Author Archives: Wykanri

全国の原発再稼働を許すな!
新潟県柏崎刈羽からのアッピール

平成25年7月8日
柏崎原発反対地元3団体 (反対同盟・地区労・守る会)

 私達は、40年間も柏崎・刈羽をはじめとする地域住民、周辺地域市町村の非常に多くの住民そして、県民と原発反対運動を展開してきました。特に、平成23年の3・11福島事故で、原発事故の恐ろしさをまのあたりにし、「核と人類は共存しない」という運動方針の正しさを再確認、福島県民や全国の原発立地現地住民と連携・連帯し、原発再稼働を阻止すべく、闘ってきました。

 東電の最近の動きは、常軌を逸脱しています。新潟県・柏崎市・刈羽村と東電の間には、安全協定が存在していますが、この最低限の約束事を踏みにじって、7月8日本日、規制庁に再稼働申請を文字通りなりふりかまわず強行しようとしているのです。将に暴挙であります。

 そもそも、レベル7の巨大な福島事故の検証がなく、16万人もの福島県民に避難生活を強制しておいて、再稼働強行を画策する。超高濃度汚染水(1リットル当たり2億9000万ベクレル)の始末、数十年はかかるといわれる4基の原発の廃炉問題等等、全てを棚に上げておいて、どういう神経なのか!

 また、規制庁の新基準は、炉心溶融、メルトダウン、メルトスルーに至った場合、事故の影響を最小限に留めるとして、柏崎刈羽どころか、新潟県が壊滅する程の死の灰(4×20ぺタBq×10のマイナス3乗=80×10の15乗Bq)の放出(ベント)を認めようとしています。メルトダウン・メルトスルーは、化学結合の100万倍単位の核崩壊熱のあっという間の発散であるが、圧力容器・格納容器の爆発は十分想定できるのに、想定していない。爆発を想定すれば、日本滅亡が確実、故に考えない。つまり新基準は再稼働の為の基準です。亡国の基準です。

 本日、電力4社(北海道、関西、四国、九州)は5原発10基のPWR型原発再稼働に向けた安全審査申請を行いますが、本質は同じです。
日本滅亡への道を開く暴挙です。核と人類は共存できません。共に闘いましょう。

抗議声明

大飯原発3、4号機稼働容認に抗議する
落第生に合格点を出すな!

原子力規制委員会による新規制基準大飯評価は間違い、再稼働促進ありきだ~

2013年7月4日 再稼働阻止全国ネットワーク 事務局

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原子力規制委員会は、昨日(7月3日)の定例会議で新規制基準による大飯3、4号機の現状評価書を確定し、稼働継続を決定した。私たち「再稼働阻止全国ネットワーク」は原子力規制委員会による不当な大飯3、4号機の稼働容認に強く抗議する。

1 大飯破砕帯調査は終わっていない―直下に活断層、地震が来たら原発はもたない
昨年から開始された破砕帯調査で、敷地内を通る破砕帯が活断層である可能性を指摘されたにもかかわらず、関電は追加調査を引き延ばし未だに規制委に報告していない。関電任せの試掘溝は専門委員の指示に反して、その1/4の深さ(約70m)である。
事業者任せの調査では信用できない。電力会社の横暴を黙認するな。

2 大飯3、4号機の稼働継続は危険―安全上重大な問題あり、防潮堤ができていない
評価書の随所に見られる「安全上重大な問題があるものではない」で安心できるか? 現状評価書で明らかになった危険を黙認するな。

(1) 防潮堤がまだできていない
新基準の目玉である津波対策=防潮堤ですら大飯原発では実現していない。今、津波が来たら大惨事になる。これを黙認するのか?

(2) 免震重要棟がまだできていない
福島第一原発事故が最悪の事態になることを避け得たのは免震重要棟があったからであるのに、大飯3、4号機にはまだ建てられていない。会議室では代替できない、放射能を防げない、狭すぎる、事故が発生したら機能しない。

(3) 耐震評価はいい加減
活断層調査も基準地震動の3連動評価も地下構造評価(シミュレーション)も事業者任せで全く信用できない。島崎委員が3日の委員会で「3次元地下構造の把握が不十分」と述べ、規制庁担当者も多数の問題を指摘している。黙認するな。

(4) 耐津波評価もいい加減
3連動による基準地震動及び追加検討された基準津波の影響評価をしていない。海底地滑りと地震との両者組み合わせによる評価ができていない。黙認するな。

(5) 住民の逃げ場が無い(アクセスが弱い)
3方を山に囲まれ1方を海に面した大飯原発サイトへのアクセスは、老朽化した「青戸の大橋」を通過する道路のみである。緊急時の住民避難も作業者の原発到着も非常に困難である。大島委員が3日に指摘している。

(6) 造った基準を守らせろ
内部溢水対策や重大事故対処習熟度など評価書のあちこちに見られる「施行後審査において確認していく」では危険だ。何のための基準か?

