Author Archives: Wykanri

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★5月29日(19時~)川内原発動かすな!東日本決起集会へご参加ください

川内原発動かすな!東日本決起集会

日時 2014年5月29日(木)19時~21時
会場 明治大学リバティータワー 1階ホール 地図
交通 JR中央線・総武線 御茶ノ水駅 下車徒歩5分
 千代田線 新御茶ノ水駅 下車徒歩6分、半蔵門線 神保町駅 下車徒歩6分
資料代 500円

いま福島はどうなっているのでしょうか。放射能汚染水はコントロールもブロックもできず、今も放射性物質が環境に漏れ出ています。福島の人びとは、故郷を失いました。永遠に。

福島の人は言います。「私たちが経験している悲惨な状態を、川内原発など他の原発立地の人たちに経験してもらいたくない!」と。

私たちは九州電力・川内原発の再稼働に反対です。

原発の再稼働をとめるため、首都圏・東日本にいる私たちになにができるか、みなさんとともに考えたいと思います。そして行動したいと思います。ぜひお集まりください。

20140529a 20140529b

このイベントの実行委員会・事務局
 ・経産省まえテントひろば 電話 070-6473-1947
 ・たんぽぽ舎 電話 03-3238-9035
 ・再稼働阻止全国ネットワーク 電話 070-6650-5549


川内原発を動かさない現地行動への寄金のお願い

この寄金は、川内原発再稼働に反対して、鹿児島県川内市の現地行動に参加する人々を財政面から支えるものです。ご協力のほどお願い申し上げます。

寄金振込口座名 【 川内原発再稼働を許さない共同行動 】
郵便振替口座  【 00180-3-513501 】(郵便局から振替の場合)
※銀行などから振込みの場合 【ゆうちょ銀行 〇一九店 当座:0513501】

(このイベントは終了しました)

川内原発再稼働阻止 院内交渉集会
~規制委の姿勢と川内原発の再稼働審査を問う~

日時 2014年5月29日(木)14時~17時
場所 参議院議員会館 B108会議室

【タイムスケジュール】
 14時 (ロビーで通行証 配布)
 14時15分~15時   事前説明会
 15時   ~16時半  規制庁交渉
 16時半  ~17時   総括集会

【内容】
 ・原子力規制委員会の新規制基準と審査について
 ・川内原発審査の地震評価について
 ・川内原発審査の火山評価について
 ・川内原発審査の地質評価について
 ・川内原発の避難計画について

主催:再稼働阻止全国ネットワーク
問合せ メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
TEL 070-6650-5549、FAX 03-3238-0797(再稼働阻止全国ネットワーク宛と明記)

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原子力規制委員会は、審査会合を110回以上も開催し、今年3月には川内原発の「審査書案」作成に優先的に着手、更には、今週21日、高浜原発の優先審査まで方向付けしました。

福島第一原発事故を踏まえていない新規制基準、地震対策も火山噴火対策もプラント評価も全く不十分、避難対策も住民理解も得られないまま、審査が行われています。また、福島第一の放射能汚染水対策は不十分です。このような状況で、原子力規制委員会の川内原発再稼働承認は認められません。

「再稼働阻止全国ネットワーク」の呼びかけで、新規制基準が施行されてからのべ9回にわたって原子力規制委員会への抗議行動を実施してきましたが、5月14日、原子力規制委員会(東京・六本木)を含む全国の原子力規制現地事務所に対し、全国各地から一斉抗議行動を実施しました。各地の申入れに対して規制委は未だ回答を出していません。

今回は、再稼働審査に邁進する規制委の姿勢を問うとともに、特に川内原発についての地震評価・火山評価・住民避難に的を絞った質問を準備しています。

5月21日の福井地裁・大飯原発3、4号機運転差し止め命令の素晴らしい判決をテコニに、規制委・規制庁を追求しましょう。是非ご参集ください。
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President Online(PRESIDENT 2014年5月19日号)2014年5月6日(火)

