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原子力規制委員会 院内ヒアリング集会 第3回

東海第二原発の再稼働審査を問う!
– 首都圏に最も近い老朽・被災原発を動かすな –

日時 2018年7月13日(金)13:15 ~ 16:30
場所 衆議院第二議員会館 第1会議室 出席依頼:原子力規制庁
最寄駅 国会議事堂前、永田町駅

 私たちは、2月と5月に規制庁の担当者を招いて院内ヒアリング集会を実施し、東海第二原子力発電所の稼働の危険性を詳細に訴えてきました。
 残念ながら原子力規制委員会は、東海第二原発の運転延長・再稼働についての地元及び首都圏及び全国の人びとの反対の声にも拘らず、設置変更許可・工事計画認可・運転期間延長認可の3つの審査を「一体審査」と称して並行して前のめりで審査し続け、7月4日の規制委定例会議では設置変更許可の認可を確認しました。
 老朽・被災・超危険原発の運転延長・再稼働は、断じて容認できません。現在の審査の状況を確認し、設置変更許可認可を糾弾し、工事計画と運転延長の審査について追及するため、東海第二についての第3回目の院内ヒアリング集会を開催します。
是非ご参加願います。

質問項目:
1 炉心安定性と原子炉停止問題
2 ケーブル火災について
3 ブローアウトパネルと加振試験問題
4 津波による漂流物の問題
5 東海第二原発の安全性にとって、東海再処理工場の事故からの影響を考慮
  することは必須課題
6 「爆発」事故発生のきっかけの一つとして津波
7 審査情報公開
8 前回までの質問・回答への追加質問

質問予定:(首都圏)山崎久隆、木村雅英
     (茨城県)川澄敏雄、大石光伸、相沢一正、披田信一郎
      集会参加者

集会次第(案)(13時~17時)
  13時00分~ 通行証配布開始
  13時15分~ 開会
  13時20分~13時55分 事前学習会
     休憩(5分)
  14時00分~16時00分 原子力規制庁ヒアリング
  16時00分~16時30分 意見交換会

共催 再稼働阻止全国ネットワーク、とめよう!東海第二原発首都圏連絡会
問合せ(再稼働阻止ネット 事務局)
メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp TEL 070-6650-5549
 

◆株主総会に合わせ、原電を包囲し、東海第二原発の
20年運転延長と再稼働に反対する署名提出、申し入れ行動

日時 2018年6月29日(金)13:30~14:30
場所 日本原子力発電(株)本店前(千代田区神田美土代町1番地)
交通 都営新宿線 小川町駅B6出口より2分
呼びかけ 「とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会」
問合せ 070-6650-5549

 

◆日本原電周辺街頭アピール行動(リレートーク、チラシ配布、署名活動)

6月26日(火)16時~18時 都営線小川町駅B6出口 地上(日本原電本店の最寄駅)
6月27日(水)10時半~11時半 JR御茶ノ水駅(御茶ノ水橋口 側)
6月29日(金)11時~12時 JR御茶ノ水駅(聖橋 側)

   

 

◆署名にご協力ください
「稼働40年を迎える老朽原発、首都圏にある「東海第二原発」を20年延長させないでください」
 
提出先
 日本原子力発電(株) 取締役社長  村松 衛様
 原子力規制委員会委員長       更田豊志様
 経済産業省大臣             世耕弘成様
 東京電力ホールディングス(株) 代表執行役社長  小早川智明様

東海第二原発は3.11の際、過酷事故寸前だった被災原発で、稼働40年目前の老朽原発です。30キロ圏内に96万人が生活し、東京まで100キロの人口密集地帯の首都圏原発です。危険な東海第二原発の運転延長を止めて、速やかに廃止して、住民の不安を解消して下さい。

【連絡会ホームページ開設しました】 「stop東海」で検索!https://stoptokai2-shutoken.jimdofree.com/
署名用紙ダウンロード
ネット署名 (1分でできます。是非署名願います)
 

●署名についての問合せ先
とめよう!東海第二原発首都圏連絡会
 メール stoptokai2.shutoken@gmail.com 電話 070‐6650‐5549