3 地元を無視するな
大飯原発現地の地元や周辺地域の行政と議会と住民の安全性への理解は全く得られていない。防災計画も防災訓練もできていない。14基もある若狭湾では原発のそばを通って避難するのか? 地元・周辺住民の安全性への不安を解消せよ!

4 甘い評価を再稼働審査の試金石にするな
新規制基準による14回の大飯確認作業は、今後申請される多くの再稼働審査の試金石となるにもかかわらず、あまりに甘い新基準によるあまりに甘い審査であった。原子力安全・保安院と原子力安全委による以前の評価より甘いのではないか。
原子力規制委員会の新規制基準による評価は、原発再稼働促進委員会による再稼働促進基準評価ではないか? 私たちは絶対に容認できない。

規制委・規制庁が保安院、安全委と同様でないならば、規制委は直ちに大飯3、4号機の稼働を止めるべきである。落第生(関西電力、大飯原発)に合格点を与える原子力規制委は出発点から大きな汚点を残した。強く抗議する。
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2013年7月3日

泊原発の再稼動申請に反対する要請文

北海道電力株式会社 代表取締役社長 川合克彦 殿

市民団体「SHUT泊」共同代表 小林善樹

 貴社は、7月8日に泊原子力発電所の再稼動申請を提出する予定であると伝えられておりますが、私たち市民団体は、その申請に先立ち、貴社が泊原子力発電所の再稼動申請をせぬよう強く要請します。
 原子力発電所は、たとえ、いかなる安全設備を具備しても、絶対に安全であるとは断言できないものであることは貴社もお認めになっているところです。そして、人間の操作に完璧さを求めることも不可能です。特に異常事態においてはパニックを起こして適格な操作をおこない得なくなりがちなものです。さらに、原子力発電は、無毒化することが不可能な放射性廃棄物をつくりだす装置です。

 以上の重大な欠陥を持つ原子力発電所を稼動させることは、将来世代の人類のみならず、「生きとし生けるものすべて」に対する重大な犯罪行為です。
 また、原発を稼動させて万が一事故を起こしたならば、母なる大地と大気そして水を汚染してしまうのです。したがって、原発は人間としての倫理上稼動させてはならない装置なのです。

 貴社は、加圧水型原発には5年間の猶予期間が認められているとして、防潮堤やフィルタ付ベント設備などの安全対策が未完成のままで、再稼動を計画されておりますが、私たちは、そのような安全対策が完備されたとしても、上記の理由により、原発の稼動には絶対に反対いたします。

 また、貴社は先日の株主総会において、「東京電力福島第一原子力発電所に襲来した津波と同程度の津波にも安全を確保できる緊急安全対策を実施済みである」と主張されていますが、あの津波が最大だ、という保証はありません。あの津波を越えるものが襲来する可能性はあり得ますし、国会事故調査委員会の指摘する通り、福島第一原発は地震によって破損した疑いもあり、あの地震が最大だ、という保証もないのです。原発は絶対に安全な装置であるとはいえないものなのです。

 私たちが出発すべき現実は、事故から2年以上が経過した現在もなお15万人以上の人が避難生活を余儀なくされ、いまだに事故原因が特定されず、いまもなお大量の放射性物質が大気中・海中へと放出され続けているということです。

 『原発は安全』という貴社の主張は、福島を収束させて からでなければ、まったくの『カラ文句』でしかありません」。『福島など、なかったかのような』振る舞いは、到底許せるものではありません。

 私たちは、貴社が再稼動申請の提出を思い止まるよう心から強く要請します。

以上

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新聞報道

北海道新聞 (07/04 09:57)
泊再稼働申請に反対 道内24団体、北海道電力に要請
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/477481.html

