Author Archives: Wykanri

火災も原発事故も、
大災害に遭うと人間は動けなくなる
フクシマを予言していた消防士(前篇)

2014.11.27(木) 烏賀陽 弘道
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42302

2011年3月11日に福島第一原発事故の取材を始めて以来、私がずっと問い続けている疑問は「なぜ原発周辺の住民避難は失敗し、多数が被曝するという最悪の事態になったのか」である。本欄で報告してきたような、フクシマの地元市町村長や被災者住民、当時の政府関係者(首相官邸、経済産業省と原子力安全・保安院、原子力安全委員会など)への取材すべては、その問いへの答えが知りたいがゆえである。取材すればするほど、政府が準備していた住民避難のための法律や制度、組織といった備えは「何もないのに等しい」くらい甘いものだったことが分かってきた。

 すると今度は「そういった避難体制の不備を指摘して、政府に危険を警告した人はいなかったのだろうか」という次の疑問が湧いてきた。これまで、原発災害を警告していた人を・・・(つづき

「川内原発再稼働阻止全国リレーアクション」については再稼働阻止ネットニュース7号(page.8)に詳しく掲載しています。 >>> ニュース7号

(クリックすると大きい画像で見ることができます)
鹿児島のみなさん
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鹿児島のみなさん
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薩摩川内市から
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愛媛・松山と「平和の更新」
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姶良市のみなさんから
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宮崎県から
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鹿児島市のみなさん
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ピース・アクト出水
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富山県平和運動センター
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すべての原発をとめろう伊豆半島住民連合会
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大阪に集まった人々から
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さよなら!志賀原発ネットワーク
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広島原水禁大会の会場から
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全国各地から
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のとじょネット[能登]
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泊原発の廃炉をめざす会
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経産省前テント[東京]
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経産省前テント[東京]
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長崎県民医連
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東海第二原発再稼働に反対する住民一同
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横須賀核燃料監視グループ
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月蝕歌劇団
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反原発市民の会・富山
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とやま市民放射能測定室
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女川原発に反対する皆さん
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脱原発大分ネットワーク
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さよなら原発 佐賀連絡会
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さよなら原発島根ネットワーク
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命のネットワーク・富山
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いしかわ「11人の会」(避難者 支援者の会)
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さよなら原発福井ネットワーク
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なくそう原発・核燃[青森]
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全国各地「平和行進」参加の皆さんから
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ダイヤモンド・オンライン 2014年11月13日
川内原発再稼働で“ドミノ倒し”は起こるのか
九州電力に求められる「脱・お墨付き文化」
http://diamond.jp/articles/-/62073

安倍政権では
再稼働は「想定内」

 九州電力川内原子力発電所1、2号機の再稼働について、立地自治体である薩摩川内市の同意に続き、鹿児島県知事が同意。すでに原子力規制委員会は新規制基準に適合していると9月に判断しており、今回の地元同意が出されたことで、再稼働へ向けて大きく前進した。

 原発反対の声は依然として日本全国で根強く残る。しかし、原発再稼働を進めたい政府内では「川内モデルを広める」という声もあり、反対派の間では「このまま再稼働がドミノ倒しのように続くのでは」という不安も囁かれ始めた。

 今後、原発行政はどのように進むのだろうか。“再稼働ドミノ倒し”は起こるのだろうか。

(続きを読む)

(このイベントは終了しました)

川内原発再稼働阻止 鹿児島県庁まえ抗議行動の報告集会
「川内原発再稼働阻止の闘いはつづく これからの闘いについて討論しよう」

日時 11月22日(土)18:30~21:00
場所 スペースたんぽぽ(たんぽぽ舎のビル4階)
参加費 500円

発言:沼倉潤、青山晴江、木村雅英、天野恵一、柳田真ほか

主催 再稼働阻止全国ネットワーク
問合せ 070-6650-5549 info@saikadososhinet.sakura.ne.jp

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鹿児島県伊藤県知事は11月5日~7日に「県議会臨時会」を招集し、川内原発再稼働にかかる請願・陳情の採決を強行し、薩摩川内市議会に続いて、再稼働に同意を表明しました。再稼働阻止全国ネットワークでは、この緊急事態に対抗すべく県議会開催にあわせた行動を呼びかけ、10月末に立てられた県庁前テントと連携しながら、座り込み・抗議行動・傍聴行動・街頭情宣を行いました。
終了が深夜までおよんだ6日「原特委」の議場内の様子や、翌7日の行動などと合わせて、現地行動に参加したメンバーから詳しく報告します。
今後どのような闘いを進めていくかについても議論します。 ぜひご参加ください。
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マガジン9 -風塵だより #005-

