【地域の活動紹介】原子力規制委員会が新規制基準適合性審査の一環で川内原発の現地調査に入ったことに対し、地元市民グループなどが抗議行動を行いました。その際、市民団体から出された申入書を紹介します。
2014年4月3日原子力規制委員会
委員長 田中 俊一様
委員長代理 島崎 邦彦様優先審査についての申し入れ新規制基準への適合性審査に10原発17基が申請されている中、3月13日、貴委員会は、川内1・2号機を優先的に審査することを決定されました。
その理由が基準地震動を九州電力が柔軟に見直した数値が「妥当」との評価が決め手になったというものでした。九州電力の基準地震動の策定については、専門家によると過小評価であると指摘があり、基準地震動の策定見直しの必要があります。九州電力の基準地震動の数字と取り組み姿勢だけで審査優先されたとあっては、私たちは納得できません。それでは、規制委員会は、再稼働ありきで、ことを進めているとしか受け取れません。
また、本日は、敷地内断層の観察となっていますが、原発の安全性は敷地外の断層も徹底的に調査して初めて得られものです。
原子力規制委員会が、かつての原子力安全・保安院と体質が異なる委員会になったことを証明するためにも、原発に批判的な専門家の意見も踏まえた、原発立地住民に信頼される審査をされるよう求め、下記のとおり申入れます。
記
- 活断層については敷地内だけでなく敷地外のものも徹底的に調査すること
- 基準地震動策定を見直し、過小評価でごまかさないこと
- 火山、火砕流、火山灰についても徹底的に調査し検討すること
- 審査に、原発事故避難計画とそのシミュレーションをいれること
- 審査書案をまとめた後に開催される公聴会は、自治体ごとに開催し、原発に批判的な専門家も招へいすること
川内原発建設反対連絡協議会
川内つゆくさ会
<鳥原 良子>