Author Archives: Wykanri

現代ビジネス 2014年01月22日(水)

決まらない「エネルギー基本計画」—安倍内閣の命取りにもなりかねない「原発」への取り組み
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38144
◆原発に対する中長期的な位置づけをどうするか

国のエネルギー需給に関する基本政策を定める「エネルギー基本計画」が決定できない状態が続いている。本来なら2013年中に改定すべきものだったが、手続きが遅れ、政府は1月中にも閣議決定する予定としてきた。ところが、基本計画の素案に政府内や自民党内からも異論が噴出。東京都知事選の争点が「脱原発」になってきたこともあり、2月9日の都知事選投開票後までは事実上、閣議決定を見送らざるを得なくなっている。

日本のエネルギーを今後どう賄っていくのか。国の将来を大きく左右する問題だが、安倍内閣の命運も左右しかねない問題になっている。

「与党側から時間をかけてしっかりと調整してほしいとの要望があった」
「責任あるエネルギー政策を策定するためには徹底した議論が必要だ」

1月10日、定例記者会見に臨んだ菅義偉・官房長官はこう語り、エネルギー基本計画の閣議決定を先送りする意向を示唆した。(・・・)

◆決定プロセスに政府内外から批判の声

◆大きく転換しつつあるエネルギー構造

1月20日(月)午前、再稼働阻止全国ネットワークは規制庁に対し、再稼働に至る手続き、地元の理解に関する質問および要請の交渉を行いました。
当日は、原発立地県から約40名が参加。議員の出席もあり、全国からの訴えの声を届けるとともに、いくつか規制庁の興味深い回答を得ることができ、全国合宿(18日~19日)で確認したように、原子力規制委員会が「再稼働促進組織」であることが一層明らかになになりました。

◆政府交渉の概要

日時 2014年1月20日(月)10時~12時
場所 参議院議員会館B109会議室

出席(規制庁)
布田洋史安全規制管理官補佐、中島和弘政策評価・広聴広報課長補佐、新保一彦原子力防災課長補佐

申入れ者
原発現地(泊、福島、志賀、伊方、玄海、川内)および再稼働阻止全国ネットワーク

主要テーマ 原発再稼働に至る手続きと住民の理解
当日の映像アーカイブ(協力 U PLAN)


原子力規制委員会への質問項目

【1】原発再稼働決定手続きについて
(1)  2012年7月の大飯3、4号機の再稼働に当たっては、原子力安全・保安院の確認、原子力委員会の確認(2次評価無し)、地元・周辺自治体の理解、福井県原子力安全専門委員会の確認、福井県知事の意志確認、関係閣僚会議決定という手続きが踏まれた。昨年9月に規制委が発足し新規制基準施行後初めて再稼働が準備されているが、国全体の再稼働決定手続きを具体的に明らかにしていただきたい。
(2) 原子力規制委員会で新規制基準に対する適合性審査が行われている。規制委員会での適合性審査で合格と確認されるまでの手続きを教えていただきたい。 更田委員(プラント)チームの確認、島崎委員(地震・津波)チームの確認、現地最終確認調査、規制委員会決定という手順で行われているのか確認します。
(3) 地元の理解、原子力災害対策は、適合審査ではどう扱われているのか。

【2】立地・周辺地域の了解について
(1) 原子力規制委員会・規制庁の役割、現地事務所の役割をそれぞれお示しください。
(2) 立地・周辺地域の了解と対象地域の範囲について、30km圏の全都道府県と全市町村を含むのか。了解を得る範囲を規定している根拠は何か。
(3) 福島原発事故の影響範囲は何km圏までであったか確認します。
(4) 拡散シミュレーションのモデル検証はしたのか、風船飛ばしの結果をどう評価しているのか。