【報告】5月21日「とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会」結成される。
茨城現地も含め一都七県から、運動団体、個人が多数参加。「連絡会」加入も呼びかけ。

●集会報告(PDF

●集会決議文(PDF

20180521_2 20180521_1

 

【問合せ】
〒101‐0061千代田区神田三崎町2-6-2 ダイナミックビル5階 たんぽぽ舎気付 
「とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会」 
 Tel:070-6650-5549  Fax:03-3238-0797

規制委員会による東海第二原発の適合性審査は現在急ピッチで進行しております。6月7日の東京新聞によると、更田委員長は、再稼働に必要な新規制基準への事実上の「適合」を示す審査書案の公表時期は「早くて、今月下旬ごろ」という見解を示したとの事です。

このような状況下、首都圏連絡会は下記の規制委員会前抗議行動を実施する事を決めました。
万障お繰り合わせの上、多くの方が参加して下さいますようお願い致します。

原子力規制委員会 水曜昼休み抗議行動
2018年6月13日(水)ひる12時~13時
2018年6月20日(水)ひる12時~13時
場所 六本木ファーストビル前(港区六本木1丁目9番9号)
交通 東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」から「泉ガーデンタワー」を経て徒歩4分、日比谷線「神谷町駅」徒歩8分
呼びかけ
 原子力規制委員会 毎水曜昼休み抗議行動、とめよう!東海第二原発首都圏連絡会(メール連絡 stoptokai2.shutoken@gmail.com)

●「首都圏連絡会」が5月30日規制委員会に提出した申入れ書 PDFダウンロード
 
●「東海第二原発の運転延長・再稼働反対署名」を開始しました。みんなの力を合わせ、被災、老朽原発の再稼働をとめましょう。>>> 署名

5/2に開催した「東海第二原発の再稼働審査を問う 原子力規制委員会院内ヒアリング集会」について報告します。

配付資料などの説明の後、質問者:山崎さん、川澄さん、大石さん、相沢さんから質問内容に関する説明をしていただきました。特に川澄さんからは電気ケーブル問題、超過津波問題について図示していただきました。

後半は、衆議院議員・大河原まさ子さんにご挨拶いただき、その後、規制庁9人と経産省2人に対してヒアリングを開始。「Ⅳ 周辺自治体住民の同意について」のみ経産省と規制庁両方に、他は規制庁へのヒアリング。
現在進行中の「審査」の状況を確認するとともに、私たちからは多くの問題を指摘し、このまま審査合格、運転延長合格としないように強く訴えてヒアリングを終了。
個々の質問についての回答および質疑は後述します。

◆当日の様子をユープランさんに収録していただきました。
東海第二原発の再稼働審査を問う!
原子力規制委員会院内ヒアリング集会(2)
【前半】事前学習会 https://youtu.be/EPSpmLHJTPE
【後半】エネ庁・原子力規制庁ヒアリング https://youtu.be/T8DAJnBehxg

< 会次第 >

◆ヒアリング概略
はじめに市民側から、前回に引き続きのヒアリングであること。日本原電で違法残業が指摘される中で関電の高浜運転延長申請に関連して自死が出たこと。本日の質疑回答と実際の審査結果とに齟齬がないよう3点お願いし、ヒアリングを開始。

(以下、当日の進行にあわせて記載しております)

4.周辺自治体住民の同意について
経産省は、地元同意は事業者任せとして逃げたが、「エネルギー基本計画」でも地元の理解と述べているのだから経産省としても確認し、1市村でも反対ならば稼働しないよう訴えた。また、UPZ30キロ圏だけでは不十分、東海第二のUPZ圏には14市町村あり、6市村のみの同意では不十分。事業者任せにしないよう訴えた。

1.審査の進捗状況と今後の見通しについて
設置変更許可が認可されていないにも拘らず、工事計画の審査と運転延長の審査を開始していることを認めた。

2.設置変更許可審査について
2-1. 電気ケーブルについて
電気ケーブルの総延長が長い中で非対応が多く、新座市での東電地下OFケーブルと同様の火災の心配、日立製作所の内部資料にある「摩耗損傷3000箇所」および「シース(さや部分)の硬化(劣化)」を指摘したが、規制庁は審査中と回答。事業者任せにしないよう強く要請した。