原発ゼロ白紙でも老朽炉の「廃炉」検討が視野に
http://president.jp/articles/-/12462
政府は、中長期のエネルギー政策の指針とする「エネルギー基本計画」を、4月11日の閣議で決定した。民主党政権が掲げた「原発ゼロ」を白紙撤回し、原子力発電を安定した電力を供給できる「重要なベースロード電源」と位置付け、国内48基がすべて停止中の原発の再稼働にゴーサインを出した。しかし、再稼働を急ぎたい電力各社はそれとは裏腹に、再稼働に巨額資金を要する老朽炉について、廃炉の検討も同時に視野に入れ出した。法律で定める原則40年の運転期限に近づく30年超の老朽炉は16基と3分の1を占めており、老朽炉問題は、政府が基本計画で総発電量に占める原発の構成比の目標値を見送らざるをえなかった「不都合な真実」にも映る。(続きを読む)

【署名にご協力ください】

★川内原発火山署名スタート
川内原発に対して火山リスクを懸念する声の高まりに、ようやく島崎委員長代
理が、火山学者も交えた「有識者会合」を開く趣旨の発言をしました。
ところが、なんとこの発言が捻じ曲げられ、「有識者会合」を再稼働審査と切
り離して行われようとしています。

誰がどう考えてもおかしなことです。原子力規制委の「審査」がそんないいか
げんなことでいいのでしょうか?

緊急署名をはじめました。ぜひみなさまのご協力をお願いします。
一次締切:2014年5月18日(日) 二次締切:2014年6月1日(日)
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緊急署名
桜島も怒っている!火山リスク無視の川内原発再稼働は許しません!
http://goo.gl/V5UTWx
【フォーム1】http://goo.gl/A0fBk6
【フォーム2】http://goo.gl/qNyDzJ
紙の署名用紙は下記からダウンロードできます。
http://goo.gl/V5UTWx
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呼びかけ 反原発かごしまネット/玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止
める裁判の会/グリーン・アクション/美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪
の会/国際環境NGO FoE Japan/福島老朽原発を考える会/原子力規制を監視す
る市民の会

集約先/原子力規制を監視する市民の会
〒162-0022東京都新宿区下宮比町3-12明成ビル302 FAX03-5225-7214

一次締切:2014年5月18日(日)
二次締切:2014年6月1日(日)

川内原発再稼働をやめろ!全国一斉規制委抗議行動
「規制委」抗議行動の第一波行動
首都圏及び原発現地・周辺の方々の同時行動への参加を呼びかける

日時 5月14日(水)12時~13時
場所 原子力規制委員会まえ(港区六本木1-9-9 六本木ファーストビル)
   地図 http://www.nsr.go.jp/nra/map.html
アクセス 南北線「六本木一丁目駅」徒歩4分、日比谷線「神谷町駅」徒歩8分

呼びかけ・問合せ
 再稼働阻止全国ネットワーク TEL 070-6650-5549 info@saikadososhinet.sakura.ne.jp

協力 原子力規制を監視する市民の会 http://kiseikanshishimin.jimdo.com/ @kanshi_chu

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再稼働阻止全国ネットでは、新規制基準が施行されてから連続的に原子力規制委員会への抗議行動を実施してきましたが、規制委は、先行原発の評価成績表を出し川内原発の「審査書案」作成に着手しています。

東電福島第一原発事故の教訓を何も踏まえていない新規制基準で、地震対策も火山噴火対策も全く不十分なまま、また、避難対策も住民理解も得られないままの再稼働容認はあり得ません。まして、放射能汚染水対策も廃炉への道も見えず福島第一の現状をコントロールできていない中で、原子力規制委員会の再稼働容認は許せません。

私たちは4月26日~27日に開催した全国相談会の場で、再稼働促進組織・原子力規制委員会を糾弾するため、原子力規制委員会(東京・六本木)のみならず、全国の規制庁現地事務所(*)に対しても各地の仲間が抗議行動をきめました。5月14日は全国一斉規制委抗議行動の第一波行動です。首都圏及び原発現地・周辺の方々の参加を呼びかけます。
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原子力規制庁は、地方体制として次のように公表しています。(原子力規制庁パンフレットより)
原子力規制事務所(22カ所)・・・原子炉サイト近傍に、原子力保安検査官、原子力防災専門官を配置
六ヶ所保障措置センター
横須賀原子力艦モニタリングセンター
地域原子力規制総括調整官・・・立地県の県庁等に駐在し、関係機関と連携


