Category Archives: レポート、アクション、ほか

「伊方原発3号機の適合審査合格」決定に対し、愛媛の地元グループが伊方原子力規制事務所に抗議申入れを行いました。

2015年7月15日

原子力規制委員長 田中俊一 殿
原子力規制庁長官 池田克彦 殿

伊方原発3号機の審査合格に断固抗議します

原発さよなら四国ネットワーク

 伊方原発は世界有数の豊かさを誇る瀬戸内海に面し、事故を起こさなくとも恒常的に温排水とトリチウムを膨大に排出し、この地域の全ての生命の営みを脅かしています。従ってその存在そのものが許されるものではありません。即刻廃炉にすべきものです。

 伊方原発3号機の再稼働を認めることは、再びチェルノブイリや福島のような悲惨な過酷事故を引き起こす可能性を秘めています。

 いまや再生可能エネルギーは原発を必要としないほどあり余っています。たかが数十年の発電事業のために、たかが一企業の利益のために私達のかけがえのない故郷を喪うことを私達は断じて認めるわけにはいきません。

この地域の全ての生命を半永久的に危険に陥れる可能性のある原発の再稼働は直ちに撤回すべきです。
 まして、伊方原発は日本最大の中央構造線の活断層のほぼ真上に存在し、また近い将来ほとんど確実に起こるとされている南海トラフの巨大地震の危険に晒されています。にもかかわらず佐田岬半島の地形や気象条件は住民の避難を極めて困難にし、避難計画もあまりにも杜撰に過ぎ、机上の空論に過ぎません。

 また、規制委員会の田中委員長も、審査の合格は安全を担保するものではない、と言っています。そのような無責任でいい加減な審査に合格したからと言って、私達は伊方原発3号機の再稼働を断じて認めるわけにはいきません。

 この地域に生きる全ての住民ならびに全ての生命の安全、安心な生活と未来を守るために伊方原発3号機の審査の合格を即刻取り下げることを要求します。

6月6日~7日「全国相談会」(in福岡)レポート

若狭の原発を考える会 木原壯林

「高浜、大飯原発再稼働阻止ネットワーク」の発足と若狭現地、関西圏での活動報告

原子力規制委は、昨年(2014年)12月17日、関電高浜原発の原子炉設置変更許可申請が新規制基準に適合しているとする「審査書」を発表し、今年(2015年)1月16日までのパブコメを経て、2月12日に正式決定した。規制委は、3,615件のパブコメの大多数を占める再稼働反対の意見のほとんどを無視した。現在、工事計画認可申請、保安規定変更認可申請の審査中である。

「審査書」の決定後、3月4日、高浜町議会は「高浜原発再稼働を速やかに実施せよ」とする陳情書を首相、経産省、文科省、内閣府に、写しを県知事、県議会に提出することを採択した。3月20日、高浜町議会議員全員協議会は再稼働への同意を表明した。

一方、4月14日、福井地裁は、人格権を侵害する恐れのある高浜原発3、4号機の再稼働を認めないとする仮処分決定を行った。この決定には即効性があり、不服申し立てによって、決定がくつがえらない限り、再稼働は不可能である。関電は、4月17日、決定を不服として、異議と差止めの執行停止を福井地裁に申し立てたが「執行停止申立」は5月18日付けで却下された。異議申立については審尋が進行中である。

5月20日、福井地裁で「大飯原発差止め審尋」と「高浜原発差止めに対する関電の異議申立」の2件の審理があった。内容は、基本方針の確認と日程決定。裁判長は、「原発は未経験である、文書もすべては読んでいない、まったく白紙で臨む」という自身の情況を述べた上で、「社会的に注目されている裁判なので慎重審理したい、原告・被告・裁判所3者で争点を共有する」という基本姿勢が示された。また、二つの案件は共通点が多いので、二つを一緒にやろうとの提案に対し、双方了承。
9月3日、10月8日、11月13日の3回の日程が示され、裁判長は、「拙速な処理はしない、どちらの結論になるにせよ、社会的批判に耐えうる決定をしたい」という決意表明。「3回目11月13日は不要」との関電の主張に、裁判長は、「その程度は必要」との見解。裁判日程について、弁護団の解釈は一様ではなく、5~6回になるだろうから少なくとも春まで高浜は動かないという見解と、2回で終わる可能性もあるという悲観的見解に分かれた。
裁判官が3人とも最高裁事務総局から派遣された人物なので、弁護団・原告団はかなりの危惧を抱いていたが、初回の内容は、その危惧がかなり払拭されたという感触は全員共通。

