Category Archives: 若狭・福井・石川

◆日程変更のお知らせ◆

 

事務局会議において、当初予定しておりました1月30日(土)・31日(日)の全国相談会を延期し、現地行動に注力することを決定致しました。各行動にご参加ください。

高浜原発再稼働に関して状況が緊迫しています。関西電力は3号機の再稼働を1月下旬とし、一部では1月28日~30日にも再起動との報道もあります。そのため、再稼働阻止全国ネットワークでは、高浜現地や関西での行動呼びかけに応え、全力で再稼働反対の声と行動を全国各地から湧き起こして行きたいと思います。

高浜原発に関する地元自治体の状況、福井における裁判等の状況を踏まえ、比較的早い段階から全国相談会開催に向け準備してきましたが、現状においては、高浜原発再稼働阻止行動に全力を投入することが重要と考え、1月30日・31日に予定していた「全国相談会」を延期致します。現地会場手配などご協力いただいた関係者の皆さま、交通手段確保のご準備を頂いていた皆さまには大変申し訳ございません。ご了解の上、ご対応下さいますようお願い申し上げます。

◆高浜原発再稼働を許さない1.24全国集会◆
 2016年1月24日(日)12時~17時
  12時~ 高浜原発ゲート前集会
  14時~15時30分 屋内集会(高浜町文化会館)
  17時ごろ デモ終了(終了後、再稼働阻止ネットは高浜町での交流会を検討中)

 主催 高浜原発再稼働を許さない!1.24全国集会実行委
 問合せ 若狭の原発を考える会(TEL 090-1965-7102)

◆高浜原発再稼働を許さない!関電包囲全国行動◆
 2016年1月27日(水)16時~20時
  第1部 16時 ~ 18時半
  第2部 18時半 ~ 20時
  場所 関西電力本店まえ(大阪市北区中之島3丁目6番16号)

 主催 「高浜原発再稼働を許さない!関電包囲全国行動」実行委員会
 問合せ
    原子力発電に反対する福井県民会議(宮下) TEL 0776-21-5321
    若狭の原発を考える会(木原) TEL 090-1965-7102

◆関電東京支社まえ抗議行動(首都圏行動)◆
 2016年1月27日(水)18時30分~20時
 場所 関西電力 東京支社まえ(内幸町 富国生命ビルまえ)
 主催・問合せ 再稼働阻止全国ネットワーク
 メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp TEL 070-6650-5549

高浜原発再稼働をゆるすな!高浜現地から関電本店までリレーデモ(福井-京都-大阪)

リレーデモ趣意書

日程 2015年 11月8日(日)~11月20日(金)
 

●リレーデモ通信●(現地リポート)

 
11/8(日)正午 高浜原発まえ出発集会+高浜町役場までデモ+交流会
11/9(月)10時 高浜町役場への申入れ+JR小浜駅までデモ+交流会
11/10(火)10時 JR小浜駅~熊川宿までデモ+交流会
11/11(水)10時 熊川宿~JR近江今津駅までデモ+交流会
11/12(木)10時 JR近江今津駅~近江高島駅までデモ+交流会
11/13(金)10時 JR近江高島駅~志賀駅までデモ+交流会
11/14(土)10時 JR志賀駅~おごと温泉駅までデモ+交流会
11/15(日)10時 JRおごと温泉駅~大津駅までデモ+集会(大津教育会館)
11/16(月)10時 JR大津駅~関電 京都支店前までデモ+集会(詳細後日)
11/17(火)10時 関電 京都支店前~JR長岡京駅までデモ+交流会
11/18(水)10時 JR長岡京駅~上牧~高槻駅までデモ+集会(詳細後日)
11/19(木)10時 JR高槻駅~吹田駅までデモ+交流会
11/20(金)10時 JR吹田駅~関電本店までデモ、関西電力申入れ、同18時30分から関電包囲大集会

呼びかけ 高浜・関電本店リレーデモ実行委員会
問合せ 木原(若狭の原発を考える会)
TEL:090-1965-7102 FAX:075-501-7102 Mail:kiharas-chem@zeus.eonet.ne.jp

 

賛同・申込み

リレーデモ趣意書

高浜原発再稼働を許さない!
高浜原発から大阪関電本店までのリレーデモで訴えよう

福島第一原発の事故では、十数万人が財産と故郷を失い、多くが関連死され、困窮生活を強いられ、癌の不安にさいなまれています。一方、今でも事故炉の詳細は分からず、事故収束の目途は立たず、汚染水の漏洩防止、浄化作業はトラブル続きです。原発は人類の手におえない装置です。