【愛媛(伊方原発)での取り組み】
 ○日時 2014年5月14日(水)12時30分 集合、 13時から 申入れ
 ○場所 伊方町役場前か生涯学習センター(伊方町役場に隣接)1Fロビー
 ○呼びかけ団体
 ・再稼働阻止全国ネットワーク 伊方の家 TEL 070-5372-6030(八木)
 ・八幡浜・原発から子どもを守る女の会 TEL/FAX 0894-22-4239
 ・伊方原発反対八西連絡協議会 TEL/FAX 0894-24-0516
 ・原発さよなら四国ネットワーク TEL/FAX 089-933-4327
 ・伊方原発50km圏内住民有志の会 TEL 090-1175-0849

Reuters 2014年 05月 1日 16:36 JST
焦点:フランスに迫る「原子力の崖」と「投資の壁」

[パリ 30日 ロイター] – フランスは今後数年以内に原子力中心のエネルギー政策を継続するかどうかを決断しなければならない。原子力維持の場合、コストは3000億ユーロ(4150億ドル)に達するが、他の燃料による発電を選択した場合も同様にコストはかさむ。
フランスで稼働中の58基の原子炉の大半は1980年代の短い期間に建設され、このうち約半数は2020年代に設計寿命の40年を迎える。これを業界では「原子力の崖」と呼ぶ。

フランス国民の原子力発電に対する支持は伝統的に強かったが、2011年の福島原発の炉心溶融(メルトダウン)以降は揺らぎが生じているようだ。(中略)

EDFは既存の原子炉の運転寿命を50年から60年まで延長する案を提唱しており、米国の類似した型の原子炉は60年の運転許可が認められていると主張する。

しかし、運転期間の延長許可権限を持つ唯一の監視機関である仏原子力安全局(ASN)は、現時点で電力会社は運転延長を当然のものと考えるべきではないとの立場を重ねて示している。ASNは第一次見解を来年に出す方針で、最終意見の公表は2018-19年の見通しだ。(中略)

<決められない政府>

<安く、早く、環境に悪い>

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0DH2E120140501?sp=true

再稼働推進機関である原子力規制委員会へ 抗議ハガキを出そう!

再稼働阻止全国ネットワーク ハガキアクション

「優先審査」で最初の再稼動といわれる川内原発。桜島の火砕流跡を九州電力も公式に認め、火山学者たちも最もリスクのある原発としています。川内を皮切りに、危険な原発を次々と動かそうとしている規制委。まだ東電福島第一原発事故は収束もせず高濃度放射能汚染水の垂れ流しなど危機的な状況が次々と明らかになる中で、川内原発の再稼働なんてとんでもありません!

脱原発社会をめざす皆さま、ハガキ抗議行動にお力をお貸し下さい!
是非、再稼働をストップするために連帯しあいましょう!
再稼働推進機関となっている原子力規制委員会へ抗議の声を届けましょう!

☆ハガキ3枚 + 抗議の宛先一覧(別紙) = 1セット200円

※消費税増税ではがきの料金が変わりましたので、4月1日以前にはがきを購入した方は、ポストへ投函する前に、額面に不足がないかご確認ください。

◆ハガキの書き方
【おもて】
・1枚に宛名1人を、自筆でお書き下さい。(できるだけ自筆で。相手に訴える効果が大きいです。)
 原子力規制委員会委員長 田中俊一
 原子力規制委員会 委員長代理 島崎邦彦
 原子力規制庁 長官 池田克彦

・送り先住所 〒106-8450 東京都港区六本木1丁目9番9号

【うら面】
・枠で囲んである<わたしの一言>に、あなたの思いや意見を自由に書いて下さい。
・差出人住所は、都道府県と市町村だけでも結構です。番地の記入は各自ご判断下さい。
・差出人の名前は、フルネームでも苗字だけでもペンネームでも構いません。
 (自分が所属していない団体・グループの名称や、他人の名前を書いてはいけません

◆ハガキの裏面には、つぎのような文面がすでに印字されています。

川内原発 再稼動するな!
原子力規制委員会は、核のゴミ・汚染水・再稼働と”原発3本の毒矢”を国民に射るのですか?
「新規制基準に適合しても絶対安全とは言えない」と言いながら、田中委員長は再稼働を推進するのですか?
福島原発事故の原因究明不十分なまま、なぜ動かすの?
自治体の地域防災計画が全く不十分。米国なら規制委がその原発の停止を命じます。
おまけに、川内原発の近くには桜島をはじめ沢山の火山があり、火砕流が到達したら原発はもたない。
原発を稼働させることは総ての命への背任行為です。