なお、4月22日の鹿児島地裁では、川内原発再稼働差止め仮処分の申し立ては却下された。


「高浜、大飯原発再稼働阻止ネットワーク」の活動報告(1月~5月)

1月8日
 「若狭の原発を考える会」の提案により、「高浜、大飯原発再稼働阻止ネットワーク」の発足を呼び掛けることとした。

1月23日
 京都集会「原発再稼働阻止に向けて」が開催され60名余が参加。「高浜・大飯原発再稼働阻止ネットワーク」の立ち上げを確認。小林圭二さん、宮下正一さん講演。関西広域連合に「原発反対の姿勢を鮮明にせよ」と要求する声明文を採択

若狭現地での集会、デモなど

  • 1月31~2月1日 高浜町、おおい町をめぐる車での街宣活動(車デモ)。みぞれ混じりの寒風の中、2日間で延べ37台の車、約100人が参加。戸別訪問しての署名、チラシ配布。31日夕刻、高浜駅近くで小集会。夜、ほぼ全員が参加して、交流会
  • 2月21日 「若狭の原発を考える会」と「原子力発電に反対する福井県民会議」の共催で「住民の、住民による、住民のための説明会」を高浜町で開催。(講演:木原壯林、槌田敦さん、木幡ますみさん。「福井県民会議」から石地事務局次長の挨拶)。参加者:約120人
  • 3月12日 高浜町役場で、高浜町長宛ての「原発を再稼働させないで下さい」という、高浜原発から50km圏内、近畿全域、全国から寄せられた署名 合計1,138筆を提出
  • 3月20日(高浜町議会最終日) 午前中の町議会議員全員協議会で再稼働への同意を表明すると予想されたので、午前8時30分より、高浜町役場前で阻止行動を展開。
    また、午後の町議会で全員協議会の報告が行われるという情報を得て傍聴。町議会の冒頭、議長より全員協議会で再稼働への同意を決定した旨の報告があった。傍聴席から発言をもめる声が上がったが認められなかった。それでも、抗議発言を始めると、議長は高圧的に中止を命じ、町職員に制止させようとしたが、職員の強い排除行為はなく、約5分にわたる発言を最後まで堂々と貫徹。
    町職員にも原発の危険性と我々の行動に対する一定の理解があると感じられた。なお、午前の抗議行動の間に、激励の声をかけたり、手を振って下さる方が5~6名あり、心強く感じた
  • 5月13日 小浜市にて、村上氏(元東海村村長)を囲む会(中嶌哲演氏呼びかけ)
  • 5月24日 若狭高浜駅2階で、高浜原発再稼働差止仮処分裁判の報告会を、「若狭の原発を考える会」が開催。約50名参加。高浜町長宛ての申入書「福井地裁の高浜原発3、4号機再稼働差止仮処分決定を尊重し、原発の即時廃炉を求めて下さい。原発のない町づくりを進めて下さい」を採択
  • 5月25日 高浜町長宛ての「申入書」と署名を提出 福井での裁判裁判関連集会、署名提出行動などへの参加
  • 1月28日 12月提訴の高浜、大飯の差し止め仮処分の第1回審尋が福井地裁で行われた
  • 2月9日 福井地裁判決の第2回控訴審(金沢高裁)
  • 2月13日 福井県知事宛の「もう動かすな原発!福井県民署名」20万余(県内約5万+県外約15万)筆の提出行動が福井県庁で行われた
  • 4月14日~15日 14日には福井地裁の高浜原発再稼働差止仮処分決定を期待して裁判所正面に結集し、画期的な決定の歓びを分かち合った後、原告団の報告集会に参加
  • 5月7日 福井県第80回原子力安全専門委員会傍聴
  • 5月20日 大飯原発再稼働差止め仮処分審尋() 京都での裁判関連集会など開催および参加
  • 1月29日 京都地裁での大飯原発差止訴訟第6回口頭弁論の傍聴および報告集会に多数の会員が参加
  • 4月26日 京大で、高浜原発再稼働差止仮処分決定の報告会を、「若狭の原発を考える会」と「大飯原発差止訴訟原告団」の共催で開催。約200名参加。報告者:松田正さん、井戸謙一さん。関電社長宛ての申入書を参加者全員の賛成で採択し、後日郵送