2-2. 鋼製防護壁の構造問題
取水口の構造物が大ダメージを受ける可能性を追求したが、これから審査との回答。

2-3. 耐震評価について
事業者に対し工事計画のヒアリングを開始したがまだ多くの資料が出ていないとの回答。驚いたのは、基準地震動が建設時から4倍近くに上がり、クリフエッジ(破壊される力の掛かる点)までの余裕がくいつぶされてきているのに、圧力容器スタビライザーの降伏点など、着目すべきチェックポイントを担当が確認していなかったこと。規制庁が事業者からの報告を追認する姿勢で審査していることが明らかになった。

また、工事計画の事業者資料の多くが「黒枠・白抜き」でアップされていることについて、ひとたび事故が起これば多数の「国民」に被害をもたらすのであるから、企業秘密と称して公開しないのはおかしい、これでは審査の適否を誰も判断できないではないか、と強く抗議した。

2-4. 超過津波問題
24メートルの津波が防潮堤を超えて進入した場合に、標高8メートルの位置に使用済み核燃料貯蔵建屋がある問題について、重大事故対処施設で無いから浸水してもいいかのような回答。浸水対策を義務付ける基準があることを指摘した。

2キロあまり南に位置する東海再処理工場(高レベル放射性廃液貯蔵施設)における津波による危険性について、個別施設の審査で対応しているとの回答。周辺の状況を調査しないといけない、福島第一事故を思い起こすよう強く要望。炉規法43条の3の8規則63項に照らしておかしいとの指摘に対しては、後日議員を通じて文書回答していただくこととした。

参加者から、基準津波も基準地震動も実績から考えれば過小であるとの指摘があった。

2-5. 長期停止原発の再稼働について
川内でも高浜でも玄海でも、長期間停止していた原発は再稼働後すぐに、トラブルが発生している。玄海3号の蒸気漏れトラブルに関しては、原子炉を停止させないままチェックを継続したことを責めたが、規制庁は、炉心を含んでいない2次系のトラブルとの説明に留まった。頻繁に起こり得るから事業者任せにせず厳密ににチェックするよう要望。

2-6. 使用済燃料プールのトラブル
日本原電・敦賀原発1号機のトラブル(2017年11月20日発生 チャンネル着脱機の不具合)について指摘したところ、規制庁は「指導文書」を出したと回答。同様のことが東海第二で起こっていないか審査するよう要望。

2-7. 経理的基礎
前回でも厳しく追及し、前の週にも別の院内政府交渉で追及している件。東電と東北電力からの「支援」を「了承」したかについては、まだ審査会合の手前の段階との回答。
東電がADRの仲裁を蹴って税金を使っている中で、日本原電に金銭的な支援することは全く認められないと強く訴えた。

2-8. 核のゴミに囲まれた原発
東海第二が核のゴミに取り囲まれている原発であることを確認し、前述の4.と同様に追加質問することを確認。

3.運転延長認可について
運転延長審査は、1.機器の状況、2.劣化評価、3.保守管理方針への反映、の3段階。審査はこれから。他の老朽原発でのトラブルは「運用ガイド」で対応している。
一方、2年前に運転延長を認められた高浜1号機、2号機は2020年に稼働予定、東海第二は2021年以降の稼働予定との回答。

終わりに、今日の私たちの指摘を受けて早く審査不合格を出すように、そして総ての資料を隠さず明らかにするよう強く要望した。

==========
最後に、ずっと同席して頂いた大河原まさ子議員より締めのことばをいただいた。

 今日の規制庁の回答では、市民にはまったく納得できない。そして、決定のあり方、それがどういう記録で残されるかということも、いま公文書の隠蔽・改竄・データのすり替えが様々で起こっている中で、このことをやるということの意味を、規制庁の皆さんに込められている責任を是非果たしていただきたい。今日質疑の中ではっきりさせられなかったことは、私や他の議員を通じてしっかりと回答を引き出して行きたいと思っています。
時間があまりないと思います。しっかりと答え、市民の皆さんの専門性を受けとめ、原発ゼロ社会に向けて活動したいと思います。 

