Author Archives: Wykanri

2022年9月5日

岸田首相は福島第一原発事故の教訓を忘れたGX会議の原発新設指示を撤回し、原発依存の姿勢を転換するよう求めます

8月24日、岸田首相は、脱炭素社会に向けた戦略を協議する「GX実行会議」に出席し、原発の新設や運転期間延長などの検討を加速するよう指示し、年末までに具体的な結論を求めました。 これは、福島第1原発事故以来の「新設や建て替えはしない」という方針を大転換するものです。福島第一原発事故の教訓から政府がとってきた姿勢を、国会での議論もないまま、非公開の会議で首相の一存で転換をすることは許されないことです。

岸田首相はさらに、「再稼働済みの10基の稼働確保に加え、設置許可済みの7基の原発の再稼働に向け国が前面に立ってあらゆる対応を取る」と述べました。7基の中には地元自治体の同意を得られていない東海第二原発や、事実上運転禁止命令が出ている柏崎刈羽原発6,7号機など、周辺住民の強い反対で再稼働が難しい原発が含まれています。地元自治体の判断や住民の意思を無視して、首相が頭ごなしに再稼働を命ずることは、自治の否定であり、余りに乱暴なやり方です。新方針で40年を原則に最長60年までとしてきた運転期間をさらに延長するよう求めるなど、福島第一原発事故をなかったことにして、安全対策を置き去りにする責任無視の姿勢は断じて許せません。

「GX実行会議」には、経団連や電力会社会長など複数の原発利害関係者が含まれ、経産省の資料では原子力産業の企業名が列挙された「原子力ムラ」の利益擁護団体と言わざるをえません。

首相はロシアのウクライナ侵略を契機とする電力エネルギー危機と脱炭素を原発活用の理由に挙げています。現状で電力は足りており、一時的なひっ迫は省エネルギーと再生可能エネルギーの拡大で補うことは十分可能です。また、全国を連携する電力の相互利用可能な送配電網の整備などの遅れにより、原発頼みの政府の政策が再エネの普及を妨げてきました。岸田首相は、今回の原発新増設や非現実的な再稼働の前倒しの表明を撤回し、至急原発依存の姿勢を転換することを求めます。

反原発自治体議員・市民連盟
共同代表 佐藤英行(岩内町議会議員) 野口英一郎(鹿児島市議会議員) 福士敬子(元東京都議会議員) 武笠紀子(元松戸市議会議員)
連絡先 電話090-5497-4222

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再稼働阻止全国ネットワークからの要請書 PDFダウンロード

7/22の原子力規制委員会 臨時会議において、東電・福島第一原発で発生した放射能汚染水の「海洋放出計画」が了承されたことに対し、再稼働阻止全国ネットワークと規制委水曜昼休み抗議行動の連名で、抗議・申入書を提出しました。

2015年時点で政府は、海洋放出に反対する地元漁業者に対し「関係者の理解なしにはいかなる処分も行わない」と約束していたにもかかわらず、昨年4月これを完全に反故にし、海洋放出方針を決定。

抗議文(PDF)

 
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関連報道

2022年7月20日 18時05分 東京新聞
規制委が22日に処理水の海洋放出計画を認可へ 東電福島第一原発

2022年7月22日 11:53 日経新聞
規制委、処理水計画を認可 東電は23年春放出めざす

記事内図表 日経 処理水をめぐる経緯と見通し  記事内図表 東京新聞 処理水放出に向けた動き

 

 

7月3日、青森県六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理施設で、高レベル放射性廃液冷却設備が約8時間停止する、というトラブルが起きました。これについて、核燃サイクル反対の活動している青森の地元「なくそう原発・核燃、あおもりネットワーク」から、事業者・政府に対し抗議文を発出したとお知らせをいただいたので掲載します。

「抗議・要求文」PDF
 なくそう原発・核燃、あおもりネットワーク ホームページ

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参考情報

日本原燃 トラブル情報
青森県 7月3日プレスリリース

報道・ニュース
7/7(木) 12:01(東奥日報)
高レベル放射性廃液の冷却停止 閉めるバルブ間違えたか 青森・六ケ所再処理工場、原子力規制委見解
7/3(日) 12:36(朝日新聞)高レベル放射性廃液、8時間冷却できず 青森・六ケ所村の再処理工場
7/3(日) 11:48(東京新聞)高レベル廃液の冷却、一時停止 青森、再処理工場
5/22(日) 06:00 (東京新聞)
核燃料の再処理工場、26回目の完成延期確実 原燃の準備ずさんで規制委審査難航 22年度上期に間に合わず

