な負担を強いられていることが、九電とは関係ないのか
  6. 原発の安全神話は完全に崩壊したのに何を根拠に安全な運転ができるというのか
  7. 川内原発を取り巻くかのように走る無数の活断層の存在を無視するのか
  8. 再生可能な発電事業の開発に努力し脱原発にしっかり取り組むべき
  9. 我々は協力を惜しまない
  10. 再稼動申請を取り下げる英断を

以上の内容でした。

果たしてどの様な反応があるのか不明ですが、鹿児島の反原発運動は結集して「川内原発再稼動」を断固阻止します。

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かごしま反原発連合 Blog http://kagohangenlen.chesuto.jp/

[たんぽぽ舎メルマガTMM:No1895(2013/7/10)より]

新潟県知事と東電社長の会見模様
県は審査事前了解願いの受け取りを拒否

OurPlanet-TVがノーカットで放送する
「新潟県知事が東電社長と面談-柏崎刈羽原発の再稼働」45分

(山崎久隆 たんぽぽ舎)

 新潟県の泉田知事は、東電が「再稼働申請と事前了解願いを同時進行させる方法で了承を」との申し出を拒否しました。
 東京電力が持参した新基準に基づく審査事前了解願いを、柏崎市と刈羽村と新潟県に手渡そうとしましたが、新潟県は受け取りを拒否したのです。その時の広瀬東電社長と泉田県知事のやりとりです。

 7月5日の泉田知事と東電社長の会談とその後の東電社長の記者会見が、計45分が掲載されています。

 7月8日に原子力発電所の新規制基準が施行となり、電力各社の再稼動申請の受付けが開始されますが、福島第一原発事故を起こした東京電力は株主総会が終わるとさっそく新潟県の柏崎刈羽原発6・7号機の申請をすると記者発表しました。

 しかし柏崎刈羽原発については、地元の新潟県を始め自治体や住民には何ら説明もないまま、既にベント装置の基礎工事が始まっており、事実上の再稼働準備工事と、新潟県は抗議をしていました。東電の広瀬社長は泉田知事に「申請・審査と事前了解願いを同時に進行したい」と言います。しかし知事は「事前了解というのは前もって願い出ること。」と同時進行などあり得ないと主張、既にベント工事が始まり、その工事手法も中越沖地震の際に発生した3号機起動変圧器の火災に関する説明と全く違うことを指摘して反論しました。

 東電が審査の事前了解を取り付けようとした7月2日にもトリチウム汚染が確認され、福島第一原発では地下水汚染と漏えいが起こるなど、事故の対応も出来ないままでの再稼働申請に地元新潟県の泉田知事は強く反発しています。

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OurPlanet 配信情報より

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 NewsClips「東電、柏崎刈羽原発の再稼動申請へ~新潟知事は反発」
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 東京電力は2日、柏崎刈羽原子力発電所6、7号(新潟)の再稼動へ向けて、
原子力規制委員会が原発の新規制基準を8日に施行した後、速やかに安全審査を
規制委に申請することを決めた。

新潟県の泉田裕彦知事は「立地地域との信頼関係を構築する意志がない」と東電
を強く批判するコメントを発表した。

配信日 2013年7月2日(火)
視聴URL http://ourplanet-tv.org/?q=node/1613

全国の原発再稼働を許すな!
新潟県柏崎刈羽からのアッピール

平成25年7月8日
柏崎原発反対地元3団体 (反対同盟・地区労・守る会)

 私達は、40年間も柏崎・刈羽をはじめとする地域住民、周辺地域市町村の非常に多くの住民そして、県民と原発反対運動を展開してきました。特に、平成23年の3・11福島事故で、原発事故の恐ろしさをまのあたりにし、「核と人類は共存しない」という運動方針の正しさを再確認、福島県民や全国の原発立地現地住民と連携・連帯し、原発再稼働を阻止すべく、闘ってきました。

 東電の最近の動きは、常軌を逸脱しています。新潟県・柏崎市・刈羽村と東電の間には、安全協定が存在していますが、この最低限の約束事を踏みにじって、7月8日本日、規制庁に再稼働申請を文字通りなりふりかまわず強行しようとしているのです。将に暴挙であります。

 そもそも、レベル7の巨大な福島事故の検証がなく、16万人もの福島県民に避難生活を強制しておいて、再稼働強行を画策する。超高濃度汚染水(1リットル当たり2億9000万ベクレル)の始末、数十年はかかるといわれる4基の原発の廃炉問題等等、全てを棚に上げておいて、どういう神経なのか!

