「伊方原発3号機の適合審査合格」決定に対し、愛媛の地元グループが伊方原子力規制事務所に抗議申入れを行いました。

2015年7月15日

原子力規制委員長 田中俊一 殿
原子力規制庁長官 池田克彦 殿

伊方原発3号機の審査合格に断固抗議します

原発さよなら四国ネットワーク

 伊方原発は世界有数の豊かさを誇る瀬戸内海に面し、事故を起こさなくとも恒常的に温排水とトリチウムを膨大に排出し、この地域の全ての生命の営みを脅かしています。従ってその存在そのものが許されるものではありません。即刻廃炉にすべきものです。

 伊方原発3号機の再稼働を認めることは、再びチェルノブイリや福島のような悲惨な過酷事故を引き起こす可能性を秘めています。

 いまや再生可能エネルギーは原発を必要としないほどあり余っています。たかが数十年の発電事業のために、たかが一企業の利益のために私達のかけがえのない故郷を喪うことを私達は断じて認めるわけにはいきません。

この地域の全ての生命を半永久的に危険に陥れる可能性のある原発の再稼働は直ちに撤回すべきです。
 まして、伊方原発は日本最大の中央構造線の活断層のほぼ真上に存在し、また近い将来ほとんど確実に起こるとされている南海トラフの巨大地震の危険に晒されています。にもかかわらず佐田岬半島の地形や気象条件は住民の避難を極めて困難にし、避難計画もあまりにも杜撰に過ぎ、机上の空論に過ぎません。

 また、規制委員会の田中委員長も、審査の合格は安全を担保するものではない、と言っています。そのような無責任でいい加減な審査に合格したからと言って、私達は伊方原発3号機の再稼働を断じて認めるわけにはいきません。

 この地域に生きる全ての住民ならびに全ての生命の安全、安心な生活と未来を守るために伊方原発3号機の審査の合格を即刻取り下げることを要求します。

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