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事業者である日本原燃は「外部への影響はないと」発表しましたが、環境放出に至らなかったから問題ないという発表を鵜呑みにはできません。「冷却不能」に陥った原因究明は当然のこととして、核施設において「冷却不能」がどういうことか、わたしたちは正しく理解しておく必要があります。

核燃料再処理工場の危険性については、2020年に行われた以下のセミナー資料が参考になると思われます。

このセミナーは、FoE Japanにより開催されたもので、当時、原子力規制委員会が日本原燃六ケ所再処理工場に対し新規制基準に適合すると認める審査書案を出した際おこなわれたパブリックコメントに、意見を書こうとする方々向けの勉強会です。

セミナーの案内ページ https://www.foejapan.org/energy/stop_restart/200522.html
資料「六ヶ所再処理工場のどこに問題があるのか?」 資料PDF
資料「プルトニウムの臨界事故と日常的な放射能汚染」 資料PDF
資料「プルサーマルと再処理」 資料PDF
 
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関連情報

FoE Japan https://www.foejapan.org/energy/stop_restart/index.html
三陸の海を放射能から守る岩手の会(ストップ!再処理) http://sanriku.my.coocan.jp/
ブログ 六ヶ所再処理工場の問題点 https://xt822788.wixsite.com/website
核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団 資料 https://1mangenkoku.org/document/lecture/
とめよう!六ヶ所再処理工場(CNIC) https://cnic.jp/knowledgeidx/rokkasho

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書籍紹介

「下北半島六ヶ所村 核燃料サイクル施設批判」著者」高木仁三郎 出版社:七つ森書館 *1991年
 
 

泊原発現地集会のお知らせです。

「泊原発の周辺視察」(詳細後日)
日時 2022年9月10日(土)13:00~16:00(予定)
集合場所 岩内中央バスターミナル前
参加費  近日中にお知らせします

<内容>泊原発周辺の地層地質巡検(小野有五先生同行)と、岩内の文化と歴史を訪ねます。
 現地では車またはバスで移動する予定です。
<申込み先> 電話 090-8899-9240(佐藤)yodoaki@topaz.ocn.ne.jp
 *事前申し込み受け付けます。

「パネルディスカッション・集会・デモ」
日時 2022年9月11日(日)10:00~
場所 岩内地方文化センター、センターまえ広場

10:00~12:00 パネルディスカッション「原発にたよらないマチづくり 第4弾」
このイベントはアクト・ビヨンド・トラストの助成プログラム(原発関連交付金・税に頼らない地域振興プランの作成)です。
13:00~14:30 集会(雨天の場合は大ホール平土間)
  5月31日の札幌地裁判決の報告(弁護団・弁護士)他、各地からの報告
14:40~16:00 デモ(パレード)~流れ解散

問い合わせ
 090-8899-9240(佐藤)yodoaki@topaz.ocn.ne.jp
 090-2811-7842(藤井)morgenrot_1981@yahoo.co.jp
主催 後志・原発とエネルギーを考える会
協力 あかりのデザイン

 

2022年8月10日(水)17時半より、関西電力東京支社(東京・内幸町)前にて抗議行動を行いました。

「老朽原発・美浜3号再稼働阻止 現地緊急行動」に連帯
 <<<トラブル頻発老朽原発うごかすな、賄賂より廃炉>>>

関西電力は、炉規法(第四十三条の三の三十二)に反し営業運転後40年以上の美浜3号を再稼働しようとしています。

既に再稼働した高浜3号・4号、さらには大飯3号、4号でもトラブルが続出しているうえ、運転開始から45年超え、しかも、2004年に11人の死傷事故(5人死亡)を起こした美浜3号を再稼働することは、決して許されない行為です。

現地「老朽原発うごかすな!実行委員会」では関電本店(大阪中之島)および原発立地の美浜町でも抗議行動を続けており、東京でもこれに連帯し、何として再稼働反対の声を関西電力に届けるため、緊急抗議申入れ行動を行いました。

申入書PDF

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「老朽原発うごかすな!実行委員会」からの現地報告

 8.10「老朽原発・美浜 3 号再稼働阻止現地緊急行動」に80人   実行委ブログ

 