それでも、九州電力と政府は、8月11日および10月15日に、30年越えの老朽原発・川内1号機および2号機の再稼働を強行しました。しかし、1号機は、早速の8月21日、大事故に繋がりかねないトラブルに見舞われました。水蒸気を冷却・復水するために海水を流す細管の破損です。長期に亘り、高温海水に接触してきた同細管の腐蝕は容易に予測できるものですが、原子力規制委の審査では、その点検と取り換えを免れています。このように、規制委の審査では、安全にとって肝心な点の多くが見落とされています。

高浜原発3、4号機も30年越えの老朽原発であり、しかも、危険度が高い加圧水型・混合酸化物燃料原子炉です。規制委は、この原発を、安全とは縁遠い「新規制基準」で審査し、本年2月に適合としました。

高浜原発で、福島原発級の事故が起これば、地形から考えて、住民避難は極めて困難です。近畿1450万人の水がめ・琵琶湖、大都市・大阪、京都、名古屋は、それぞれ50、60、100、150kmの近距離にあり、甚大な放射性物質被害が危惧されます。若狭の面する日本海は閉鎖水域ですから、海洋汚染も極めて深刻になります。

今、大多数の人々が、原発再稼働に反対しています。それでも、戦争法案を強行し、沖縄に基地負担を強要し、農業、医療などを犠牲にして大企業を優遇するTPPに合意した安倍政権は、原発再稼働に極めて意欲的です。それは、①使用済み核燃料の処理や保管を考えず、事故による損失を度外視すれば、安上がりである原発電力によって、電力会社や大企業に利潤を与えるためであり、②原発輸出によって、原発産業に暴利を与えるためであり、③原発をベースロード電源とした「戦争できる国」を造るためであり、④核兵器の原料プルトニウムを製造するためです。すなわち、安倍政権は「現代と未来の人々の犠牲の上に、巨大資本に奉仕する国を造り、戦争出来る国を造る」政策の一環として原発を再稼働させようとしているのです。何としても阻止しなければなりません。

ところで、福井地裁は、昨年5月の判決に引き続いて、本年4月、高浜原発再稼働差止め仮処分を決定しました。人が人間らしく生きる権利が経済的利益に優先することを明言し、原発の危険性を明瞭に指摘しています。しかし、政府、関電、規制委は、異議・不服を申し立て、開き直って、「粛々と」再稼働を準備しながら、異議審と上級審が決定を覆すのを待っています。これらの裁判に勝利して、関電や政府に再稼働を断念させるために、圧倒的な反原発の世論を顕在化させなければなりません。福井地裁の崇高な英断を無駄にしないためにも。

高浜原発再稼働阻止のためには、原発現地・若狭および周辺地域、原発電力の消費地・関西での原発拒否行動の大結集が重要です。しかし、来春早々の再稼働が画策されているにも拘らず、各地の運動は盛り上がりに欠けます。運動の再構築が急務です。

「高浜―関電本店リレーデモ」実行委員会は、若狭、嶺南、琵琶湖周辺、京都、大阪の皆さんに高浜原発再稼働反対を訴え、各地が連帯した再稼働阻止の大きなうねりを構築するために、11月8日に高浜原発を出発し、20日に大阪関電本店に到着する13日間、200 kmのリレーデモを提案します。高浜原発前の出発集会では再稼働の動きに抗議し、高浜町役場では原発拒否を求めます。中間各所では交流集会を開き、各地の運動の再構築を呼び掛けます。通過地の自治体(市、県、府)には申入れを行います。到着地では関電包囲大集会を行い、関電に原発断念を申入れます。このリレーデモが、高浜-若狭-福井-琵琶湖-関西各地-全国を結ぶ、再稼働阻止大闘争の起爆剤になることを願っています。このデモを契機に、電力会社、財界、安倍政権の心胆を寒からしめるような大闘争を準備し、彼らの原発への野望を根絶しましょう。

「高浜―関電本店リレーデモ」実行委員会

若狭から、討論会のお知らせです。

7月25・26日 <若狭の未来を語るつどい>

若狭・和田の海辺で
原発のない町づくりを考えましょう
美しい若狭の海、若狭の土地を
放射能汚染させる前に
未来に不安にない若狭をつくるために

日時 7月 25日(土)正午 ~ 26日(日)
集合 まちの駅プラットホーム高浜「ふれあいルーム」
 (主催者説明の後、3つの会場に分かれて講演と討論を行います。その後、和田浜に移動して、
  キャンプをしながら自由討論をします)
キャンプ 高浜町・和田浜海水浴場
参加費 講演会のみ:無料、キャンプ参加:2000円(詳しくはお問い合わせください)

