「原発を止める。私たちは止まらない。STOP!伊方原発」現地集会報告
「原発を止める。私たちは止まらない。STOP!」伊方原発現地集会報告
伊方原発廃炉!みんなのコールがひびきわたる。
伊方現地集会が熱気。香川県での本店行動につづき成功。
「再・再稼働を許さない」新たな運動を作り出した。
柳田 真(再稼働阻止全国ネットワーク、たんぽぽ舎)
1月20日(土)、21日(日)、愛媛県伊方原発(四国電力)の現地で2日間にわたり、熱気にみちた行動が展開された。参加した250人の人々は、四国電力のPR館のすぐ近くで、キリン(高いノボリ型の広告塔)とクジラ(大きな横断幕)をいくつもならべた演壇を中心につどい、伊方原発廃炉!伊方原発廃炉!のシュプレヒコールを何度もあげた。
四国各地のノボリ旗がひるがえり、それらを中心に大阪から、広島から、関西各地から、青森から、そして東京からのノボリ旗(「再稼働阻止全国ネットワーク」とたんぽぽ舎)がひるがえり、活気に満ちた内容の濃い集会となった。
斉間淳子さん(愛媛県八幡浜市)のすばらしい開会のあいさつに続き、スピーチと音楽とコールが交互に続きました。各スピーチも内容が豊かなものばかり。
柳田はスピーチの7番目に「再稼働阻止全国ネットワーク」を代表して登壇し発言しました。私といっしょに山田和秋さんが「再稼働阻止全国ネットワーク」のノボリ旗をもち、八幡浜に3年近く常駐して大活躍した八木健彦さんも横断幕をもっていっしょに登壇して、拍手をあびながら演説しました。
私の演説の骨子は3点。1つは、今日の伊方現地集会に合わせて、東京でも連帯して四国電力東京支社前(東京駅の近く)で抗議集会をやっていること、2つは伊方原発の「再・再」稼働に抗して、皆さんが立ち上がった。12月の香川県高松集会(500人)とつづけての活動であり、全国の皆さんに勇気を与え、全国に激励している、すばらしい活動だ。
電力会社もいちど再稼働すれば、反体勢力は沈下(沈もく)する、安心して「再・再稼働」できると思っていたのに、それが伊方では崩されて、オチオチできないだろう。
3つ目は、今後、東京圏では東京圏の原発=日本原電の東海第二原発再稼働反対の運動・闘いを盛り上がらせる。東京から110kmの近くの東海第二原発再稼働(今年11月末で40年。12月に稼働41年目に入る)を阻止する。西の関西電力大飯原発再稼働阻止。九州電力の玄海原発阻止と共にがんばろうと述べました。
現地集会のあとは、木幡ますみさん(福島県大熊町議)の話(福島の現状と活動)、翌日(日曜)は、伊方原発ゲート前での集会と伊方町内へのビラ入れ (ビラの中味は、「伊方原発は国策だけど私たちの声で止めることができる!)
参加者みんなで一軒一軒訪問して2300枚配り、午後1時前に終了し、まとめ-総括集会をして1時過ぎに解散しました。
2日間の行動で少し疲れたけれど、気持ちは大きくふくらみました。今回の成功を全国へ拡げて、原発廃炉の声を全国でひびかせよう。「再・再稼働を許さない」という新たな運動が作り出されたことを祝して!
実行委員のみなさん、2日間ごくろうさまでした。皆さんの活動が反原発運動の新たな地平を切り開きました。
≪集会決議文≫
温暖で自然の恵み豊かな私達の故郷、世界に誇れるかけがえのない故郷だ。しかしこの故郷には決して誇ることができないものが一つある。言うまでもない伊方原発である。
四国電力は国策の名のもとに騙し、奪い、そして強引に用地を買収して原発を建設し、稼働させてきた。私たち地域住民は一度としてそれを認めなかったにも拘わらずである。
収まることのない原発反対の声に押されて、昨年末に広島高裁は伊方原発3号機の運転を差止る決定を下した。これは「廃炉」の声をあげ続けてきた私たちの成果である。しかし、四国電力はこの決定に異議申し立てを行い、「不退転の決意で再再稼働を行う」と抵抗している。これに対し私たちは、粘り強い闘いの歴史と先人たちの強靭な意志を引き継ぎ、この故郷に生きる全ての生命の声を背負い、地域住民のみならず原発反対の全ての仲間達の総力を結集して、伊方原発の全機廃炉、脱原発社会を実現するまで全身全霊を挙げて断固闘い抜くことを表明する。
原発を止める。私たちは止まらない断固闘い抜くことを表明する。
原発を止める。私たちは止まらない。
≪集会会場で歌われた歌≫ 歌:池田年弘(大分ピースサイクル)
『竜王様のお告』
ねんねんころりよねんねんころり よい子だよい子だねんねしな
龍王様が お告げてくれた 愚かな我らの 生きるすべ他に何をか
求むるべきや そこに命が あるではないか
海を崇めよ 地を讃えよ
龍王様が お怒りなさる 四電仕業に 雄叫びあぐる
私欲に溺れた このバチ当たり 末代までも 呪われようぞ
海を崇めよ 地を讃えよ
龍王様が 喜びなさる 民の叫びに 御舞踊る
原発反対 唱ゆる者は 七代先の 子孫も笑う
海を崇めよ 地を讃えよ
原子の炎が うなだれ消える 伊方の海から プルサが止まる龍王様が
お告げてくれる ここにいのちの 恵みあろうぞ
海を崇めよ 地を讃えよ
海を崇めよ 地を讃えよ 海を崇めよ 地を讃えよ
『ふるさとは原発を許さない』
田んぼのあぜ道 丸木橋 川エビ菜の花 水車小屋
夕焼け野イチゴ 寺の鐘
ふるさとは原発を許さない ふるさとは原発を許さない
「安全安心 気にするな すぐに死にはせぬ 大丈夫」
神話も嘘も 聞き飽きた
ふるさとは原発を許さない ふるさとは原発を許さない
被曝労働 知らぬふり 子孫が浴びゆく 放射能
たとえ街の灯 消ゆるとも
ふるさとは原発を許さない ふるさとは原発を許さない
偽り箱物騙し合い死の灰セシウム廃棄物
いくら黄金を 積まれても
ふるさとは原発を許さない ふるさとは原発を許さない
二度と戻せぬ ものがある取り返しのつかぬことがある
お前を愛した ふるさとは
ふるさとは原発を許さない ふるさとは原発を許さない