◆このハガキに関する問合せ先
・再稼働阻止全国ネットワーク
 電話 070-6650-5549 FAX 03-3238-0797(再稼働阻止全国ネット宛て、と書いて下さい)
・たんぽぽ舎 電話 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797

(活動の報告)

京都で再稼働阻止全国相談会、参加180名
“一番手”の川内原発の阻止をめざして 活発な討論
5月14日(水)、規制委への抗議を全国で行おう

(報告者 柳田真 (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネット)

4月26日(土)・27日(日)、京都で原発再稼働阻止の講演会と全国相談会が180人の参加で開かれた。活発な討論のすえ、「5月一杯を一番手の川内原発についての学習会や集会、ビラまきなどを行うこと」「5月14日(水)に再稼働推進機関である原子力規制委員会、原子力規制庁への全国的な抗議行動を行うこと」「ほか、6月行動」などを決めた。

26日(土)は再稼働阻止ネットの共同代表である2人から講演──「再稼働をどう止めるか」をテーマに鎌田慧さん(ルポライター)と中嶌哲演さんが熱弁。日本の最重要課題は原発だ。一番手と言われる川内原発の阻止が焦点だと力説。

全国の原発現地からの報告は、北海道・泊原発、四国・伊方原発、九州・川内原発、福島の女たちから、福井の原発銀座から、青森・大間から、北陸電力、東電・柏崎刈羽、中国電力、九電・玄海からも報告あり。

27日(日)は再稼働一番手と言われる川内原発を全国の力で、どう止めるかについて活発な討論。

以下の4点にまとめた。

  1. 5月14日(水) 規制委抗議全国行動(第1波)
      ・東京で規制庁へ抗議行動・全国で規制庁出先へ抗議行動・全国でハガキ行動(3枚1組200円)
  2. 6月13日(金)・14日(土) 鹿児島県議会初日、県庁包囲行動13日(金)[]と全国相談会14日(土)[]
  3. 川内原発再稼働阻止 <5月総行動(前段活動)>
     ・全国各地で学習会  ・集会をやろう、ビラ配ろう  ・1週間ステイで、川内へ行こう
     ・福島の女性たちが、川内での辻〃演説行動、各地の金曜行動で川内アピールを。
      「いちいち」行動もやろう。(11日に行動―例 伊方)
  4. 全国結集・県庁包囲・川内演説行動にやはり資金が必要です。「川内の家」、「伊方の家」、少なくとも各10万ほど。

今夏から秋にむけて、ぜひ、「交通費カンパ」「2つの現地へのカンパ」「再稼働阻止阻止ネットのサポーター加入」をよろしくお願いします。

カンパ、サポーターのご入金は郵便振替でお願いします。

 口座記号 00110-0-688699
 加入者名 再稼働阻止全国ネットワーク

通信欄に、個人サポーター/団体サポーター/交通費カンパ/現地の家カンパ のいずれかを書いて、お名前と連絡先(住所、電話またはメールアドレス)を添えてお申し込み下さい

(山本太郎参議院議員 オフィシャルブログより)

原発再稼働に関する“再”質問主意書
2014年04月23日 09:43

前回、原発立地自治体住民連合と一緒に質問主意書を提出しましたが、それに対する答弁書があまりにも酷い物でしたので、4月22日付で再度質問主意書を提出致しました。

 前回(4/11)の質問主意書と答弁書
 ⇒原発再稼働に関する質問主意書 (原発立地自治体住民連合) および 答弁書(PDF)

以下が今回提出した「再質問主意書」です

↓↓↓ 再質問主意書 ↓↓↓
https://www.taro-yamamoto.jp/questions/2637

Ruters 2014年 04月 18日 18:30 JST

インタビュー:原発は国家ぐるみの粉飾決算=吉原・城南信金理事長
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA3H06620140418/?sp=true
[東京 18日 ロイター] -脱原発路線を強力に主張する異色の地域金融機関トップとして知られる城南信用金庫(本店・品川)の吉原毅理事長が、ロイターのインタビューに応じ、原発コストが安いというのは将来負担を無視した国家ぐるみの粉飾決算に近いとの見解を示した。

