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2月19日に開催した原子力規制委員会との院内ヒアリングについてのまとめ
(この内容についてのお問い合わせは 再稼働阻止全国ネットワーク事務局まで
 メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp)

【報告】工事計画審査を問う院内交渉集会
川内原発は「まだ審査中」、「黒枠白抜き」隠し審査は「不合格だ」
~設置変更許可「審査書」は合格証では無い!~

日時 2月19日(木)13時~17時(規制庁との質疑・応答:13時半~16時半)
場所 参議院議員会館講堂
内容
 1 規制委公開資料の黒枠白抜き問題と工事計画・保安規定の審査
 2 認可前の工事先行実施
 3 不作為の罪など、規制行政について
主催 再稼働阻止全国ネットワーク
参加:約40名

対応:
 原子力規制庁 原子力規制部安全規制管理官(PWR担当)付管理官補佐 中桐裕子
 原子力規制庁 長官官房総務課総括係長 小林祐紀 他1名

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川内原発は、今も「まだ審査中」(*)、難航
規制庁が審査中なので答えられないと10回以上述べた。そうであれば、設置変更審査書で「合格」などと発表すべきではない。国民の側に立って正当に審査しているなら、「審査中」でも、事業者に対して指摘している点を説明していいはず。事前送付の質問に対しても全く答えようとしないのは、国民に見せられない(隠匿したい)内容があるからか。

原子力規制委の情報公開は黒枠白抜きマスキングだらけ >>> 「設置法」違反?
 原子力規制委は情報開示しない理由について、①企業秘密、②個人情報保護、③テロ対策の3点を挙げているが、個々のマスキングの理由を説明できない。なぜなら、九電がマスキング付きで提出してきた資料を「チェックしないで」そのまま公表しているから。
「原子力規制委員会設置法(※1) 第二十五条(情報公開) 原子力規制委員会は、国民の知る権利の保障に資するため、その保有する情報の公開を徹底することにより、その運営の透明性を確保しなければならない」を全く守っていない。

審査内容には疑わしいリスクが一杯、「不合格」だ
設置許可と工事計画との整合性、敷地のすべり安全率、ホウ酸注入設備用ポンプ評価、加圧器の安全性、冷却系統施設の耐震強度、緊急炉心冷却装置配管の強度、制御棒クラスタの耐震性、ずさんなマスキング、蒸気発生器の交換、など12項目について指摘したが、「審査中」という回答のみ。具体的な回答は何もなかった。
設計でOKであってもそのとおりに施工できる訳ではない、そのことをも考慮して審査するべき、ということを指摘した。

工事計画認可前の事前工事を容認
認可前工事(着工)については明確に「容認」しているとの回答。
工事容認は、①3.11後に原子力安全・保安院が事業者に重大事故対策を指示、②「新規制基準」施工時(2013年7月)に既に着手している工事の施行を容認、③設置変更の審査書確定時に事業者の責任で工事実施、の3通り。
特に②については、原子力規制委員会の定例会合(2013年5月頃)で議論して着手工事を容認したとのことだが、これは、衆議院環境委員会決議の第一項(※2)「原子力規制行政に当たっては、推進側の論理に影響されることなく、国民の安全の確保を第一として行うこと」に違反している。
個々の先行工事についての確認はできず、提出した表をもとに後日確認することとした。

「規制行政」に改善なし、規制委は「国民」でなく事業者の味方
規制行政について①反省すべきこと、②保安院から規制庁になって何が改善されたか、③どこが悪くなったか、について回答を求めた

①3.11以後に事故を踏まえて改善した
②原子力安全・保安院から独立性ある規制委になった、生中継など透明性を重視、重大事故対策を加えて新規制基準を作った
③悪くなったことはない三条委員会で改善    (すべて形式的な回答)

旧保安院の津波問題を反省点として認めはしたが、工事計画問題についての規制委の対応を目の当たりにしたばかりの私たちには全く説得力がない。原子力安全・保安院からの横滑りで移動してきた規制庁職員はさすがに鉄面皮。

いずれにしても、原子力規制委員会は、規制行政の問題点の総括議論を全く実施してきていない。津波についての元原子力安全・保安院の不作為の罪などを含めて、原子力規制委員会の規制行政が原子力安全・保安院と全く変わらないばかりか、透明性においても、有識者の意見聴取においても、「国民」を欺くすべにおいても、悪化している。

使用済み核燃料について
使用済み核燃料は「むき出し」状態、リラッキングの危険性、六ヶ所村の再処理工場にハイレベルの燃料があるなどの事実を指摘し、まずこの問題を解決するように迫った。

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<動画>

20150219 UPLAN
【酷い政府交渉】規制委の工事計画審査を問う(院内ヒアリング)~「黒枠白抜き」隠しと「認可前事前工事」を止めろ~  
 前半 https://www.youtube.com/watch?v=C2ranme0co0
 後半 https://www.youtube.com/watch?v=X7JeNEsgbd0

