Author Archives: Wykanri

みやぎ脱原発風の会会報「鳴り砂」1月号(2022/1/20発行)を紹介します。

「女川原発2号機の再稼働を止めるのは今!
 2022年度の再稼働プロセスを、あらゆる方法で食い止めよう」

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「とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会」の活動紹介

昨年の「9.11一斉行動」に引き続き、12月11日(土)から首都圏を中心とした1都8県で脱原発・東海第二原発を動かさない一斉行動が行われました。

https://stoptokai2-shutoken.jimdofree.com/

 

12/7(火) 院内ヒアリング集会「放射能汚染水の海洋放出は許されない!」の速報

質問5項目に対する政府側の回答(概略)と、私たちの追及を速報する。(報告者 木村)

A 海の放射能汚染は許されない

【回答】太平洋を放射能汚染してはいけないと訴える質問に対して、経産省(資源エネルギー庁)担当は、安全性が確認されたら国際ルールに則って「海洋放出」するとの回答。

特に世界三大漁場のひとつ「北西太平洋漁場」の放射能汚染について、豊かな漁場を認識しながら、経産省は国際的ルールにより人体に影響が無いと言い張り、東電はALPSを使って浄化すると回答。
一方で、小委員会の議論で、生物多様性や「北西太平洋漁場」からの水産について議論していない、東電福島原発事故直後に莫大な放射性物質を放出したことに対する総括無しと指摘し、意図的に海に出すことは許されないと問うても、経産省は回答を避け「廃炉」と「復興」を口実に「海洋放出」を言い張るのみ。

B 現在の「海洋放出」計画の概要と問題点

【回答】「廃炉」(30~40年工程)について東電が「見直し」が必要であることを認めた。100年~300年かかるとの指摘にも返答無し。原子力規制庁も「廃炉」のシナリオの見直しが必要と認める。
 東電福島第一原発が危険な状態であること、燃料取り出し大幅遅れ、「廃炉」の姿が不明確なまま全体像を答えずに「廃炉」口実に汚染水「海洋放出」がおかしい、と指摘。凍土壁溶融問題は聞けず。

C 放出位置は基線の内側?それとも外側?

【回答】外務省は「領海になる」の回答を確認。一方で東電は立坑(内水)からの放出と回答。両者の矛盾は時間切れで追求できず。

D 地元の反対

【回答】福島漁連や福島県民への説明を今後二年間続ける。食材への影響は答えずにALPS処理水を流すと言い張るのみ。

E 周辺国・大平洋沿岸国等の懸念とロンドン条約・国連海洋法条約・環境影響評価

【回答】外務省は周辺国からの懸念を承知している、透明性を持って説明している、IAEAと連携との主張。ロンドン条約と議定書について、船舶からの放出でないので対象にならない。国連海洋法条約にも違反しない、海洋放出は過去にも行われてきた。国連人権委員会の指摘に対して外務省は書面で回答している。環境省は、原子力発電所の事業実施後ゆえ環境影響評価の対象に含まれないと回答。事故を起こし新たな長期事業をしようとしているにも拘らず環境影響評価対象としない。

東電の環境影響評価結果は承知している。IAEAがレビュー予定。事故後の原発の長期「放出」事業ゆえ環境影響評価をするべき、「人工海洋構築物」からの「放出」ゆえロンドン条約の対象にするべき、内部被ばくをシーベルトで評価できない、拡散シミュレーションは太平洋全体で評価しないといけない、と指摘。

文書による事前回答をもらえずヒアリングに臨んだので、質問時間が短く追求は十分ではなかった。それでも、ヒアリングから参加してくださった福島みずほ議員も積極的に発言され、最後に「放出してしまえば二度と戻せない」と鋭い指摘をし、2時間のヒアリングを終えた。

20211207 UPLAN【前半(事前学習会)】

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20211207 UPLAN【後半(院内ヒアリング)】
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開催案内

