九州電力の川内原発再稼働という歴史的暴挙を糾弾する

本日、8月11日、ついに鹿児島県の川内原発(1・2号機)の再稼働(再起動)の日がやってきてしまった。
私たちは、安倍政権と原子力規制委員会のバックアップの下に、九州電力が行ったこの歴史的暴挙を徹底的に糾弾する。
政府も原子力規制委(規制庁)も、自分たちは再稼働の「当事者」ではない、主体は電力会社であるといった、予想される破局的な大事故についてのあらかじめの責任回避の論理を、公言していた。しかし、許しがたいこの大愚行の責任は、電力会社はもちろん、政府・経産省・「規制委」さらには政府と一体化した自治体にもある。それは、あまりにも明白である。
「規制委」が審査対象外として放置してしまった住民の防災・避難計画は、まともに立てることすら不可能であることを、知事が公言していた。この点一つとっても、まるで住民の生命を守ろうという意思などない。あらゆる点で「安全」などといえない状態であることを自覚しながらの、再稼働への突入である。
<3・11>以後の「稼働ゼロ」の状態を終らせ、再稼働をスタートさせるこの行為は、間違いなく「未必の故意」による殺人にいたる行為である。
新たな火山(地震)活性期に入っているこの列島の住民は、圧倒的多数が再稼働に反対である。もちろん立地住民の多数も反対だ。それも十分に知りながら、再稼働ありきの、あらゆる点で安全を無視した、この正気とは思えない破廉恥この上ない「殺人」的暴挙。
この責任を、私たちは忘れない。
原発ゼロ社会の実現を目指す運動の持続のなかで、きちんとその責任を追及し続ける。
終わりなき放射能被害をうみだし続けている福島原発。その<フクシマ>状況下で、平然と原発再稼働をスタートさせた人々を、私たちは許さない。徹底的に糾弾する!

2015年8月11日
(全国から結集している川内現地抗議行動に呼応する対九州電力東京支社糾弾行動の日)

再稼働阻止全国ネットワーク 事務局

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