Author Archives: Wykanri

本紹介
原発避難計画の検証–このままでは、住民の安全は保障できない

出版社 合同出版   著者 上岡直見
発行日:2014.1.31 | ISBN:978-4-7726-1177-0 |ページ数:168ページ
販売価格(税抜き)1,800 円

***** 本書紹介 *****(合同出版ホームページより)

福島原発事故後の避難の実態をふまえ、
交通工学的な観点から全原発を検証。その結果、
住民の被ばくを避ける現実的な時間内で
避難することは、全原発で不可能だとわかった!

〈こんな状況で再稼働などできない!〉
● 事故の進展や地形・気象条件などに応じて、住民の被曝を最小限にするための最適な行動を指示するマニュアルができていない。
● 原発から30キロ圏内のうち6割超の市町村が、避難計画や具体的な避難先を固めていない。
避難対象人数や面積が大きすぎて対応しきれないためである。
● そもそも、原子力発電所の災害時に、住民が被爆せずにすばやく避難できる「避難計画」など、できていなかった。
● こんな状況で、2013年6月、原子力規制委員会は新たな規制基準を発表。
各電力会社は続々と再稼動を申請した。

***** もくじ *****

 
はじめに

◎第一部 避難計画の検証
 第一章 福島での避難実態
 第二章 防災計画と避難の考え方
 第三章 避難に関する問題点
 第四章 交通工学から避難を考える
 第五章 これから始まる「最悪」シナリオ

◎第二部 各原発の避難の分析
柏/東通/女川/福島第一・第二/東海第二/柏崎刈羽/浜岡/志賀/敦賀・もんじゅ・美浜/大飯・高浜/島根/伊方/玄海/川内

チェックリスト あなたの町の避難チェック

あとがき
 

***** 作者紹介 *****
上岡直見(かみおか・なおみ)

1953年東京都生まれ。環境経済研究所代表。技術士(化学部門)。1977年早稲田大学大学院修士課程修了。1977年~2000年化学プラントの設計・安全性評価に従事。2002年より法政大学非常勤講師(環境政策)。著書に、『交通のエコロジー』(学陽書房、1992年)『持続可能な交通へ─シナリオ・政策・運動』(緑風出版、2003 年)『脱・道路の時代』(コモンズ、2007年)『脱原発の市民戦略』(緑風出版、2012年)『原発も温暖化もない未来を創る』(共著・コモンズ、2012年)・『国土強靭化が日本を壊す』(緑風出版、2013年)等多数。
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(このイベントは終了しました)(4月24日 賛同議員リスト更新

来る3月24日(月)、各原発立地自治体の地方自治体議員(2014年3月21日現在147名、原発立地自治体住民連合)が日本政府に対する公開質問状を提出するにあたり、院内集会・マスコミ記者会見を開きます。万障お繰り合わせの上ご参加ください。

賛同議員の呼びかけを引き続き行っておりますので、ぜひ、地元議員にお声かけください。

日時 2014年 3月 24日(月) 13時より記者会見 一般参加大歓迎
場所 参議院議員会館 講堂(1階)(東京都千代田区永田町一丁目7番1号)<地図>

内容 原発立地の自治体議員によるプレゼンテーション(原発再稼働の危険性や、安全対策費用とその実態について ほか)

主催 原発立地自治体住民連合   協力 再稼働阻止全国ネットワーク 事務局
問合せ窓口 再稼働阻止全国ネットワーク 事務局
 メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp または FAX(03-3238-0797)にて
 承っております。(FAXの場合は「3/24記者会見の件」と添えて下さい)

報道向けPress Release

公開質問状(7項目)

●公開質問状(7項目)について

 現在、国内原子力発電所および六ヶ所再処理工場に対しては、原子力規制委員会が再稼働を審査中で、いくつかの原発については今年中に再稼働の承認が出されるかのような報道がなされているが、原発をかかえる自治体の住民のあいだには、「再稼働はトンデモナイ危険なことである」との批判と不安が日々高まっており、われわれ住民も生命と生活を脅かされる現状を、このまま一日たりとも放置することはできないので、ここに緊急に、日本政府に対する公開質問状を発表する。

 わたしたちは、原発の再稼働に「賛同する」、あるいは「反対する」、あるいは「判断を保留する」、といういずれの意見を持った住民にとっても共通の願いである「100%原発無事故の保証」を求めるという目的で、以下の質問に、国会において日本政府が答えるよう求める。

 この質問を述べるにあたって、現在、福島第一原発事故の被災地で進行している深刻な被害の実態を記述しておく。

福島第一原発事故を起こした福島県大熊町では、現在も住宅街のど真ん中で、毎時300マイクロシーベルトを超える空間線量が測定されている。この数値は、三年ここに居住すれば、致死量の7シーベルトを超えることになる。
(300μSv/hr × 365日/年 × 24hr/日 × 3年=7.9Sv)

**********
●質問[1] ── このような現実に進行している放射能の危険性に鑑みて、安倍晋三内閣は、2013年12月20日に、自宅に帰還できない避難住民に対して、避難先での定住も積極的に支援する方針を閣議決定した。この事実は、一旦原発事故が発生すれば、その時にたとえ住民が避難できても、事実上は、自宅に帰還できないことを、福島第一原発事故が実証したことを意味する。原発大事故は、原発立地自治体の住民にとって、それまでの郷里における生活基盤のすべてを失い、突然に一生を棒に振る、ということである。したがって、原発事故は100%起こらない、ということが保証されなければ、再稼働をしてはならない。

 ところが今年2014年1月20日におこなわれた院内集会で、「新規制基準を満たした原発でも事故は起こるか?」との質問に対して、原子力規制庁は「新規制基準を満たした原発でも事故は起こります。この基準は最低のもので、あとは事業者の責任です」と答えた。事故を起こす原子力発電所が、世界最高の安全基準であるとは、誰にも理解できない。

 日本政府は、いかなる科学技術的な根拠をもって、原発事故は100%起こらない、ということを原発立地自治体の住民に保証するのか、それとも規制庁が言うように保証できないまま再稼働するつもりなのか、明確に答えよ。