12/7(火) 院内ヒアリング集会「放射能汚染水の海洋放出は許されない!」(このイベントは終了しました)


 

(このイベントは終了しました)

会場内では、必ずマスク着用をお願いします。体調が悪い方は参加をご遠慮ください。

院内ヒアリング集会
「放射能汚染水の海洋放出は許されない!」
 — 21年8月 東電検討資料に基づく関係省庁ヒアリング

日時 2021年12月7日(火) 13時~17時
場所 参議院議員会館 B109会議室
交通 東京メトロ 国会議事堂駅、永田町駅、溜池山王駅から徒歩

出席依頼:経産省(エネ庁)、原子力規制庁、外務省、環境省【依頼中】
主催 経産省前テントひろば、再稼働阻止全国ネットワーク
紹介議員 福島みずほ議員

会次第(予定)
 12:45~ 通行証配布
 13:00~ 事前学習会(湯浅一郎さん他)
 14:15~ 省庁ヒアリング
 16:15~16:45 事後意見交換会

【事前学習会】
 「海の放射能汚染、「海洋放出」は許されない」
 講師 湯浅一郎さん(ピースデポ代表)

【質問事項について】
 登壇 山崎久隆さん、木村雅英さん
 東電の「海洋放出」計画、外務省・環境省の見解ほか

【省庁ヒアリング】
 学習会を受けて、トリチウム等放射性物質の「海洋放出」の危険性を訴え、断念をせまる

<質問(案)>
A 海の放射能汚染は許されない
「海の放射能汚染」(湯浅一郎氏著)と「福島第一原発放射能汚染水の海洋放出は許されない」(「現代の理論」2020年夏号)の一部を参照し、放射能汚染の実態を提示し、放射能汚染の問題認識を問う
B 現在の「海洋放出」計画の概要と問題点
 8月下旬に東電が発表した「多核種除去設備等処理の取扱いに関する検討状況【概要】」などを参照して、「福島第一原発廃炉」の現状と汚染水処理計画との関係及び代替対策についての検討状況を問う
C 放出位置は基線の内側か、外側か
「海洋放出」の位置(立坑から約1キロ沖合の海中)と海底トンネルの計画を確認し、外務省国際原子力協力室の「領海になる」との回答と東京電力原子力センターの「希釈された処理水の放出地点は立坑」との回答との不整合を問う
D 地元の反対
 地元を始めとした各自治体や全漁連等の反対の声を伝え、引き続き開催され、予定されている説明会などの状況を確認し、漁協との約束を守り、説明責任を尽くし、理解を得られるまで計画を進めないことを要求する
E 周辺国・大平洋沿岸国等の懸念とロンドン条約・国連海洋法条約・環境影響評価
 周辺国を始めとして国際的な反対の声を確認し、Cの放出位置とも絡めて、ロンドン条約・国連海洋法条約違反にならないかを確認する。また、国連人権理事会勧告と環境影響評価について国の見解を問う。さらに、IAEAの対応を確認する

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 経産省・東電が目論んでいる福島原発事故で発生した放射能汚染水の海洋放出は許されません。その理由は、海を放射性物質で汚してはいけない/「海洋投棄」はロンドン条約・国連海洋法条約で禁止されている/「海洋放出」は長期大規模環境汚染ゆえ環境アセスメントが必要/タンク保管が可能/何よりも福島の人たちがいわゆる「風評被害」を心配し、漁業者・水産業者ほか全国の多くの関係者が反対し、近隣諸国や国連人権理事会などからも反対の声が上がっている/トリチウムは危険、内部被曝が危険、食物連鎖が心配、など多岐にわたります。
 一方、東電が8月末に発表した「海洋放出」検討案は、蓄積されたALPS処理水(不完全な処理汚染水)約125万m³以上(トリチウム約860兆ベクレル)を約1キロの地下トンネルを経由し、数十年かけて海洋へ希釈・放出するもので、「海洋放出」の問題点がより明らかになってきました。
 「海の放射能汚染」(緑風出版)著者 湯浅一郎さんの講演を聞いて事前学習した後、東電の「海洋放出検討案」について確認し、問題点を指摘して、断念をせまります。
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【関連情報】
東京電力 PressRelease 2021年8月25日
福島第一原子力発電所における多核種除去設備等処理水の取扱いに関する検討状況について
https://www.tepco.co.jp/press/release/2021/1635125_8711.html