 また、規制庁の新基準は、炉心溶融、メルトダウン、メルトスルーに至った場合、事故の影響を最小限に留めるとして、柏崎刈羽どころか、新潟県が壊滅する程の死の灰(4×20ぺタBq×10のマイナス3乗=80×10の15乗Bq)の放出(ベント)を認めようとしています。メルトダウン・メルトスルーは、化学結合の100万倍単位の核崩壊熱のあっという間の発散であるが、圧力容器・格納容器の爆発は十分想定できるのに、想定していない。爆発を想定すれば、日本滅亡が確実、故に考えない。つまり新基準は再稼働の為の基準です。亡国の基準です。

 本日、電力4社(北海道、関西、四国、九州)は5原発10基のPWR型原発再稼働に向けた安全審査申請を行いますが、本質は同じです。
日本滅亡への道を開く暴挙です。核と人類は共存できません。共に闘いましょう。

抗議声明

大飯原発3、4号機稼働容認に抗議する
落第生に合格点を出すな!

原子力規制委員会による新規制基準大飯評価は間違い、再稼働促進ありきだ~

2013年7月4日 再稼働阻止全国ネットワーク 事務局

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原子力規制委員会は、昨日(7月3日)の定例会議で新規制基準による大飯3、4号機の現状評価書を確定し、稼働継続を決定した。私たち「再稼働阻止全国ネットワーク」は原子力規制委員会による不当な大飯3、4号機の稼働容認に強く抗議する。

1 大飯破砕帯調査は終わっていない―直下に活断層、地震が来たら原発はもたない
昨年から開始された破砕帯調査で、敷地内を通る破砕帯が活断層である可能性を指摘されたにもかかわらず、関電は追加調査を引き延ばし未だに規制委に報告していない。関電任せの試掘溝は専門委員の指示に反して、その1/4の深さ(約70m)である。
事業者任せの調査では信用できない。電力会社の横暴を黙認するな。

2 大飯3、4号機の稼働継続は危険―安全上重大な問題あり、防潮堤ができていない
評価書の随所に見られる「安全上重大な問題があるものではない」で安心できるか? 現状評価書で明らかになった危険を黙認するな。

(1) 防潮堤がまだできていない
新基準の目玉である津波対策=防潮堤ですら大飯原発では実現していない。今、津波が来たら大惨事になる。これを黙認するのか?

(2) 免震重要棟がまだできていない
福島第一原発事故が最悪の事態になることを避け得たのは免震重要棟があったからであるのに、大飯3、4号機にはまだ建てられていない。会議室では代替できない、放射能を防げない、狭すぎる、事故が発生したら機能しない。

(3) 耐震評価はいい加減
活断層調査も基準地震動の3連動評価も地下構造評価(シミュレーション)も事業者任せで全く信用できない。島崎委員が3日の委員会で「3次元地下構造の把握が不十分」と述べ、規制庁担当者も多数の問題を指摘している。黙認するな。

(4) 耐津波評価もいい加減
3連動による基準地震動及び追加検討された基準津波の影響評価をしていない。海底地滑りと地震との両者組み合わせによる評価ができていない。黙認するな。

(5) 住民の逃げ場が無い(アクセスが弱い)
3方を山に囲まれ1方を海に面した大飯原発サイトへのアクセスは、老朽化した「青戸の大橋」を通過する道路のみである。緊急時の住民避難も作業者の原発到着も非常に困難である。大島委員が3日に指摘している。

(6) 造った基準を守らせろ
内部溢水対策や重大事故対処習熟度など評価書のあちこちに見られる「施行後審査において確認していく」では危険だ。何のための基準か?

3 地元を無視するな
大飯原発現地の地元や周辺地域の行政と議会と住民の安全性への理解は全く得られていない。防災計画も防災訓練もできていない。14基もある若狭湾では原発のそばを通って避難するのか? 地元・周辺住民の安全性への不安を解消せよ!