**********
●質問[2] ──現在、再稼働申請がなされた原子炉について、新規制基準の適合性の審査がおこなわれているが、原子力規制委員会は、大事故発生時におけるベント(放射能放出)の設置を義務づけ、大事故発生時における住民の避難の可能性の検討を進めている。つまり質問[1]に求めた通り、われわれ住民にとって100%絶対にあってはならない大事故を明確に「発生すると予想して」審査していること自体が許されないことである。この大事故発生の根拠として考えられる最大の要因は、耐震性の欠如である。

 兵庫県南部地震(1995年1月17日の阪神・淡路大震災、マグニチュード7.3)の発生後、電力会社は「原子力発電所は直下型地震ではマグニチュード6.5まで耐られるように設計している」と説明し、青森県六ヶ所再処理工場でも、「直下型地震ではマグニチュード6.5まで耐えられる」として、「安全である」と主張してきた。これは驚くべきことだが、マグニチュード6.5とは、通常の地震であって、大地震ではない。したがってこの数字で充分な耐震性があると考える住民はいない。それを追及すると、余裕率があると言って、その明確な数字を答えないまま、2006年9月19日に原発耐震指針を改訂して、直下型地震に対する耐震性そのものの文言さえ消されてしまった。

 2006年新原発耐震指針との関係さえ説明されていない現在の新規制基準において、一体、マグニチュードいくつまでの直下型地震に耐えられる設計を電力会社に求めているのか、個々の原子炉ごとに異なるなら、現存する原子炉(とりわけ再稼働申請中の原子炉)および建設途中にあるすべての原子炉について、直下型地震に耐えられるマグニチュードの数字を明確に答えよ。

**********
●質問[3] ──そもそも、2006年9月19日の新耐震設計審査指針に適合するかどうかのバックチェックを義務づけられた原子力発電所が、それをまともにチェックしないまま、翌2007年7月16日の新潟県中越沖地震(マグニチュード6.8)によって柏崎刈羽原発が大破壊を受け、新耐震設計審査指針に重大な欠陥のあったことが露顕して、全土の原発の耐震性見直しがおこなわれてきた。

 しかし、その途中の2011年3月に福島第一原発がついに大事故を起こしてしまった。その結果、事故責任者の原子力安全・保安院と原子力安全委員会に代って、2012年9月19日に原子力規制委員会が発足し、2013年7月8日に新規制基準が施行された。しかし、事業者である電力会社が提出した再稼働申請資料について、新規制基準に対する適合性の審査をおこなっているのは、驚くべきことに原子力規制委員会の傘下に入ったJNES(原子力安全基盤機構)のメンバーであり、JNESもまた福島第一原発事故を起こした当事者(責任者)である。

 このような事故当事者がおこなう審査結果について、第三者によるクロスチェックがないままの再稼働は、住民として絶対に認めることができない。クロスチェックする組織をいつまでに設立するのか、その明確な答を求める。

**********
●質問[4](3/24更新) ──原子力規制委員会がおこなっている再稼働に向けた耐震性の審査では、原子力発電所の敷地内に「活断層があるか、ないか」という調査や検討だけをもって、その原発の立地の適性を判断している。

 しかしほんの6年前の2008年6月14日にマグニチュード7.2の岩手・宮城内陸地震が発生して、震源断層の真上で、揺れの最大加速度4022ガルという驚異的な数値が観測され、この数値は史上最大としてギネスブックの記録に認定された。ところがこの震源断層は、地震発生前には、まったく知られていなかった。つまり、「活断層がない」場所で、世界一の揺れを記録したのである。

 この事実は、日本全土のどのような場所においても、直下型の大地震が発生し得る、したがって質問[2]に答えたマグニチュードによって原発の大事故が起こり得ることを新たに実証している。これでも、質問[1]に答えた通り、原発事故は100%起こらない、ということを原発立地自治体の住民に保証できるのか、明確に答えよ。

 さらに現在、九州電力の川内原発が再稼働候補のトップに挙げられ、原子力規制委員会がこの再稼働を容認することが既定の事実であるかのように一方的な報道がなされていることは、信じがたい。川内原発の場合は、2009年以来、桜島の噴火が続き、毎年1000回を超える異常噴火が止まらない状況にある。大量の火山灰が送電線に降り積もっただけで、川内原発の外部電源は、完全に送電不能となる。
 加えて、そうした事態に備えた非常用ディーゼル発電機は、フィルターに火山灰がつまって、発電不能になる。そうなれば、福島第一原発と同じ恐怖のステーション・ブラックアウト(全交流電源喪失)が起こることが分っている。火山灰よりもっとおそろしいのは、火砕流である。桜島の姶良(あいら)カルデラは、2万9000年前に巨大噴火を起こし、東京ドーム36万個分という驚異的な火砕流が噴出して、南九州全域を壊滅させている。川内原発近くでは、数メートル~10メートル以上の火砕流堆積物が見つかっているので、 高さ数十メートルの火砕流が襲ったと推定されている。ところが原子力規制委員会は、12万年以内に動いた活断層を問題にしながら、1万年単位の火山活動を無視している。
 火山学者が一様に、川内原発は最も危ないと警告しているにもかかわらず、原子力規制委員会は、たった一回の会合で「周辺の火山が噴火しても、原発に影響はない」とする九州電力のデタラメ報告を了承する始末である。一体、どのような科学的な根拠をもって、川内原発の火山灰と火砕流の危険性がないと判断しているのか、日本政府としての責任ある根拠を明確に答えよ。

**********
●質問[5] ──原発を再稼働することは、使用済み核燃料を新たに原子炉内に生産することを意味する。運転中に生ずるこの使用済み核燃料には、セシウム、ストロンチウム、プルトニウムをはじめとする膨大な放射性物質が含まれる。日本の原子力政策では、この危険な使用済み核燃料を再処理して、「プルトニウム、ウラン」から、「セシウム、ストロンチウムなどの高レベル放射性廃棄物」を分離して、ガラス固化体としたあと、それを最終処分場に搬入して、地下300メートルより深い地層に処分することにしている。