東京電力 PressRelease 2021年11月17日
福島第一原子力発電所における多核種除去設備等処理水(ALPS処理水)の海洋放出に係る放射線影響評価(設計段階)について
https://www.tepco.co.jp/press/release/2021/1657175_8711.html

経産省 「ALPS処理水の処分」
https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/hairo_osensui/alps.html
 
 

「老朽原発うごかすな!実行委員会」より、緊急行動のお知らせが届きました。

「MOX燃料搬入抗議 緊急現地行動」

9月8日にフランスを出港したMOX燃料は、11月17日(水)早朝に高浜原発に到着する見通しです。
原発は事故確率の高い装置ですが、MOX燃料を使用してプルサーマル運転すれば、以下のような理由で、重大事故の確率がさらに高くなります。

(1)燃料被覆管が破損しやすい。例えば、酸素と結合し難い白金族元素が生成しやすく、余った酸素が被覆管を腐食します。また、核分裂生成物ガスとヘリウムガスであるアルファ線の放出が多く、燃料棒内の圧力が高くなり、被覆管を破損させやすくなります。
(2)MOX燃料では、中性子を吸収しやすいアメリシウムの生成量が多く、原子炉の運転や停止を行う制御棒やホウ酸の効きが低下します。
(3)核燃料の不均質化(プルトニウムスポットの生成)を招きやすい。
(4)MOX燃料では、中性子束(中性子密度)が大きく、高出力で、過渡時(出力の増減時)に原子炉の制御が難しくなる。
(5)使用済みMOX燃料の発熱量は、ウラン燃料に比べて下がり難い。そのため、使用済みウラン燃料の4倍以上も長期にわたって燃料プール内で水冷保管しなければ、空冷保管が可能な状態になりません。なお、燃料保管プールが脆弱であり、冷却水を喪失しやすいことは、福島原発4号機のプールが倒壊寸前であった事実からも明らかです。

危険きわまりないMOX 燃料の搬入を許してはなりません!

「老朽原発うごかすな!実行委員会」は、17日の早朝(6時頃より)、高浜町の音海地区最先端の駐車場で抗議行動を展開し、その後、高浜原発北ゲートから300メートルの「展望所」へ移動、北ゲートに向かってデモ行進のあとゲート前で抗議集会を行います(10時頃まで)。

 
 現地行動についての問い合わせ先:
 老朽原発うごかすな!実行委員会 木原(090-1965-7102)

「老朽原発うごかすな!実行委員会」から現地行動のお知らせです。ぜひご参加ください。

「11.23~11.27 老朽原発このまま廃炉リレーデモ」

現在停止中の老朽原発 高浜1号、2号、美浜3号機の特重施設の完成は早くても2023年5月、6月頃、2022年9月頃といわれていますが、これらの老朽原発は、特重施設の完成後に再稼働されたとしても、2023年末には停止に追い込まれる可能性が大です。それは、関電が「使用済み核燃料の県外中間貯蔵地を2023年末までに探せなければ、老朽原発を停止する」と明言していますが、中間貯蔵候補地探しは至難であるからです。

「老朽原発うごかすな!実行委員会」は、何としても危険極まりない美浜原発3号機の再稼動を阻止し、それを突破口に、原発のない、人の命と尊厳が大切にされる社会を実現したいと考えています。その視点に立った行動の一つとして、11月23日(火休)~27日(土)高浜-美浜リレーデモを以下の行程で実施します。

