Category Archives: 論説・論考

東洋経済ONLINE 2015年08月12日

東電・吉田昌郎が背負った「重すぎる矛盾」
その生涯を追って見えてきたもの<後編>
黒木 亮 :作家   http://toyokeizai.net/articles/-/79893

世論の反対を押し切って川内原発が再稼働され、東電の勝俣元会長ら3人が津波対策を怠った嫌疑で強制起訴されることになった。しかし、根本的な問題は何も解決していない。『ザ・原発所長』で、故・吉田昌郎福島第一原発所長の生涯と半世紀にわたる日本の原発発展史を描いて見えたのは、規制当局(政府・経産省)の呆れるほどの怠慢と、電力会社に長年にわたって染み付いた利益最優先の企業風土だった。

前編=英雄か?犯罪者か?東電・吉田昌郎の功罪

「優秀でありながら、現場に向いている」
「維持規格」がなかった日本の原発
コストカットの圧力
「先立つ不孝をお赦しください」

(read more)


『ザ・原発所長』

アジアプレス・ネットワーク 2015年8月12日 11:00
<小出裕章さんに聞く>「原子力は破滅的なだけでなく差別的なもの」
http://www.asiapress.org/apn/archives/2015/08/12110000.php

東京電力福島第一原発で事故が起きても、なお、原子力をやめようとしない日本政府。なぜ日本は事故の反省に立って他の道を模索することができないのか。この単純な疑問について、元京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんに聞いた。(ラジオフォーラム)

read more

dot. (更新 2015/8/12 07:00)
原子力ムラの天敵・河合弘之弁護士 小泉元首相とマル秘頂上作戦
http://dot.asahi.com/wa/2015081200003.html

(※週刊朝日 2015年8月21日号より抜粋)

 九州電力の川内原発がいよいよ再稼働する。弁護団を率い、検察審査会で東京電力元会長らの強制起訴を勝ち取るなど、「リアル・リーガルハイ」と原子力ムラに恐れられる河合弘之弁護士を作家の大下英治氏が直撃した。

read more

dot. (更新 2015/8/12 07:00)
川内原発再稼働でも立ち直れない原子力ムラ
http://dot.asahi.com/wa/2015081200004.html

(※週刊朝日 2015年8月21日号より抜粋)

  再稼働に向けた原子力規制委員会の審査にはこれまでに15原発25基が申請し、九州電力の川内1、2号機のほか四国電力の伊方3号機などが合格している。

 しかし、「行き先が不透明な船出」(経産関係者)だけに、三菱重工、東芝、日立の原子炉メーカー「御三家」を頂点とする原子力産業は揺れている。

read more

琉球新報 2015年8月11日 6:02
<社説>川内原発再稼働 「安全」欠いた見切り発車だ
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-247095-storytopic-11.html

 放射性物質が飛散し、甚大な被害をもたらした東京電力福島第1原発事故は収束していない。大津波への対処策を怠った事故原因の究明も不十分で、責任の所在もあいまいなままである。九州電力川内原発(鹿児島県)の1号機が11日再稼働する。新たな規制基準の下で動き始める最初の原発となる。
 日本中で停止していた原発を再稼働させるのは、世界を震撼(しんかん)させた過酷事故の教訓に背を向けたと言うしかない。

 ほぼ全ての世論調査で国民の反対意見が多数を占め、再稼働を急ぐ理由は乏しい。見切り発車の感が強い再稼働はやめるべきだ。

 全ての原発が停止しても電力が途絶えることはなかった。猛暑のことしも原発なしで十分に電力は賄えた。安倍政権は川内原発を皮切りに、なし崩し的に再稼働を進め、原発を電力供給の柱に戻そうとしている。再稼働ありきの合理性を欠いた判断ではないか。

 「新しい規制基準に適合しても事故が起きる可能性がある」「再稼働の是非を規制委は判断しない」。原子力規制委員会の田中俊一委員長は原発再稼働をめぐり、こうした見解を表明している。
 規制委の役割は原発事故発生の危険性を一定程度以下に低くすることにあり、原発推進の是非には口を挟まないという姿勢だ。

 一方、安倍晋三首相は「規制委が安全と言った原発は着実に再稼働する」と言い、再稼働の可否を規制委の基準適合審査に委ねる。
 決して同義ではない「基準適合」を「安全」にすり替え、規制委が「安全」を保証しているかのような印象操作に走っている。詐術のような言いぶりではないか。
 川内原発の周辺には巨大噴火の過去を持つ火山が集中しているが、九電は「危険性は低い」とし、規制委も追認した。だが、火山の専門家から疑問を呈する声が多く上がっている。

 事故の危険性への万全の対処が尽くされていない。原発事故後、国は原発から30キロ圏内の自治体に防災・避難計画策定を義務付けた。川内原発周辺の9市町も策定済みだが、再稼働に同意した鹿児島県は「九電の多忙」を挙げ、避難計画の実効性を確認する住民参加型訓練を再稼働前に実施しなかった。住民を守る責任を果たしたと言えるだろうか。
 不備と無責任が際立つ原発再稼働は、福島の教訓を踏まえて安全を願う国民への背信行為になる。

(共同通信)2015/08/11 09:38
福島の教訓生かされたか 再稼働する川内原発
http://www.47news.jp/47topics/e/267974.php

