東洋経済ONLINE 2015年04月24日

川内原発、稼働差し止め仮処分却下の理由
住民は火山審査や避難計画の不当性を問題視
中村 稔
http://toyokeizai.net/articles/-/67741

鹿児島地方裁判所は22日、九州電力川内原子力発電所1、2号機の稼働差し止め仮処分を求める住民の申し立てを却下した。16日に福井地裁が関西電力高浜原発3、4号機に対して下した決定とは真逆の結果となった。これで川内原発は、1号機から今夏中に再稼働する可能性が高まった。

鹿児島地裁の決定文によると、原子力規制委員会が安全性審査の基準として策定した新規制基準について、「最新の調査・研究を踏まえ、専門的知見を有する原子力規制委員会が相当期間・多数回にわたる審議を行うなどして定められたものであり、最新の科学的知見等に照らし、その内容に不合理な点は認められない」とされた。新規制基準は「緩やかにすぎ、合理性を欠く」とした福井地裁の判断とは大きく食い違うものだ。(続きを読む

福井地裁の決定と真逆の判断に
住民側は地裁決定が「事実誤認」と反発

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