 しかし、この最終処分場が日本の47都道府県のどこになるかが、決定していない。現在までこの使用済み核燃料と高レベル放射性廃棄物を受け入れてきた青森県も、「わが県は最終処分場ではない」と明言している。ということは、新たに今後、原発を再稼働すれば、このセシウム、ストロンチウムなどの高レベル放射性廃棄物の「搬入先」が、今もって存在しない状況にある。再稼働をたとえて言えば、着陸する飛行場がないまま、飛行場を離陸する飛行機のようなものである。
 2014年現在すでに、原子力発電所を有するわれわれ13の道県の原子力発電所および六ヶ所再処理工場の敷地内には、大量の使用済み核燃料が貯蔵されており、事故を起こした福島第一原発4号機と同じように、今もって大地震や大津波の脅威にさらされている。
 原発再稼働によってさらに大量の高温度の使用済み核燃料が発生すれば、これら13の道県にますます危険物が累積し、われわれ現地住民の危険性が高まるだけである。高レベル放射性廃棄物の最終処分場を決定せずに、使用済み核燃料の危険性を高める「原発再稼働」は、絶対に許されない事態を迎えている。

 日本政府は、大量発生する「行方の決まらない使用済み核燃料および高レベル放射性廃棄物」の最終処分場の地名を答えずに、なぜ原発再稼働を認めるのか、その理由を明確に答えよ。

**********
●質問[6] ── 日本政府は、「原発は重要なベース電源である」と位置づけているが、すでに2013年9月15日に福井県大飯原発が運転を停止し、日本全土が原発ゼロ状態になってから、電力不足はまったく起こっていない。今後も、コジェネ技術を含めたエネルギー効率の向上と、ほかの電源の利用普及によって、ますますこの電力余裕率が高まることはあっても、下がることは決してない。このことは、日本社会の動きによって明白に実証されている。それでもなお日本政府が、不要と思われる原発の再稼働を推進する目的は、電力会社の経営悪化の防止にあることは明白である。

 この電力会社の経営悪化の要因は、火力発電の燃料費増加にあると報道されてきたが、事実は異なる。火力発電の燃料費増加分は、原発フル稼働時の2010年度に比べて2013年度(2014年3月までの推定)は3兆6000億円との試算を資源エネルギー庁が出しているが、2011年に比べた2013年の原油価格・天然ガス価格の上昇分を引いて計算すれば、2兆8700億円である。さらに為替レートにおける円安の影響は、3600億円であるから、それを計算に入れれば、2兆8700億円-3600億円≒2兆5000億円となる。
 これに対して、原発再稼働に向けて、2012年度の一年間の原発維持・管理費は9電力会社合計が1兆2000億円で、新規制基準で求められている防潮堤建設など膨大な安全対策費が1兆6000億円を超え、合計2兆8000億円に達する。
 燃料費増加分2兆5000億円より、原発経費2兆8000億円のほうが大きいことは、誰が見ても明白である。ほとんど未着工である安全対策が今後必至となる状況では、その経費が激増するのであるから、電力を1ワットも生んでいない原発のほうがはるかに高額の出費となる。
 加えて今後は、火力発電の最大の燃料費上昇要因となってきた旧式発電所のリプレースが大量に実施されて、大幅なコスト削減がおこなわれ、3年後の2017年からはアメリカから安価なシェールガスの輸入が始まる。

 それとは別に、福島第一原発事故の後始末(汚染水処理・除染・廃炉・賠償)に必要な金額は、日本政府の楽観的なシナリオでさえ11兆円を超えるとされ、産業技術総合研究所および日本経済研究センターの試算では、日本の税収をはるかに超える54兆円に達すると見られ、それらがすべて税金か電気料金という国民負担によってまかなわれることは必至である。火力発電の燃料費増加とはケタ違いの出費こそが、日本国民にとって最大の問題である。日本政府が保証したいのは、電力会社の経営なのか、それとも日本国民の安全な生活・生命なのか、いずれであるのか、明確に答えよ。

**********
●質問[7] ──2011年の福島第一原発事故では、1号機の爆発の後、続いて3号機、さらに2・4号機と4基が連続爆発するのを食い止めることができず、福島県をはじめとする東日本の広大な地域に悲惨な放射能汚染の結果を招き、日本の原子力産業が全世界に例のないほど未熟な技術しか持たないことが明白になった。さらに深刻なことに、今もって福島第一原発事故現場における大量の高濃度放射能汚染水の海洋流出を食い止めることができずに、深刻な汚染を拡大し続けている。

 最大の問題は、この事故を誘発した最初の原因として、「地震の揺れによる配管などの破損」による可能性が国会事故調査委員会の報告書で鋭く指摘されているにもかかわらず、「津波による全電源喪失」だけであると決めてかかり、多くの技術者から、「再稼働の結論を導く前に、福島第一原発における事故原因の究明がなされなければならない」と強い批判を受けていることにある。
 地震の揺れが真の原因であった場合には、日本全土すべての原発が地震に耐えられない、したがって「再稼働は危険すぎて不可能になる」という理由で、津波原因説を主張していることは明白である。われわれ原発立地自治体住民にとって、事故の真因の追究・解明は、当然の「必須の要求」である。

 日本政府は、なぜ福島第一原発における事故原因が、津波による全電源喪失だけであると断じて、国会事故調査委員会の報告書を否定しているのか、その科学技術的な根拠と、東京電力が全データを公開せずに事故の真因を証明していない理由を明確に答えよ。

 その一方でなお、日本政府が、この危険な原発技術を海外に輸出しようとしていることは、信じがたい状況である。原発輸出は、一説に原子力発電の技術を維持するためとも言われている。しかし、今後の日本に原発が不要と判断される現在、原発立地自治体に必要な原発技術は、原発廃炉・解体の技術である。原発建設をめざす原発輸出は、その廃炉技術の向上にはまったく役立たない。一体、何のための原発輸出であるのか、原子炉メーカーや鉄鋼業界の要求のためであるのか、その目的を明確に答えよ。
**********

 原発の大事故で被害者となるのは、ほかでもない、われわれ原発立地自治体の住民である。以上の質問に対して、国会の場において、公式の発言を求める。

 そしてこの質問状に対する回答があれば、それで終りではなく、住民の生命と生活が守られるという確約が得られるまで、われわれは再質問をくり返すことを先に伝えておく。

 

