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「原発政策大転換と老朽原発運転期間延長」について12月8日院内集会を開き、内閣府・経産省・文科省・原子力規制委員会に対するヒアリングを行いました。「事前質問」の形をとっていたにもかかわらず、各省庁から事前回答はゼロ。正式回答は後日メールで受領することを確認しました。取り急ぎ当日のヒアリング結果の速報です。

院内ヒアリング集会(原発政策の大転換を許すな! 東京集中行動)

日時 2022年12月8日(木) 13:45~16:45
場所 衆議院第一議員会館 多目的ホール
紹介議員 衆議院 大河原雅子議員
主催 再稼働阻止全国ネットワーク

質問者  木原、山崎、木村ほか
回答省庁 内閣府3名、文科省2名、経産省(エネ庁)9名、原子力規制庁9名

進行(予定)
14:00~ ヒアリングⅠ ”大転換”とその後の検討状況について
15:00~ 申入書提出 (1) (2) (3) (4) (5) (6)
15:05~ ヒアリングⅡ 老朽原発のさらなる運転延長について

当日の映像(撮影協力 UPLAN様)【院内ヒアリング集会】原発政策の大転換を許すな!
 

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質問事項【ヒアリングⅠ】 “大転換”とその後の検討状況について
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A 第6次エネルギー基本計画とのくい違い
A-1「可能な限り原発依存度を低減する」はずでは?
A-2「事故後10年の歩み」不退転の決意とは?
A-3「政策対応のポイント」福島事故への真摯な反省?

B 本年の新たな状況の変化
B-1 ウクライナ戦争が原子力発電所について明らかにしたこと
B-2 GX実行会議における原子力の記載 「危機克服」と「GX推進」

C 経産省の検討状況
C-1 4つの施策の概要ほか

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質問事項【ヒアリングⅡ】老朽原発運転期間延長について
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D 老朽原発運転期間延長
D-1 炉規法の規程と現状
D-2 資源エネルギー庁と原子力規制委員会の役割
D-3 トラブル続きの若狭の老朽原発
D-4 運転期間延長を認めようとする根拠
D-5 老朽化評価の今までと今後
D-6 海外の老朽原発の稼働と認可の実績
D-7 企業倫理と責任感が欠如した電力会社
D-8 総ての原発を廃炉に

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ヒアリング結果 概要 (正式回答は後日)
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【ヒアリングⅠ】 大転換とその後の検討状況

A 第6次エネルギー基本計画
 同計画に記載された「可能な限り原発依存度を低減する」とその背景を示す「事故後10年の歩み」を確認、2021年10月の閣議決定後のこの一年間に大きな変化が無かったことを確認。
 「新規制基準」が「世界で最も厳しい水準」との回答に、本当は全くそうでは無いことを指摘。

B 原発にまつわる新たな状況の変化
 ウクライナ戦争(2022年2月~)により、原子力発電所が核兵器になりうる危険があること、使用済み核燃料管理の問題がより明確になったことを確認。
 GX実行会議の議論「エネルギー政策の遅滞」、「足元の危機」、「国富の流出」「エネルギー政策の遅滞」を確認し、私たちから「エネルギー政策の遅滞」は経産省の3.11事故後の原発推進政策ゆえの再生可能エネルギーや蓄電技術などへの取組遅れに原因があり、東電福島第一原発事故でより莫大な「国富の流出」をし、今後の再稼動促進で再び「国富の流出」が起こることを危惧。

C 経産省の検討状況
 基本政策分科会や原子力小委員会などでの検討状況を確認。この日午前中開催の原子力小委員会(※)についての言及は無かった。
 ※第35回 原子力小委員会 Link 主な議題:今後の原子力政策の方向性と実現に向けた行動指針)
 

【ヒアリングⅡ】老朽原発のさらなる運転期間延長について (後半部分は時間切れで十分な質疑はできず)

