「川内の家」ニュース 35号 2014/11/28

原発再稼動しなければ、経済成長しない?
推進派の主張はウソ。狙いは3号機新設


薩摩川内市議会は推進派の請願のみを採択、10件以上の反対陳情を葬りました。そして市長と県知事が再稼働に「同意」しました。
ところで推進派の主張は、「再稼動しないと川内の経済が発展しない」、というもの。本当でしょうか?

矛盾だらけ――原発推進期成会の陳情
いま原発では「安全対策」の工事が続いています。再稼動賛成陳情を出した原発推進期成会は、4月の参考人招致で「原発の稼働状態の方が経済効果が大きい」、と主張しました。しかし原発の労働者は、工事中の現在、稼働時の2倍以上。経済効果も2倍以上でしょう。

それなのに再稼働を主張するのはなぜか。それをとっかかりに、3号機(*)の新設を狙っているとしか思えません。工事費は5千億円以上。固定資産税も50億円が見込めます。期成会のバックの商工会は、「一発勝負」のギャンブルにかけ、地道な努力を捨てているのです。

無気力と、ギャンブル精神を産んだ原発
県平均の1.7倍(20%、08年)というシャッター通りは、その結果。郊外に大型店舗ができても、がんばっている商店街は多々あります。こんな無気力や堕落が起こったのは、何故でしょうか。原発がある町だからです。

ほぼ人口が同じ鹿屋市と比べ、市民の所得は大差ありません。薩摩川内市は、実は製造業の従事者が最多(21%)な地道な町です。総生産額は鹿屋市の1.5倍もありながら、市民所得が同じというのは、市内に住みたくない人が多いということ。推進派は町を壊しています。

原発の放射能を嫌って、子どもができたら転出するという話をたくさん聞きました。原発のある町に未来はありません。

(*)九州電力が計画中の川内原発3号機:
改良型PWR 159万キロワット(仮に実現すれば国内最大)

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