柏崎刈羽5・18集会決議文

 私たちは首都圏をはじめ全国各地から柏崎刈羽地元3団体(柏崎刈羽原発反対同盟・守る会・地区労)と会合すべくこの柏崎市と刈羽村に集まりました。その目的は言うまでも無く、今夏季以降全国各地で目論まれている「原発再稼働策動」を阻止するためです。

 交流をますます深め、それぞれの運動地点で反対して応援しあう体勢を整えるためです。

 3・11福島第1原発過酷事故以降、原発の事故収束は程遠く、事故の処理もされず、ふるさとを奪われた人々には満足な補償もされていません。日々子供たちは放射能にさらされ、また原発事故処理は多くの被曝労働者を生み出しています。更に農民・漁民の方々においては安全・安心な生産活動の展望も開けていません。
しかし、長谷川健一氏の写真展が示すように、真実を伝え、東京電力と国を訴え、全国の心ある人々と廃炉へ向け、「明日を切り開く」行動は開始されています。

 今日、安倍政権は厚顔にも原発産業の意に応えトルコをはじめ諸外国に原発輸出を行おうとしています。
 更には「原発再稼働」を次の参議院選挙公約の前面に掲げようとしています。
 しかし福島県民をはじめ圧倒的世論におされている東京電力は福島第2原発の再稼働を展望することは出来ない状況です。それ故金もうけ第一主義の東京電力はその矛盾の一切を柏崎刈羽原発に集中させ再稼働を目論んでいます。

 柏崎刈羽原発も福島原発も共に東京電力の発電所です。首都圏は巨大消費地です。柏崎刈羽・福島・首都圏は直接的に東京電力と向合っています。とりわけ首都圏は倫理的にも柏崎刈羽・福島原発に重大な関心を寄せねばなりません

 今日、誰の目から見ても規制委員会は再稼働に向けた新基準を出す委員会であることは明らかです。規制委員会は再稼働のための新基準づくりではなく「廃炉に向けた試案」こそ提案すべきだと思います。

 私たちは福島過酷事故を直視すればするほど「原発の安全」と「地域発展」は虚構の神話であったことを確信します。
 柏崎刈羽地域にあって地域発展は低落しつつあります。今や再稼働による発展は望むべくありません。                       

 この数十年来、原発推進側は、原発関係地域を分断し続けて来ました。
私たちはよびかけます。
 今こそ胸襟を開き「原発に頼らない町づくり」を行いましょう。
 私たちは持てる力を尽くして再稼働を許さず、脱原発を実現していきましょう。

私たちは以下を決議します。

  1 福島原発過酷事故と被害者を忘れません。
  2 大飯原発の稼働を許しません。
  3 全国の原発建設と再稼働に反対します。
  4 柏崎刈羽地元3団体・周辺地域の方々と連帯し、再稼働を阻止し、廃炉に向け全力をそそぎます。

2013年5月18日  参加者一同

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