8・26ヒューマンチェーンに参加
東海第二原発の20年運転延長を許すな!
「絵にかいた餅」の避難計画で再稼働を狙う原電!
事故を起こした原子力機構 大洗事業所もバスから見学
8月26日(土)、「原発いらない茨城アクション」主催の東海第二原発包囲行動が行われた。参加者約1100人。首都圏や全国からこの行動に駆けつけた。
「原発現地に行く会」で参加者を募集。鹿児島川内原発、愛媛伊方原発、福井大飯原発、北海道泊原発現地など、全国から駆けつけ、94人がバス2台に分乗してこの行動に結集した。電車や乗用車で福島などから参加した方も含め、合計1055人が参加。
現在、東海第二原発(日本原電、1978年運転開始)は東日本大震災以後、停止状態にあるが、運転開始から40年を迎えるこの老朽原発にさらに20年運転延長の申請が日本原電から出され、再稼働されようとしている。
Photoレポート
「ヒューマンチェーン」のまえに東海村阿漕ヶ浦公園で集会が行われ、原発いらない茨城アクション、福島の女たち、住民代表の大川てるよさん、前東海村村長村上達也さん、鎌田慧さんらがスピーチを行った。集会の後、阿漕ヶ浦公園から約1.5キロ離れた東海第二原発に歩いて移動。翌日(27日)は県知事選挙とあって、再稼働NOを訴えて立候補した鶴田真子美候補の宣伝カーも村上前東海村村長を乗せて登場した。参加者は東海第二原発に向かい再稼働反対のシュプレヒコールをあげた。
「ヒューマンチェーン」の後、東海村コミュニティセンターで行った交流会では、阿部功志 東海村議会議員より、東海村の現状が説明された。
特に、事故が起こったときの避難計画はずさんと言うより「絵に描いた餅」、と言っていいほど現実味のないもの。どうやって大量のバスや運転手を待機させるのか。この避難計画のずさんさについてはバスの中やツアー独自で行った集会の中の原発各現地からのスピーチでも共通したものだった。
事故が起こったときの住民の安全を全く考慮入れていない原発再稼働。人の命を全く考えていない。それは東電福島第一原発の事故当時の住民に対する対応をみてもわかることだ。避難時の混乱、福島から避難している人たちへの住宅補償の打ち切り、帰還の強制。
3・11の東電福島第一原発大災害に一体何を学んだのか。
2人目の講師は、元原子力機構に勤めていた木原壯林さん(若狭の原発を考える会)。プルトニウムについて、資料を配り説明した。プルトニウムは長崎型原爆の材料であることも含めて解説。さらに、10月15日(日)の関西での関電本社闘争への結集を呼びかけた。
プルトニウム被曝で5人の被曝者を出した日本原子力研究開発機構の大洗も見てきた。広い敷地の中に建っていて、周りを樹木で囲って外からは見えにくくしている。表側はバス乗車のまま見学、裏側はバスを降りてサツマイモ畑の中を歩いて、外から数百メートル先の建物を見学。ここでも木原壯林さんから具体的な説明があり、みんな納得した。
東海第二原発は、首都圏に最も近い原発であり、事故が起きたときのその深刻な影響は東電福島第一原発の惨状をみれば、容易に想像できることである。
3・11のとき、東海第二原発は危機的状況をかろうじて乗り切ったのであり、決して安全だったわけではない。
自然災害によるリスクに原発の老朽化によるリスクが加わって、私たちはますます危険な状況に置かれようとしている。
なんとしても東海原発の再稼働反対、20年延長(60年運転)に反対しよう!
(報告 工藤わかめ(たんぽぽ舎))
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東海第2原発を廃炉へ ヒューマンチェーン(茨城)
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