主催 若狭の原発を考える会
問合せ 090-1965-7102(木原)、090-3267-4278(新開)、090-3034-7391(高瀬)

若狭の皆さんの多くが、原発の安全性を危惧し、原発はない方が良いと考えています。一方で、脱原発したら、生活が成り立たず、町の運営も困難になるという不安もあります。また、原発をなくしたら、エネルギー附則すると考える方もいます。
しかし、今、原発を推進している人達も、徐々に原発を減らすと言っています。また、原発は、事故や使用済み燃料のことを考えれば、経済的にも成り立たないことは大多数が認めるところです。したがって、原発は遅かれ早かれ厄介ものになると考えられます。それなら、今すぐ原発を全廃しましょう。再度の大惨事の前に。
そのように考えて企画したのが「若狭の未来を語るつどい」です。ご参加の上、大いに語り合いましょう。

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東洋経済ONLINE シリーズ「原発再稼働の是非」 2015年04月26日

高浜原発、仮処分の「事実誤認」を巡る応酬
関電・規制委と住民弁護団でバトル
http://toyokeizai.net/articles/-/67785

「高浜原子力発電所3、4号機は2015年2月に原子力規制委員会から設置変更許可を得たプラントであり、福井地方裁判所には(運転差し止め)仮処分申し立ての却下を求めるとともに、発電所の安全性が確保されていることを科学的、専門的見地から具体的に主張・立証してきたが、理解されなかったことは誠に遺憾であり、到底承服できない」――関西電力の八木誠社長は4月17日の電気事業連合会会長の定例会見でそう語った。

そして同日午後、関電は福井地裁に対し、仮処分決定を不服として異議と執行停止を申し立てた。今後、福井地裁は仮処分決定時とは異なる裁判官(14日に仮処分決定を出した樋口英明裁判長はすでに名古屋家庭裁判所に異動)の下で異議の審理を行う見込み。異議審に何カ月かかるか定かではないが、結論が出るまでの間に仮処分の執行停止が認められれば、再稼働は可能。異議が却下されれば、関電は高等裁判所に抗告を申し立てる見込みだ。

( more )

関電社長「2015年度は赤字と再々値上げを回避」
地震動の基準について見解のわかれ
川内原発では住民側が事実誤認を指摘

日刊ゲンダイ 2015年4月17日
高浜原発差し止め 裁判長を激怒させた関西電力の“禁じ手”
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/159107

「関電は原発から撤退せよ」――。16日市民団体が関西電力本店前で怒りのシュプレヒコールを上げた。福井地裁が下した高浜原発3、4号機の再稼働差し止めの仮処分決定で、“反原発”は俄然、勢いづいている。関電は、地裁への異議申し立て準備を進めるなど大慌てだが、仮処分を覆すのは容易ではない。

「福井地裁は(再稼働の可否を決める)原子力規制委の新基準を『ズサンで無効』と判断した。覆すには、判決内容のひとつひとつに具体的に反論する必要があるが、恐らくできないと思う」
(続きを読む)

<「若狭の家」より寄稿いただきました>

高浜原発再稼働を許すな
反原発「若狭の家」の活動報告と行動予定

「若狭の家」運営委員会・事務担当共同代表・木原壯林

高浜原発再稼働の風雲は急を告げている。「若狭の家」は、若狭と全国、なかんずく関西を結ぶ反原発運動の更なる活性化を目指して、去る10月1日、大飯町に開設された。現在、4名の顧問、13名の共同代表、116名の運営委員によって構成されている。なお、集会、ビラ配布、街頭宣伝などを行う場合の団体名は「若狭の原発を考える会」とした。

以下は、「若狭の家」設立以来の活動の記録と今後の行動予定である。

「若狭の家」の活動記録(2014年10月~12月)

・10月中は、「若狭の家」を活動・宿泊施設として充実させる一方、数度のビラ各戸配布を行った。

・10月27日~28日 3名を薩摩川内市に派遣し、「川内の家」の活動に合流してビラと再稼働賛否自主投票葉書の配布、川内原発監視テントの設営の手伝い、自治会の人達との交流を行った。また、川内原発ゲート前集会、再稼働阻止全国交流会、鹿児島市内での川内原発再稼働阻止全国集会(7,500名が結集)に参加した。「川内の家」と共に関西から参加した学生十数名との交流会を開催した。ここでの経験は、「若狭の家」の活動に大いに参考となった。