4月14日「高浜原発の再稼働差し止め仮処分決定」(福井地裁)のあと、関西電力は「執行停止申立」を行いましたが5月18日付けで却下。5月20日から、申立てされた異議についての審尋が開始されました)

その他

  • 3月7日~3月8日 7日には京都で、8日には大阪と滋賀で集会が開催、多数参加
  • 全ての関電京都支店前金曜行動、多数回の福井県庁前での金曜行動に参加
  • 5月1日 メーデー、5月6日 滋賀反戦老人クラブ総会に出席し、アピールと講演
  • 5月31日 「高浜原発NO!再稼働」大阪集会に多数結集
  • ハガキ署名の継続 「若狭の家」運営委員会は、昨年に続いて福井県知事、高浜町長に「再稼働を認めないこと」を要望するハガキ署名活動を継続中

「高浜、大飯原発再稼働阻止ネットワーク」の活動計画(案)

これまでの活動と討議を基に、急を告げる高浜原発3,4号機再稼働を阻止するために、次の行動を提案する。全国の皆さんのご支援とご協力をお願いします。計画は情勢に応じて変更されることもあります。

なお、運転開始から約40年が経ち、一層事故確率の高い高浜原発1、2号機について関電は、「特別点検」の結果、安全上問題がないとして、4月30日に運転期間を20年間延長する許可を求める申請を規制委に行った。原発の運転期間を40年とする制度下での初めての申請である。高浜1,2号機が老朽原発再稼働の先陣にされようとしている。これも、関西が取り組まなければならない大課題である。
一方、川内原発は、問題山積であるにも拘らず7月末再稼働を企んでいる。さらに、規制委は、伊方原発の再稼働「審査書案」を5月20日に発表した。

このような状況下で、再稼働阻止を勝ち取るため、現地高浜‐福井‐関西各地‐全国が連帯した運動を強化しなければならない。集会・デモだけでなく、現地・若狭を中心にした定期的かつ頻繁な宣伝、署名活動などを通して、若狭住民の参加を呼びかけ、各方面への申し入れを行うなど、重層的運動を構築する必要もある。また、高浜町長、福井県議会、知事の再稼働同意を阻止するための町役場、県庁での行動、高浜原発および関電本社・支店などに対する、原発を断念させる行動も強化しなければならない。川内原発、伊方原発再稼働阻止の運動と強く連帯した運動も要求される。

各種の反原発運動と両輪である裁判闘争も重要である。高浜原発再稼働差止仮処分に対する関電の異議申立に関する福井地裁での裁判、高浜原発と分離審理されている大飯原発再稼働差止仮処分に関する福井地裁での裁判、昨年5月21日の福井地裁判決に関する名古屋高裁金沢支部での控訴審、京都地裁での大飯原発再稼働差止訴訟、原発賠償訴訟、大津地裁での大飯原発再稼働差止仮処分裁判など多数の裁判が進行中である。福井地裁に続く勝訴で、再稼働阻止を決定的なものとするために、圧倒的な反原発の世論を顕在化しなければならない。

  1. 「若狭の家」を活用して、若狭現地での情宣活動(チラシ各戸配布、街宣など)、署名活動を強化する
  2. 現在実施中の3系統6種の署名活動(①全国から、②近畿から。③京都、滋賀北部からの福井県知事および高浜町長宛の要望署名)を強化する
  3. 6月25日開催の関電株主総会会場前で再稼働阻止を訴える。これに先立つ21日、関電八木社長の住む高槻市上牧で拡大「上牧行動」を展開する。「上牧行動」は毎月2回、上牧駅周辺で続けられている行動
  4. 7月5日、京都で川内原発再稼働反対集会とデモを行う
  5. 7月25日~26日(予定)、高浜町の海岸で、「原発のない町づくり」を主テーマにした反原発フェスタを開催する
  6. 9月6日、京都で計画されている「再稼働反対1万人集会」に積極的に参加する
  7. 関電本社(大阪)包囲1万人集会を追求する。関西は、若狭の原発で発電した電力の消費地であり、無自覚であっても、原発推進に加担してきたと言える。その反省の上に、関西での原発NOの声を総結集した集会を開催し、関電に再稼働を断念させる行動を展開する。時期未定(11月?)
  8. 毎週金曜日に各地で行われる「金曜行動」に極力参加・拡大する