質問D-1 炉規法の規定と現状
 原子炉等規制法(炉規法)が原子力規制委員会の所管法令であることを認め。にも拘らず、原子力規制委員会が同法の改訂を推進側に任せる矛盾を確認。
質問D-2 資源エネルギー庁と原子力規制委員会の役割
 震災前の旧体制で原子力推進(利用)体制に規制機関(原子力安全:保安院)が取り込まれていた反省から分離された原子力規制委員会が今も「規制の虜」となっていることを指摘。
 核物質防護違反の東電、データ改竄をした日本原電など、事業者の「安全文化」の欠如に原子力規制委員会が甘すぎることを指摘。
質問D-3 トラブル続きの若狭の原発
 初代の原子力規制委員長田中俊一氏の頃から原子力発電の研究をしてきた木原壯林さんが若狭の原発のトラブル頻発状況を説明し質問、原子力規制庁担当が納得できる回答をできなかった。原子力規制庁の若い担当者の奮起を期待する。
質問D-4 運転期間延長を認めようとする根拠
 3.11後の与野党合意による炉規法改正の主旨から運転期間延長への法令改訂は許されない、事業者の利益のために国民のリスクを高めるとの指摘に、パブリックコメントをすると回答。
質問D-5 老朽化評価の今までと今後
 老朽炉の設計の古さ、美浜3号の2004年死傷事故、運転経験者の不足、脆性遷移温度の上昇、蒸気発生器の配管損傷多発と大量細管損傷への危惧を指摘。
質問D-6 海外の老朽原発の稼働と認可の実績
 世界の原発稼働最長は53年で、運転開始後45年を超える高浜1・2、美浜3、東海第二の稼働が非常に危険であることを指摘。
質問D-7 企業倫理と責任感が欠如した電力会社
東電旧経営陣や関電経営陣の企業倫理と責任感欠如を指摘。
質問D-8 総ての原発を廃炉に
 プルサーマル発電が非常に危険であることを指摘

「原発いらね!ふくしま女と仲間たち」から、原発政策の大転換を許すな!全国統一行動のPhotoリポートをいただきました

「玄海原発地元の原発と放射能を考える唐津の会」から、原発政策の大転換を許すな!全国統一行動のお知らせをいただきました

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12月8日 唐津市のオフサイトセンターに質問要請書を提出、話合いの場を求める申し入れ
 
12月9日 7:30~8:30 原発反対!唐津市役所前アピール行動(からつ事務所 毎週月~金 朝)
 
12月9日 17:30~18:30 脱原発佐賀ネット 佐賀県庁前アピール行動(毎週金曜)
 
12月11日 12時~12:45 唐津市大手口アピール行動(毎月11日に実施)

問合せ・連絡先 原発と放射能を考える唐津の会 吉田 TEL:090-1925-9696
 

「脱原発かわさき市民」から原発政策の大転換を許すな!全国統一行動のお知らせをいただきました

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12月11日(日)14:00~15:30

場所 登戸駅連絡通路

内容 岸田政権の原発推進反対署名、東海第2原発再稼働止めて署名 マイクリレー 脱原発かわさき市民通信配布

問合せ・連絡先 脱原発かわさき市民 喜多村 080-4336-5734

再稼働阻止ネット リーフレット 2022/10月版

[おもて]
  
[うら]
 


 

再稼働阻止ネットニュース

発行物

「さようなら原発1000万人アクション実行委員会」呼びかけの署名にご協力ください。

オンライン署名( https://chng.it/mtJHWP8tdz

◆締め切り 2022年11月25日(今臨時国会中に提出予定)
◆この署名についての問合せ先:
 さようなら原発1000万人アクション実行委員会 電話 03-5289-8224

趣旨

これまで政府は、東京電力福島第一原発事故を受け「原発への依存度低減」や「新増設の凍結」を表明していました。ところが岸田政権は、脱炭素社会の要求の高まりやロシアのウクライナ侵攻に端を発したエネルギー危機を口実に、原発の積極的利用推進に舵を切りました。現在、グリーントラストフォーメーション(GX)実行会議で、原発再稼働の推進、原発の新増設、老朽化した原発の運転期間制限(原則40年、特別に60年まで)の撤廃となるさらなる延長、新原子炉の開発促進など、原子力の利用・拡大をしようとしています。