・11月3日 若狭で反原発運動と再稼働反対署名に取り組んでいるメンバーと近畿で反原発運動に取り組んでいるメンバーが、川内原発・高浜原発再稼働の情勢を討議した。福井県知事宛の県民署名への福井県外からの協力の仕方、現地ビラ配りと住民等の交流、再稼働阻止のための現地大集会、関電本社包囲1万人集会の計画などが話し合われた。

・11月6日-7日 若狭で車デモ、街頭宣伝(街宣)、ビラ入れ、高浜町申入れを行った。
wakasa1 6日午後、小浜警察署前に集結した車6台は、横断幕を張り、高浜、大飯、小浜の3グループに分かれて、3地域全域で、「原発再稼働を許すな!」の街宣を行った。6日夜は原発再稼働について討議し、交流会を行った。
 7日は、高浜の道の駅を出発して、高浜、大飯を中心に街宣と各戸ビラ配布を行った。手渡しできた人の多くは「ご苦労様」とは言うが、強い関心を示される人はほとんどなかった。
 同午後2時からは、高浜町役場にて、「高浜原発の再稼働を認めないように」との町長宛の申入れを行い、避難計画などへの質問を行った。高浜町からは、防災安全課主査ら2人が対応した。
wakasa2
申入れ会談では、原発は、制御できるものではないこと、事故時避難は不可能であることを強調した。また、高浜原発で事故が起こったら、高浜町以外の周辺自治体はもちろんのこと、近畿も被害地になるので、高浜町の責任は重大であること、原発は10年後には老朽化によって全て廃炉になると予測されるので、今、原発のない町づくりを始めるべきであることも指摘した。高浜町側は、頷きながら聞いて、町長に伝えるとは述べたが、質問に対する書面での回答は拒否した。なお、避難困難地域には、一時(3~4日間)避難できるシェルターを計画していることを明らかにしたが、避難者救出の方法などの対策は考えられていなかった。高浜町側は、交通渋滞などで円滑な避難ができないことは、薄々承知しているという対応であった。

・11月7日~8日 鹿児島での川内原発再稼働阻止集会に代表を派遣した。

・11月8日 大飯原発差止訴訟。京都脱原発訴訟団主催の「ストップ原発再稼働!京都集会」で、福井の原発の現状と「若狭の家」を紹介した。

・11月16日 「再稼働やめろ!デモin御堂筋」で「若狭の家」共同代表が基調講演した。

・11月22日~23日 学生5人と再稼働反対ビラを各戸配布、宿泊勉強会を行った。23日、中嶌哲演さんを訪問して討論の後、舞鶴港で米イージス艦を見て、京丹後で米軍Xバンドレーダー基地を視察の後、学生作成の米軍基地に反対するビラを各戸配布した。後日、学生から感想文が寄せられた。

・11月29日 反原発「若狭の家」開設を記念した講演・学習・討論会「若狭の原発再稼働を阻止しよう」を次の次第で開催した(参加者64名)。
1.開会挨拶      「若狭の家」運営委員会共同代表 新開純也 
2.顧問あいさつ    「若狭の家」運営委員会 顧問 小林圭二
3.開設祝賀メッセージ  「若狭の家」運営委員会 顧問 柳田 真(代読)
4.「大飯原発3,4号機運転差止事件」福井地裁判決の再確認:判決要旨の朗読
   反戦老人クラブ滋賀 高瀬應臣
wakasa35.報告:福井での原発再稼働阻止の戦い 
  「若狭の家」運営委員会(福井) 若泉政人
6.講演:原発は人類と共存し得ない -原発の即時全廃を目指して- 
  「若狭の家」運営委員会・共同代表(事務担当) 木原壯林
7.討論:原発再稼働阻止運動を発展させよう
   議事進行 「若狭の家」運営委員会共同代表 高瀬元通
8.反原発関連アピール 
9.閉会 司会   汚染水問題を憂う京都府民の会 内富 一

夕方から開催された集会「目前に迫った高浜原発再稼働をどう阻止するか -関西の運動の再構築ために-」(呼びかけ人代表 小林圭二)には、関西の反原発運動団体代表者が出席し、高浜原発再稼働に関する情勢、2015年前半にかけての、原発立地若狭と電力消費地関西を結ぶ再稼働阻止運動の進め方と今後の大まかな予定が話し合われ、関西での再稼働阻止ネットワークの再構築の必要性が確認された。
(後述の今後の行動予定を参照のこと)

・12月6日 「もんじゅを廃炉へ 全国集会」(敦賀)に参加した。集会後、たんぽぽ舎と共催した全国交流会では、高浜原発再稼働阻止行動の今後を討議した。(後述の今後の行動予定を参照のこと。)