20150606_1 20150606_2
   関西からの報告(若狭の原発を考える会:木原壯林さん)    福島からの報告(原発いらない福島の女たち:黒田節子さん)

20150606_3 20150606_4
   福島告訴団から(福島原発告訴団 団長:武藤類子さん)    鹿児島からの行動提起(反原発・かごしまネット:向原祥隆さん)

20150606_5 20150606_6
   金曜行動交流会(鹿児島県会議員 松崎まことさん(女性))    原発止めよう九電本店ひろばからの報告(青柳行信さん)

(地域の活動)

<伊方原発の地元から緊急レポートです>

6月18日、八幡浜市議会 総務委員会が開催され、「伊方原発を再稼働させないことを求める請願」が採決されました。翌19日の本会議での採択が待たれます。

「八幡浜・原発から子どもを守る女の会」が提出した請願書は以下の通り。

伊方原発を再稼働させないことを求める請願について

八幡浜・原発から子どもを守る女の会

 
請願趣旨

 福島原発震災から4年が経とうとしています。しかし、未だに放射能を封じ込めることは出来ず、放射能汚染水は海に流れ続け、地域住民は被ばくに怯えながら、いつ終わるともしれない避難の生活を強いられています。福島原発事故は何一つ収束などしていないのです。原因さえ明らかにされていません。しかも、原因を作った東京電力初め、誰一人ぬ身に問われないまま子どもたちは放射能汚染の中で生きています。近隣の自治体は放射能汚染土の中間貯蔵施設建設の現地調査が行われていますが、最終処分地も決まっていません。

 この現状を見ると、国も電力会社も放射能を封じ込めることは出来ず、原発で事故が起これば、地域住民は被ばくし続け、故郷は放射能で汚染された廃棄物の置き場になるしかないという事が明確です。

 伊方原発の再稼働を許せば、福島で起こっている事が伊方でも起こりうるのです。そして、既に福島原発処理で破綻している日本経済は、次に起こるであろう原発事故処理能力も補償能力もありません。東京電力ができなかったことが四国電力に出来るはずもありません。万一、伊方原発で事故が起きれば、市民の生命も財産も何一つ補償されず、八幡浜市は除染作業も進まず、福島よりもっと悲惨な状況になることは目に見えています。

 生命を未来に繋いでいくことは、生物の根源的な営みです。東南海地震が近いといって様々な対策が講じられていますが、伊方で事故が起きれば全て無に帰します。私たちの子どもや孫は故郷を失います。

 脱原発はイデオロギーではありません。ましてやエネルギー問題でもありません。市民の命の問題です。八幡浜市会議員の皆様、この叫びに耳を傾けて下さい。伊方原発の再稼働をさせないために八幡浜市議会が声を挙げて下さい。再稼働反対の議会決議を行い、その結果を意見書として、内閣総理大臣および担当大臣、愛媛県知事に提出して下さい。切にお願いいたします。

参考:
愛媛県八幡市 平成27年6月定例市議会 議案一覧
http://www.city.yawatahama.ehime.jp/docs/2015052500024/

NNN(6/19):愛媛県八幡浜市議会 原発再稼働反対の請願不採択
http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/archives/9329

6月7日に福岡で行われた「川内原発のスイッチは押させない!ストップ再稼働!」の報告

6月7日「川内原発止めよう!福岡集会」に1万5千人
再稼働阻止全国ネットワークは、前日から「全国相談会」を開催

柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

 6月6日(土)から7日(日)の二日間、九州電力川内原発再稼働止めようの行動が行われました。「再稼働阻止全国ネットワーク」の行動を中心に報告します。全国の参加者からは『福岡へ行って良かった』『いくつものヒントや元気をもらった』との声が寄せられています。