IWJ 2015/02/19
規制委の工事計画審査を問う院内ヒアリング~「黒枠白抜き」隠しと「認可前事前工事」を止めろ~
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/233746
(アーカイブの完全版は、IWJ会員のみ閲覧・視聴できます)

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※1 原子力規制委員会設置法
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H24/H24HO047.html

※2 第180回国会 6月15日 環境委員会 委員会決議
「原子力規制委員会設置等に関する件」
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_rchome.nsf/html/rchome/Ketsugi/kankyou9FB019FDF693C56649257A210032E91A.htm

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(*) 
川内原発、再稼働は夏以降に 九電が修正書類提出
朝日新聞 2015年2月27日23時25分
http://www.asahi.com/articles/ASH2W5FJ1H2WULBJ00L.html

(このイベントは終了しました)

関西電力 高浜原発の再稼働を許すな! 東京支店まえで怒りの抗議を!

日時  2015年 2月 27日(金)17時半~18時
場所 関西電力 東京支店 (富国生命ビルまえ、ビル内には入りません)
交通 内幸町駅(A7出口から徒歩1分)、霞が関駅(G2出口から徒歩2分)
   (日比谷公園 日比谷公会堂側の交差点近く。経産省前テントから徒歩5分)
プラカードや旗を持参してください

呼びかけ・問合せ 再稼働阻止全国ネットワーク
TEL 070-6650-5549 メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp

次回日程(金曜官邸行動のまえに、月2回程度行う予定)
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再稼働を許さない全国一斉 統一行動 写真集1
(1/24~25鹿児島集会、2/4~5ランチデモ・院内集会)

1/24~1/25 鹿児島

2/4~2/5 ランチデモ、院内集会

(このイベントは終了しました)

関西電力 高浜原発の再稼働を許すな! 東京支店まえで怒りの抗議を!

日時  2015年 2月 13日(金)17時半~18時
場所 関西電力 東京支店 (富国生命ビルまえ、ビル内には入りません)
交通 内幸町駅(A7出口から徒歩1分)、霞が関駅(G2出口から徒歩2分)
   (日比谷公園 日比谷公会堂側の交差点近く。経産省前テントから徒歩5分)
プラカードや旗を持参してください

呼びかけ・問合せ 再稼働阻止全国ネットワーク
TEL 070-6650-5549 メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp

次回日程(予定)
 2015年 2月 27日(金) 17:30~18:00
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(このイベントは終了しました)

再稼働阻止全国ネットワークは3つの行動(全国一斉統一行動)を呼びかけます
全国各地の闘いを総結集して、再稼働に抗する行動を築きあげよう!

1月1日発行の電気新聞は、「2015年を現状を打破し成果を出す年としたい」「早期再稼働へ業界を挙げて全力で取り組む」という電事連・八木会長(関西電力社長)へのインタビュー記事を掲載。川内、高浜、伊方はもとより、浜岡までも動かす強気の姿勢をみせています。

いよいよ私たちの闘いが正念場を向かえています。再稼働阻止全国ネットワークは昨年の12月7日・8日に鹿児島で開催した「全国相談会」において、再稼働にあらがういくつかの運動方針を論議し、全国の皆さんに提起することを確認しました。また、前日開かれた関西の仲間たちの高浜原発再稼働阻止の行動方針とあわせ、1月24日~2月5日までの期間を全国一斉統一行動期間とし、全国の皆さんの総結集を呼びかける次第です。

ぜひご参加ください。

「ストップ川内原発再稼働!1.25全国集会」
 日時 1月25日(日)13時~ 集会 | 14時半~ デモ
 場所 鹿児島市 天文館公園
 <内容>全国集会、市内デモ
 問合せ ストップ再稼働!3.11鹿児島集会実行委員会
 TEL 099-248-5455 FAX 099-248-5457 info@nanpou.com
 チラシ ダウンロード

 ※前日24日(土)は「全国金曜行動・交流会議」と「懇親会」が開催されます。
 <内容>
  24日(土)14時~  須藤靖明さん(火山物理学者)の講演と交流会
  場所 御陵下公園 運動場会館 2階(薩摩川内市御陵下町25番8号)
  参加費別途
 <内容>懇親会
  24日(土)19時半~  場所 同上
  参加費別途
 (宿泊希望の方は、お問い合わせください
  問合せ 岩井(かごしま反原発連合) TEL 090-3419-6153
      沼倉(再稼働阻止ネット) TEL 070-6650-5549
 (事前申込み40名まで交通費の一部補助を行います。
  詳しくは担当者:沼倉までお問い合わせください)

 ※25日の午前中:川内原発ゲート前抗議行動が行われます。
  参加したい方は、薩摩川内駅 西口広場へ集合してください。
  あさ8時集合・出発(現地行動:9時~11時ごろまで。その後、鹿児島市の全国集会へ向かう)