・12月11日~13日 薩摩川内市民の団体『再稼働していいの?「52円の住民 投票」の仲間たち』の企画として、市内4ヶ所で開催された「講演会:事故後の避難はどう行われたのか?」に参加し、木幡ますみさん(福島の女たち)と木原壯林(「若狭の家」運営委員会共同代表)が講演し、住民と討議した。
  
一方、川内原発監視テントを訪問し、交流した。
・12月19日~20日 19日、高浜、大飯でビラ配布の後、福井、京都、滋賀、大阪の会員が交流会を持ち、再稼働阻止の運動について討議した。20日、ビラ配布の後、福井・近畿の運動について討議し、午後、福・福ネット主催の公演・講演会「飢餓海峡」に参加した。(後述の今後の行動予定を参照のこと。)

・12月26日 福井県庁前での金曜行動とデモ行進の後、交流会で高浜原発再稼
働阻止行動の今後を討議した。(後述の今後の行動予定を参照のこと。)

・12月28日 釜ヶ崎日雇労働者組合「越冬突入集会」で原発再稼働阻止運動へ
の参加呼びかけビラの配布と「若狭の家」からのアピールを行った。
この他、「若狭の家」は、若狭地域でのビラ配布、各種の集会や活動のための会合、宿泊に活用された。


高浜原発再稼働阻止へ向けて、「若狭の家」の活動計画(案)

「若狭の家」運営委員会は、2014年の活動と討議を基に、急を告げる高浜原発再稼働を阻止するために、次の行動を提案します。全国の皆さんのご支援とご協力をお願いします。なお、計画は情勢に応じて変更されることもあります。

高浜原発は、原子力規制委の新規制基準適合通知を受け、1月17日までのパブリックコメントを経て、規制委の再稼働正式認可を得ようとしている。正式認可が出れば、高浜町の議会全員協議会、福井県議会全員協議会での容認決議が行われ、内閣のGO発信を経て、再稼働されると予測される。安倍政権の衆院選勝利がこれを加速させているので、統一地方選前の3月高浜定例議会(2月臨時協議会の可能性もある)および福井県議会(2月開催3月9日終了予定)で決議される可能性もある(県議会議長は「自分の任期中に決議」と発言)。

再稼働阻止の運動は、現地高浜‐福井‐関西各地‐全国で連帯して展開されなければならない。集会・デモだけではなく、現地を中心にした宣伝、署名活動を強化し、各種各方面への申し入れ行動などを重層的に行う必要もある。一方、裁判闘争も重要である。12月提訴の高浜、大飯の差し止め仮処分の判決が2月中に出される。また、先の福井地裁判決の第2回控訴審は2月9日に行われる(金沢)。さらに、大津地裁への仮処分申請が提出される予定である。

「若狭の家」運営委員会は次の行動を提案する。

  1. 再稼働を認めないように要望する福井県知事、高浜町長宛の署名活動を展開
    する。具体的には、現在実施中の次の3系統6種の葉書署名活動を強化する。
    ①-1:全国から福井県知事宛の要望、①-2:全国から高浜町長宛の要望
    ②-1:近畿から福井県知事宛の要望、②-2:近畿から高浜町長宛の要望
    ③-1:京都、滋賀北部から福井県知事宛の要望、③-2:京都、滋賀北部から高浜町長宛の要望

    なお、県知事宛署名は、「もう動かすな!福井県民署名」実行委員会の活動に協賛するものであり、福井県内での署名は、この実行委員会の署名用紙で行う。一方、本葉書署名は福井県外での署名集めを主要活動としている。