また、新エネルギーの開発が新しい経済の活力を生み出すとの持論を展開した。

東京・神奈川を地盤に信金業界2番手の総資産3兆6000億円を持つ同信金は、地銀中位行に匹敵する規模を誇る。そのトップとして、金融業とエネルギーの政策のかかわりあいに関し、どのような本音を持っているのか聞いた。

―金融機関のトップが、政治的発言をするのが極めてまれだ。

「金融は、政治にかかわるべきではなないという意見がある。それは本来、権力にかかわることで金融が求めるべき理想がねじ曲げられ、利用されてしまう懸念が生じるために生まれた考えだ」

「しかし、金融に限らず企業の目標は、より良い国や社会を構築することだ。すべての企業は、理想の実現のためにある。経営者は、金儲けだけ考えればいいというのはおかしいのではないか」

―国論を二分する1つの側に付くことで、顧客からの不評を買わないか。

「消費者のニーズに応えることが企業、つまり消費者主権という考えは間違えていないか。例えば当社は、投機のためのゴルフ会員権購入のための融資はお断りする。そういう資金使途には貸せない。健全性とは何かを考え、顧客にも説明していく。それが金融マンの役割だ」

「福島第1原子力発電所の事故で分かったことは、将来の世代に責任を持てないエネルギーということだ。もはや原発は反社会的存在だ。原発を造る金を貸せと言われたら、お断りする」

―電力債は、金融機関の運用手段としても重要だ。

「東電の株式と社債は、事故後に売却した。金融機関は公共的な存在だ。東電の株式や社債に投資をするわけにはいかない」

―経済界の中には、コストの安い原発を稼働しないと、日本経済が立ち行かないという意見が多い。

「原発のコストの方が低いという人で、いやしくもビジネスマンや経済に携わる者ならば、会計の原則ぐらい勉強していただきたい。コスト計算には、直接原価と間接原価があり、そこで総合原価計算が行われる。原発は、今あるウランを使うだけならば直接原価は低い」

「では、その結果の間接原価はどうなのか。将来の廃炉費用や、使用済み核燃料の保管料や処理費用、工事費や人件費、地代がカウントされているのか。カウントされていない。われわれは今、時価会計で、将来に発生するキャッシュフローをすべて現在価値化し、負債計上している。原発にはそれが入っていない」

「1回事故が発生したら、天文学的なコストがかかる。貸し倒れ引当金の積み立ての考え方を入れれば、とんでもない引き当てを積まなければならない。これは、不採算というのではないか。国家ぐるみの壮大な粉飾決算だ」

――原発の再稼働ができなければ、値上げしなければならない。顧客の中小企業にとっても、それは経営上の困難になるのではないか。

「まず、原発の将来に発生する未計上のコストをちゃんと計上しなければならない。その上で、原発を再稼働させたら、もっと値上げをしなければならない」

「新しい電力産業が勃興してくれば、新産業としてモノづくりの復活にもつながる。例えば、石炭ガス化コンバインド発電やソーラーパネル、さまざまサービスも増える。工事やモノづくりに携わるわれわれの顧客たちにも恩恵がある。原発の再稼働では、新産業は生まれない」

――経常赤字を懸念する指摘もある。

「燃料の輸入によって、貿易収支が悪化し、経常収支が赤字に陥るのは日本経済にとってマイナスだという指摘は、本当に正しいのか。経常収支が赤字でも成長している国はたくさんある。日本は、黒字を溜め込み、結果的に円高になり、デフレから抜け出せなかった。輸出入のインバランスは、為替で調整される」

――大手銀行は、福島第1原発の事故後に、東電に対して巨額融資を行った。どのように評価する。

「第2の住専問題だという気がする。当時も、政府が保証するからとみんなが貸して、最後は損失となった。1980年代のバブル時も金融機関は公共性という考えを放棄し、その後、大きなツケを払わさられることになった。金融機関は、引き返す勇気を持つ必要があると思う」

――大手行は公共性を考えて貸しているのではないか。

「それは、公共性を勘違いしている。東京電力を生かすことが公共性ではない。安全でコストの安い電力サービスを継続的に安定的に保証することが公共性なのではないか。もっと見識を持たなければならない」

(インタビュアー:布施太郎 浦中大我)
(布施太郎 編集:田巻一彦)