【3】自治体の了解を得る方法について
(1) 住民の了解はどのようにして得るのか。 
(2) 漁協の了解はどのようにして得るのか。
(3) 議会の了解はどのようにして得るのか。
(4) 知事・市町村長の了解はどのようにして得るのか。
(5) 泉田新潟県知事が何度も田中委員長との面談を求めたのに、田中委員長は東電社長や自民党塩崎議員とは面会しながら、泉田知事とは一度も会っていません。なぜですか? そのことについての規制委・規制庁の見解を聞かせてください。

【4】防災計画、防災訓練について
(1) 防災計画や防災訓練と規制委・規制庁とのかかわりについてお聞きします。防災指針を作るのは規制委、サポートは内閣府、実施は自治体ですか。どのような役割分担で機能しているのですか。
(2) 地域防災計画は、135市町村のうち122市町村が作成・公表とされているがその進捗状況をお聞きします。
(3) それぞれの住民の理解は得られていますか。安定ヨウ素剤の配布運用について住民の理解は得られていますか。
(4) 避難計画について、6地域(泊、福井、伊方、玄海、川内)の避難計画を簡単に説明してください
(5) それぞれの地域防災訓練の実施状況を教えてください。
(6) 原子力総合防災訓練(川内、10月)について、どう評価・総括していますか。東京からの出張者多数で準備したTV会議が必要な時に機能しますか?
(7) 通遮断や渋滞を考えると要援護者を含め住民避難は不可能ではないか? 
(8) なぜSPEEDI情報を住民に提供しないのか。

【5】原子力安全協定について
(1) 各原発立地における協定の実態を具体的に教えてください
(2) 立地自治体と周辺自治体の安全協定についての考え方を教えてください。
(3) 島根県-鳥取県の協定は重要だが、この実例を各地に広げていますか?
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Reuters 2013年 12月 27日 16:14 JST

焦点:政府・東電が封印する株主・貸し手責任、しわ寄せは福島・新潟に
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE9BQ04D20131227
東京電力と原子力損害賠償支援機構が策定した新しい再建計画は27日、株主・貸し手責任に踏み込まない内容で政府に提出された。

ただ、廃炉や除染に投入される国費の上限が不透明なまま、膨張を続ける構造をはらんでいる。その結果、負担増に対する国民の拒否感が高まり、原発事故で補償金を受け取る福島県民など原発事故被害者や原発再稼働にハードルを掲げている新潟県などに、国民の不満の矛先が向かい、国内に対立構図が生まれることを懸念する有識者もいる。

だが、原発再稼働に積極的な安倍晋三政権は、アベノミクスへの国民支持が根強いことを背景に、東電の経営体質や原発問題への批判に対し、新たな対応策を立てる動きをみせていない。その一方で矛盾に満ちた再建計画に政府がお墨付きを与え、「原発復権」の勢いが加速しかねない状況となっている。(続きを読む

<賠償関連の訴訟80件>

<筋を通すと被災メーカー社長>

<被災者への冷たい視線>

<税金と電気料金、国民負担が膨張しやすい構図>

<新潟県知事と東電に立脚点の違い>

<原発推進、ブレーキは外れたか>

2014年3月11日、全国一斉ふうせん飛ばしの呼びかけ

再稼働阻止全国ネットワーク 事務局

福島原発事故から2年9カ月たった今も、16万人を超える人々が故郷を奪われたまま、困難な避難生活を強いられています。止まらない放射能汚染水の流出、子どもの甲状腺がんの報告、深刻な被ばく労働、増えつづける原発事故関連死など、原発事故による被害は拡大する一方です。

このような惨状にあっても、安倍政権は、民意を全く無視し、大ウソをつきながら、原発再稼働と原発輸出を強力に推し進めています。またこの国策のもと原子力規制委は、欠陥だらけの「新規制基準」による「適合性審査」を行い、再稼働を速めようとしています。

福島原発事故から3年になる来年3月11日、全国各地で様々な行動が計画されています。その中で、「福島を忘れない」「全ての原発の再稼働を許さない」という私たちの強い思いを、全国一斉に可視化された行動として示すため、全国各地から風船を飛ばすことを呼びかけます。