  • 11月23日(火休)11時30分に高浜原発北ゲートから約300 m 先の展望所に集合、デモで北ゲート前に向かい、抗議行動(12時30分まで)。高浜町役場まで車で移動。13時30分に町役場前で簡単な抗議行動の後、デモ出発。16時頃にJR和田駅着
  • 11月24日(水)10時におおい町役場からデモ出発。尾内まで。昼食後、小浜公園まで車で移動し、13時30分にデモ開始、15時30分頃にJR小浜駅着
  • 11月25日(木)10時にJR東小浜駅からデモ出発。国道27号線の一筋山側の道の国分付近まで。昼食後、国道27号線天徳寺前信号付近まで車で移動し、13時30分にデモ開始、15時頃に三宅の神社前着
  • 11月26日(金)10時に道の駅「若狭熊川宿」からデモ出発。関、瓜生を経て、農村総合公園で昼食後、同公園から13時にデモ出発。JR十村駅まで。相田付近まで車で移動し、15時頃に相田からデモ出発。16時頃にJR三方駅着
  • 11月27日(土)10時にJR美浜駅集合。車で移動し、10時20分に久々子西端からデモ出発。JR美浜駅まで。昼食後、13時に美浜駅からデモ出発。関電原子力事業本部前で40分程度の抗議行動の後、デモを継続し、15時30分頃に佐柿の若狭国吉城跡付近着。リレーデモ終了

なお、12月5日(日)に、大阪市西区のうつぼ公園で「老朽原発このまま廃炉!大集会in おおさか」を開催し、御堂筋デモで「老朽原発このまま廃炉!」を訴えます。集会・デモの様子はIWJによって全国に中継・配信される予定です。皆様のご支援、ご参加をお願します。

 
 現地行動についての問い合わせ先:
 老朽原発うごかすな!実行委員会 木原(090-1965-7102)
 

「老朽原発このまま廃炉!」の声をさらに拡大させましょう!
「12.5老朽原発このまま廃炉!大集会in おおさか」に連帯して
全国各地で「老朽原発このまま廃炉!キャンペーン」

老朽原発うごかすな!ニュース59号 【PDFダウンロード

 

再掲)12/5(日) 老朽原発このまま廃炉!大集会 in おおさか


 

老朽原発うごかすな!実行委員会から
「12.5 老朽原発このまま廃炉!大集会 in おおさか」のお知らせです。

◆日時 2021年12月5日(日)13:00 (デモ出発は14:30)
◆場所 うつぼ公園(大阪地下鉄四ツ橋線・中央線 本町駅下車 25~28番出口)
◆主催 老朽原発うごかすな!実行委員会 実行委Blogはこちら

 

「12.5 老朽原発このまま廃炉!大集会 in おおさか」へご支援のお願い

◆郵便振替からのご入金
 加入者名 : 老朽原発うごかすな!実行委員会
 口座記号・番号:00990-4-334563

 通信欄に「老朽原発うごかすな!大集会へのカンパ」とお書きください

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「交通費補助」の案内
 
「12.5 老朽原発このまま廃炉!大集会 in おおさか」の参加者に、再稼働阻止全国ネットワークから交通費の一部補助を行います。事前申し込みが必要です。

◆補助内容
・福井、関西(京都、滋賀、奈良、大阪、兵庫、和歌山)を除く地域からの参加する個人15名
・お一人5000円(現地にて手渡し予定) ・定員になりしだい締切ります。団体申し込みはご遠慮ください。

◆申込み方法
 参加者氏名と連絡先を明記のうえ、再稼働阻止ネット事務局のメールまたはFAXまでお送りください
 info@saikadososhinet.sakura.ne.jp  FAX(03-3238-0797)※再稼働阻止全国ネットワーク 気付 と明記してください。
 お問合せは事務局 携帯(070-6650-5549)または木村(080-5062-4196)まで。

とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会 Facebook より)

 第1次集約:2021年10月31日(終了)  第2次集約:2022年2月28日

 署名用紙【PDFダウンロード】

2021年3月18日、水戸地方裁判所は東海第二原発差止訴訟において、日本原電に対して再稼働差止めの判決を下しました。

しかし日本原電は翌日、判決に不服として東京高裁に控訴しました。判決では特に東海第二原発周辺の14市町村における『広域避難計画』が不十分だとして、事故が起これば「住民が安全に避難することができない」とされたにもかかわらず東京高裁に控訴したのです。
これは日本原電がこの水戸地裁判決を真摯に受け止める姿勢がなく、事故が起きた際の住民を安全に避難させることを軽視している、と言わざるを得ません。

そして今もそのための再稼働工事を続けていて、来年の2022年12月に東海第二原発を再稼働させようとしています。しかも実際には、この2022年12月の前の段階の9月頃に「使用前検査」として、原子炉に燃料が装填されるので事実上、この段階で原子炉の再稼働が始まるのです。

この再稼働を止めるため、今年5月、茨城、千葉、東京の多くの首都圏の脱原発市民団体で結成された「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」も参加している「東海第二原発いらない! 首都圏ネットワーク」が結成され、8月1日からそのための署名活動を開始しました。

来年12月とされる東海第二原発の再稼働を阻止するため、1人でも多くの方に署名して頂きたいと思います。宜しくお願い致します!

署名実施団体:東海第二原発いらない!首都圏ネットワーク

署名送り先・問合せ先
◆東海第二原発いらない!首都圏ネットワーク
 〒302-0109 茨城県守谷市本町281(常総生協 気付)
 TEL:0297-48-4991
◆たんぽぽ舎
 〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町3-1-1 高橋セーフビル1F
 TEL:03-3238-9035

原発の推進を掲げる政権を許してはなりません!
「12.5老朽原発このまま廃炉!大集会in おおさか」を成功させましょう

老朽原発うごかすな!実行委員会 木原 壯林

老朽原発うごかすな!ニュース54号 【PDFダウンロード

 
原発再稼働阻止、原発全廃のためにご奮闘の皆様

 3A(安倍、麻生、甘利)の強い影響下での論功行賞的人事を行い、安倍・菅路線を継承して、破局に突き進む政権が誕生しました。看板だけを書き換えて、さらに巧妙に国民に犠牲を強いる岸田政権です。岸田首相は、温室効果ガス削減を目指すとして、原発再稼働、新型炉開発、核融合開発を含めた「クリーン・エネルギー戦略」の策定を掲げ、「再生可能エネルギーの一本足打法ではない」と述べています。脱炭素政策には消極的であるにも拘らず、原発には前のめりです。
 岸田自民党総裁は、「原子力ムラのドン」の一人・甘利明氏を幹事長にすえ、エネルギー基本計画を見直すと明言し、小型新型原子炉の開発を標榜する高市早苗氏を党の政策立案を仕切る政調会長に就任させました。福井2区選出で国対委員長についた高木毅氏も原発推進派で知られています。
内閣では、甘利氏の一番弟子であり「原発を使い倒さなければカーボンニュートラルできない」と主張する原発推進の急先鋒・山際大志郎氏を経済再生担当相とし、安倍元首相の最側近で、原発推進の萩生田光一氏を経済産業相とする一方、原発推進に異論を唱える河野太郎氏、小泉進次郎氏を閣外に追放しています。これによって、「原発推進のエネルギー基本計画」を全会一致で閣議決定する魂胆は見え見えです(10月中か?)。
 岸田首相は、核燃料再処理と高速炉運転を骨格とする「核燃料サイクル政策」を進めれば、使用済み核燃料の放射線レベルを300年程度で天然ウラン並みに低減できると主張しています(直接処分すれば、10万年を要します)。「原子力ムラ」の主張を鵜呑みにし、彼らの展開する巧言(レトリック)のみを信用し、自らは何の検証もしない、科学・技術の現実に全く無理解な発言と言わざるを得ません。再処理工場や高速炉が稼働したとしても、使用済み核燃料の放射線レベルの大幅低減を実現することは不可能です。その再処理工場は、1997年に完成を予定していましたが25回も延期を繰り返し、すでに建設費だけでも3兆円超を投じたにも拘らず、今でも本格稼働の見通しは立っていません。1兆円以上を費やした高速増殖炉「もんじゅ」は、トラブル続きで、政府も技術的困難さを認めざるを得なくなり、廃炉に追い込まれています。
 一方、4ヶ月前に就任した十倉経団連会長は、岸田総裁誕生に際して、「一番大切なのはエネルギー政策、小型モジュール炉などの開発にも力を入れるべき」とし、福島原発事故以降、原発の新設・立て替えを凍結してきた安倍・菅政権の政策の転換を岸田政権に期待しています。