原発立地自治体住民連合

●原発立地自治体住民連合について

私たちは、原発立地自治体住民連合という名の新しいグループです。

この名称の通り、北海道(泊原発)、青森県(東通原発・六ヶ所再処理工場)、宮城県(女川原発)、福島県(福島第一・第二原発)、茨城県(東海第二原発)、静岡県(浜岡原発)、新潟県(柏崎刈羽原発)、石川県(志賀原発)、福井県(美浜原発・大飯原発・高浜原発・敦賀原発・もんじゅ)、島根県(島根原発)、愛媛県(伊方原発)、佐賀県(玄海原発)、鹿児島県(川内原発)、それぞれ原子力発電所を有する13の道県において、住民の命と生活を守るために立ち上がった、現地の現職議員です。

2014年4月24日現在:148名(印は共同代表)

◆ 北海道(泊原発)──岩内町議会議員・佐藤英行(※)、旭川市議会議員・久保あつこ、釧路市議会議員・宮田まどか、札幌市議会議員・小倉菜穂子、札幌市議会議員・伊藤牧子、札幌市議会議員・石川佐和子、旭川市議会議員・山城えり子、石狩市議会議員・棟方加代子、石狩市議会議員・伊関史子、江別市議会議員・ほしば芳子、北広島市議会議員・田辺ゆう子

◆ 青森県(東通原発/六ヶ所再処理工場)──青森県議会議員・古村一雄、青森県議会議員・安藤晴美、弘前市議会議員・加藤とし子、七戸町議会議員・哘清悦、十和田市議会議 員・杉山道夫

◆ 宮城県(女川原発)──女川町議会議員・阿部美紀子、仙台市議会議員・ひぐちのりこ、涌谷町議会議員・只野順、加美町議会議員・伊藤由子、宮城県議会議員・岸田清実

◆ 福島県(福島第一/第二原発)──いわき市議会議員・佐藤和良(※)、郡山市議会議員・蛇石郁子、郡山市議会議員・駒崎ゆき子、いわき市議会議員・樫村弘、いわき市議会議員・福嶋あずさ、いわき市議会議員・坂本稔、いわき市議会議員・上壁充、いわき市議会議員・狩野光昭、郡山市議会議員・滝田春奈

◆ 茨城県(東海第二原発)──東海村議会議員・相沢一正、牛久市議会議員・杉森弘之、つくば市議会議員・金子和雄、土浦市議会議員・井坂正典、水戸市議会議員・玉造順一、東海村議会議員・豊島寛一、水戸市議会議員・飯田正美、ひたちなか市議会議員・井坂章、笠間市議会議員・石松俊雄、鹿嶋市議会議員・内山一、下妻市議会議員・斯波元気、那珂市議会議員・寺門厚、那珂市議会議員・古川洋一、茨城県議会議員・細谷典男、つくば市議会議員・北口ひとみ、つくば市議会議員・宇野信子、つくば市議会議員・皆川幸枝、阿見町議会議員・海野隆

◆ 静岡県(浜岡原発)──島田市議会議員・森伸一、御前崎市議会議員・齋藤洋、牧之原市議会議員・大石和央、東伊豆町議会議員・藤井広明

◆ 新潟県(柏崎刈羽原発)──柏崎市議会議員・矢部忠夫(※)、柏崎市議会議員・高橋新一、柏崎市議会議員・若井洋一、柏崎市議会議員・笠原晴彦、刈羽村議会議員・高桑儀実、刈羽村議会議員・近藤容人、新潟県議会議員・小山芳元、新潟県議会議員・長部登、新潟県議会議員・米山昇、柏崎市議会議員・飯塚寿之、柏崎市議会議員・池田千賀子、柏崎市議会議員・佐藤敏彦

◆ 石川県(志賀原発)──志賀町議会議員・堂下健一、津幡町議会議員・中村一子、富山県(30km圏内)氷見市議会議員・谷口貞夫、富山県(30km圏内)氷見市議会議員・酒井康也、富山県(30km圏内)氷見市議会議員・古門澄正、内灘町議会議員・水口裕子

◆ 福井県(美浜原発/大飯原発/高浜原発/敦賀原発/もんじゅ)──敦賀市議会議員・今大地晴美(※)、敦賀市議会議員・上原修一、敦賀市議会議員・山本貴美子、若狭町議会議員・北原武道、おおい町議会議員・猿橋巧、福井県議会議員・細川かをり、越前市議会議員・三田村輝士、越前市議会議員・題佛臣一、福井県議会議員・佐藤正雄、高浜町議会議員・渡邊孝、小浜市議会議員・宮崎治宇蔵、坂井市議会議員・畑野麻美子、あわら市議会議員・山川知一郎、福井市議会議員・西村公子、福井市議会議員・鈴木正樹、小浜市議会議員・能登恵子、福井市議会議員・中村綾菜、越前市議会議員・安立里美、越前市議会議員・玉村正夫

◆ 島根県(島根原発)──松江市議会議員・芦原康江、島根県議会議員・足立昭二、江津市議会議員・山本誉、益田市議会議員・福原宗男、益田市議会議員・松原善生、益田市議会議員・弥重節子、鳥取県(30㎞圏内)米子市議会議員・中川健作、米子市議会議員・門脇邦子

◆ 愛媛県(伊方原発)──愛媛県議会議員・阿部悦子(※)、鬼北町議会議員・山本勣、東温市議会議員・渡部伸二、松山市議会議員・篠﨑英代、松山市議会議員・松岡芳生、愛媛県議会議員・佐々木泉、松山市議会議員・武井多佳子、新居浜市議会議員・伊藤初美、伊予市議会議員・水田恒二、八幡浜市議会議員・遠藤素子、内子町議会議員・才野俊夫、愛媛県議会議員・石川稔、松山市議会議員・中村嘉孝、大洲市議会議員・梅木加津子、内子町議会議員・宮岡徳男、宇和島市議会議員・坂尾真、新居浜市議会議員・川崎利生

◆ 佐賀県(玄海原発)──佐賀市議会議員・白倉和子、佐賀県議会議員・徳光清孝、唐津市議会議員・伊藤一之、長崎県(30㎞圏内)佐世保市議会議員・山下千秋、佐世保市議会議員・早稲田矩子