基本構想は、
・2014年3月11日(火)正午、全ての原発ゲート前(近隣)から全国一斉に。
・エコ風船(生物分解性合成物質を使用)を500~1000個。
・費用は15万円前後(費用の一部は首都圏中心のカンパで補う計画)
・必用な要員は、約15名。 

各団体・グループでご検討いただき、意見交換を行いながら、詳細を固めていきたいと考えています。ご意見やアイデア等をお寄せ下さい。

連絡先 担当:小川正治 メールアドレスyyogw@nifty.com
その他問合せ
再稼働阻止全国ネットワーク 事務局
メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp TEL 070-6650-5549

Reuters 2013年 12月 18日 14:24 JST

【焦点】「原発輸出大国」目指す中国、実現には欧米の支援
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYE9BH03720131218?rpc=102&sp=true
[北京 17日 ロイター] -英南西部ヒンクリーポイントで建設される新たな原子力発電所への中国企業による出資は、原発輸出大国を目指す中国の野心を明確に示している。しかし、中国企業が原発輸出を本格化させるには、外資との提携なしでは実現不可能であることも事実だ。

ヒンクリーポイントでの欧州加圧水型原子炉(EPR)プロジェクトでは、中国広核集団(CGN)と中国核工業集団(CNNC)が、建設に当たるフランス電力公社(EDF)が率いる企業連合(コンソーシアム)に合計で30─40%出資する見通し。(中略)

しかし業界アナリストは、中国が単独で海外の原発事業に参入するのは困難だとの見方を示し、その理由として、供給網の不備、政府による干渉の可能性、原発事業の経験不足を挙げている。 中国・厦門大学エネルギー研究院の李寧院長は「(中国側は)非常に野心的だが、海外市場で歓迎されるかはまた別の問題だ」と語った。(中略)

<収益面では全くの「初心者」>

<中国企業に対立意識>

(後略)

賛同者を募集します「3・11 大間風船計画」


「大間原発」で事故がもし起こったら
風に乗って放射性物質は何処まで行くんだ

それを、目に見える形で示してみようと思いました。
私たちは、過酷事故による「被害現地の可視化」を試みます!

大間現地から1000個の風船を飛ばします!
使うのは自然界で分解する「エコ風船」

にぎにぎしく、やりたいと思います!
おおぜいの結集を!
そして、お金、たくさんかかります!
皆様のご協力をお願い致します!
原発立地点、全国いっせい統一イベント!
やったこともない世界一危ないフルMOX発電の「大間原発」は
特に注目です
よろしくお願いします。

とき 2014年3月11日(火)正午から(予定)
ところ 大間現地 (詳細な場所は未定)

賛同のお願い
賛同金 個人一口1000円(何口でも) 団体3000円以上
郵便振替口座 口座名 大間原発反対 口座番号 02260-9-125655

※通信欄に「風船」とお書きになるか、メール、ファックスでお知らせください。公表の可否もお願いします。

主催 「大間風船計画」実行委員会
呼びかけ バイバイ大間原発はこだてウオーク、大間原発反対現地集会実行委員会、大間原発に反対する会

問合せ
 大間原発反対現地集会実行委員会事務局(事務局長 中道雅史)
 青森中央郵便局 私書箱17号 『在』出版会・あおもり気付
 電話 080-6041-5089 ファックス 017-742-6728
 メール hankakunen@gmail.com

(このイベントは終了しました)

「再稼働阻止全国ネットワーク」全国合宿

◆日時 2014年1月18日(土)、19日(日)、20日(月)
◆場所 スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル4F)
◆参加費 1000円(カンパ歓迎)
◆内容(詳細後日)
 1月18日(土)午後~ 再稼働阻止のための情勢と具体的な取り組み |夜 交流会
 1月19日(日)午前 具体的計画の検討  午後 サイト別の取り組み
 1月20日(月)午前 原子力規制委員会への申入れ行動(東京・六本木)