北海道 泊原発の再稼働に反対する現地から、行動のよびかけです

やめて再稼働 なくせ泊原発 7.13岩内行動

日時 2013年7月13日(土) 集合場所:岩内町フェリー埠頭緑地
 午後1時 ~ 午後2時30分 集会
 午後2時30分 ~ 岩内町内デモ
参加費 500円
主催 7.13岩内行動実行委員会
呼びかけ人代表 斉藤武一(岩内原発問題研究会・代表)

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賛同金のお願い
 個人一口:1,000円以上、団体一口3,000円以上
 振込み先 郵便振替 02770-6-96482 佐藤英行
 ※口座番号に誤りがあったそうです。チラシではなく本文テキストの番号へご入金ください
 通信欄に、「7.13岩内行動賛同金」とご記入ください。
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問い合わせ 佐藤英行 TEL 090-8899-9240

公開講演会 チェルノブイリからフクシマへ — 原発事故の実情と教訓–

講師 アレクセイ・V・ヤブロコフ博士(ロシア科学アカデミー評議員)
通訳 吉岡ゆきさん
講演録(PDF:2.5MB)

日時 2013年5月19日(日)
会場 岩手大学工学部テクノホール
主催 日本科学者会議岩手支部、原発からの早期撤退を求める岩手県学識者の会
共催 岩手県保険医協会学術文化部、三陸の海を放射能から守る岩手の会、岩手県反核医師歯科医師の会

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参考

三陸の海を放射能から守る岩手の会より
「止めよう再処理 ≪天恵の海≫」第128号(2013/6/19発行)
「チェルノブイリ事故の死者は100万人に及んだ、ヤブロコフ博士の講演」
http://homepage3.nifty.com/gatayann/no.128.pdf(868KB)

★☆★☆★☆★☆ あおぞらUST放送
<テントひろばから~/Tent Color>
日本で海外で脱原発 ★☆★☆★☆★☆

2013年 6月 28日(金曜日)16時~

あおぞら放送「テントひろばから~」第40回(2013/6/28)6/28のアーカイブ
http://www.ustream.tv/recorded/35053819

視聴アドレス http://www.ustream.tv/channel/tentcolor
(実況放映後のものは全てアーカイブでご覧になれます。)

  1. 「反原発でいこう」(15分)
    緑の党から東京都議選をたたかった杉原こうじさんに、都議選の結果や7月の参議院選挙についてご意見をうかがいます。
  2. 「福島から世界へ」(15分)
    「会津放射能情報センター」や「放射能から子どもたちを守る会・会津」の片岡輝美さんに、活動のことについてお話ししていただきます。
  3. 「国内外の原発事情」(15分)
    2011年の「原発いらない!全国の女たち」の時に、「イマジン」に合わせてフラダンスを披露して下さった水野みさをさん(古代フラ・虹の天の鳥たち代表)に、アメリカ国内での原発事情などについてうかがいます。
  4. 「テントひろば 通りすがり」(5分)
    テントに立ち寄った人たちに一言インタビュー。

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日伯*原子力協定に反対する団体署名
(* ブラジル)(署名は、団体のみです。ご注意ください。)
http://blog.rederio.jp/nonuketobrazil

日本政府は福島東電原発事故の原因の究明もできないまま、原発輸出に邁進しており、ブラジルにも原発を輸出しようとしています。この原発輸出を止めるために、日本とブラジルの市民団体の手で反対声明を上げます。

今回は個人の署名ではなく、団体署名に限らせていただきます。団体で賛同いただける場合、右のフォームから署名ください。なお、フォームの欄の名前は担当者の方のお名前をお書きください。不明なことがある場合などの連絡用のみに使わせていただきます。提出するのは団体名とWebサイトのURLのみです。お名前やメールアドレスは一切提出されません。不明な点はこちらからご連絡ください。

署名文

日本とブラジルの原子力協定締結に反対します。

日本政府はブラジル政府と共にブラジルでの原子炉新設などのための原子力協定を結ぼうとしていると報道されています。

しかし、未だに福島東電原発事故の事故原因すら満足な究明が行われておらず、これまでの日本の原発技術の総体を問い返さなければならない段階にあります。日本の世論は原発の新設はもちろん、既存の原発再稼働に反対しています。

日本は福島東電原発事故による放射能汚染により世界の環境に深刻な被害を与えました。今なお、福島原発からは大量の放射能が世界に放たれており、日本政府は放射能汚染を制御できていません。

このような中でなぜ日本の原発技術で国外に原発を作ろうとすることができるのでしょうか?
世界はこの原発輸出を国内で原発を作れなくなった原発メーカーのための日本政府による救済策として見ることでしょう。