STOP!!東海第二原発の再稼働 いばらき大集会

日時 2022年8月27日(土)13:30~(開場12:30)
会場 駿優教育会館8階音楽ホール(水戸市三の丸1-1-42)
最寄り駅 JR水戸駅
参加費無料
※コロナウイルス感染予防のため、マスク着用にてご参加ください。発熱等風邪症状がある場合は、参加をお控えください。

主催 STOP!!東海第二原発の再稼働いばらき大集会実行委員会
<問合せ> 原発いらない茨城アクション実行委員会事務局
 TEL 029-221-6811(相楽)

 

7.24 老朽原発・美浜3号うごかすな!現地全国集会報告
炎天下の美浜現地で、全国から結集した約300名が怒りのシュプレヒコールをあげる

老朽原発うごかすな!実行委員会Blog
 現地レポート・老朽原発うごかすな!ニュース81号

 

現地集会 参加者報告

美浜原発3号機(運転開始から45年経過)は昨年6月、40年超えの老朽原発として最初に稼働しましたが、特重施設の設置が間に合わず運転中のトラブルも重なって、わずか3カ月の営業運転で再び停止という事態に陥りました。美浜3号機は2004年に配管破断による事故を引き起こし死傷者11名という大事故(参考リンクを起した原発です。過去の反省も改善も示さないまま関西電力は、高浜原発・大飯原発でトラブルが相次いで発生しているさなか、10月に予定されていた美浜3号機の再稼働を2カ月前倒し、8月12日にも再稼動すると発表。さらに、蒸気発生器伝熱管の損傷で再稼働が遅れていた高浜3号を急きょ23日に動かすと発表(油漏れで23日の起動は24日にずれ込むという杜撰さ)。

この状況をうけ、「老朽原発うごかすな!実行委」が中心となり、直ちに原地行動が準備され、福井県内においても美浜現地行動に向けチラシを作成するなど、老朽原発の再稼働を許さない闘いの陣形が作られました。再稼働阻止全国ネットからも全国に呼びかけて、東京圏から5名、四国から5名の仲間が現地行動に参加。炎天下の中、弁天崎集会に合流しました。(「さいなら原発びわこニュース」参照)

集会終了後、美浜町役場付近まで移動し、じりじりと感じる暑さの中で美浜町 関西電力事業本部までデモを貫徹。事業本部正面玄関には「安全を守る。それは私の使命、わが社の使命」の行動宣言のもと、会社を挙げて安全文化を築き上げます」と、白々しく掲げられている看板をみて怒りが沸騰。参加者からの発言、シュプレヒコールも一段と迫力が増す中で、申入れ行動を終えました。

再び美浜町役場近くに戻り14時から美浜町内デモ。町内の狭い道に真っ赤な反原発の旗がなびき、住民向けに工夫されたコールもあり、汗だくでしんどい思いを「再稼働絶対阻止」という思いで打ち消し、300名のデモ隊は最後まで仲間を励ましながら、1時間のデモを終えました。前回のデモでは住民の気配が感じられなかったのですが、今回は子供たちもデモに手を振りながら、家族でデモの様子を見届ける姿が数カ所であり、私たちの想いは確かな言葉で住民に届いている実感が得られました。

帰りのバスの中で実行委の方から、「コロナと熱中症という心配をはねのけたのは、参加された皆さんの再稼働許さない強い決意があったからできたことでした。みんなで一致協力し、意思表示をデモという行動で表現できたことこそ、困難な状況を変える力の源泉だと思います。皆さんに感謝すると同時に老朽原発うごかすな!の闘いにこれからも立ち向かっていきましょう」という言葉を乾ききった体にしみわたる力水として受け止めることができました。

現地で配布された資料PDF
(老朽原発美浜3号機 重大事故につながる5つの危険|発行:オール福井反原発連絡会)

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デモの様子 動画
⏺ シャワリンTV 弁天崎から望む美浜原発  美浜町内デモ
⏺ 守田敏也YouTube https://youtu.be/mLSKg7ln1R0
 

【地域の活動紹介】7.24 老朽原発 美浜3号機を止めろと市民が現地で決起・全国集会

さいなら原発・びわこネットワーク ニュース67号
40年停止の法律を破り、老朽美浜原発3号機 7月下旬起動、8月12日再稼働の関電発表を受けた7月24日正午から、「老朽原発・美浜3号うごかすな!現地全国集会」を開催!【PDF

(たんぽぽ舎メルマガTMM:No4527より)
東電と経産省が停電危機を演出 ・・・ 電力ひっ迫問題にみる世論誘導

資料のページからダウンロードできます。

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