  2. 1月31(土)~2月1日(日)に車30~50台、100人規模の車デモ、署名、街宣を展開する。2月中にも町議会で承認されかねない高浜原発再稼働を断固阻止する運動の一環である。行動への参加は、次の3グループとして募集する。
    ① 1月31日、2月1日両日参加(1泊:宿泊は夕、朝食付8,000円の民宿と「若狭の家」を用意している)、② 1月31日のみ、③ 2月1日のみ。
  3. 2月中旬~下旬に「住民の住民による住民のための説明会(仮称)」を開催する。原子力規制庁は、高浜町での住民説明会を行わないと言われている。したがって、管制でない説明会の意義は大きい。福井、関西、全国各地からの参加も呼びかけ、500人規模で開催する。
  4. 3月下旬に高浜現地で、再稼働阻止現地大集会・デモ・署名活動を行う。3月初旬は、3.11関連集会が各地で企画されているので、これに結集するが、再稼働阻止に向けては、現地闘争も重要である。高浜町議会、県議会の推移を見ながら、全国からの結集による千人規模の現地闘争を設定する。
  5. 5月、関電本社(大阪)包囲1万人集会を勝ち取る。関西は、若狭の原発で 発電した電力の消費地であり(若狭では、関電の電力は使っていない)、無意識的であっても、原発推進に加担してきたと言える。したがって、関西での原発NOの運動は、原発立地の運動とともに再稼働阻止行動の両輪となる。反原発団体を総結集した集会を開催し、関電に再稼働を断念させる行動を展開する。
  6. その他、以下の行動を積み重ねる。
     ・1月下旬、京都で再稼働阻止の集会を開催するとともに、京都府および関西広域連合に原発反対の姿勢を鮮明にすることを要望する。
    ・1月12日、若狭、舞鶴でビラ配布、街頭宣伝、署名活動を行う。
    ・1月19日~20日、若狭、舞鶴でビラ配布、街頭宣伝、署名活動を行い、高浜町長宛の署名を高浜町に提出し、申入れを行う。
    ・1月24日~25日、若狭、舞鶴でビラ配布、街頭宣伝、署名活動を行い、宿泊して原発再稼働阻止を目指した学習会を行う。学生の参加を呼び掛ける。また、かごしま反原発連合呼びかけの「全国金曜行動・交流会議」に代表を派遣する。
    ・毎週金曜日に各地で行われる「金曜行動」に極力参加する。

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上記「若狭の家」の再稼働阻止行動へのご参加とご支援をお願いします。

問合わせ 「若狭の家」運営委員会・事務担当共同代表(木原)
メール kiharas-chem@zeus.eonet.ne.jp TEL 090-1965-7102

5月21日判決を迎えて
「 主文、被告は、別紙原告目録1記載の各原告(大飯原発から250キロメートル圏内に居住する166名)に対する関係で、福井県大飯郡おおい町大島1字吉見1-1において、大飯発電所3号機及び4号機の原子炉を運転してはならない 」

この瞬間、「よっしゃ!」「やったー!」という叫び声と湧き上がるような拍手!弁護団と原告団の1名ずつが旗出しに法廷を飛び出していく。判決では、今までの口頭弁論ではなかったことだが、3名の裁判所の係官が傍聴席の両側と背後に待機している。彼らが「静かにしてください。静かにしてください」と呼びかける。
裁判長は顔色ひとつ変えず拍手と歓声が静まるのを待って先を続ける。裁判長が主文を読み終えると、法廷内のそこかしこから嗚咽が聞こえてきた。福井県の原発立地地域に住む中年の女性が眼に涙をためて、後ろにいた知り合いを振り返り「よかった」というふうに唇を動かす。灰色の髪の初老と思われる男性が肩を震わせている。中年の男性が声を上げて泣き始めた。
(脱原発弁護団全国連絡会共同代表の河合弁護士はこの瞬間のことを「四十二年間の弁護士人生で、判決を聞いて涙を流したのは初めて」とこの後の報告会で述べている。)

ここで弁護団に判決要旨が配られる。配布し終えたことを見届けると裁判長は判決理由を読み上げる。「ひとたび深刻な事故が起これば・・・」。先の中年男性は上を向いて「ウォーン」とゾウの遠吠えのように泣き続けている。記者会見用に判決要旨を増し刷りするために原告団の2名(小野寺、中嶋)が法廷を出ていった。

オリーブ色の作務衣を着た男性僧侶が静かに傍聴席を立つ。法廷を出る前に深々と裁判長に一例する姿が視野の隅に映る。福島から福井に避難されていた方だ。

この後、判決理由の朗読中にさらに二度ほど拍手と歓声が沸き上がる。裁判長はその間も係官が傍聴人を静めるのを待って、淡々と朗読を続けた。

3時43分、判決理由の朗読を終えて裁判長らは退廷。たちまちに法廷は、喜びの声で沸き返った。福井地裁は原発を推進する側の論理を徹底的に退けたのである。

以上文責:小野寺和彦

裁判所の前では、弁護士と原告が外に走り出て、傍聴席に入り切れなかった支援者らを前に「差し止め認める」「司法は生きていた」の垂れ幕を空高く掲げると、涙ながらに握手をしたり、抱き合う人、万歳を叫ぶ支援者など歓喜の渦が地裁前を埋め尽くした。

私達はこうして、日本国憲法前文にも値するような素晴らしい判決文を手にした。裁判所は、福井県の嶺南地元の方々、福島から避難された皆さん、そして事故となれば県境を越えて被害を受けることになる関西住民などの意見陳述での訴えを受け止めてくれた。判決文の根底には、「ノーモア フクシマ」という明確なメッセージがあると感じた。

