Category Archives: 北海道

(このイベントは終了しました)

再稼働阻止ネットワーク 全国相談会開催と、
「泊原発再稼働阻止・大間原発建設反対」リレーデモ(自転車隊〉参加者募集のお知らせ
【チラシ】

「全国相談会」概要
 日時 
 (1部)2016年10月8日(土)19時~(札幌集会後にバスで移動)
 (2部)2016年10月9日(日)あさ8時半~11時半(終了後、岩内にバスで移動)
 場所 ホテルようてい(倶知安町(くっちゃんちょう)
    ※ホテル宿泊希望の方は早めにご連絡ください。(3食付8,500円)

 議題案
 ・泊の再稼働を如何に止めるか
 ・基準地震動問題(規制委批判)など全国的取組みについて
 ・川内原発は2度と動かさない全国集会(11月13日 鹿児島)について、他

●相談会についての問合せ
 再稼働阻止全国ネット事務局(沼倉)080-1012-4661

●10月連続行動 カンパのお願い(再稼働阻止ネット)
 ・郵便振替 口座記号:00110-0-688699  加入者名:再稼働阻止全国ネットワーク
 ・銀行などから入金の場合
  当座(ゆうちょ銀行 金融機関コード:9900  店番:019)
  店名:〇一九 店(ゼロイチキユウ店) 口座番号:0688699

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リレーデモ(自転車隊〉スケジュール
(10月3日~8日、六ヶ所スタート 札幌着)

[1] 10/3(月) 六ヶ所~東通~むつ~大間(97km)約6時間
   10:00 六ヶ所 出発
   (宿泊 大間 おおま温泉海峡保養センター)
   
[2] 10/4(火) 大間~函館~長万部
   7:00 大間発 ~ 8:30 函館着(津軽海峡フェリー)
   8:30 記者会見〈函館市役所前〉
   9:00 函館市役所前 出発、函館~長万部(112km)約9時間
   (宿泊:長万部、交流会:民宿シャマンの里)

[3] 10/5(水) 長万部~黒松内~(寿都町)~蘭越~ニセコ~倶知安(120km)約9~10時間
   ※「~寿都町役場」は途中から別働隊で
   要請先自治体:黒松内町・寿都町・蘭越町・ニセコ町・倶知安町
   (宿泊:倶知安町(羊蹄閣予定)、交流会)
   
[4] 10/6(木) 倶知安~共和~岩内~泊~神恵内~余別(77km)
   要請先自治体:共和町・岩内町・泊村・神恵内村
   (宿泊先:余別、積丹YH 予定)
   
[5] 10/7(金) 余別~積丹~古平~仁木~余市~小樽(67km)
   要請先自治体:積丹町・古平町・仁木町・余市町・小樽市
   (宿泊先 小樽市「小樽温泉オ・スパ」2550円食事別、交流会)

[6] 10/8(土) 小樽~札幌大通公園8丁目広場(38km)
 (「さよなら原発北海道集会」に合流)

●自転車隊 連絡先(中道まで)
 電話 070-5477-4296 FAX 017-742-6728 (10/2まで) hankakunen@gmail.com

[忘れない3.11] 泊原発の廃炉をめざす会 講演会レポート
原発避難計画の検証「泊原発緊急事態 その時、私たちはどうなる?」

脱原発市民のみなさま

「泊原発の廃炉をめざす会」では、さる3月9日(月)に かでる2.7 に於いて『泊原発緊急事態! その時、私たちどうなる?原発避難計画の検証』と題する講演会を開催しました。

第一部は上岡直見氏(環境経済研究所代表)に、交通工学の視点から「原発避難計画の検証」と題した講演。

第二部は「原発避難計画、各政党はこう考える」と題し、知事選挙を目前に、各政党及び知事候補予定者に原発政策と道民の安全をどのように考えているのかについて語っていただきました。

平日の夜に開催したため、遠方であったり、ご都合よって、ご来場いただけなかった賛同人、原告の皆様に周知したいので、脱原発市民運動関連ネットワークにアドレスを公開致します。

     泊原発の廃炉をめざす会
     原子力防災避難プロジェクトチーム・核ゴミ担当世話人
     マシオン恵美香

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当日資料、映像

「泊原発の廃炉をめざす会」HP 講演資料
http://tomari816.com/blog/?p=1648

2015年3月8日 原発避難計画の検証 「泊原発緊急事態 その時、私たちはどうなる?」(北海道・岩内)

2015年3月9日 忘れない3.11「原発避難計画の検証」(北海道・札幌)
第1部 https://www.youtube.com/watch?v=PeFTmKXMULo
第2部 https://www.youtube.com/watch?v=t9I9joVRv6w

【地域の活動紹介】
「北海道原子力防災計画と訓練内容に関する説明会」報告

報告者 マシオン恵美香

平成25年1月17日(金)10:00~11:30 道庁別館 11階会議室
 原子力防災対策課ほか北海道側から6名の職員が説明のため出席
 道内市民グループに呼びかけ、40名の道民が参加
 パワーポイント資料、政府機関、北海道が作成したパンフレット等が参考資料として配布された