◆ 鹿児島県(川内原発)──鹿児島市議会議員・小川美沙子(※)、薩摩川内市議会議員・江口是彦、薩摩川内市議会議員・佃昌樹、薩摩川内市議会議員・井上勝博、鹿児島県議会議員・遠嶋春日児、鹿児島県議会議員・柳誠子、鹿屋市議会議員・真島幸則、鹿児島市議会議員・森山きよみ、いちき串木野市議会議員・中村敏彦、日置市議会議員・坂口ひろゆき、伊佐市議会議員・諏訪信一、鹿児島市議会議員・大園盛仁、鹿児島市議会議員・藤久保博文、西之表市議会議員・長野広美、鹿児島市議会議員・平山孝、鹿屋市議会議員・道下勝、霧島市議会議員・中村満雄、いちき串木野市議会議員・宇都耕平、いちき串木野市議会議員・田中和矢、鹿児島市議会議員・米山たいすけ、鹿児島市議会議員・野口英一郎、霧島市議会議員・岡本一二三、霧島市議会議員・前川原正人、霧島市議会議員・宮内博、霧島市議会議員・蔵原勇、南さつま市議会議員・平神純子、いちき串木野市議会議員・福田道代、いちき串木野市議会議員・中里純人、いちき串木野市議会議員・東育代

 

最新情報(4/24更新★)


3月24日記者会見・院内集会の様子は、Blog 日々雑感でご覧いただけます。
http://hibi-zakkan.net/archives/37165008.html

4月24日現在、賛同議員は148名です。

 
 

3・11メモリアルアクション『原発のない新しい福井へ』
http://311memorial.web.fc2.com/index.html

日時 2014年3月9日(日)12:00開場、 13:00から集会
会場 鯖江市文化センター(福井県鯖江市東鯖江3丁目7-1) 地図

内容 http://311memorial.web.fc2.com/program.html
12時00分 開場 ★文化企画
13時00分 ★集会
1分間スピーチ(スピーチの申込みは当日、会場で受け付けます)
福島からの呼びかけ 木田 節子さん
挨拶 広瀬 隆さん(作家) 秋山 豊寛さん(宇宙飛行士)
山本 太郎さん(参議院議員) 斎藤 征二さん(元原発労働者)
木田 節子さん(福島より) 井上さとしさん(日本共産党)
加藤 登紀子さんのビデオメッセージ

主催・問合せ
3・11さよなら原発福井県集会2014(仮)実行委員会
電話 090-8263-6104(事務局 林)
共同代表 山本富士夫、大久保恵子、若泉政人 中嶌哲演

Reuters 2014年 02月 10日

焦点:安倍政権は早期原発再稼働にカジ切る可能性、民意とかい離するリスクも
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA1902O20140210?sp=true
[東京 10日 ロイター] -東京都知事選で舛添要一氏が当選し、反原発を訴えた候補が敗退したことで、安倍晋三政権は、早期の原発再稼働にカジを切る可能性が高まった。(中略)

各種の論調査では、原発の再稼動反対が多数を占めることが多いが、今回の都知事選では細川護煕元首相ら脱原発を掲げた候補者が複数立ったことで、票が分散。細川陣営が原発問題を最優先に掲げたことを「ワン・イシュー化(争点の単一化)」と捉え、批判的な世論が醸成されたことも影響したようだ。

東京電力福島第1原発事故から間もなく3年が経過する中、一昨年末の衆院選以来、主要な選挙で原発の撤退や縮小を求める政党や候補が、敗退する現象が続いている。

<舛添氏、安倍政権と歩調合せる>

<政権、脱原発はあくまで拒否>

<夏にも西日本で再稼動の公算>

<増すか新潟県知事への圧力>

<原発めぐる民意> 共同通信社が1月下旬に実施した全国世論調査によると、原発再稼働に反対と答えが60.2%に上り、賛成の31.6%のほぼ2倍になるなど、原発に対する世論の拒否感は根強い。
 しかし、その声が政党間の政策段階では反映されず、なし崩し的な原発維持・推進という国策が既成事実化されている。(中略)

 細川氏に政策を助言した元経済産業官僚の古賀茂明氏は「第4象限(安保ハト派、経済改革派)」の政治勢力が必要だと説く。縦軸を上から安全保障面のタカ派からハト派へ、横軸の左側に経済政策の守旧派、右端に改革派を置き、4つの象限に分けると、今の日本には右下に位置する第4象限が不在だと、古賀氏は指摘する。

 「欧米企業は、再生可能エネルギーにシフトしているが、既得権としがらみによって日本は出遅れた。新しい産業が出現せず、成長戦略も描けない中で、代わりにやっているのが原発輸出や武器輸出だ」と同氏は指摘し、安倍政権は世界の潮流に背を向けていると批判する。
 そのうえで脱原発の機運を持続させるには「単なるイデオロギーや運動ではだめ。安心して政策を選択できるための理解につながる国民運動が必要だ」と強調する。

<原発推進は変わるのか> (後略)

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ダイヤモンド ONLINE
「原発のメリット? デメリットだらけの疫病神だ」
エネルギー政策は「即ゼロ」を基本にすべき
─ 村上達也・元茨城県東海村長、脱原発をめざす首長会議世話人

http://diamond.jp/articles/-/48302

日本原子力発電東海原発(廃炉中)と東海第二原発、その他の原子力関係の研究機関が多数立地する東海村で、2013年9月まで村長を務めていた村上達也氏。1999年9月に発生したJCO臨界事故では、日本で初めて周辺住民に避難指示を出し、その後も事故終息へ向けて取り組んだ経験を持つ。原子力関連産業を受け入れてきた立場にあったが、震災後は脱原発を積極的に訴えている。原発の酸いも甘いも知る村上氏に、原発を「重要なベース電源」とする方針を示した今の原発行政について、どのように考えるか話を聞いた。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン編集部 片田江康男)


◆この国はもう一度事故をやらないと目が覚めない、情けないダメな国だ

─ 2013年末に公表されたエネルギー基本計画案で、原発は「重要なベース電源」とされています。東日本大震災で起きた福島第一原子力発電所事故の前の状態に戻りつつあります。どのようにご覧になりますか。