 今、電気は十分に足り、省エネ機器の発達、蓄電法の進歩も著しく、省エネ・節電の気運も盛り上がり、エネルギー需要は減少に向かっています。危険な原発や核融合を推進する必要は何処にもありません。これらによって、エネルギーを生産すれば、地球温暖化も進みます。
60年以上も前から膨大な予算を投下して開発を続けてきた「地上につくる太陽」・核融合、「夢の原子炉」・高速(増殖)炉、原子力製鉄を目指した高温ガス炉、核燃料サイクルの実現を目指した再処理工場、何れも、未だに実現の見通しは見えません。それでも、いま岸田政権は、新しいテーマのごとく取上げて、さらに膨大な予算を投下しようとしています。それは、これらを進めてきた大企業や「原子力ムラ」を救済するためであり、税金の無駄遣いです。(なお、「原子力ムラ」や政府はこれらの研究を「基礎研究」と言いふらし、ここに予算を投下することが「基礎研究重視」と宣伝しているが、これらの課題に関する「基礎研究」は半世紀以上も前に終わっています。「基礎研究」の成果は、人間の都合によって実用化できるとは限りませんし、全てを人間が利用してよいとも限りません。それでも、膨大な予算を注ぎ込むのが「原子力ムラ」とそれを支える政府です。)
 こんなところに使う予算があれば、自公政権が自らの失政で招いた福祉や医療の崩壊を修復し、国民が今もっとも必要としている、福祉、医療の充実に使うべきでしょう。とくに、コロナ禍を通して実感した医療崩壊の建て直しは急務であるはずです。    
 なお、自民党や経団連がいかに願望しようとも、それによって原発の危険性が減少するわけではありません。万が一にも重大事故を起こしてはならない原発を、不安なく運転できるほど現代科学技術は進歩していないのです。しかも、原発が重大事故を起こせば、事故炉周辺の住民だけでなく、50 km 以上も離れた地域の人々にも避難を強いること、避難は困難を極め、長期におよび、多くの関連死を招き、人々に塗炭の苦痛を与えることを福島原発事故が教えています。原発の推進を掲げる政権を許してはなりません!

 「12.5老朽原発このまま廃炉!大集会in おおさか」および「10.23(美浜3号機停止日)-12.4老朽原発このまま廃炉!キャンペーン」行動を成功裏に実行し、岸田政権の出鼻をくじき、老朽原発を廃炉に追い込み、それを突破口に原発全廃を実現しましょう!

 関電は、重大事故の確率が高い老朽原発・美浜3号機を再稼動し、高浜1、2号機の再稼動を画策し、高浜3、4号機のプルサーマル運転を強行しています(そのために、11月下旬にMOX燃料をフランスから搬入しようとしています)。危険極まりないこれらの原発の運転を許してはなりません!「老朽原発廃炉」を勝ち取り、プルサーマル運転を阻止し、原発全廃へと前進しましょう!