女川原発の再稼働を止めよう!宮城県民大集会に800名以上参加
9.26杜の都、仙台で脱原発の声高らかにこだまする
15万7724筆の請願署名を県議会に提出
知事は再稼働に同意するな

集会報告 再稼働阻止全国ネット 沼倉

【女川町議会、石巻市議会再稼働容認も4回目の再稼働延期表明、女川2号機、再稼働は2023年以降】

 台風崩れの低気圧で前日は大荒れの天候も回復した9月26日(土)、仙台市錦町公園で「女川原発の再稼働を止めよう!宮城県民大集会」が開催されました。
東北電力は2013年12月に2号機の再稼働申請を規制委員会に申請。女川原発は東日本大震災時に13メートルの津波に襲われ、原発周辺の地盤は1メートルほど沈下し、外部電源5回線中4回線が停止、1号機の電源盤火災も発生するなど、過酷事故寸前の状況にあった被災原発です。
2号機原子炉建屋の壁に1130か所の傷が発見されたにも関わらず、今年2月、規制委は、「新規制基準に適合している」ことを了承し、これを受けた女川町議会は9月7日、石巻市議会は9月24日に再稼働を求める陳情を採択。両議会は事実上の再稼働容認を示しました。

 一方で東北電力は、安全対策工事に3400億円(特重施設建設費除く)かかり、工期についても当初計画より2年遅れの2022年度中の完成と発表。高さ29メートルの防潮堤の地盤改良問題などが生じ、再稼働の時期は早くて2023年以降と言われています。
また、8月に入ってからは住民説明会が開催されていますが、UPZ住民に対し屋内退避を原則とする問題だらけの避難計画が示され、多くの住民から疑問と不安の声が上がっています。
県民世論調査や「再稼働の是非を問う住民投票条例」の制定を求めた署名活動で示された再稼働反対の民意が大きくなる中で、再稼働推進勢力は早々と議会での容認決議を取り付け、再稼働反対の声を封じる暴挙をもくろんでいるといえます。

こうした中で、9月23日の県議会開催日程に合わせ、県民大集会が開催されました。
津波による犠牲者数が4000人近くに上る石巻出身の私にとっても久振りの帰郷で前日に石巻に宿泊。なじみの食堂で世間話をする中で街の様子を知ることができました。
町並みは見かけ上はきれいになり、津波の傷跡は見当たりませんでしたが、明らかに原発関連の工事関係者の姿が目立ち、後から分ったのですが、今年7月から開始された1号機の廃炉作業関連の工事従事者も多いとのことでした。

Comments are closed.

Post Navigation