■人格権
人格権は憲法上の権利であり(13条、25条)、また人の生命を基礎とするものであるがゆえに、我が国の法制下においてはこれを超える価値を他に見出すことはできない。したがって、この人格権とりわけ生命を守り生活を維持するという人格権の根幹部分に対する具体的侵害のおそれがあるときは、人格権そのものに基づいて侵害行為の差止めを請求できることになる。人格権は各個人に由来するものであるが、その侵害形態が多数人の人格権を同時に侵害する性質を有するとき、その差止めの要請が強く働くのは理の当然である。

■福島を踏まえた判断は裁判所の責務
(1)原子力発電所に求められる安全性
 原発の稼働は法的には電気を生み出す一手段である経済活動の自由に属し、憲法上は人格権の中核部分よりも劣位に置かれるべきだ。自然災害や戦争以外で、この根源的な権利が極めて広範に奪われる事態を招く可能性があるのは原発事故以外に想定しにくい。具体的危険性が万が一でもあれば、差し止めが認められるのは当然である。
原子力発電技術の危険性の本質及びそのもたらす被害の大きさは、福島原発事故を通じて十分に明らかになったといえる。本件訴訟においては、本件原発において、かような事態を招く具体的危険性が万が一でもあるのかが判断の対象とされるべきであり、福島原発事故の後において、この判断を避けることは裁判所に課された最も重要な責務を放棄するに等しいものと考えられる。

 私は、この判決文を何度も何度も読み、「司法は生きていた!」という感動、樋口裁判長はじめ石田裁判官、三宅裁判官に「同志だったんだ!」という喜びがこみあげた。最高!
この判決文は、市民の立場に立ったわかりやすい言葉で、すべての原発に共通する根本的危険性を述べている。そして、これからの脱原発運動のバイブルにもなっていくだろう。

 今回の裁判では有志の多くの弁護士さんたちが加わって下さった。各準備書面は一字一句を吟味しながら、文字通り全力を傾注して作成されたものである。私はこの準備書面の検討場面を幾度か目にし、真剣に議論を進める弁護士さんたちの「本気度」に感動した。

 一市民として特別な知識や才能があるわけではない私は、それでも卑下することなく「私も原発をなくしたい。もう3.11は繰り返したくない。誰かを犠牲にする原発は嫌だ。」と訴え続けていきたい。この判決文を携えながら。

小野寺 恭子

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【関西の活動紹介】

5・23「キンカン100回目デモと申入れ」と
6月27日に向けた「関電・市民申入れ活動」、「6・29キンカン 2周年デモ」について

5月23日のキンカンと関電ぐるぐるデモ、皆さん、ありがとうございました。
デモは途中でカウントしてくれた人の報告では480人の参加だったそうです。修学旅行生や市民・観光客の皆さんから、たくさん手を振ってくれたり、こぶしを突き上げてくれたりの声援があり、盛り上がりました。

関西電力への申入れは、極めて緊急でしたが74人の方の申入れとなりました。直接午後4時半に参加いただいた方には、自筆で署名し、申入れていただきました。
当日は、午前中に関西電力に電話し、申入れの旨、総務か広報の方に対応していただくようお願いしました。

電話に出られた方は、こちらの団体の名前を聞いて、当日は『京都・水と緑をまもる連絡会の榊原です』と伝えましたが、少し待って下さいと待たされ、『今、対応するものがいませんので』という返事でした。『午後にはおられますか。何時に電話したらいいでしょうか』と聞くと、また少しお待ちくださいと待たされ、『今日は一日中担当の者がいません』とのことでした。”ずっといない広報”かと、かなり失礼な対応と思いました。受付で渡すのでよろしくお願いしました。
午後4時40分ごろに受付に行き、「申入れ文」を藤井さんが読み上げ、63名分とそれぞれ11人の皆さんが受付に手渡しました。 >> 「申入れ文」

「原発ゼロ下京ネットワーク」も申入れている話を先週聞きましたが、何度もアポを取ろうとしても先方からは返事無しで、3回目には、いつもキンカンに参加している西脇府議の名前を出したら、すぐに手のひらを返したように電話が掛かってきたそうです。

原発を抱える関西電力という会社の対応は、いろんな大企業への申入れも行ってきましたが、非常に悪いと思います。福井地裁の判決が出たあと、会社の意見とは違っていて気に入らなくても、「市民の声は聞かせていただく」ぐらいの心構え、余裕をもったら?