 九州電力川内原発1号機が11日、原発の新規制基準に基づき初めて再稼働する。東京電力福島第1原発事故の教訓はどう生かされたのか。4年半前の事故の原因と、九電の主な対策を比較する。

【電源喪失】
【浸水対策】
【冷却維持】
【水素爆発】
【対応拠点】
【火山対策】
read more

日刊ゲンダイ 2015年8月10日
猛暑でも電力余り 安倍政権はなぜ「川内原発」再稼働させる?
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/162588

世論の反対を無視して川内原発1号機が11日再稼働する。安倍首相は9日、「原発は何より安全を優先させる」と口にしたが、これを皮切りに全国で原発再稼働を推し進めるハラだ。

 しかし、この異常な猛暑でも電力は余っている。危険極まりない原発を動かす必要があるのか。

read more

東洋経済ONLINE 2015年08月09日

「原子力ムラ」を生きた東電・吉田昌郎の功罪
その生涯を追って見えてきたもの<前編>
黒木 亮 :作家   http://toyokeizai.net/articles/-/79842

福島第一原子力発電所の元所長・故吉田昌郎氏を描く『ザ・原発所長』を執筆するため、2年間の取材を行った。取材を通して見えたのは、社畜でも英雄でもなく、原子力ムラと東京電力の論理の中で忠実に生き、その問題点と矛盾を一身に背負って逝った、1人のサラリーマンの姿だ。日本における原子力発電の歴史を重ねることで浮かび上がってきた等身大の吉田氏とは? 前後編で吉田氏の生涯を振り返る。

日本の原発発展史と重なる、その生涯
生徒が何をやっても叱らないユニークな高校
東工大ボート部は格別のものだった

(read more)


『ザ・原発所長』

DIAMOND ONLINE  シリーズ:東京が壊滅する日 ― フクシマと日本の運命
広瀬 隆
【第7回】 2015年8月8日
電気が足りているのに、なぜ原発を動かす必要があるのか?
http://diamond.jp/articles/-/75642

『原子炉時限爆弾』で、福島第一原発事故を半年前に予言した、ノンフィクション作家の広瀬隆氏。
このたび、壮大な史実とデータで暴かれる戦後70年の不都合な真実を描いた『東京が壊滅する日――フクシマと日本の運命』が発売以来大反響となり、第3刷が決定した。
8月末に予定されている大手書店講演会も即満員御礼になったという。
なぜ、この本が、今、話題を呼んでいるのか?
新著で「タイムリミットはあと1年しかない」と、身の毛もよだつ予言をした著者が、原発の歴史と青森県六ヶ所村でひそかに進むおそるべき危険性を緊急警告する!

read more
all page view

「原発」の本来の目的とは何か?
再稼働に浪費してきた額は なんと2兆4000億円!
六ヶ所村のプール容量はすでに満杯!もう行き場がない!
なぜ、『東京が壊滅する日』を緊急出版したのか

2015/08/06 10:08 JST
長期停止の原発が複数再稼働へ、世界的な未知圏-九電川内1号機先陣
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NS4J5H6JIJUR01.html

長期間停止している複数の原子炉の再稼働。国内電力各社は、これまで世界のどの国の電力会社も経験したことがないことに取り組もうとしている。

東京電力の福島第一原子力発電所の事故を受け、国内の43基の原発は順次停止。このうちのほとんどが約4年間停止しており、25基が事故を踏まえて策定された新規制基準の適合審査を申請している。来週には、新基準導入後の初めてとなる九州電力川内原発1号機の運転再開が予定されている。

世界原子力協会のデータによると、3年以上停止した原発の運転が再開されたケースは世界でも7例しかない。そのすべてが運転再開後にトラブルに見舞われている。
米原子力規制委員会(NRC)の委員長を務めていたアリソン・マクファーレン氏は「原子炉が長期にわたって停止していた場合、長い間休止状態にあった機器や、さびついた運転技術により問題が発生する可能性がある」と電子メールでコメントした。

スウェーデンでは、独電力大手エーオンが1992年から停止していたオスカーシャム原発1号機の運転を96年に再開。その翌年に6回の緊急停止があったほか、亀裂が見つかったことから38日間で終わる予定だった燃料の交換作業に4カ月以上を要した。

原発ルネサンスと呼ばれる世界的に原発を再評価する動きが事故で尻すぼみとなるなか、日本国内の原発再稼働をめぐる動向に注目が集まっている。2020年以降の新たな温暖化対策の枠組みを決めるため、12月にパリで第21回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP21)が開催されるが、日本での再稼働が順調に進めば、二酸化炭素を排出しない原発を産業界が改めて評価する可能性もある。

原子力技術コンサルティング会社、ラージ&アソシエイトのジョン・ラージ社長は、日本は「国中の原子炉がすべて4年間停止した状態」にあり、原子力規制委員会は想定外の事態に備えなければならないと指摘。規制委がいま直面している状況は「他のどの国に存在しないまったく固有の事態」だと話した。

原題: Japan Heads Toward Nuclear Unknown With Post-Fukushima Restarts (抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:東京 Stephen Stapczynski sstapczynsk1@bloomberg.net;東京 Yuriy Humber yhumber@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Ramsey Al-Rikabi ralrikabi@bloomberg.net Iain Wilson, Peter Langan
更新日時: 2015/08/06 10:08 JST

原文
http://www.bloomberg.com/news/articles/2015-08-05/japan-heads-toward-nuclear-unknown-with-post-fukushima-restarts