村上: この国は、まったくダメな国だと思う。原発事故が起きたことで、国民全体で脱原発という認識ができてきた。当然ながら国策として原子力をエネルギー政策の中心に据えてきた政府と事業者は反省して、新しいエネルギー政策を考えないといけないのに、それができていない。

従来の利害関係にこだわって、元の形に戻そうというのは、まったく呆れたし、本当にダメな国だ。この国はもういちど原発事故をやらないと、目が覚めないんだと思う。情けない国だ。

(中略)

◆地方経済の疲弊を盾にして原発を維持しようとしている

─ 原発行政には、電源自治体に対する電源三法、原発からの固定資産税、雇用や人口増加など、さまざまな恩恵があります。それは地方経済を支える重要な役割として指摘されることが多いですよね。

村上: 電源三法や固定資産税など、財政的な恩恵は確かにあるが、その恩恵を受けているのはわずか20程度の自治体です。地方経済、地域経済全体が、直接恩恵を受けているわけではないですよ。恩恵を受けているのは、大消費地の東京近郊の事業者の方です。

原発を止めたら地方経済が大変なことになるって言っているが、それは地方経済の疲弊を盾にして、日本全体の問題である原発を維持するという、論理のすり替えだと私は思っている。

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村上達也 むらかみ・たつや
1943年茨城県東海村生まれ。一橋大学社会学部卒業。常陽銀行ひたちなか支店長を経て、97年東海村村長に就任。13年9月、任期満了、退任。現在は脱原発をめざす首長会議世話人として活動。著書に『東海村・村長の「脱原発」論』(村上達也、神保哲生著、集英社新書)
Photo:DOL

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ダイヤモンドオンラインから
「シリーズ・日本のアジェンダ 私たちは原発をどうするのか」

◆第1回 私たちは原発をどうするのか?未だ問題山積の論点を整理する
(2014.01.17) http://diamond.jp/articles/-/47274

◆第2回 エネルギー基本計画に原子力をどう位置づけるか
原案の重要ポイントと解決すべき三つの課題
――澤昭裕・21世紀政策研究所 研究主幹、国際環境経済研究所所長
(2014.02.04) http://diamond.jp/articles/-/48140

◆第3回 「原発のメリット? デメリットだらけの疫病神だ」
エネルギー政策は「即ゼロ」を基本にすべき
――村上達也・元茨城県東海村長、脱原発をめざす首長会議世話人
(2014.02.06) http://diamond.jp/articles/-/48302

【地域の活動紹介】
「北海道原子力防災計画と訓練内容に関する説明会」報告

報告者 マシオン恵美香

平成25年1月17日(金)10:00~11:30 道庁別館 11階会議室
 原子力防災対策課ほか北海道側から6名の職員が説明のため出席
 道内市民グループに呼びかけ、40名の道民が参加
 パワーポイント資料、政府機関、北海道が作成したパンフレット等が参考資料として配布された

<配布資料>
・北海道総務部危機管理対策局原子力安全対策課
  1「北海道地域防災計画(原子力防災計画編)」
  2「環境放射線モニタリング」
  3「北海道原子力防災訓練の概要」
・「原子力防災のしおり」緊急時の応急活動体制と皆様がとるべき行動について
・「原子力環境だより」Vol.108 平成25年度第一四半期環境モニタリングの結果
・「北海道原子力環境センター」
・「北海道環境放射線テレメーターシステム」

説明会の開催にあたり、「この会は原子力防災に関して担当自治体である北海道が担う仕事の内容の理解を深めるためであり、苦情や意見、要望などを伝えたり、何かを決定するための交渉の場ではない」、「わからない言葉や内容については出来る限り詳しく説明される場であること」を相互に了解した上で持たれたものです。

この了解内容については、北海道の担当部署課の要望というよりは、むしろ催しを計画し、ご案内を差し上げた主催側(深町・マシオン)から参加者にご理解を求め、初めて実施されました。
主催者、北海道庁総務部危機管理対策局原子力安全対策課:宇野さん、稲場さんの挨拶と注意事項の確認後に、説明者3名によるレクチャー形式で説明会を進行。

以下に説明会の進行内容を箇条書きで記します。

【資料1「北海道地域防災計画」】 説明者 原子力安全対策課 平野さん

 原子力災害対策の制度の枠組み/体制組織図/北海道地域防災計画の構成/道計画における緊急時環境放射線モニタリング実施要領の位置づけ/緊急被ばく医療活動実施要領の位置づけ/原子力災害対策を重点的に実施すべき区域の拡大(PAZ・UPZ範囲の修正前と修正後の比較)/原子力災害事前対策/避難場所の整備/避難方法/緊急対策応急対策/通報連絡組織図/配備体制および災害対策本部の設置/第一非常配備(初期活動体制)/災害対策本部の組織図・主な所掌事務/現地本部の組織図/原子力災害時の防護措置/

防護対策の実施(事故発生から警戒事態―施設敷地緊急事態―前面緊急事態)-避難・一時移転・体表除染・飲食物のスクリーニング・摂取制限)/原子力災害中長期対策

【資料2「環境放射線モニタリング」】 説明者 佐伯さん

 環境放射線や放射能に関する解説が始まりましたが、参加者は基礎知識がある方々揃いであるため割愛していただき、泊原発のモニタリングシステムについて中心的にお話いただきました。

 放射線測定器/平常時モニタリング/線量率の測定(モニタリングステーション・モニタリングポスト・気象観測局)/線量率の測定2(モニタリングカー・モニタリングポイント)/係数率の測定(放水口ポスト・廃棄筒モニタ)/モニタリングデータの開示(北海道原子力環境センターHP)/環境試料水道や河川水・農産物・海産物)/分析工程の例/環境試料中の放射能調査核種分析・全ベータ放射能測定/日常生活にある放射線/クマイザサ中のセシウム137濃度推移/海産物(カレイ)中のセシウム137濃度推移/北海道(各モニタリングステーション)への影響/緊急モニタリング/原子力災害の特徴/緊急モニタリングの目的①②/緊急時モニタリング半の体制(第三非常配備)組織図・要因および車両・各チームの業務内容・固定観測局/緊急モニタリング地点図/緊急時モニタリング講習会/モニタリング班の主な資機材(サーベイメーター・モニタリングカー・可搬型ポスト・可搬型ヨウ素サンプラ・衛星電話・無線)/防護措置の実施を判断する基準(OIL※)・避難および一時移転・飲食物摂取制限