これぐらいは普通の対応とおもいますが、あれでは「事故がまた必ず起こる」と思いました。

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来る6月27日、キンカン2周年に向けて呼びかけの「関西電力京都支店への市民の申入れアクション」は非常に大切だと思います。ぜひ皆さん、大きく広げて成功させましょう。

「関電・申入れアクション」

 ▼関西電力京都支店に、市民の申入れ活動を行う。団体でも一個人の手紙の形でも可。
 ▼全体でも「申入れ書」を作って、ネットや署名の形で○○○名市民の申入れ書を作成する。申入れ人を募る。これは6月20日までにキンカン有志で集約し、6月27日午後4時に関電京都支店に申し入れる。
 ▼それぞれが独自で出した申入れ文書や手紙は、6月27日のキンカンで、それぞれがボードなどに張って市民の思いを示す。

なお、6月29日(日)には午後4時半集合・5時出発で、京都市役所前から
キンカン2周年-「再稼働アカン!原発廃止!」-川内も大飯・高浜も動かすな!デモを行いますので、さらに大きく盛り上げましょう。
 >>> 6月29日 「再稼働アカン!原発廃止!」-川内も大飯・高浜も動かすな!デモ

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バイバイ原発・京都 ブログ 2014-05-25
金曜日関西電力前行動のこれまでの参加者推移グラフ
http://d.hatena.ne.jp/byebyegenpatsukyoto/20140525/1401043212

(このイベントは終了しました)

「全国交流会 in 京都」のご案内

日時 2014年4月26日(土)~27日(日)
会場 26日(土)キャンパスプラザ京都、27日(日)NPO社会労働センター「きずな」

【1日目】
「ストップ!原発再稼働 関西のつどい」- 講演と報告・討論および全国交流会
日時 4月26日(土)13:30 ~ 17:30 (受付開始13:00)
場所 キャンパスプラザ京都
交通 JR京都駅ビル駐車場西側 ビッグカメラ前
参加費 500円

主なプログラム
(1)講演「再稼働をどう止めるのか」 中嶌哲演 さん、鎌田 慧 さん
(2)報告 鹿児島[川内原発の再稼働反対の現地闘争から]、愛媛[伊方の家から]
(3)討論
*休憩(1時間程度)のあと(18:30~21:00)関西各地からの参加者を含めて全国交流会、21:00~懇親会

【2日目】
「再稼働阻止全国ネットワーク全国相談会」
 日時 4月27日(日)9:30 ~ 12:30
 場所 NPO社会労働センター「きずな」
 (京都市南区東九条西山王町1-15 三星ビル304号室 TEL 075-691-5175)

呼びかけ・問合せ
再稼働阻止 全国ネットワーク 連絡先 070-6650-5549
ストップ☆ おおい原発再稼働 現地アクション 連絡先 090-5166-1251(寺田道男)

20140426-27

3月13日、原子力規制委まえ緊急要請・抗議行動において、急きょ地元鹿児島と福井からかけつけてくださった方による抗議文を紹介いたします。(再稼働阻止全国ネット 事務局)

抗議文(PDF) かごしま反原発連合有志 副代表 松元 成一さんから

抗議文(PDF) サヨナラ原発福井ネットワーク 若泉政人さんから

なお、鹿児島では3月16日に原発反対の1万人集会を予定しています。

~未来への選択~
3.16さよなら原発! かごしまパレード
3月16日(日) 10:00~16:00 テンパーク(中央公園)
http://goodbyenukes-kagoshima.jimdo.com/

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原子力規制委員会の「川内原発を審査審査」についての関連報道

川内原発を優先審査 規制委 再稼働新基準で方針(3月13日、東京夕刊)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014031302000255.html
※「5年猶予」によりフィルター付ベントは計画段階、緊急時対策拠点も
代替施設のまま、など問題点を指摘。

川内原発を優先審査 規制委、今夏にも再稼働(3月13日、日経)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGG13008_T10C14A3MM0000/

規制委が九電川内原発の優先審査へ、再稼動1番乗りの公算大
(3月13日、ロイター)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA2C00X20140313
※「会合を傍聴していた反原発派からは「再稼働ありきだ」などと抗議の
声が挙がった」と。

川内原発 優先的に安全審査(3月13日、NHK、動画あり)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140313/t10015938001000.html

川内原発 再稼働第1号の可能性高まる 審査は最終段階に
(3月13日、TBS Newsi)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2147982.html
http://www.youtube.com/watch?v=SP_YxkqzUV8

[川内原発]火山対策ほぼ白紙 過去に火砕流到達も(3月13日、SankeiBiz)
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/140313/cpd1403131906001-n1.htm

「川内原発周辺に活断層」専門家が指摘、調査要求(2月28日、京都)
http://www.kyoto-np.co.jp/environment/article/20140228000107