6日(土)は、再稼働阻止全国ネットの主催で全国相談会を開催し、100人余りが参加者。全国の原発現地の参加者から、それぞれの資料が配られました。北は北海道から南は鹿児島まで、全国の原発現地の闘い、川内への連帯行動への取り組みが話されたあと、「川内原発再稼働をどう止める、何ができるか」の一点にしぼって、報告・討論が行われました。多彩な意見・提案が出され、従来より格段に前進できた討論でした。
 19時からは、金曜行動の交流会が開催されました。金曜行動の交流会は2回目で、九州を中心に全国からも参加者があり、円卓式で自由な意見が出されました。有益な意見交換がなされました。

7日(日)午前中も引き続き「相談会。「川内原発をどう止めるか」にしぼって討論し、8月中旬、久見崎海岸テントにみんなで集まろうなどの行動が提案されました。

7日昼からの福岡市舞鶴公園での集会は、1万5千人が参加。12時20分からのアトラクションでは「再稼働阻止全国ネットワーク」と金曜行動の交流会参加者合わせて100人が演壇上に登壇。高浜原発と伊方原発の再稼働阻止を現地の方が訴え、伊方原発ゲート前行動で歌われてる「故郷は原発を許さない」を披露し、続いてみんなで「座り込め、ここへ」を歌いました。最後に「川内原発再稼働反対」の大きなコールを首都圏反原発連合のリードで会場の皆さんとともに行いました。

13時からの本集会では、主催者のあいさつの後、協賛団体:再稼働阻止全国ネットとして柳田があいさつ。「自然からの最後の警告が来ている=口永良部島の噴火は原発をやめろと言っていることだ」と発言しました。
デモ行進は3つのルート。私たちのルートは、最後に九州電力本社前で大きなコールをし、一日の行動を終えました。

全国相談会で紹介されたおすすめの小冊子と伊方原発パブコメハガキを広めましょう。

小冊子『誰も書かなかった 川内原発の欠陥』
 発行:「川内原発民間規制委員会・かごしま」
 23頁、200円 監修:槌田敦

ハガキで出そう、伊方原発パブリックコメント(文面印刷済み)
 原発さよなら四国ネットワーク制作。ハガキ4枚1組、300円

☆ご注文方法は、「たんぽぽ舎」または「再稼働阻止全国ネットワーク」へ電話・FAX・メールでお問い合わせ下さい。
たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035 メール nonukes@tanpoposya.net
再稼働阻止全国ネット TEL 070-6650-5549

kagoshima2015_01 kagoshima2015_02

kagoshima2015_03 kagoshima2015_04

kagoshima2015_05 kagoshima2015_06

再稼働阻止全国ネットワークでは、九州の皆さんの要請に応じ、6月7日に開催される「ストップ再稼働 福岡集会」への参加を呼びかけます。合わせて6月、7月以降の行動のための交通費カンパにご協力お願いいたします。

【カンパ振込先】

◆郵便振替からの入金
 口座記号 : 00110-0-688699
 加入者名 : 再稼働阻止全国ネットワーク

 お手数ですが、通信欄に「交通費カンパ」とお書きください。
  サポーターの申込みも受け付けております。

◆銀行などからの入金
 預金種目: 当座
 (ゆうちょ銀行 金融機関コード:9900  店番:019)
 店名   : 〇一九 店(ゼロイチキユウ店)
 口座番号 : 0688699

6/6(土)・6/7(日)の福岡行動について
 http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/archives/8814

<6月、7月の現地行動に関する問合せ>
再稼働阻止全国ネットワーク事務局
メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp  TEL 070-6650-5549
FAX 03-3238-0797(再稼働阻止全国ネットワーク宛、と明記下さい)
(東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル5F たんぽぽ舎気付け)

6.7福岡集会のほか、7月以降の川内現地行動に向けた、全国の皆さんの交通費補助は、皆さまからのカンパをもって資金とさせていただきます。

5/15(金)から25(月)まで、川内・高浜の再稼働をやめろ! 全国一斉規制委抗議行動を実施していますが、5月20日(木)は東京の原子力規制委員会まえで抗議を行いました。

各団体から寄せられた要請書、抗議文を掲載します。

【地域の活動】
「ストップ川内原発再稼働! 311キロ・リレーデモ」がスタートしました。

詳しい情報は「川内の家」をご覧ください。(現地にて当日参加、大歓迎です!)