「高浜原発再稼働阻止 現地車デモ」
 日時 1月31日(土)11時から、2月1日(日)11時から
 場所 高浜町(福井県大飯郡) 道の駅「シーサイド高浜」駐車場
 <内容> 車デモ、署名よびかけ、戸別訪問ビラ配布

 問合せ(関東圏から参加希望の方のみ)たんぽぽ舎:柳田までお問い合わせください
  電話 03-3238-9035 (13時以降
 主催 若狭の原発を考える会、「若狭の家」運営委員会
  木原 Mail kiharas-chem@zeus.eonet.ne.jp TEL 090-1965-7102
  高瀬 Mail kanba0615@yahoo.co.jp TEL 090-3034-7391
 チラシ ダウンロード

省庁行動、議員要請行動
 日時 2月4日(水)・5日(木)
 場所 霞が関周辺 (院内集会は参議院議員会館で行います)
 <内容> 省庁申し入れ、院内集会、ロビーイング  日程(詳細)
 鹿児島の女たち・福島の女たちからの要請文
 問合せ 鹿児島の女たち、福島の女たち、再稼働阻止全国ネット
  鳥原良子(鹿児島の女たち)090-9498-9308
  黒田節子(福島の女たち) 070-5018-7478
  沼倉(再稼働阻止ネット) 070-6650-5549
20150204-0205

たんぽぽ舎メルマガ TMM:No2361, TMM:No2364 より

12月11日(木)に参議院会館講堂で再稼働阻止全国ネットワーク主催の、原子力規制委員会との交渉に参加した。「川内原発の耐震対策の達成度(工事計画認可と保安規定)」に関する質問を作った立場から感想を述べる。

山崎久隆(たんぽぽ舎)

情報は公開されていない

 まず、当日発言冒頭にも述べたとおり、2万ページ公表したという工事計画書の中身とは、大半が白抜きばかりで構造図や生データは、ほとんどが消されていた。「安全性に問題なし」との結論ばかりを書き連ねた作文に過ぎない。

 規制委に「何のための公開なのか」と問いただすと、答えに窮する。それはそうだ。データが無ければ検証できない。公開文書から、誤った計算や評価をしていないか、もともと無理な計画になっていないか、あり得ない想定をしていないかなどが、データが無ければ読み取れない。

 現在では科学論文が公開されると、その記述や実験の誤りについて誰もが検証し、場合によっては追試まで出来る時代だが、規制委の公表姿勢は時代に逆行している。

 勿論白抜きをしたのは九州電力であり規制委ではないが、その白抜きを何の批判も無くそのまま垂れ流しで公表したのでは企業の言いなりだ。「どっちを向いて審査をしているのか」ということに他ならない。

 規制委は「核物質防護と企業秘密の保護が理由であり(前日施行された)特定秘密保護法とは関係はない」としているが、そもそも建屋の大きさや構造材の寸法や地震時にかかる力の大きさなどは秘密にして良いものではない。それが分からなければ検証のしようがないからだ。電力が「非公開」と主張しても規制が「公開せよ」と命ずればいいのであって、それこそが「事業者と市民のどっちを向いて規制しているのか」が問われるのである。

地震で破壊される危険性

 白抜きが多い資料でも、いくつか分かるポイントがある。

 その中でも驚くべきは圧力バウンダリと呼ぶ原子炉一次系の容器や配管の耐震強度にある。
 Ss基準地震動は解放基盤表面の地震動で620ガルとされ、それが基になって原発内部の構造物などでの揺れの大きさを決め、その揺れで発生する応力値が決まる仕組みになる。

 もともとが375ガルで設計、施工されていた原発で、大きな改造でもしない限り耐震強度は変わらない。その設備で揺れの大きさだけが大きくなれば、「掛かる力」だけが大きくなるわけだから余裕は無くなる。設計・施工時には地震の揺れに比べて構造物の「耐える力」は十分大きかったところも、揺れの大きさが二倍近くになれば当然ながら余裕を食いつぶしてしまう。しかもこれは、地震の揺れだけの話だ。炉心が損傷し、燃料からの高温の熱が圧力容器や加圧器や蒸気発生器などに伝達した状態で基準地震動に揺さぶられるケースなど考慮もされていない。

 「そんな地震に遭遇することなどあり得るのか」というのならば、そういう想定をすることが3.11以後の日本では必要になったというほかない。本震に匹敵するほどの余震または誘発地震が襲う可能性は3.11以後の日本では通常起こり得ると考えるべきだ。

「安全余裕」なし

 工事認可書に書かれていた地震時の発生力は設備構造が塑性変形(変形して元に戻らなくなる限界点を超える力が掛かる)をする場所が多数あることを示していた。その多くが原子炉の燃料を通る一次冷却材を封じるための「圧力バウンダリ」そのものだった。