ブラジルでは、原発の原料となるウラン鉱山での放射能汚染問題が問題になっており、最大の人口集中州であるサンパウロ州とリオデジャネイロ州の真ん中に位置するアングラドスヘイスにおける原発での事故に対する懸念も高まっています。そのような中で、人びとは危険な原発ではなく、太陽光・熱、風力などの再生可能エネルギーの発展に希望を見出しています。

両国の市民が求めているものは世界を危険に曝す原発の継続ではありません。日本がブラジルや世界に貢献できる技術は他にあるはずです。

『核情報』 2013年06月27日 11:30
「利用目的のないプルトニウムを持たない」原則に無頓着の原子力委
──高浜MOX輸送の次は六ヶ所再処理開始?

http://kakujoho.net/rokkasho/mox_tkhm2.html

関西電力高浜原子力発電所3号機用MOX燃料が、27日朝、同発電所に到着しました。「利用目的のないプルトニウムを持たない」との原則を示してい る原子力委員会は、2003年の決定で、英仏でのMOX燃料加工に先立ちその燃料の利用計画を確認するとしています。製造契約・加工開始の時点では確かに 「利用計画」がありましたが、福島事故で輸送中止となって以後、再稼働があるかどうかも分からず、関電自身が利用について判断していない言っています。と ころが、原子力委員会は、この輸送が問題かどうか議論もしてないとのことです。六ヶ所再処理工場の運転については?

  1. 核兵器利用可能物質の輸送について無頓着な原子力委員会
  2. 六ヶ所再処理工場でのさらなる分離についての判断の試金石
  3. 再稼働と再処理開始の競争──原子力員会は判断基準を明確に

(つづきを読む)

 
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関連ニュース

AFP通信 2013年06月27日 11:30 MOX燃料が高浜原発に到着、原発事故後初
http://www.afpbb.com/article/economy/2952800/10968050

 

NetIB-News [脱原発・新エネルギー]

2013年6月24日 16:12 危うい安倍政権のエネルギー政策(1)
<原発輸出のリスク> <3つの危険性>
http://www.data-max.co.jp/2013/06/24/post_16453_is_01.html

 問題点をクリアしないままの原発再稼働や海外への原発輸出は、国民にとって大きなリスクをはらんでいる。安倍政権は成長戦略のエネルギー分野において、新エネルギーを模索しつつも3.11がなかったかのような原発推進に転換。原発再稼働の方向で動いている。しかし、本当に「安全」だと言い切れるのか。
脱原発からの再生可能な自然エネルギーへのシフトを訴え続ける環境エネルギー政策研究所の所長の飯田哲也氏に、エネルギー政策の問題点を聞いた。(つづきを読む

2013年6月25日 15:36 危うい安倍政権のエネルギー政策(2)
<建設コストの問題点> <再稼働、損害賠償の問題点>
http://www.data-max.co.jp/2013/06/25/post_16454_is_02.html

2013年6月26日 07:00 危うい安倍政権のエネルギー政策(3)
<使用済み核燃料の問題> <国民的な合意が必要>
http://www.data-max.co.jp/2013/06/26/post_16454_is_03.html

2013年6月27日 07:00 危うい安倍政権のエネルギー政策(4)
<廃炉への現実的プログラムを> <政治選択の難しさ>
http://www.data-max.co.jp/2013/06/27/post_16454_is_04.html

再稼働阻止ネットの皆さまへ 伊方集会応援を感謝

堀内美鈴(原発さよなら四国ネットワーク)

6月23日(日)~24日(月)の伊方集会(愛媛県八幡浜市)ではみなさまからあたたかい激励をいただきました。心から感謝申し上げます。

再稼働のトップランナーと言われている伊方原発稼働を止めようと、福島はじめ全国の原発現地の皆さまが知恵を絞り合い、さらに県庁所在地の松山の繁華街で次々とリレートークと素敵なダンスでメッセージを伝えてくださったこと…二度と悲惨な原発大震災を起こさないようにと伊方町と愛媛県に申し入れてくださったことは本当に大きな励ましです。何よりも、現地から参加された方々が現状を訴え、主体的に発言されたことが今後の大きな力に繋がっていくと思います。