原子力規制委員会
田中俊一委員長の悲しい変貌
http://www.magazine9.jp/article/hu-jin/15907/

 田中俊一氏という人がいる。
 原子力規制委員会の委員長だ。柔和な顔と穏やかな話し方で、いかにも学者然とした風貌の人である。その田中委員長の物言いが、このところ妙に乱暴になってきている。どうしたのだろう?

 2011年3月11日の東日本大震災と、それに続く福島第一原発の過酷事故。その事故の反省の上にたって作られた(はずの)原子力規制委員会委員長に、田中俊一氏が就任したのは、2012年9月のことだった。・・・(つづきを読む

(抗議行動参加者からのリポート紹介)

(Nさん)

伊藤祐一郎鹿児島県知事、川内原発の再稼働を表明
『フクシマを葬り去った鹿児島県議会 原発再稼働はいのちの問題だ』

 11月5日に召集された鹿児島県臨時県議会は、6日、深夜0時過ぎに採択された特別委員会での再稼働陳情案件を本会議の場で賛成38、反対9、欠席1で採択した。

 この採決を受けた知事は、即座に記者会見を行い、再稼働に同意をする考えを表明した。 記者会見での知事の見解は「同意」という言葉を避け、「100万年に1回の事故を想定すればよい。その時の放射能の放出量は5.6テラベクレル。炉心から5.5キロの所で毎時5マイクロシーベルト。「20」で避難だから家の中に居てもよい。福島事故のような事態にはならず、命を心配することにはならない。」周辺自治体の同意の問題については「原発の知識のないところが結論を出すのは懸命なことではない。姶良市は廃炉決議をしましたが、30キロ圏内に11人が住んでいるからといって廃炉にするのかね。原発の稼働の問題ではなく国の運営の問題だ。」などと言い放ち、世論調査でも明らかな住民の再稼働への不安を切って捨てたのである。

 5日、県庁前で開始された抗議集会には再稼働同意拒否のメッセージを携えた多くの方が福島を始め県内外から駆けつけた。また、200人を超す県庁職員を動員、庁舎をロックアウトして開催された議会に対し、地元鹿児島の市民らは庁舎前にテントを立て、抗議の意思表示を示した。

 本会議の冒頭、住民説明会においての避難問題切捨てなど、十分な説明の無い中での臨時議会の開催について説明を求める質疑が行われた。野次と怒号の中の議事運営は、形式上の手続きを踏みさえすればよいとする知事の意向を反映し、「県民は再稼働を求めている。」「国は責任を持って法に則り、事故対策をしてくれる。」などの何の根拠も無い、事実に反した答弁に終始する中で進められていった。

6日の特別委員会には31件の反対陳情、請願が上げられていたが、再稼働反対委員の懸命な追及にも拘らず、深夜遅く、たった1件の賛成陳情が採択され、これが再稼働への道を開く突破口として推進勢力の錦の御旗として掲げられていくことになったのである。

 だがしかし、私たちの闘いは続く。7日、東京六本木の規制庁では1437件の「行政不服審査法」に基く審査書確定に対する異議申し立てが行われた。「川内原発差し止め仮処分請求」の判断が早期に出される可能性もある。12月15日、九電本社に対する申し入れ行動が呼びかけられ、1月末には鹿児島で全国集会の開催が検討されている。保安規定や工事認可の許可はいまだ審議中であり、国民全部の『いのちの問題』である再稼働を阻止する闘いはまだまだ続くのである。

(抗議行動参加者からのリポート紹介)

(Tさん)

鹿児島県庁行動3日間 感じたこと
県庁玄関に立ちはだかる スーツペンギンの一群
だがその前を 「脱原発」の横断幕が 両脇を 「原発ゼロ」のノボリ旗が

「川内原発再稼働を許さない共同行動」(11月5日~6日 鹿児島県)に東京から参加しました。参加の内容はつぎの通りです。
 1)11月5日(水)午後 臨時県議会傍聴
 2)11月6日(木)一日中 県庁まえ広場で抗議行動
 3)11月7日(金)午前 自然発生の抗議集会