 「4As」と呼ばれる数値は、この力まで加わっても破壊点までは余裕があるが変形するとされる値だ。それよりも小さい値に「3As」というものがあるが、この値までならば弾性変形(変形しても元に戻る)範囲である。したがって破損の可能性は無い。
 4Asを超えたら補強するか、使わない。これが安全側の考え方だ。しかし九電は4Asを超えても直ちに破断するものではないとして、使用を継続できるとしている。これが「安全余裕を食いつぶす」姿勢だ。

 しかも、その部位が圧力バウンダリに多数存することは重大である。これが破壊されると直ちに炉心溶融を引き起こすからだ。これでは条件が少し違えば破断する恐れがでてくる。本来は変形する力の3倍以上の余裕を持つべきものが、破断する力の3倍の余裕さえ持っていないと疑われるのである。美浜3号機の二次系配管や美浜2号機の蒸気発生器細管は、地震が起きなくても破断し、冷却材漏れの大きな災害になった。地震時には、このように減肉や亀裂で脆くなった配管が存在することも想定されていない。例えば減肉で肉厚が半分になった配管は、そのままでは破断しなくても、地震荷重に対する強度が三分の一に落ちてしまう場合があることが、防災科学技術研究所の実験で確認されている。三倍の安全余裕が無ければ肉厚半分で破断すると考えなければならないが、そのような想定に基づく性能設計はされていない。

制御棒挿入時間のゴマ化し

 制御棒の挿入時間については、大きな疑義が出た。制御棒は基準では2.5秒以内に挿入出来なければならないが、2.18秒で挿入できるとしている。しかし過去に原子力安全基盤整備機構JNESが行った多度津の振動台(既にもう存在しない)における実機試験では「Ssの3.3倍の地震を再現した結果、燃料集合体が40ミリ以上変位し2.2秒以内に挿入できない」という結果が出ている。

 (基準地震動)Ssの3.3倍相当というと、620ガルの川内では2000ガルあまりとなる。ところが九電の解析では2828ガルで揺すっても問題ないという。

 ところがこの解析表には「最大変位」のところの数値が白抜きになっている。都合の悪いデータを隠しているのではないかと疑われる。
 実機試験とはいえ、多度津の振動台は三次元の振動試験は出来ず、横揺れを模擬しただけである。いうまでも無く実際の地震は縦揺れもあるので遙かに厳しい。それから考えても九電の解析は驚く結果だといわざるを得ない。

工事計画認可は出来ないはず

 規制委は「工事計画は審査中」として、何時決定されるかを明言しなかった。補正に次ぐ補正であることも明らかにした。その中には「誰が、いつ、どんな場合に原子炉を止める決定権を持つのか」などという実に重大な点も含む。そんなことも明示されないというだけでも信じがたいのだが。

 私たちは是非、工事認可はパブリックコメントにして欲しいと要求したが、同地に全面的に公開することも要求した。あちこち齟齬を来し、いうなれば「つじつまあわせ」の作文になっているのは間違いないだろう。

 少なくても大量の放射能放出は起こらない設計、施工になっていなければ認可できない原発の、その証拠書類が公開されない、あるいは随所に疑問がある上、安全余裕をぎりぎりまで切り詰めても動かすというのだから、これまで以上に危険な原発になっているのである。

たんぽぽ舎メルマガ TMM:No2359 より

11日の規制庁交渉報告(Yさん)

 12月11日、議員会館で行われた原子力規制庁(安全規制管理官3人出席)との院内交渉に参加した。市民50数人参加によりあらゆる問題点を指摘する。
 私が「ありえない事」として驚いた一つは、最も基本となるべき手続きのデタラメさであった。本来の手続きは「新規制基準」による設計合格(審査書認可)、工事計画認可合格(工事方法、技術基準審査)、その合格後の九電の工事の施工実施、工事完成後の使用前検査、原発保安規定認可に基づく保安検査、それからの再稼動に進むのが当然の経過であるはずが、完全なシステムの無視が規制庁承認の中で行われていたことだ。

 この順番が守られていれば、未だ工事計画認可が合格していないのであるから、重要度クラス1の圧力容器、非常用炉心冷却装置の変更工事まで伴うのであるから、再稼働はまだ数年後のはずである。しかし来春の再稼働であるという。
 驚くことに、「実際は、工事を進めている」との管理官報告であった!
 工事計画認可が承認されないのになぜ、工事ができるのか!

管理官の回答によると「3.11後、福島のようにならないように自主的に工事を進めている」というのである。恥ずかしくなく堂々と言える神経がわからない。

 何というデタラメ!こういうやり方を「事前着工」というのであり、建設業界ではありえないし、事前着工が判れば認可(確認行為)取り消しであろう。
これでは工事内容に合わせて、認可内容を「後追い」するだけであり、電力会社の施工方法審査、技術基準審査等何の意味もないことだ。

 要するに、規制庁は電力会社の言いなりなのだ。審査など何の意味もなく、検査と言ってもせいぜい外部からの「目視検査」しかできないのだ。

 こんな規制庁はいらない!まさに「原発推進庁」である。

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12.11原子力規制庁院内交渉集会に参加して(報告:Sさん)

