原発30キロ圏内愛媛県南予地域 木田節子さん巡回講演
伊方原発正門まえで抗議集会、伊方町役場前で街宣行動

(奥野節子)

 福島第一原発事故被災者・木田節子さんを迎えて、「ほんとはいかんよと思とんのよ」の会が6月7日~10日の4日間、南予4市2町(内子町、大洲市、鬼北町、宇和島市、八幡浜市、西予市)で計6回の講演会を行った。あわせて200名以上の参加者があった。木田さんは、被災後の生活や国の除染、被爆者への対応などの無責任な態度など、誰も責任を取らない実情・現状について詳しく報告した。質問も多く出され、終了時間は毎回オーバーした。

「(それぞれの)ふるさとを守ってほしい」との木田さんの言葉が胸に響いた。福島と一緒にやっていきたい、福島の人々に真剣に耳を傾け、原発反対運動に参加していかなければいけないなど、木田さんの話を重く受け止めた参加者からの発言、「安全神話の中で何も考えずに生きたいと思っていた。私たちができることは何か?」との質問に対して木田さんは、「生命と安全を守るために想像力をもってほしい。想像力と理性で再稼働をとめる。関心を持つこと、記事を鵜呑みにせず、真実を見抜けるようにしたい」と語った。

 大洲市からは「明日大きなスーパーの前でリレートークをするので、木田さんの話を伝えたい」
西予市からは「真実を知るために学習会を開く予定」などの報告があった。11日(火)10時より12時まで、伊方原発正門前で四電への抗議の集会が行われた。天気予報では雨だったが当日はよく晴れ、参加者30数名は正門前に座った。鬼北町や宇和島市での参加者の姿もあった。

 斉間さんご夫妻とともに伊方原発と闘ってこられた近藤誠さんが再稼働阻止への想い、決意を力強く語った。斉間さんからは、再稼働阻止ネットとたんぽぽ舎から、大型メガホンと手作りの横断幕<ふるさとは原発をゆるさない>が寄贈されたとの報告もあった。

 正門まえでの昼食後、伊方町役場前に移動して抗議集会と近辺でのビラ配布、その後、九町に移動し木田さんと近藤さんの街宣とビラ配布をして午後4時すぎに7日からのすべての行動を終了した。充実した5日間だった。

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木田さん巡回講演『フクシマの話を会津弁で聞こう』について(イベント案内)
http://2011shinsai.info/node/4123

伊方原発に関して、6月23日~24日に「伊方集会2013」
http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/archives/2496

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関連情報

毎日新聞 2013年06月12日 地方版<愛媛>
伊方原発:脱原発訴え続け、25回目の座り込み 市民グループら、23日に八幡浜で緊急集会

http://mainichi.jp/area/ehime/news/20130612ddlk38040691000c.html


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