以上

(このイベントは終了しました)

東海第二原発の再稼働審査を問う!
原子力規制委員会院内ヒアリング集会
– 首都圏に最も近い老朽・被災原発を動かすな –

日時 2018年5月2日(水)13:30~16:30
場所 衆議院第一議員会館 多目的ホール
最寄駅 東京メトロ 国会議事堂駅、永田町駅、溜池山王駅

主催 再稼働阻止全国ネットワーク
問合せ 木村 080-5062-4196

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原子力規制庁(依頼中)

質問者:山崎久隆さん(たんぽぽ舎)、川澄敏雄さん、大石光伸さん、相沢一正さん(茨城)
集会参加者

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タイムスケジュール
 13:00~ 通行証配布開始
 13:30~ 開会
 13:40~14:20 事前学習会
 休憩
 14:30~16:30 規制庁ヒアリング(出席依頼中)
 16:30~17:00 まとめ
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質問項目
1. 審査の進捗状況と今後の見通しについて
2. 設置変更許可審査について
 2-1. 電気ケーブルについて
 2-2. 鋼製防護壁の構造問題
 2-3. 耐震評価について
 2-4. 超過津波問題
 2-5. 長期停止原発の再稼働について
 2-6. 使用済燃料プールのトラブル
 2-7. 経理的基礎
 2-8. 核のゴミに囲まれた原発
3. 運転延長認可について
4. 周辺自治体住民の同意について
———-

当日のヒアリング概略

報告 5/2(水)「東海第二原発の再稼働審査を問う」院内集会

(このイベントは終了しました)

4/15(日)16(月)の2日間にわたって再稼働阻止ネット主催の全国相談会を開催します。参加費等については当日会場でおたずね下さい。

日時 2018年4月15日(日)13:30~21:00 、16日(月)9:00~12:00

場所 スペースたんぽぽ(東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル4F) Googleマップ
最寄駅 JR水道橋駅

—–<日程>—–
◆15日(日)昼の部 13時半~17時
○再稼働をめぐる現状
 規制委と新規制基準、経産省とエネルギー基本計画、核のゴミ、廃炉
○東海第二原発の再稼働・延長をめぐる現地報告

◆15日(日)夜の部 18時~21時
○大飯、玄海、伊方の再稼働をめぐる現地報告(各20分)
○東海第二原発再稼働阻止

◆16日(月) 9時~12時
○全国各地の報告
○情報交換体制と財政
○次回開催について

◆16日(月)13時半~14時
○日本原電 本店(東京・神田)抗議行動
——————–
※原発現地の代表者1名には交通費補助(実費の半額)、数名の場合には追加1名につき1万円補助の予定です。ただし東京圏からの参加者を除きます。宿泊については各自でお手配願います。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 神戸製鋼に続き、三菱マテリアルの製品にも品質データ改ざんが発覚したにもかかわらず、原子力規制委員会は審査書を確定、3月に大飯3号機(関西電力)、玄海3号機(九州電力)が再稼働、5月にはそれぞれの4号機の再稼働が予定されようとしています。
 新潟の柏崎刈羽原発6、7号機についても審査合格が出されましたが、県側の反対が強く、実質的な再稼働時期の見通しは立っていません。
 東海第二原発は、今年11月が「運転開始40年」にあたるため、20年延長による再稼働申請を出していますが、原子力規制委員会に対する資料提出が遅れており、11月までに審査合格とならない場合、「廃炉」が決定するとみられています。
 四国電力は、伊方2号機について採算割れのため廃炉を決定しました。伊方3号機は広島高裁が出した仮処分決定によって現在は停止していますが、9月ごろ再稼働される可能性もあります。