八幡浜市の松蔭公民館での伊方集会には80名、伊方原発・伊方町・大街道前街宣・県庁行動には全国から50名の参加でした。(私は見ていないのですが)NHKでも今回の行動について、24日夕方のローカル・ニュースで報道しました。また30㎞圏内の集会参加者が取材を受けて、「私たちがしっかり声を挙げていかんといかん(←いかないといけない:伊予弁です)と思います!」と答えたのも流れたそうです。

伊方原発・伊方町・県庁行動について朝日新聞に掲載記事があります。
下記朝日デジタルにて動画・写真が掲載されています。
http://www.asahi.com/area/ehime/articles/OSK201306240138.html
愛媛新聞、毎日新聞でもとりあげられました。

このあとも、大飯、泊、川内と各地での行動が続きます。皆さんと力を合わせて福島を忘れない!おおいをとめよう!再稼働NO!の思いをつなぎ、大きくして、原発ゼロ社会を目指します。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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2013年6月24日 愛媛県知事あて要請書
20130624要請書(PDF)

2013年6月24日

愛媛県知事
中村時広 様

緊急伊方集会
参加者一同
要 請 文
 私たちは伊方原発の再稼働を止めたいと全国各地から集まった市民です。
 
2011年の3月11日に起きたフクシマ事故は収束はおろか、事故原因の特定さえできていません。当初「津波による電源喪失」を初発の原因としていた東京電力も、今では「地震の揺れによる配管の破壊」を否定できなくなっています。また、四国を直撃する南海トラフ地震の予想規模も大きく上方修正されました。
 このような状況であるにも拘らず、四国電力は早期の再稼働に向け、「超えられぬ問題ない」(愛媛新聞2013年4月12日付)として準備を進めています。しかし1号機の放射能水漏れ問題や、他ならぬ3号機の燃料棒に異物が付着していた問題を2ヶ月近く県に連絡しなかった件では、愛媛県知事も不快感を表明されました。

 このことはまさに四国電力の安全性を軽視した姿勢を露呈したとはいえないでしょうか。一体このような通報遅れの原因、もしくは意図は何なのか、その経緯を伊方町民や県民に説明することこそ四国電力が今、すべきことなのではないでしょうか。
 四国電力が全ての事故を過小評価し、情報隠しをするのではないかとの私たちの疑念は膨らむばかりです。このような中での伊方原発再稼働などあり得ません。
 また、私たちは伊方原発について、以下の理由からも絶対に再稼働してはならないと考えています。

1. 中村愛媛県知事は昨年6月の県議会で、「動かしても動かさなくても原発はあるのだから危険性は変わらない」旨の答弁をしましたが、稼働中の原発が事故を起こした場合、燃料棒の核分裂生成物が引き続き崩壊する際の崩壊熱が多いため、その温度を下げねばならず、停止中の場合と比較にならない程のエネルギーと作業を要すること。また、炉心溶融などの過酷事故に短時間で移行すること。

2. 再稼働を予定している3号機は、プルサーマル運転を行う炉であり、そのMOX燃料には猛毒のプルトニウムが含まれており、事故が起きた場合、ウラン燃料の何倍ものプルトニウムを放出すること。

3. 伊方原発は、瀬戸内海という世界有数の生物多様性をもつ閉鎖系水域に面して建てられており、過酷事故が起きれば、瞬時に瀬戸内海が汚染され、そこに棲む多くの生物が被曝すること。また閉鎖性水域であるため、汚染物質が長く溜まり続けること。

4. 南海トラフ巨大地震は、今後30年間で起こる確率が60%~70%(M8の場合)、経済被害の想定は愛媛県内だけでも10兆円、断水停電9割と四国孤立の怖れがあると発表されているにも関わらず、原発震災を想定外としたずさんな評価のままであること。長期間の停電が全電源喪失からメルトダウンにつながることこそがフクシマ事故の教訓の1つであるはずです。

5. 全国一の長い半島である佐田岬半島で過酷事故が起きた際の、実効的な町民の避難方法も避難場所も確立していません。原発事故後の福島が「国の棄民政策」と「電力会社の責任放棄」のもとに打ち捨てられていることを考えた時、国や電力会社には原発被災地や私たちを救う能力も誠意もなく、不可能であることが明確になったこと。

 原発立地県の長として愛媛県民はもとより、全ての市民の生命と財産を守るため、伊方原発を再稼働させないでください。私たちのこの豊かなふるさとを、未来に続く命を守ってください。

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(IWJ) 2013/06/23
愛媛:止めよう伊方原発再稼働!集まろう!緊急伊方集会!in 八幡浜
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/86509