 この交渉集会は、9月10日に川内原発再稼働のための審査書(合格証)を決定した規制委・規制庁に対して、再稼働反対の理由を指摘するとともに、現在進行中の工事計画・保安規定の状況を追及する目的で開催された。参議院議員会館講堂に52名の市民が集い、対する規制委側は若手3人(うち女性1人)であった。

 あらかじめ規制委に提出してあった質問書に答えてもらう形で進められた。
しかし最初から最後までこちら側が納得のいく回答は得られなかった。というのも規制委の回答は何らかの根拠に基づくものでもなければ具体的なデーターを提示するものではなかったからだ。また、山崎さんが入手したデータでは白抜きがすごく多いので、「検証するためにも全部公開してください」と要望したところ、規制委は「テロがねらう」と発言し、会場からは失笑がもれた。
20年前には公開されていたのに今(原子力規制委)のほうが透明性がない、と山崎さんは指摘する。

 さらに、地震や火山の危険性に対する学説に対しても無視を決め込む。地震学者が規制委の審査が法令違反だとするのに対し「違反とは言えない」と強弁し、
火山の予測は不可能という学説に依拠するこちら側とは「水掛け論になってしまうから」と議論を打ち切ろうとする。
 しかし考えてほしい。火山予知が仮にできても5年間冷やしてからでないと使用済み核燃料は移動できない。火山が噴火する5年前に予知は不可能だ。

 最後に司会者・木村さんからの「規制委は、保安院と変わらないばかりか、もっと悪いのではないか」という指摘や、鹿児島から参加された向原さんの「火山の予知ができないのに原発を動かそうとしている人たちに、私たちの命が握られている」という言葉に、首肯すると同時に慄然とする。

 再稼働を許してはならない、絶対に。

(このイベントは終了しました)

<<九州電力本社へ原発再稼働阻止のための申入れ行動(福岡)>>

九州電力本社に対する再稼働阻止のための申し入れ行動の呼びかけが届きました。
全九州、全国からの統一総行動にご参加よろしくお願い致します。

事業主として一番責任がある九州電力は、全九州、全国の再稼は望まない私たちの声を無視して、全国一番乗りでの「原発再稼働」をまっしぐらにひた走りしています。
この暴走・暴挙を阻止するため、「原発再稼働をしない」ことを申し入れる統一行動です。共同で申入れ・公開質問をしましょう。

日時 2014年 12月 15日(月)13:30集合
集合場所 九電本店前ひろば(福岡市)

◆申し入れ内容(主な項目)
 ・過酷事故について
 ・地震について
 ・火山について
 ・避難計画(実効性)について
 ・再生エネ受付中断について
 ・原発稼働での労働者の放射線被曝について
 ・使用済み核燃料について
 ・高レベル最終処分について
 ・地元同意(範囲)について
 ・責任の所在(賠償)について

※再稼働阻止ネットはこの九州からの呼びかけに協力しています。
※この行動についての問合せ先 y-aoyagi@r8.dion.ne.jp(青柳)

12/11原子力規制庁との院内交渉 事前質問書

原子力規制委員会・規制庁への質問(事前に送付)

2014年12月05日 再稼働阻止全国ネットワーク

私たちは、昨年の6月、本年の1月、5月と院内交渉集会を重ね、原子力規制委員会に質問・申入れをしてきました。私たちは原子力規制委員会に対して、「再稼働よりもイチエフ放射能汚染水汚染対策と廃炉を」「既存原発を稼働する為の『新規制基準』はいらない」「再稼働ありきの審査は止めろ」と訴えてきました。

にもかかわらず、原子力規制員会は全国の反対の声とパブコメ1万8千件の意見を無視して、9月10日に川内原発再稼働の為の審査書(合格証)を決定し、地元薩摩川内市と鹿児島県の議会と首長が住民の意向を無視して「同意」を決定、早ければ今年度内に川内原発の再稼働かと報道されている。

しかしながら、川内原発の審査については、地震・火山・避難計画・地元同意ほか多数の問題が指摘摘されながら規制委はそれらを無視、今は工事計画、保安規定の審査の真っ最中、規制委と九電とのヒアリングと称する秘密会合が毎日行われています。

私たちは、鹿児島の人たちや専門家の方々とともに、規制委・規制庁に対して、再稼働絶対反対の理由を指摘するとともに、現在進行中の工事計画・保安規定の状況を追及します。

12月11日にご回答いただきたくお願い申し上げます。


1 伊藤鹿児島県知事発言「命の問題は発生しない」について
 11月7日の記者会見で伊藤鹿児島県知事が「もし福島みたいなことが起こっても、放出量は5.6テラベクレル。5.5㎞のところは、毎時5マイクロシーベルト。もう、命の問題なんか発生しないのですよね。私は、そちらの方を信じます。」と話しました。この発言の放出量5.6テラベクレルに根拠があるでしょうか? あるのであれば根拠を教えてください。規制委員長は常日頃、適合性審査に合格しても絶対安全とは言えないと話しています。どちらが正しいのですか?