※OIL:Operational InterventionLevel
 環境における計測可能な判断基準(運用上の介入レベル)

※大気中浮遊じん及び降下物の測定結果
 泊原発周辺調査 0.000123μSv/h 胸部X線(60μ Sv/h)の約50万分の1と十分低い値(「泊原発環境保全監視協議会技術部会」評価)、冬期間は降下物に雪なども含まれる。

【資料3「北海道原子力防災訓練の概要」】 説明者 橋野さん

概要:昭和63年度から毎年度実施、平成25年10月で28回目
目的:訓練内容(北海道と13ヶ町村主催)対象町村
訓練要素 オフサイトセンター/オフサイトセンター体制組織図/東日本大震災以降の訓練/平成23年度~25年度の訓練内容
震災以前と以後の内容の比較(重点事項・訓練実施場所・実施状況・訓練実施場所地図)、平成25年度 訓練内容と重点事項の画像参照

<参加者からの発言>

  • 有事の際に救護用バスはどこから何台来ることになっているのか? 到着までにどのくらいの時間がかかると予測するのか?
  • 風向きを決めずに実施するブラインド訓練について
  • 経口安定ヨウ素剤配備費用について
  • UPZは30kmでは狭すぎる。アメリカ並に80kmにすべきではないのか?
  • UPZやOILなど英語の略称などは何を示すものであるのか、即座に答えられるようにしたほうが良いのではないか?

パワーポイントに使用した画像と手元に配布されたプリントとも、組織図に記されている文字がつぶれて読めないため、データを直接いただきました。道庁HP原子力防災関連の情報にも、なるべく早めに掲載の予定。

原子力防災対策課 稲場さん
「2月、3月は次年度予算案に関わる議会準備等で多忙であり、今期中に似たような会を開催する予定はありませんとしながらも、「道民へ説明の義務があります。」とも。
質疑の時間を十分に取りませんでしたので、発言したいことがある方も多かったはずです。

主催者
「質問、要望、ご意見などは個人の判断で後日、直接、原子力安全対策課にお問い合わせください。」
(※なるべく道庁側の情報を聴くために実施された説明会であるため)予定を15分超過して11:45に終了。
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2014年01月28日(火) 週刊現代
イカれてないか!東電と巨大銀行

「生き残り」と「ボロ儲け」で利害が一致。最後は税金を食い逃げする気だ
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38192
野山を走り回る子供が首から線量計をぶら下げている。住み慣れた家を離れて仮設住宅で年を越した家族がいる。いまなお過酷な福島の現実を顧みずに、東電と巨大銀行が原発再稼働へと動き始めた。

■再稼働を勝手に決めるな

「そもそも福島原発事故の検証が十分にされていない中で、同じような事故が起きた時にどう対応すべきかの検討もされていないのに、再稼働の議論はできません。東京電力の経営者は、福島第一原発がメルトダウンしているのを2ヵ月間も隠し続けましたが、そうした隠蔽がどうして起きたのかさえ明らかにしていない。

汚染水の問題にしても、現場は早い段階から対策を練っていたのに、東電の経営陣が安全よりカネの問題を優先して、むしろ現場のプランを止めてきた。銀行から借り入れができないと、おカネの問題を言い訳にして、やるべきことをさぼってきたのが経営の現実です。借金や廃炉、汚染水への対処に加え賠償問題で社長の頭の中の9割がいっぱいになっている状況で、原発の安全な運営などできるはずがありません」

こう憤るのは、新潟県の泉田裕彦知事である。

東電が昨年末、驚愕するような計画をまとめた。東電と、東電の過半数の株を握る政府の・・・(つづきを読む)

■東電は「おいしい」融資先

■こいつらこそ抵抗勢力だ

【地域の活動紹介】
北海道原子力防災訓練の問題点

Shut泊 共同報告者:マシオン恵美香・深町ひろみ・小林善樹

昨年10月8日(火)、北海道と泊発電所30km圏内の13町村で実施された原子力防災訓練を参観し、以下のような問題に着目した。

◆訓練の前提となる事故想定の問題

  • 「事故当日の風向き」は南風と設定され、屋外への避難訓練は泊原発の30km圏内の北側6カ町村(泊村、共和町、神恵内村、積丹町、古平町、余市町)の住民約3万9千人の2%に過ぎない776人のみとなっていた。偏西風を考慮すると避難先の小樽、札幌方面の住民にも影響があるため、風向き、避難先の設定は相応しくない。
  • 事故想定が福島第一原発事故に比較して軽すぎる。
  • 震源の想定が内陸であり、津波を考慮していない。

◆実施された原子力防災訓練の中味に関する注意点

  • 避難を誘導する側(自衛隊員など)は防護服・マスク着用だったが、避難訓練参加者[住民]
    はマスクをつけている人さえ少なかった。
  • 障害者などの災害弱者の中でも「要援護者」役は健常な方が代替していたため、実際の避難に必要な本人の練習にはならず体験がなく、災害弱者のためのゆったりした所要時間についての配慮がされていない。
  • 全住民避難のためのバスの確保台数が圧倒的に足りないことが予想される。交通網寸断の際は自衛隊ヘリや船を使うというが、悪天候、地震や津波被害のある場合には確約されない。
  • 避難路の渋滞対策は「コンビ二で水食料提供」、「コミュニティFM局からの情報発信」のみ。

◆事故想定と避難の手順

  • 避難対象はUPZ内の住民のみ
  • 地震、津波、高波、浸水などの被害想定をせず、津波襲来の可能性がある港湾にスクリーニング[体表放射線測定]等の措置のための救護所を設置することは適切か?
  • 隣接する岩内町では屋内退避とするなど、不合理な想定による指示もある。
    経口安定ヨウ素剤

    昨年から9カ町村の役場や施設など13カ所に置かれているが、原発から半径5km圏内の住民にさえ「劇物である」との理由で戸配されておらず、設置場所と配布場所の周知も不十分。服用の指示を出す責任部署、責任者が特定されていない。