♥ 311キロデモに、カンパのお願い ♥
口座名   反原発・かごしまネット
口座番号  01780-7-137859

通信欄に「3.11実行委」とご記入ください
鹿児島から福岡・九電本店まで、311キロの長距離を、川内原発の再稼働阻止を訴えて、2本の足で大地を踏みしめながら、灼熱の日差しも、風雨をもものともせず12日間かけてデモ行進します。全九州はもとより、遠く東京からも参加の連絡が届いています。

地震、火山、過酷事故、放射能のごみ、避難問題、企業としての九電の責任...多くの未解決の問題点を含んだまま、そして最大の事業責任者である九電は何ら住民に説明をしないまま、再稼働を進めようとしています。
説明と同意という、当たり前のことをないがしろにしたまま再稼働するなど、絶対に許されないことです。

311キロを歩きながら、再稼働の不当性を全九州に訴えます。そして、九州全体が事故の際、廃墟となる可能性がある250キロ圏内に含まれていることを訴えます。
5月27日 福岡の九電本店ゴールには、デモの隊列は、大きく拡大しているでしょう。

行進当日に途中から参加される方は、岩下団長または平良団員に連絡をとっていただき、合流地点を確認してください。
<現地参加の連絡先>*岩下雅裕(団長)TEL 090-4759-2927  平良行雄 TEL 090-1348-0952

<その他問合せ>ストップ再稼働! 3.11鹿児島集会実行委員会 事務局 向原祥隆
TEL099-248-5455 FAX099-248-5457 info@nanpou.com

「5・3憲法集会 -戦争・原発・貧困・差別を許さない」
 日時 2015年 5月 3日(日)13時~15時半
 場所 横浜・臨港パーク http://web-saiyuki.net/kenpoh/pdf/20150503.pdf
 (主催 平和といのちと人権を 5・3憲法集会実行委員会)

『再稼働阻止全国ネットワーク 第2回総会』
 日時 2015年 5月 3日(日)16:30 ~ 19:30
 会場 かながわ労働プラザ 4F 会議室
 主催 再稼働阻止全国ネットワーク 事務局

DSC_0016s
DSC_0032s

<地域の活動>4月14日の「高浜原発差し止め判決(福井地裁)」を受けて、伊方原発の地元市民団体が、原子力規制委に対し、次のような申し入れを行いました。

申入書 PDF版

高浜3・4号機の運転差止決定を受け
基準適合性審査等の中止を求める緊急申入書

原子力規制委員会 委員長 田中俊一様
原子力規制庁   長官  池田克彦様

2015年4月17日 伊方原発反対八西連絡協議会
          八幡浜・原発から子供を守る女の会

申し入れの趣旨

 貴委員会は4月14日に発令された高浜原発3・4号機の運転差し止めを命じる仮処分決定において、貴委員会の策定した新規制基準が多くの点において合理性を欠くと指摘されたことを厳粛に受け止め、伊方原発3号機に関する基準適合審査を直ちに中止するよう求める。
 貴委員会は同決定に基づいて、すべての原発の基準適合性審査を中止するよう求める。

申し入れの理由

 今回の仮処分決定は、原発の本質的な危険性を認定し、地震大国において、基準地震動を超える地震が高浜原発に到来しないというのは根拠に乏しい楽観的な見通しにしか過ぎない上、基準地震動に満たない地震によっても冷却機能喪失による重大な事故が生じる得ること、使用済み核燃料を閉じ込めておくための堅固な設備が設けられていないこと、使用済み核燃料プールの給水設備及び計測装置の耐震性がSクラスにされていないことなどから、高浜原発の運転によって直接的に住民の人格権が侵害される具体的な危険性があると判断した。

 決定では基準地震動の策定方法について「万一の事故に備えなければならない原発の基準地震動を平均像をもとに策定することに合理性を見出し難いから、基準地震動はその実績のみならず理論面でも信頼性を失っていることになる」と根本的な誤りを指摘。