2 鹿児島県議会での再稼動反対討論について
 薩摩川内市議会、鹿児島県議会でもろもろの再稼働反対意見が出された。
以下に県議会討論からその一部を紹介します。下線付きは規制委に関係する指摘です。しっかりと受け止めて頂きたいと思います。
・原発再稼働を求める陳情「地域の疲弊」の指摘があるが、原発稼働前から40年間補助金が落とされていたにもかかわらず地域が疲弊している
・多くの住民アンケートで再稼働反対が過半数
・住民説明会でも県民の理解が得られていない
・津波対策ができていない、関係8市町への説明がない
・いちき串木野市、日置市の市議会が「地元同意」対象にせよとの意見書を採択した
・「地元同意」の範囲を8市町に広げよ。国は「地元合意」の範囲を明確にせよ
・薩摩川内市でがん患者が多い、福島での小児甲状腺がん多発が心配
・九電が値上げを言っているが、原発稼働ゼロによる燃料輸入費3.6兆円は誤り(円安)で1.1兆円が正しい
・イチエフ事故で安全神話がくずれた。水汚染対策の収束ははるか先
・イチエフ事故の原因が津波か地震か未解明ではないか
・地震・火山対策ができていない
・免震重要棟がまだできていない(H27年にできる、PWRはフィルター付ベント免除)
・地元理解ができていない(市民の代表が市議会)市議・県議は原発再稼働賛否で選ばれた訳では無い
・使用済み核燃料はどうなっている(リラッキングして保管、国が責任持つ)
・テロ対策、大型機墜落への対策ができていない(整備する)
・薩摩川内市以外の市町自治体との安全協定に検査・事前報告・立ち入り検査が入っていない
・避難対象住民の理解は得られていない(いちき串木野、日置、姶良の決議を重く受け止める)
・食品安全対策に疑問、なぜ事故後基準を上げたか?
・福島の今の避難者の人数は(11月5日で12万4482人)
・川内原発の30km圏には21万6千人が住んでいる
・軽水炉原発は技術が成熟していないとの疑問がある(世界のほとんどが軽水炉)
・政府のエネルギー需給見通しがはずれている
・九電が太陽光発電の買取を拒否した、政策を変えれば電力は足りる
・一旦過酷事故が起これば多くの自治体が被害を受ける(40kmに及ぶこともある)
・日本火山学会が火山ガイドラインの見直しを提言した、規制委に問い合わせたか(問合せしていない)問合せせよ
・再稼働に誰が責任?(規制委が工事計画認可・保安規定・使用前検査の審査中、法律上)
・3号炉の増設問題に抗議の声が上がっている
・使用済み核燃料は2号機に余裕が無くあと12年、9サイクルのみ
・火山予知が仮にできても5年間冷やしてからでないと六ヶ所村などに移動できない
・30km圏の住民に同意を求める権利がある(同委は県と薩摩川内市で良い)
・避難はどのように周知するか? 昨年の総合防災対策の参加者数は370人、これで訓練?
(今年の冬にも国と調整して訓練する)
・(5km~30kmは予備的に屋内退避)実際に待っていられるか?
・台風と原発事故の複合災害対策ができていない
・福島を教訓に。イチエフ事故後山林の除染は効果ない、除染は移染。過酷事故は絶対に起こしてはいけない
・5kmの人が逃げている時に6kmの人がじっとしていられるか? 机上の空論だ
・住民説明会に若い人が参加していない(20代2%、30台5%、40代13%)
・避難バスについて、バス協会と話ができていない、バス会社は行かないと言っている
・イチエフ事故の農産物被害は8400億円、除染経費は?国と東電は?(把握していない)
・揚水発電を生かしていない、230万kwは川内原発3号機の発電量を上回る
・大型蓄電、大型送電を増やせ
・原発に依存しない政策を(国が「エネルギー基本計画」、エネルギーミクス、原発再稼働)
・事故責任は?(一義的に事業者、国は災害対策関係、福島では国が前面)
・知事の責任は?(同意については法的責任はない、総合的に重大な決定で知事にも県議会にも責任、宮沢経産相が来て政府が責任とると談)
・避難計画は机上の空論、「重大な決意」をする知事は責任とれない、原発に頼らなくても元気を確保できる(「エネルギー基本計画」で原発をベースロード電源と位置付け)
・これだけの問題点・疑問点があるのだから採決留保を!