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呼びかけ

安倍政権は、エネルギー計画の「原発ゼロ」を撤回し、関連する諸会議や分科会などから脱原発派を締め出し原子力ムラを復活させました。原子力規制庁と規制委員会は、再稼働審査の対象である5電力会社の7原発のうち、先行する伊方や川内原発の提出済みの資料が、29項目のうち半数程度の現状を打開するよう電力会社に求め、来春の再稼働に向け審査のピッチを上げています。四国電力社長は、伊方原発の再稼働を年度内に行うと発表、規制委員会へ再稼働審査資料提出の年内完了をめざしています。

福島第一原発の「汚染水」対策も進めず、使用済み核燃料の保管場所も決まらないまま、再稼働のための審査を認めるわけにはいきません。巨大地震が迫る日本列島各地の再稼働は、第2第3の福島をもたらすことは火を見るより明らかです。

これに対し、伊方では12月1日の松山集会に8000人を集め、四電と伊方町に対する申し入れを行い、12月15日には川内現地では40年ぶり過去最大1800名の集会を成功させ、13000戸にビラ入れを行い再稼働に備えています。

この重大情勢を前にして、原発再稼働阻止全国ネットワークは来る1月18日から20日にかけて、東京で全国合宿・交流会を開催します。緊急時に備え、全国の原発現地で闘う方たちの知恵と力を集中し、来春再稼働を阻む具体的な計画を練り上げたいと考えました。年明けのお忙しい折とは存じますがふるってご参加ください。

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◎原発立地地域からの参加者の方に、交通費と宿泊費の半額を補助いたします(各地域2名まで)。原発立地地域からご参加のかたは、事前に下記問合せ先までご連絡ください。

◎討論の内容は具体的方針の論議に絞りますので、各地域の活動報告はA4にまとめて100部お持ち下さい。配布資料とさせていただきます。

主催・問合せ 原発再稼働阻止全国ネットワーク
メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
TEL 070-6650-5549  FAX 03-3238-0797(再稼働阻止全国ネットワーク宛)

再稼働阻止全国ネットワークは先日の事務局会議において、長編ドキュメンタリー『 シロウオ ─ 原発立地を断念させた町 』の自主上映運動を行うことを決定しました。大事故が起きる前に原発の建設計画をとめた人々の闘いを、ひとりでも多くの方に観ていただきと考えています。
 問合せ(事務局) メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp

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映画『シロウオ ─ 原発立地を断念させた町』が発表された。

いま全国で16の地域に原発がある一方で、34の地域が原発建設を阻止しているのをご存知だろうか。中でも紀伊水道をはさむ和歌山県日高、徳島県蒲生田の原発建設は、漁民・農民・住民のねばり強い闘いによって、80年代に原発誘致の息の根を止めた地域である。

この映画は、この二つの地域「日高、蒲生田」の人々のインタビューで構成されている。彼らが語るのは、一様に地域の経済的な自立と大衆的な運動がカギだったということ。

いま再稼働阻止に向けた行動が急務だ。そのなかで改めて建設阻止行動の初心を振り返り、原発を拒否する思いをかみしめたい。
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来年1月から先行上映会
 1月18日(土)小金井市民交流センター ※チケット完売
 1月25日(土)横浜市 鶴見公会堂 チケット発売中
 3月23日(日)長野県

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作品紹介 http://www.kasako.com/2013eiga1.html (紹介動画あり)

製作発表リリース(2013.8.27)より

作品概要

今から30年以上も前
原発の危険性に気づいた住民が、
原発計画を反対運動によって
追い出した町のドキュメンタリー映画
東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故により、広く国民に原発の危険性が知れ渡ることとなったが、今から30年以上も前に、「いつか必ず原発事故が起きる。地元に危険な原発は建てさせない」と住民が反対運動を行い、原発計画を断念させた場所が全国に34ヵ所ある。