4 甘い評価を再稼働審査の試金石にするな
新規制基準による14回の大飯確認作業は、今後申請される多くの再稼働審査の試金石となるにもかかわらず、あまりに甘い新基準によるあまりに甘い審査であった。原子力安全・保安院と原子力安全委による以前の評価より甘いのではないか。
原子力規制委員会の新規制基準による評価は、原発再稼働促進委員会による再稼働促進基準評価ではないか? 私たちは絶対に容認できない。

規制委・規制庁が保安院、安全委と同様でないならば、規制委は直ちに大飯3、4号機の稼働を止めるべきである。落第生(関西電力、大飯原発)に合格点を与える原子力規制委は出発点から大きな汚点を残した。強く抗議する。
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2013年7月3日

泊原発の再稼動申請に反対する要請文

北海道電力株式会社 代表取締役社長 川合克彦 殿

市民団体「SHUT泊」共同代表 小林善樹

 貴社は、7月8日に泊原子力発電所の再稼動申請を提出する予定であると伝えられておりますが、私たち市民団体は、その申請に先立ち、貴社が泊原子力発電所の再稼動申請をせぬよう強く要請します。
 原子力発電所は、たとえ、いかなる安全設備を具備しても、絶対に安全であるとは断言できないものであることは貴社もお認めになっているところです。そして、人間の操作に完璧さを求めることも不可能です。特に異常事態においてはパニックを起こして適格な操作をおこない得なくなりがちなものです。さらに、原子力発電は、無毒化することが不可能な放射性廃棄物をつくりだす装置です。

 以上の重大な欠陥を持つ原子力発電所を稼動させることは、将来世代の人類のみならず、「生きとし生けるものすべて」に対する重大な犯罪行為です。
 また、原発を稼動させて万が一事故を起こしたならば、母なる大地と大気そして水を汚染してしまうのです。したがって、原発は人間としての倫理上稼動させてはならない装置なのです。

 貴社は、加圧水型原発には5年間の猶予期間が認められているとして、防潮堤やフィルタ付ベント設備などの安全対策が未完成のままで、再稼動を計画されておりますが、私たちは、そのような安全対策が完備されたとしても、上記の理由により、原発の稼動には絶対に反対いたします。

 また、貴社は先日の株主総会において、「東京電力福島第一原子力発電所に襲来した津波と同程度の津波にも安全を確保できる緊急安全対策を実施済みである」と主張されていますが、あの津波が最大だ、という保証はありません。あの津波を越えるものが襲来する可能性はあり得ますし、国会事故調査委員会の指摘する通り、福島第一原発は地震によって破損した疑いもあり、あの地震が最大だ、という保証もないのです。原発は絶対に安全な装置であるとはいえないものなのです。

 私たちが出発すべき現実は、事故から2年以上が経過した現在もなお15万人以上の人が避難生活を余儀なくされ、いまだに事故原因が特定されず、いまもなお大量の放射性物質が大気中・海中へと放出され続けているということです。

 『原発は安全』という貴社の主張は、福島を収束させて からでなければ、まったくの『カラ文句』でしかありません」。『福島など、なかったかのような』振る舞いは、到底許せるものではありません。

 私たちは、貴社が再稼動申請の提出を思い止まるよう心から強く要請します。

以上

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新聞報道

北海道新聞 (07/04 09:57)
泊再稼働申請に反対 道内24団体、北海道電力に要請
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/477481.html

北海道 泊原発の再稼働に反対する現地から、行動のよびかけです

やめて再稼働 なくせ泊原発 7.13岩内行動

日時 2013年7月13日(土) 集合場所:岩内町フェリー埠頭緑地
 午後1時 ~ 午後2時30分 集会
 午後2時30分 ~ 岩内町内デモ
参加費 500円
主催 7.13岩内行動実行委員会
呼びかけ人代表 斉藤武一(岩内原発問題研究会・代表)

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賛同金のお願い
 個人一口:1,000円以上、団体一口3,000円以上
 振込み先 郵便振替 02770-6-96482 佐藤英行
 ※口座番号に誤りがあったそうです。チラシではなく本文テキストの番号へご入金ください
 通信欄に、「7.13岩内行動賛同金」とご記入ください。
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問い合わせ 佐藤英行 TEL 090-8899-9240

公開講演会 チェルノブイリからフクシマへ — 原発事故の実情と教訓–

講師 アレクセイ・V・ヤブロコフ博士(ロシア科学アカデミー評議員)
通訳 吉岡ゆきさん
講演録(PDF:2.5MB)

日時 2013年5月19日(日)
会場 岩手大学工学部テクノホール
主催 日本科学者会議岩手支部、原発からの早期撤退を求める岩手県学識者の会
共催 岩手県保険医協会学術文化部、三陸の海を放射能から守る岩手の会、岩手県反核医師歯科医師の会

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参考

三陸の海を放射能から守る岩手の会より
「止めよう再処理 ≪天恵の海≫」第128号(2013/6/19発行)
「チェルノブイリ事故の死者は100万人に及んだ、ヤブロコフ博士の講演」
http://homepage3.nifty.com/gatayann/no.128.pdf(868KB)