しかし、これらの原発推進・開発政策は、いたずらに危険性を増大させ、誤ったエネルギー選択の道に迷い込むだけです。原子力に期待しつづけることは、原発からの脱却と再生可能エネルギーなどへの転換を遅らせることになります。さらに国民的議論もないままに、一部の推進側の意向だけで議論を進めることは、2011年の福島原発事故の教訓を捨て去るものと言わざるを得ません。

要請事項

1、稼働した10基の原発の即時停止と新たに稼働しようとする原発7基の再稼働を中止すること。
2、原発運転期間期限枠の撤廃をやめること。
3、原発の新増設及びリプレースを中止すること。
4、新型原子炉の開発ではなく福島第一原発も含む原発の廃炉研究をすすめること。

呼びかけ さようなら原発1000万人アクション実行委員会

(たんぽぽ舎メルマガTMM:No4527より)
東電と経産省が停電危機を演出 ・・・ 電力ひっ迫問題にみる世論誘導

資料のページからダウンロードできます。

資料Box

参議院選挙を迎える中、再稼働阻止全国ネットワークなど5団体が共同声明「老朽原発うごかすな」を発表し、声明に基づき各党に簡単な質問書を送り、各党から文書回答をいただきましたので、以下にその結果をお伝えします。残念ながら、公明党と日本維新の党からは回答をいただけませんでした。

公開質問書

回答まとめ(報告者 再稼働阻止全国ネットワーク 事務局 木村)

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原発廃止をめざす5団体による共同声明

老朽原発の廃止を参議院選挙で訴えようと原発廃止をめざす5団体が共同声明を出しました


 

<< 共同声明 >>

  • 老朽原発(40年を超えた原発)廃止を参議院議員選挙の共通公約にして、選挙で訴えていく
  • 老朽原発は2022年4月1日現在で次の4つを指す
    高浜1号・2号、美浜3号(関西電力)、東海第二原発(日本原電)

 添付PDF

 5団体
  再稼働阻止全国ネットワーク
  とめよう東海第二原発首都圏連絡会
  反原発自治体議員・市民連盟
  若狭の原発を考える会
  東電本店合同抗議実行委員会

共同声明の主旨

● 関西を中心に「老朽原発このまま廃炉」の大衆行動?大衆運動が盛り上がっています。昨年12月にも開かれ今年の5月29日にも『老朽原発このまま廃炉』の大集会が開催されました。
 このコロナ下で、大衆行動(おおぜいが参加する集会)の開催が、とても厳しい状況にもかかわらずの開催です。

● 歴代の自民党政権は、国政選挙のときは原発を公約に入れない=争点にさせない方策をとってきました。
 岸田自民党政権も7月参院選挙対策として、経産省などから「新規原発の建設・その他等々」を選挙公約に入れてほしいといわれても断っている(選挙公約に入れない)態度です。

● さらに加えて、世界的に原発利用の声が高まっていることに反撃が必要です。
 全国各地で「老朽原発このまま廃炉」の声を広げていきましょう。
 

再稼働阻止全国ネットワークに寄せられたカンパから、「5・29 老朽原発このまま廃炉!大集会 in おおさか」の参加者に、交通費の一部補助を行います。事前申し込みが必要です。

◆補助内容
福井、京都、滋賀、奈良、大阪、兵庫、和歌山を除く地域から参加する個人20名
・お一人5000円(現地にて手渡し予定)
・定員になりしだい締切ります。団体申し込みはご遠慮ください。

◆申込み方法
 参加者氏名と連絡先(電話・メアド)を明記のうえ、再稼働阻止ネット事務局までメールまたはFAXで受付けます
 メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
 FAX(03-3238-0797)※再稼働阻止全国ネットワーク 気付 と明記してください。
 お問合せは事務局 携帯(070-6650-5549)または沼倉(080-1012-4661)まで。


老朽原発うごかすな!実行委員会より
「5・29老朽原発このまま廃炉!大集会 in おおさか」の参加呼びかけ

老朽原発完全廃炉を目指して、日々ご奮闘のこと、ありがとうございます。

さて、福島原発事故から11年が経ちましたが、被害者の多くは今でも、避難先あるいは被害地・福島で、苦難の生活を続けておられます。事故炉の内部は、高放射線のため、ごく一部しか分からず、溶け落ちた核燃料の取り出しの目途も立っていません。大量の放射性物質汚染水が溜り続け、太平洋に投棄されようとしています。汚染土壌の処理法はなく、ごく表層をはぎ取って保存する他はありません。東電と政府は、この汚染土壌を全国の公共工事で「再利用」しようとしています。

