イチエフ危機を隠すな、「再稼働ありき」の審査をやめろ
2・19規制委前抗議行動 報告
2月19日(水)夜、再稼働阻止全国ネットワークは、「原子力規制委員会は再稼働促進委員会だ、再稼働適合審査を止めろ、規制委は100ミリSv/年以下の安全、20ミリSv/年以下の帰還を押しつけるな!」と訴える抗議行動を原子力規制委員会ビル(六本木ファーストビル)前で実施した。新規制基準が施行された昨年7月8日以来、断続的に実施してきた規制委への抗議行動、6回目の今回は夜に開催し約40名が抗議の声を上げた。
まず、再稼働阻止全国ネットワーク共同代表の柳田さんが、規制委員会が、イチエフの水汚染対策を放っておきながら原発再稼働に向けて多数のサイトの原発の再稼働審査を実施している現状を説明し、全国の立地・周辺住民の強い怒りを表明した。続いて、この日午前中に行われた規制委員会定例会議の傍聴者から、定例会議で再稼働審査の今後の進め方が論じられ、「審査書案」の作成、科学的・技術的意見募集、立地自治体からの要請に基づく「公聴会」の実施などが決まったことを報告した。
続いて、昨年11月から愛媛県の「伊方の家」に行っているYさんから、伊方原発の再稼働審査で570ガルという非常に小さな値が四電から提出され、専門家の意見を無視して規制委がそれを容認したことへの怒りをぶつけた。
7時過ぎに、規制庁の広報担当に申入書を提出した。まず、福島原発事故緊急会議の抗議声明「浜岡原発そしてすべての再稼働審査をやめよ!『20ミリSv』基準を撤回せよ!を読みあげて提出。続いて、再稼働阻止全国ネットワークも申入れ書「再稼働審査を止めてフクイチ汚染水対策・廃炉化に専念せよ! UPZ30km、年間100ミリSv安全、年間20ミリSv帰還を撤回せよ! 立地・周辺地域の事前了解を得よ!」を読みあげて提出した。
それにしても、規制委は、東電が1リットル当たり500万Bqのストロンチウム汚染を半年間も隠し通すことに「汚染水対策検討ワーキンググループ」を3カ月間止めてまでして荷担し、茂木経産相からの審査見通しの圧力に対して理解を示して独立性を放棄した。20日にも新たな高濃度汚染水漏れが報道されている。続けて規制委を監視し抗議し追及していかねばならない。