    昨年から総数で8万錠を備蓄。「事故発生時には、安定ヨウ素剤を求めるより、むしろUPZ外へ迅速に避難したほうが良い」としている。

◆災害時要援護者支援対策

  • 「有事の際に放射能対策に特化した内容が盛り込まれているか?」「実際に災害弱者の意見を取り入れる形で練られているか?」などの質問に対し、北海道の回答には「無理な移動により命を落とすケースが考えられる重度の災害弱者については、その場に留め置く」という趣旨の文言が含まれている。
    災害時には介護者も共に留め置かれる可能性が懸念される。
  • UPZ圏内の170以上に上る医療機関や社会福祉施設で、まだ具体的な避難計画の策定に至っていない。

◆泊原発の防災避難路について

  • 泊原発は、北海道西部の積丹半島の西側の付け根にあり、半島をめぐる国道229号線は原子炉建屋から370mの至近距離を通っているから、もし原発事故が起きたら、半島北側の泊村と神恵内(カモエナイ)村の住民は国道を北側に、半島を一周して避難せざるを得ない。ところがこの国道は海岸の崖下をたどる道であり、半島先端の景勝地神威岬までの約35kmはトンネルが連続し、海が荒れると通れなくなるし、地震があれば崖崩れも津波も心配。

    神恵内村から山越えで半島の東側に横断する道道998号線(32.5km)もあるのだが、標高700mの峠道であり、豪雪地帯の積丹半島では冬場には通れないことが多く、地震があれば崖崩れも懸念される道だ。残された避難方法は船とヘリだが、荒天になればこれも使えなくなってしまう。したがって、泊村の約千八百人、神恵内村の約千人は逃げ道を失いかねないのだ。これが一番懸念される問題だ。

  • 泊原発の東側の共和町と南側の岩内町からの避難路にも難点がある。東側に国道276号線を通って国道5号線に抜ける道は、卓越する西向きの風の風下方向であり、海岸沿いに南下する国道229号線は景勝地雷電海岸を通るトンネル続きで、荒天時には通れなくなるし、崖崩れの懸念もある。また、東南に向かう道道66号線は標高800mの山道で冬場には通れないことが多い。

福島から福井へ・・・

シンポジウム「福島~こどもたちの今」

日時 2月15日(土)13:30~ (開場13:00)
場所 高浜町文化会館 ホール(福井県大飯郡高浜町立石12-1、TEL 0770-72-2751)
資料代 500円

内容: 上映(約32分) 渡部義弘さん(相馬高校放送局顧問)のお話 ほか

主催・問合せ
 福福ネット 事務局 渡利 與一郎
 TEL 090-9447-6350 メール yoichi@aurora.ocn.ne.jp

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上映作品について(高校生による演劇のDVD収録版です)

福島県相馬高校放送局 制作 「今、伝えたいこと(仮)」

中学卒業時に震災を体験し、高校一年生となった作中の登場人物は、台本、構成、演出を行った、相馬高校放送局員の等身大の姿。タイトルにある「仮」は、彼女たちの思いがこれからも変化してゆくこと、原発事故が未だ収束せず影響が進行形である事が込められている。

初演後、各方面で注目を集め、2012年2月3日には彼女たちを追ったNNN ドキュメント「『今伝えたいこと(仮)』福島・女子校生の叫び」が放送された。2013 年日本ジャーナリスト会議特別賞受賞。

2014-2-15fukui
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関連情報(朝日新聞デジタル トピックス 2012年8月31日)
福島・相馬の高校生ら慟哭の舞台「今 伝えたいこと(仮)」
http://www.asahi.com/showbiz/stage/spotlight/OSK201208310042.html

◆前双葉町長 井戸川克隆さん講演会 in 宇和島市・八幡浜市 のご案内
東電福島第一原発の町、双葉町の町長として「3・11」を体験

【宇和島会場】
2014年2月15日(土)13時30分~16時(開場13時)
宇和島市生涯学習センター(宇和島市立中央図書館3階)(愛媛県宇和島市堀端町1-25)TEL(0895)25-7514)
 ※車でお越しの方は、図書館(20台まで)または、宇和島市立病院(会場から150mほど)とその周辺の駐車場をご利用下さい。

【八幡浜会場】
 2014年2月16日(日)13時30分~16時(開場13時)
 愛媛県八幡浜市民会館中ホール(八幡浜市本町62-1)TEL(0894)24-7171
  ※伊方から八幡浜市民会館までの送迎を希望される方は下記問合せ先まで
   ご連絡下さい。

 いずれも資料代:300円(高校生以下無料)※カンパ歓迎
 主催 伊方原発50km圏内住民有志の会
 問合せ先 090-1175-0849(堀内)、090-6285-8586(二宮)

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 昨年10月に原子力規制委員会が決定した原子力災害対策指針を受けて、地域防災計画の緊急時防護措置準備区域(UPZ)が、従来の原発から8~10kmから30km圏に変更されました。これにより、愛媛県では対象が2市町1万8千人から7市町約13万人になりました。(ちなみに、福島では50km圏内の飯館村も全村避難となりました。)

 このようななか、「伊方原発の問題は、伊方町だけの問題ではなく、自分たちも当事者なのだ」という思いから、南予市町の住民たちが、昨年、南予各地で7回の地域住民交流会を持ち、伊方原発を抱えた私たちの暮らしや地域、また将来について、話し合いを重ね「伊方原発50km圏内住民有志の会」が発足しました。

 その発足第1回の活動として本講演会を企画いたしました。福島第一原発の町、双葉町の町長として「3・11」を経験された前双葉町長、井戸川克隆さんを囲んで朗読・映画を観賞しながら、福島の原発事故の被災体験を伺い、決して他人事ではない、伊方町をはじめとした南予の未来について一緒に考えていきたいと思っております。

 子どもたちの未来のために、伊方原発反対、推進の垣根を越えて、フクシマの現実を知ることから始め、共に手を取り合ってこれからの地域づくりに取り組んでいくためのひとつの機会になることを願っています。

どうぞ、本講演会に大きな関心とご支援を寄せていただきますようお願い申し上げます。