「3.2福岡九電本店総行動」 九州電力本店会議室にて

地元鹿児島の「ストップ再稼働!3.11 鹿児島集会実行委員会」がよびかけた「九州電力は川内原発再稼働の前に住民への説明と同意を得よ」の緊急署名は、全国から約10万筆(ダンボール10個分)が寄せられました。社長・瓜生氏に対する面会要請は聞き入れられず、5時間におよぶ交渉のすえ、やむなく署名は一旦元帰りとなったとのこと。

署名提出 署名提出

九州電力本店(福岡市)包囲デモの様子


再稼働阻止全国ネットとして、九州電力あてに要請書を提出しました。
PDF版

要請書テキスト版

全国の再稼動反対の声を聞き入れ川内原発再稼働を断念せよ
東京支社でも申し入れに回答せよ

 川内原発の再稼働に対して、原発現地・周辺住民のみならず全国の人々から再稼働NOの
声が上がっている。東京電力福島第一原発事故の状況は4年経過しても何ら解決の目途が
立っていない。福島では、大地と川と海の放射能汚染が続き、12万以上の避難、多数の
仮設住宅住まい、小児甲状腺がん患者112人等の健康被害の増大と不安、放射能汚染水
コントロールできず海洋汚染中、核燃料の状況を把握できず廃炉への道が全く見えない。
 去る2月24日には郡山市議会で「九州電力川内原子力発電所の再稼働に反対する意見
書」が原案可決された。また、2月4日~5日には、鹿児島と福島の女性たちが霞ヶ関に
かけつけ、川内原発再稼働反対を経産省、原子力規制委員会、内閣府に申し入れた。

 「新規制基準」を満たしても安全とは言えないことは原子力規制委員会田中委員長が認
めている。また、川内原発の地震対策が全く不十分で、火山予知ができずひとたび大噴火
が起これば原発を制御できなくなることも明らかだ。おまけに、実現可能な避難計画もで
きず、周辺住民の不安・不満が高まっている。これらを含めて、規制委の設置変更審査書
に対して違法だとの指摘を含め全国の約1500人から異議申し立てが出された。

 さらに、現在、工事計画・保安規定の審査中であるが、そこで私たちは規制委にヒアリ
ングして次のことを明らかにした。九電が出した工事計画認可申請書が規制委サイトに掲
示されているが、「黒枠白抜き」マスキングがあちこちにあり、第3者が申請の可否の判
断ができない。ひとたび事故が起これば近隣に住む人々のふるさとも生活も仕事も奪う原
発事故を経験した私たちは、このような「黒枠白抜き」を許せない。全ての情報を公開す
るべきだ。さらに、九電が提出したマスキングだらけの工事計画申請書から、大尼の基準
地震動620ガルさえも達成できず安全性の担保が全く出来ていないことも明らかになっ
た。補正申請書の提出が大幅に遅れているのは当然だ。

 また、九電は工事計画認可がおりていないにも拘わらず、早くから工事を着工している
。設計ー>施工のルール破りで安全性が担保できるはずがない。直ちに実施中の工事を止
めよ。

 そもそも、核と命は共存できない。使用済み核燃料は10万年以上放射能を持つのにそ
の保管・管理の仕方も場所も決まっていない。原発が「安全だ、安い、無いと電力が足り
ない」と政府も電力会社も言ってきたがこれらが大嘘であることが今や誰にも明らかだ。
日本では、既に530日以上原発稼働無しで何不自由なく過ごしている。
それでもなぜ九電は川内原発の再稼働に固執するのか?

 ところで、私たちは昨年8月から毎月のように九電東京支社に抗議・申入れをしている
が、回答は一度も得ていない。東京支社は申し入れ内容については本店に尋ねろと答えな
い。東京には約200人の技術者が張り付いていると聞くが、是非とも東京支社において
も我々の質問や要請に回答する体制を作っていただきたい。
私たちは東京から本店に駆けつけ、以上のことを強く要請する。

2015年3月2日
再稼働阻止全国ネットワーク

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