中でも紀伊水道をはさんで、双方の住民たちが協力し合い、原発計画を断念させたのが、徳島県阿南市椿町の蒲生田原発と、和歌山県日高町の日高原発だ。南海トラフ三連動超巨大地震が心配される中、全国各地の原発再稼働が争点となっているが、なぜ彼らはチェルノブイリ原発事故や福島原発事故が起きる前に、危険性に気づき、反対運動を行ったのか。

当時、反対運動に関わった住民など11人にインタビューを行い、彼らの証言を中心にドキュメンタリー映画として約100分にまとめ、2013年11月末頃に上映を予定している。

原子力規制委員会 委員長 田中俊一様
委員 島﨑邦彦様、更田豊志様、中村佳代子様、大島賢三様
原子力規制庁 長官 池田克彦様、次長 森本英香様

再稼働審査は止めてフクイチ汚染水対策・廃炉化に専念せよ!
UPZ 30キロ、年間100ミリSv 安全、年間20ミリSv 帰還を撤回せよ!

2013 年12月11日 再稼働阻止全国ネットワーク

私達は、原子力規制委委員会に対して、9月11日、9月25日、10月3日に「再稼働審査は止めて汚染水対策に専念せよ!」と訴え、安倍首相のIOC 発言と田中原子力規制委員長のそれに加担する発言を糾弾してきた。

その後も、東電福島第一原発(以下フクイチ)では、放射能汚染水じゃじゃ漏れし汚染水タンクが貯まるばかり。4号炉プールからの核燃料棒取り出し作業が始まる中、現場の疲弊、違法な過酷労働、士気の低下、重大事故発生を私達は懸念している。

一方、フクイチ事故の張本人である東京電力が柏崎刈羽原発6、7号機の再稼働を申請したことに対し、「あれはあれこれはこれ」とは行かないと言いながらも、規制庁・規制委は審査を開始した。更に、規制委は年間20ミリSv の空間線量を持つ地域への住民の帰還を容認しようとしている。今一度、規制委・規制庁の発足とこの1年余りの実施施策を振り返ってみよう。

「原子力マフィア」出身の委員長や委員、原子力安全保安院から横滑りの規制庁職員、元警視総監の規制庁長官で昨年9月に発足した原子力規制委員会は、私たちを欺きながら巧みに既存原発の再稼働を目論んできた。間違いだらけの拡散シミュレーションによる30キロ影響圏設定は何だったのか? 大飯他の活断層現地調査の騒ぎは何だったのか? 規制委員会は、東電福島原発事故状況を明らかにせず水汚染対策・事故収束・事故検証等当然実施すべき手立てをしないままに、次の施策を実施してきた。

① 原子力災害対策基本法の制定と防災計画・訓練の押しつけ、特に30キロ圏への影響範囲の限定
② フクイチ事故検証も不十分なままに再稼働促進の為の大甘「新規制基準」の制定
③ 被曝健康被害について100ミリSv安全、20ミリSv帰還など被害者の被曝を容認する非科学的考え方の提言
④ 外部有識者を入れずに規制委・規制庁のみで「新規制基準」適合性審査の拙速実施

