2020年12月22日開催 院内ヒアリング集会「放射能汚染水 海洋放出の実害 -トリチウムは危険-」の速報

22日午後、西尾正道さん(北海道がんセンター名誉院長)をお迎えし、第一部の事前学習会で約1時間、放射線治療とトリチウム健康被害について学習しました。ご自身の放射線治療の経験から、核実験から原発に続く地球の放射能汚染・内部被曝の詳細・トリチウムの健康被害・シーベルト評価の問題を駆け足で伺いました。第二部のヒアリングでは、事前に福島みずほ議員事務所から送った質問書に対する回答を経産省・環境省・原子力規制庁からヒアリングした。

質問項目[Ⅰ]トリチウムの海洋投棄は危険
トリチウムの海洋投棄は危険では、回答の多くがICRPやIAEA、ALPS小委員会からの引用であり、全く納得できないもので、ICRPが全く信用できない組織であること、人体内の放射性物質の挙動とトリチウムの害、過去の多くのトリチウムによる健康被害を訴え、個々の問題を科学的に考えるように訴えた。

質問項目[Ⅱ]海洋放出計画の概要
政府が「ALPS処理水」と称する言わば低レベル放射性廃液の海洋放出計画が未だに明らかにされていないばかりか、「実施計画を策定するのは東電」との回答を繰り返して逃げるばかり。東電による二次処理や他核種の除去に対し、第三者モニタリングを強く訴えたが回答を得られなかった。

質問項目[Ⅲ]廃炉対策と汚染水対策
「タンクの増設を続ける余地は、極めて限定的」との回答に対し、廃炉工程(30年~40年計画)の遅れ・実現性の無さ・デブリ取り出し計画の矛盾等を訴え、廃炉を口実に海洋放出を主張する国の姿勢を追及した。また、仮に海洋放出するとしても、今のタンクの容量を考えればタンク増設が必要であることを訴えた。さらに、10キロ離れた東電福島第二への保管についての回答「放射性物質を敷地外に持ち出すことはリスクを広げる」に対して、「海洋放出」の法が格段にリスクが高いことを訴えた。最後に、環境影響評価法に基づくアセスメントの必要性を環境省に訴えた。

開催要旨
日時 2020年12月22日(火) 13時半~17時
場所 参議院議員会館 講堂

■事前学習会  13時半~14時半
演題「トリチウムの健康被害」 講師 西尾正道さん(北海道がんセンター名誉院長)
 IWJチャンネル5 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/486775
【動画】(撮影協力:UPLAN)
 第一部 西尾正道さん講演「トリチウムの健康被害」https://www.youtube.com/watch?v=hEBOHb2xtqY

■省庁ヒアリング 14時半~16時半
 出席:経産省(エネ庁)、原子力規制庁、環境省
 質問項目(事前に省庁へ質問書を提示済)
  Ⅰ トリチウムの海洋投棄は危険 経産省 回答
  Ⅱ 海洋放出計画の概要 環境省 回答
  Ⅲ 廃炉対策と汚染水対策
【動画】(撮影協力:UPLAN)
 第二部 省庁ヒアリング 放射能汚染水「海洋放出」の実害 ~トリチウムは危険~https://www.youtube.com/watch?v=5xhiqxpR1iE
(但し、経産省の要望で、担当者の顔写真を撮影していません。)

主催 経産省前テントひろば
協賛 再稼働阻止全国ネットワーク
紹介 参議院議員福島みずほ事務所
12/22案内

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