 11月5・6・7日の3日間は私にとって貴重な経験となりました。ここでは3日目の出来事をお話しします。

 11月7日(金)朝9時すぎ、本会議の傍聴はせず、庁舎内を見学しようと正面玄関に近づくと、そこには、しかめっ面の紺色スーツの県職員達が塊になって立っていました。出入り口は2か所らしく、それぞれの場所に横5、6人、奥行き3段ほど(30人以上)で立ちはだかり、誰も、どんな理由ででも中に入れてくれません。(車椅子の男性が庁舎内のトイレを使いたいと頼んだら「確認してから」と言って通してくれませんでした。)

 すでに何人かの県民らしき男性達が抗議の声を上げていました。「今日の会議をテレビで見たいんだよ。どうして見せないんだ。」と、ほぼ怒鳴り声。職員は見せない理由を何やら説明していましたが、「そんなのおかしいやないか!」「民主主義やろ!」「知る権利があるやろ!」と、人々は納得しません。そのうち他にもモニター傍聴希望の人々が大勢集まって来ました。

 そして「開けろ!」「開けろ!」のコールです。叫んでいたのは主に中高年の人々でしたが、中に一人元気そうな若い女性がいました。彼女は小型の太鼓とマイク&スピーカー(肩に掛けるタイプ)を持っていました。でもそれは使わずに自分の肉声で力強く抗議の声を上げていました。10分から15分ほど小競り合いやコールが続きましたが進展はありません。すると彼女は突然、男たちの真ん前に座り込んでしまいました。背筋を真っ直ぐに伸ばしています。

 いい感じだなー、ほかにも座り込む人が続くといいなー、と期待したのですが、残念ながら続きません。私は思い切って彼女に近づき小声で言いました。「あなた、太鼓持ってるじゃない。マイクもあるし・・・。なにかパフォーマンスやってくださいよ。」すると彼女はすっくと立ち上がり、マイクを使って大声で語り始めたのです。なぜ川内原発の再稼働に反対なのか、チェルノブイリや福島で何が起こり、今どうなっているのか、いっぱい、いっぱい、訴えました。

 ふと彼女のゼッケンに目をやると背中に”ふくしま”の文字があります。傍にいた60代の女性は置いてあった太鼓を取り上げ、その女性の訴えに呼応して太鼓を打ち始めました。「ドンドン、ドンドコ、ドンドコ、ドンドン!」それ以後、人々は次々にマイクを取り、自分の主張、県政の間違いを訴えました。もう止められません。

 他の原発立地の代表や水俣からの婦人の発言、長年原発の問題を訴えてきた学者のスピーチもありました。この騒ぎに引き寄せられて、別の場所で抗議行動をしていた人たちもだんだん庁舎前に集まって来ました。何人かがデジカメ撮影やツイキャスを始めました。様々なノボリ旗を持った人々も6~7人やって来ました。お坊さんもノボリ旗を持ってやって来ました。彼らは最初、成り行きを見ていただけだったのですが、そのうち他の何人かが県庁職員達の前に「脱原発」の長い横断幕を張ったのに気が付いて、それでは自分たちも、と正面玄関へ移動しました。

 左右2か所のドア前にいた職員たちは一方のドアにカギを掛けてしまい、もう一方のドア前だけに一極集中、合流して大きな塊になっていました。ちょうど、南極のペンギン達が塊になって立っているみたいに。そしてノボリ旗組は両側から3~4人ずつで職員達(30数名)を挟み込む形になったのです。
 前には「脱原発」横断幕、両側に「原発ゼロ」やその他のノボリ旗、まるで県職員達が脱原発を訴えているかのような構図です。愉快な絵になっていました。
 見物していた人々は笑いながら、それぞれケイタイやスマホで写真を撮っていました。中には勇気のある人がいて、立ちはだかる職員一人一人の顔写真を激写していました。市民側の優勢です。地元メディアが取材したかどうかは分かりませんが、この”即興抗議集会”を誰か記録してくれないかなーと願いつつ、私はその場を離れ、午後の便で東京に戻りました。

 この騒動の中、偶然NHKの若手クルー達4人が通りかかったので、私は取材するように頼んだのですが、「今日はその担当ではないので・・・」と、訳のわからない事を言いつつ、ゾロゾロ通り過ぎて行きました。(だったら何の担当なのよ、この役立たず!もう受信料なんか払いたくない!)