一方、2月に始まったロシア・ウクライナ紛争では、チェルノブイリ原発や欧州最大の原発・ザポリージャ原発がロシア軍に攻撃・占拠されました。

このように、原発は、人類の手に負える装置でないことは明らかです。また、戦争になれば、原発は格好の攻撃目標になります。

今、原発推進派は、炭酸ガス削減やウクライナ紛争に起因するエネルギー逼迫を口実にして、世界的な脱原発の流れへの反転攻勢を強め、原発稼動に躍起です。また、この機に、核武装の議論を進展させ、自衛隊を増強しようとする、火事場泥棒のような行為も横行しています。安倍元首相は米国との「核共有」を主張し、高市政調会長をはじめ、自民党などの多くが同調しています。杉本福井県知事は、自衛隊による迎撃態勢の強化を岸防衛相に求め、福井県嶺南地域への自衛隊配備も要請しています。

原発推進派は、また、炭酸ガスを地球温暖化の元凶に祭り上げ、その削減を口実にして、世界的な脱原発の流れに対抗しようとしています。

EUは、原子力発電を「温暖化ガス排出ゼロに貢献する経済活動」と認める「EUタクソノミー」に追加しようとし、岸田政権も同様な立場で原発を推進しようとしています。地球温暖化防止と引き換えに放射線被曝を強いる原発推進を許してはなりません。

ところで、関電は、昨年6月、運転開始後45年を超え、危険極まりない老朽原発・美浜3号機を稼働させましたが、この原発は、僅か4ヶ月の運転で停止を余儀なくされました。関電が、再稼働を画策している47年、46年超えの老朽・高浜1、2号機は停止したままです。

老朽原発停止の表向きの理由は特定重大事故等対処施設(特重施設)が未完成のためですが、全国で展開された「老朽原発うごかすな!」の市民運動、裁判闘争などの行動が、政府と電力会社の原発推進に向かった暴走に歯止めをかけ、「老朽原発廃炉」の民意を後押し、「原発停止」を勝ち取らせたと言っても過言ではありません。

もっともっと大きな行動を展開すれば、老朽原発を廃炉に追い込み、それを突破口に、原発のない社会を実現できることを予感させます。

このような状況の中で、「老朽原発うごかすな!」の闘いは、国内だけでなく、韓国をはじめ世界の脱原発運動から注目されています。

現在、川内原発1、2号機、高浜原発3、4号機が運転開始後それぞれ37、36、37、36年超えです。また、韓国の原発5基も35年を超え、2基は来年40年を迎えます。もし、高浜1、2号機、美浜3号機の再稼働を許せば、国内だけでなく、世界の原発の40年超え運転の前例にされてしまいます。一方、老朽原発の運転と原発新設を阻止すれば、最悪でも、2033年に若狭から、2049年に全国から稼働する原発が無くなり、世界の脱原発を先導できます。

老朽原発完全廃炉を突破口にして、原発全廃を目指す私たちにとって、今は、まさに正念場です。

「老朽原発うごかすな!実行委員会」は、昨秋の衆院選で「脱原発を重要な争点にできなかったこと」を反省し、10月と目される美浜3号機の再稼動、大阪地裁での美浜3号機運転差し止め仮処分裁判等の裁判の行方などを念頭において、7月参院選挙前の5月29日(日)、大阪の「うつぼ公園」で、「原発のない明日を‐老朽原発このまま廃炉!大集会in おおさか‐」を企画し、今までの集会を大きく上回る皆様の結集を目指しています。

皆様のご賛同、ご支援、ご参加をお願いします。

2022年4月 「老朽原発うごかすな!実行委員会」
実行委Blog 

 

[再掲] 5/29(日) 原発のない明日を – 老朽原発このまま廃炉!大集会 in おおさか