3 川内原発の工事計画認可と保安規定の審査状況と今後の再稼動までの予定
 工事認可は再補正する、時期は1号機が12月第2週までに、2号機がその後2~3週間遅れ、
保安規定についても2号機の工事認可再補正時に保安規定の再補正を提出と聞いているが、そのとおりですか? なぜ、再補正が必要になったのですか? 現在の状況と今後の見通しを教えてください。
また、順調に推移する場合、再稼働までにどのような段階を踏むのか確認させてください。

4 川内原発の耐震対策の達成度(工事計画認可と保安規定)
添付ファイル(川内原発別紙PDF)にあるように、制御棒、挿入時間経産、蒸気発生器伝熱管のSs応力評価解析、加圧器、蓄圧タンク注入菅台、安全注入設備配管、一時冷却設備配管等、について疑問をお答え願います。

5 基準地震動設定の違法性(岩波「科学」石橋克彦さんの指摘)
・岩波「科学9月号」の「川内原発の審査書案は規則第5号に違反して違法だ―基準地震動策定の驚くべき手抜き」(P.0942~0946)を認めますか? 認めないなら反論してください。
・岩波「科学11月号」の「再論:杜撰な川内原発の新規制基準適合性審査―これを前例にしてはならない」(P.1152~1155)を認めますか? 認めないなら反論してください。

6 規制委の規制行政について
 以下では規制委の規制行政への取り組み方について抗議・要望を述べます。
6-1「科学的・技術的」異論・反論への対応について
 常日頃、「科学的・技術的」取組を強調しています。であるならば、以下の問題に対して真摯に「科学的・技術的」に解決するためには、該当団体や該当有識者と公開で討論するべきではないですか?
(1)日本火山学会 
 次の報道を無視して同学会と対話しないのはあまりに「非科学的」ではないですか?
 日本火山学会の常識は「現在の知見では予知は困難」、原子力問題対応委員会が「巨大噴火の予測と監視に関する提言」で規制委のガイドライン(2013年6月策定)が電力会社による監視(モニタリング)によって前兆を把握すると規定したのに対し「可能性、限界、曖昧さが考慮されるべきだ」と主張、石原委員長は記者団に「モニタリングができるもんだとして話が進むのは怖い話だ」と述べ「ガイドラインの再検討を求めている」、火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長(東京大名誉教授)は「例えば阿蘇のカルデラ噴火の間隔は2万年、3万年、11万年などとばらばら。6万年大丈夫というのはとんでもない議論だ」と痛烈に批判。
(2)石橋克彦さん 
 前述の5が岩波「科学」で公表された以上、「科学的・技術的」に解決するためには、石橋克彦さんと公開で討論するべきではないですか?
(3)田中三彦さん
 同様に岩波「科学11月号」の「ゆがめられている事故原因究明の道3原子力規制委員会『事故分析検討会』の暴走」に対して、「科学的・技術的」に解決するためには、田中三彦さんと公開で討論するべきではないですか?
6-2 原子力安全・保安院のイチエフ事故責任と原子力規制委員会について
 「原発と大津波 警告を葬った人々」(添田孝史、岩波新書)で指摘されているように、原子力安全・保安院は津波の危険を知りながら規制権限を行使せず、3つの不作為でイチエフ事故を起こしてしまった。このような規制行政のミスを追及せずに、イチエフ事故と同様の事故を起こさないと誰も信じられない。この規制行政について、原子力規制委員会はどう判断しているのですか? 改めで調査し審査に反映しないのですか?