たんぽぽ舎メルマガ TMM:No2331 より

(抗議行動参加者からのリポート紹介)

(Aさん)

川内原発再稼働反対 11月5日・6日 鹿児島県議会抗議行動 速報

11月5日

 火山灰が風に舞い、ざりざりとしている鹿児島県庁前。川内原発再稼働をゴリ押ししようとしている県臨時議会に、傍聴者数10名で入る。職員が内外にずらりと並び、反対派の入庁を規制し、トイレの使用もままならない。朝の県庁舎テント前での70人ほどの集会もあり、警備がピリピリしている。
 質疑応答で、伊藤祐一郎県知事の答弁は「国が…、規制委が…」と同じ事をくり返し、住民の声は全く聞いていない姿勢。不満と抗議の声で場内がざわつく。 閉会後、報告集会と、天文館通りでのビラ配りを手伝った。

11月6日

 朝8時より、県庁周辺ビラ配り。今日は特別委員会で採決。中に入れるのは県外は4人のみ。外の会議室で音声のみの傍聴・県外10名ほど。特別委員会は10時より始まり、延長が宣言されて18時になってもまだ続いている。午前の様子では、質問に対して、原子力防災対策課長などは「規制委に確認した」「国に聞いた」「新基準をクリアしている」などの答弁で逃げている。
 5団体で、本日の議長へ直接面談の申し入れを朝から要請するも、まだ受け入れられていない。県議会のビル前でずっと抗議集会。「福島復興共同センター」という団体も12名登場、集会に参加。18時過ぎ、次第に明日の本会議へ向かって緊張感が高まって人も集まっている。

県庁舎テントは、若い人たちのテントがもう1つ立った。(テントは合計3つ)
 臨時議会が白熱して続いているらしい。退場命令にもめげず、傍聴席で抗議の声を上げ続けている仲間のために、太鼓や歌声がひびいている。 夕日が落ちる。

県知事は明日7日15時に意見表明予定とのこと。
 全国の皆さん、再稼働の採決をしないように、鹿児島県議会議員に明朝、昼までにFAXや電話で“声”をとどけてください。

たんぽぽ舎メルマガ TMM:No2325 より

毎週発行「川内の家」ニュース32号を掲載しました!

「川内の家」ニュースは、川内原発の再稼働反対を訴え、薩摩川内市駅前、市役所まえなどで毎週配布しています。

「川内の家」ニュース 32号 2014/11/7

川内原発「再稼働反対!」は、まだこれから
現地・現場で止める行動を準備しよう

鹿児島県議会は11月5日から7日にわたり臨時会を招集し、「原子力安全対策等特別委員会」において請願・陳情について審議しました。

原発再稼働に反対または現状の避難計画が不十分とする請願・陳情が31件も提出されていたにもかかわらず、これらは全て不採択。そして、再稼働を推進するたった1件の陳情のみが採択されました。

住民の生命に関わる重要な課題を先送りにした伊藤県知事。首長としてあまりにも無責任な態度、これは次の過酷事故を引き起こす伏線のように思えます。

「川内の家」ニュース バックナンバー(毎週更新)
http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/sd/index.html

玄海、川内地域のニュース一覧
http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/archives/4515

日経 電子版 2014/11/10 7:00
原発の損害賠償制度はどうあるべきか みずほ銀行産業調査部調査役に聞く
編集委員 滝順一
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO79324920V01C14A1000000/

 国策民営で進めてきた原子力発電であっても、ひとたび大事故が起きれば、発電所をもつ電力会社が無限責任を負う。こうした現行の原子力損害賠償制度は、民間企業が原子力事業を営むうえで大きな障害となりうる。制度の課題などのリポートをまとめた市川美穂子みずほ銀行産業調査部調査役に聞いた。

「安全神話」にとらわれていた

官民の役割分担を考えていく出発点に

取材を終えて

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