 そして、本決定では「新規制基準は緩やかに過ぎ、これに適合しても原発の安全性は確保されない、新規制基準は合理性を欠く」と明確に述べている。そして高浜原発の脆弱性は「①基準地震動の策定基準を見直し、基準地震動を大幅に引き上げ、それに応じた根本的な耐震工事を実施する②外部電源と主給水の双方について基準地震動に耐えられるように耐震性をSクラスにする③使用済み核燃料を堅固な施設で囲い込む④使用済み核燃料プールの給水設備の耐震性をSクラスにするという各方策がとられることによってしか解消されない」と指摘。また事故時の「事態の把握の困難性は使用済み核燃料プールに係わる計測装置がSクラスであることの必要性を基礎づけるものであるし、中央制御室への放射性物質が及ぶ危険性は耐震性及び放射性物質に対する防御機能が高い免震重要棟の設置の必要性を裏付けるものといえるのに、これらのいずれの対策も取られていない」「新規制基準は上記のいずれの点についても規制の対象としていない」等、指摘している。

 伊方原発においては、免震重要棟は設置されていたが、その設置過程において、福島事故直後に完成した重要免震棟(緊急時対策所)は、新規制基準適合審査において、3号機建設当時の極端に小さい地震動の見直しを求められ、見直した後に「免震棟の基礎杭が折れる可能性がある」として緊急対策所を原子炉により近い場所に新規に建設する羽目となり、移転決定から建設までわずか半年足らずという「やっつけ仕事」で済ましており、安全性についての信頼性を欠いているものである。

 また注目すべきこととして、今回の決定は伊方原発1号炉設置許可取り消し請求訴訟の最高裁判決を示して「改正原子炉規制法の『設置変更許可をするためには、申請に係わる原子炉施設が新規制基準に適合するとの専門技術的な見地からする合理的な審査を経なければならないし、新規制基準自体も合理的なものでなければならないが、その趣旨は、当該原子炉施設の従業員や周辺住民の生命、身体に重大な危害を及ぼす等の深刻な災害が万が一にも起こらないようにするため、原子炉施設の位置、構造及び設備の安全性につき、十分な審査を行わせることにある(最高裁判所1992年10月29日第一小法廷判決 )参照。」とし、この決定が伊方最高裁判決の枠組みのもとに位置付けられていることを明確にしている。

 その上でこの最高裁判決を踏まえれば「新規制基準に求められる合理性とは、原発の設備が基準に適合すれば深刻な災害を引き起こす恐れが万が一にもないといえるような厳格な内容を備えていることであると解すべきことになる。しかるに、新規制基準は緩やかに過ぎ、これに適合しても本件原発の安全性は確保されていない。原子力規制委員会の田中俊一委員長の『基準の適合性を審査した。安全だとは申し上げない』という川内原発に関しての発言は、安全に向けてできる限りの厳格な基準を定めたがそれでも残余の危険が否定できないという意味と解することは出来ない。同発言は文字通り基準に適合しても安全性が確保されているわけでないことを認めたにほかならないと解される。新規制基準は合理性を欠いたものである」と結論づけているのである。

 以上のように指摘した通り、今回の仮処分決定は、関西電力だけでなく貴委員会にこそ向けられたものである。よって、貴委員会は新規制基準が多くの点において合理性がないことを指摘されたことを厳粛に受け止め、伊方原発3号機、および、すべての原発の基準適合性審査を中止するよう強く求める。

参考:
裁判所 判例集より
 伊方最高裁判決 1992年10月29日
 http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=54276

<地域の情報>鹿児島の向原さんから、出水市議会本会議で採択された陳情についてのレポートです。

みなさま

本日、出水市議会本会議で、九電に住民説明会を求める陳情書が採択されました。
南種子町、屋久島町本会議でも、既に、同様な陳情ないし決議がなされています。
日置市、伊佐市では、委員会で採択され、本会議を待つばかりです。

ストップ再稼働! 3.11鹿児島集会実行委員会では、
鹿児島県内250キロ圏内にある各自治体に対し、九電に、各自治体ごとに住民説明会を要請するように求める陳情書の提出を呼び掛けていました。250キロ圏外の奄美を除く全ての自治体に陳情書が提出されています。

説明と同意は、事業責任者として当然求められることです。
住民説明会の予定はないと、住民に向き合うことを拒否してきた九電も、自治体の正式な決議を前に、再稼働前に住民説明会をせざるを得ないでしょう。

以上、お知らせします。

ストップ再稼働! 3.11鹿児島集会実行委員会
事務局 向原祥隆