7 火山について
(1)火山モニタリング体制と再稼働について
 火山防災体制については、とりわけ現状では手つかず状態である、巨大噴火の対策を、国の内外を上げて進めなければならない。憤火予知連の藤井会長によれば、現状では、カルデラ噴火については観測態勢を立てモニタリングを行えば分かるという段階ではない。また、たとえモニタリングを行った結果「異
常現象」を捕まえたとしても、それが巨大噴火に繋がるかどうかの判定基準を持っていない。
 したがって、防災の点からも空振りも覚悟で、火山防災体制を作ることは可能なのか。その基準は誰が、何時作るのか、電気事業者が行うのか。疑問は山積しており、再稼働しながら基準作りなど不可能だと考えるが、規制委員会は稼働しながらこれが可能であると本気で考えているのか、また、実行するつも
りなのか。明らかにされたい。
(2)「対策をしない」ことを正当化してはいないか
 東電福島第一原発の吉田所長は、証言の中で「原子力発電所の問題ではあるんですけれども、津波自体、国とか、地方自治体がどうするんですかという話とも絡んでくるでしょう。東京電力だけがこれを対応してもしょうがない。しょうがないというか、発電所を守るという意味では当然必要なんですけれども、オールジャパンで、太平洋側どこでも起きるというんだったら、今の対策ではまずい、ちゃんとそこを含めて、どういう方針が出るのか、どうなんだよというような話をした記憶があります。」と発言している。
 電力側の意識を赤裸々に明らかにした吉田調書のたいへん重要な部分である。
 結局、今の電力会社内の地震・火山対策も規制委の火山対策議論も、まさしくこれと同じではないか。検討を「しない」ことの理屈づけが「原発だけやってみてもしかたない」といった思想になっているのではないか、明らかにされたい。
(3) 誰がモニタリングを行うのか
 モニタリングについては、九電は、既存の観測網による地殻変動や、公的機関による観測情報、そして第三者に評価をもらうので、電力側がハード的対応などを考えているとは全く思っていない。つまり大筋は現状のままである。あまりに無責任ではないか。規制委は行政指導をしないのか。これでは全電力が「他人任せ」の対応に終始するだろう。3.11以前と何が変わったのか。
(4)電力の地震対策の具体性を示すこと
 地震の場合、前駆事象がほぼないので、地震警戒情報が出てからの話であるが、震度・津波予想が大きければ、それにしたがって停止する必要がある。異常時に止めるかどうかは、保安規定に従って設けられる社内運用手順書及びマニュアルで決められる。その中に盛り込まれなければならない。社内規定について公開し説明すること。
(5)火山対策の具体性を示すこと
 例えば火山噴火の予兆であると考えられるような事象を捉えたとした場合、原子炉の稼働継続か停止かなどを判断するため社内規定等で規定されているはず。申請のため提出されている社内規定文書を公開し説明すること。
(6)カルデラ噴火モニタリング・防災体制全体について
 巨大カルデラ噴火の観測態勢については、官邸や省庁横断的あるいは民間機関をも動員してかなり大がかりな組織体を作ってやるべきであり、細かいところだけでモニタリングできるとは考えてはいけないと思うが、規制委は具体的に国等の機関で今後どのように態勢作りを行うことにしているのか明らかにされたい。
(7)降下火砕物の影響について
 桜島噴火を想定して電力は15センチの降灰を想定しているが、あまりに過小評価では無いか。少なくても気象研究所の1914年桜島噴火での降灰は、川内原発に最も厳しい評価では0.3~1メートルの範囲となっている。
 また、火砕降下物による送変電設備の絶縁低下については、電力は洗浄するとしているが、長大で複雑な送・変電設備全般にわたり、そんなことが可能と考える根拠は何か。
 さらにホイールローダーで除灰を40分ほどで完了すると言うが、小さな模擬実験程度でそれが可能とされる根拠は何か。
 原発は川内川の河口の側である。泥流が発生したら堆積物が大量に取水口に入り込むのではないか。「影響を与えるとは考えられない」とは、安全神話に過ぎないのではないか。
 15センチ以上も火山灰が降れば、道路は全部封鎖される。5センチでも車両は行動不能、降雨があったら全く動けない。防災に関しては雨と火山灰との複合などの考慮が完全に抜けている。これでは住民避難が出来ない状況での15条通報事態にもなりかねない。直接防災に関与しないとする規制委の姿勢は、こういった事態をどのように考えるのか。
(8)スタンドアロンで事故対応できるのはいつまで・どこまで
 シビアアクシデント対策の基本は、7日間は救援を期待しない。燃料等の補給がなくても必要なことは全てまかなえるとの方針である。この想定を超えるようなことも考慮しているので、何処まで考えるのかは、あるけれども対応が出来なくなるようなことがないように確認をしている。というのが規制委の姿勢だという。
 しかしながら福島第一原発でも同様のアクシデントマネジメント体制だったが、敷地内線量の増大予想に基づき「退避」が発令され、70名余を残して第二原発に退避した。
 対策要員は400名とされていた第一原発でも実態はこういうものであるが、川内原発の「退避」及び「アクシデントマネジメント体制下においての人員配置」は、空間線量が増加しても、施設が爆発しても計画要因を残し、さらに外部からの救援を投入するとなっているのか。何処まで線引きしているのか、リアルな事故シナリオがあるのか。その審査をしているのか明らかにされたい。

以上、私たちの疑問にお答えいただきたくお願い申し上げます。

(このイベントは終了しました)

12.11原子力規制庁院内交渉集会
「鹿児島から訴える川内原発再稼働の不当性

日時 2014年12月11日(木)14時~16時
場所 参議院議員会館講堂(紹介議員;福島みずほ参議院議員)
主催 再稼働阻止全国ネットワーク
共催 反原発・かごしまネット、鹿児島反原発連合

<目的>
原子力規制委員会の川内原発再稼働審査の問題点を指摘し、メディアに大きく報道させる

<質問項目とねらい>
1. 伊藤知事(鹿児島県)「命の問題は発生しない」について
「もし福島みたいなことが起こっても、放出量は5.6テラベクレル。5.5㎞のところは、毎時5マイクロシーベルト。もう、命の問題なんか発生しないのですよね。私は、そちらの方を信じます」についての規制委の見解を追及

2. 鹿児島県議会での再稼働反対討論について

3. 川内原発の工事計画認可と、保安規定の審査状況について

4. 川内原発の耐震対策の達成度

5. 基準地震動設定の違法性

6. 規制委の規制行政について
 (1) 「科学的・技術的」異論・反論への対応について
  日本火山学会との対話要請、石橋克彦さんとの対話要請、田中三彦さんとの対話要請
 (2) 旧「原子力安全・保安院」の福島事故に対する責任と原子力規制委員会について

7. 火山対策について

事前に送付した質問書 全文
http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/archives/7839