そんな状況の中での開催です。ふるってご参加ください。

 
問合せ 再稼働阻止全国ネットワーク事務局
メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
TEL 070-6650-5549 FAX 03-3238-0797(再稼働阻止全国ネットワーク宛、と明記下さい)
 

日本原電は現在、東海第二原発の再稼働にむけて20年の運転延長申請をしていますが、今年11月までに審査がパスしなければ当然再稼働はできず、そのまま「廃炉」となる見通しです。「運転40年で廃炉」と定められていますが、「例外措置として20年延長」がまかり通っており、それが東海第二にも適用されようとしています。

日本原電が延長申請をしたのは2017年11月ですが、審査資料の提出遅れ、安全対策の「工事計画」書類も整っていないなどの状況が次々報じられています。

一方で日本原電は、再稼働に関わる“事前了解”の権限を茨城県と東海村以外の周辺自治体にも拡大し、周辺各地で繰り返し「説明会」を開いています。

関連記事

朝日新聞 2018年3月29日
再稼働、事前了解拡大へ 全国初、周辺5市に 東海第二原発
https://www.asahi.com/articles/DA3S13426960.html

東京新聞 2018年2月3日
東海第二原発の再稼働 原電、他電力依存じわり
http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201802/CK2018020302000166.html

(朝日新聞 社説 2017年11月24日)
東海第二原発 廃炉が避けられない
https://www.asahi.com/articles/DA3S13242631.html

日経 2017/11/24
「原発なき原電」脱却なるか 東海第2の運転延長申請
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23856690U7A121C1X93000/

—–
原発事故 避難計画 立ちすくむ100万人 茨城・東海第二
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-04-01/2013040101_01_1.html
(この記事は2013年に書かれたものです)

現代ビジネス 2017.11.28
ブレーキの壊れた高速列車」東海第二の再稼働断念が日本を救う
– 廃炉技術でトップを目指せばいい –
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53623

町田 徹(経済ジャーナリスト)

「首都圏の原発」という無理筋の選択

まるでブレーキの壊れた高速列車のようだ。半径30キロ圏内に96万人が居住する首都圏の原発「東海第二発電所」の”廃炉逃れ”の動きが止まらない。

東海第二はあの東日本大震災以来、運転を休止している原発である。が、運営主体の「日本原子力発電」(東京都千代田区)は再稼働に並々ならぬ意欲を持っており、2014年5月から原子力規制委員会の審査を受けていた。しかし先週24日、およそ1年後に運転期間の上限(40年)を迎えて自動的に廃炉になる事態が迫ったため、期間をさらに20年間延長する申請を行った。

<中略>

日本原子力発電という企業は、いったいなぜ「首都圏の原発」の存続という非現実的な選択しかできないのか。本稿でその背景と原因を整理しておこう。そこには福島第一原発事故以来、思考停止して抜本策を講じられない日本の原子力行政の矛盾があふれている。

3.11「第54回東電本店合同抗議」&「東海第二原発の再稼働を止めよう」日本原電本店前行動
詳細PDF

日時 2018年3月11日(日)
東電抗議 13:30~15:00、 原電本店抗議 15:30~16:30
呼びかけ 再稼働阻止全国ネットワーク、3.11抗議集会茨城実行委員会

日本原子力発電は東海第2原発の再稼働へ着々と準備を進め、地元での状況説明会を始めています。東海第2原発は、運転開始から40年を迎える老朽炉で、東日本大震災で被災した日本一危険な原発ですが、日本原電は「原発には万全の安全性は求められていない」と明言しています。

 東海村には多くの核施設があり、高濃度核廃棄物が大量に貯蔵されており、危険性は原発だけに止まりません。半径30キロ圏内に96万人が住み、首都東京までの距離はたった100キロです。事故が起きれば避難を余儀なくされ、脱出および長期にわたる避難は困難であり不可能です。

 原電の大株主である東京電力は、福島の被害者への補償や賠償もなおざりにし、一切責任を取ろうとしていません。東海第2原発再稼働に向けた安全対策費用の1800億円もの借入れ債務保証を絶対に引き受けさせないよう、抗議の声を響かせましょう。