以上の認識にたって、私達は次のことを要請する。

  1. 規制委・規制庁は、福島第一原発の放射能汚染水対策・廃炉化に専念しなさい
    規制委設置法でいう「国民の生命、健康及び財産の保護、環境の保全並びに我が国の安全保障に資する」ために今なすべきことは、放射能汚染水対策と廃炉化を世界の英知を集めて実施することだ。
  2. 規制委・規制庁は、原発再稼働のための審査を中止しなさい
    (1) 発電用軽水型原子炉の新規制基準を破棄しなさい
    (2) 再稼働の為の審査は直ちに中止しなさい
    (3) 特に、柏崎刈羽原発の審査は直ちに中止しなさいフクイチ事故の張本人である東京電力の柏崎刈羽原発6、7号機の再稼働申請に対し、「あれはあれ、これはこれ」とは行かないと言いながらも、10月から非公開で10回もヒアリング、とうとう11月21日には正式に規制委員会の適合性審査を開始した。人間として許されることではない。直ちに、審査を中止しなさい。
  3. 規制委は、100ミリSv/年以下の安全、20ミリSv/年以下の帰還を押しつけるな!
    規制委は二つの検討チームからの提言で、100ミリSv/年以下の被曝で健康リスク増が無いと誤解する文を滑り込ませ、11月19日の規制委で20ミリSv/年以下の地域に被害者が帰還することを容認した。「有意差無し」と「影響なし」とを混同し、被害者の健康よりも「安全・安心」を押しつける非科学的暴挙だ。せめて「チェルノブイリ基準」(5ミリSv/年以上:移住義務ゾーン、1ミリSv/年以上:移住権利地域)を遵守せよ。
  4. 規制委・規制庁は、立地周辺地域の事前了解の対象を拡大せよ、UPZ:30キロ圏を拡大せよ
    島根原発から30キロ圏の出雲、安来、雲南の3市長が要望したように、また鳥取県と島根県との
    覚書にあるように、事前了解の対象範囲を周辺自治体に広げよ。
    また、30キロ圏外でも放射能汚染が発生しうることは福島原発事故が示した。科学的に矛盾だらけの「拡散シミュレーション」で30キロ圏までを防災対象区域としたが、フクイチ事故では30キロをはるかに超えた地域にも放射性物質が拡散され、遠くは静岡県や長野県に放射性物質が到達し、今でもフクイチから40キロ離れた飯舘村が居住制限区域に指定されている。UPZ(緊急防護措置を準備する区域)の対象範囲を拡大せよ。

「国民の生命、健康及び財産の保護、環境の保全」のために規制委・規制庁が今なすべきことは、原子力マフィアの要請に答えて再稼働審査を拙速に実施することではなく、福島第一原発の放射能汚染水対策、収束作業・廃炉対策に専念することである。

以上、規制委員会・規制庁に強く申入れするとともに、後日回答を求める。

再稼働阻止全国ネットワーク
http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/    メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
TEL 070-6650-5549 FAX 03-3238-0797(再稼働阻止全国ネットワーク宛と明記)

Reuters 焦点:福島原発汚染水、漏えいタンクに違法労働の影
2013年 12月 10日 18:12 JST
http://jp.reuters.com/article/jp_energy/idJPTYE9B906720131210?sp=true

東京電力福島第1原子力発電所でなお続く大量の放射能汚染水流出。その大きな原因となった貯蔵タンク漏えいの影には、廃炉現場における違法な雇用実態があった。

深刻な人手不足の中、不透明な契約で作業員たちをかき集める「人員調達網」は遠く沖縄まで広がる一方、現場では「質」を問わない性急な工事が行われていた、との指摘は少なくない。

2011年3月の震災以来、福島第1原発では大量の汚染水があふれ、その一部は海洋に流出していると見られている。東電では日本全国から何千という労働者を緊急に福島に集め、何百もの1000トン型貯蔵タンクを設置した。しかし、今年8月には地上タンクから高濃度汚染水約300トンが漏出する事態が発生。継ぎ目をボルトで締めるだけのタンクの構造が想定外の汚染水漏れを引き起こす結果となった。

タンク設置工事についても、仕事の訓練が十分でなく、ずざんな仕事も見落としかねない急ごしらえのプロジェクトだった、と多くの現場経験者は証言する。

「たとえ作業のやり方に同意できないとしても、私たちは黙って作業を急ぐことしか許されなかった」。当時、現場でタンク設置にあたった上地剛立氏(48)は福島第1原発の廃炉作業を脅かす作業実態についてこう語り、いまも告発を続けている。( 続きを読む )

<押し付けられたニセの報告>

<工事の管理は二の次>

<労働者保護が廃炉成功の条件>