<配布資料>
・北海道総務部危機管理対策局原子力安全対策課
  1「北海道地域防災計画(原子力防災計画編)」
  2「環境放射線モニタリング」
  3「北海道原子力防災訓練の概要」
・「原子力防災のしおり」緊急時の応急活動体制と皆様がとるべき行動について
・「原子力環境だより」Vol.108 平成25年度第一四半期環境モニタリングの結果
・「北海道原子力環境センター」
・「北海道環境放射線テレメーターシステム」

説明会の開催にあたり、「この会は原子力防災に関して担当自治体である北海道が担う仕事の内容の理解を深めるためであり、苦情や意見、要望などを伝えたり、何かを決定するための交渉の場ではない」、「わからない言葉や内容については出来る限り詳しく説明される場であること」を相互に了解した上で持たれたものです。

この了解内容については、北海道の担当部署課の要望というよりは、むしろ催しを計画し、ご案内を差し上げた主催側(深町・マシオン)から参加者にご理解を求め、初めて実施されました。
主催者、北海道庁総務部危機管理対策局原子力安全対策課:宇野さん、稲場さんの挨拶と注意事項の確認後に、説明者3名によるレクチャー形式で説明会を進行。

以下に説明会の進行内容を箇条書きで記します。

【資料1「北海道地域防災計画」】 説明者 原子力安全対策課 平野さん

 原子力災害対策の制度の枠組み/体制組織図/北海道地域防災計画の構成/道計画における緊急時環境放射線モニタリング実施要領の位置づけ/緊急被ばく医療活動実施要領の位置づけ/原子力災害対策を重点的に実施すべき区域の拡大(PAZ・UPZ範囲の修正前と修正後の比較)/原子力災害事前対策/避難場所の整備/避難方法/緊急対策応急対策/通報連絡組織図/配備体制および災害対策本部の設置/第一非常配備(初期活動体制)/災害対策本部の組織図・主な所掌事務/現地本部の組織図/原子力災害時の防護措置/

防護対策の実施(事故発生から警戒事態―施設敷地緊急事態―前面緊急事態)-避難・一時移転・体表除染・飲食物のスクリーニング・摂取制限)/原子力災害中長期対策

【資料2「環境放射線モニタリング」】 説明者 佐伯さん

 環境放射線や放射能に関する解説が始まりましたが、参加者は基礎知識がある方々揃いであるため割愛していただき、泊原発のモニタリングシステムについて中心的にお話いただきました。

 放射線測定器/平常時モニタリング/線量率の測定(モニタリングステーション・モニタリングポスト・気象観測局)/線量率の測定2(モニタリングカー・モニタリングポイント)/係数率の測定(放水口ポスト・廃棄筒モニタ)/モニタリングデータの開示(北海道原子力環境センターHP)/環境試料水道や河川水・農産物・海産物)/分析工程の例/環境試料中の放射能調査核種分析・全ベータ放射能測定/日常生活にある放射線/クマイザサ中のセシウム137濃度推移/海産物(カレイ)中のセシウム137濃度推移/北海道(各モニタリングステーション)への影響/緊急モニタリング/原子力災害の特徴/緊急モニタリングの目的①②/緊急時モニタリング半の体制(第三非常配備)組織図・要因および車両・各チームの業務内容・固定観測局/緊急モニタリング地点図/緊急時モニタリング講習会/モニタリング班の主な資機材(サーベイメーター・モニタリングカー・可搬型ポスト・可搬型ヨウ素サンプラ・衛星電話・無線)/防護措置の実施を判断する基準(OIL※)・避難および一時移転・飲食物摂取制限

※OIL:Operational InterventionLevel
 環境における計測可能な判断基準(運用上の介入レベル)

※大気中浮遊じん及び降下物の測定結果
 泊原発周辺調査 0.000123μSv/h 胸部X線(60μ Sv/h)の約50万分の1と十分低い値(「泊原発環境保全監視協議会技術部会」評価)、冬期間は降下物に雪なども含まれる。

【資料3「北海道原子力防災訓練の概要」】 説明者 橋野さん

概要:昭和63年度から毎年度実施、平成25年10月で28回目
目的:訓練内容(北海道と13ヶ町村主催)対象町村
訓練要素 オフサイトセンター/オフサイトセンター体制組織図/東日本大震災以降の訓練/平成23年度~25年度の訓練内容
震災以前と以後の内容の比較(重点事項・訓練実施場所・実施状況・訓練実施場所地図)、平成25年度 訓練内容と重点事項の画像参照

<参加者からの発言>

  • 有事の際に救護用バスはどこから何台来ることになっているのか? 到着までにどのくらいの時間がかかると予測するのか?
  • 風向きを決めずに実施するブラインド訓練について
  • 経口安定ヨウ素剤配備費用について
  • UPZは30kmでは狭すぎる。アメリカ並に80kmにすべきではないのか?
  • UPZやOILなど英語の略称などは何を示すものであるのか、即座に答えられるようにしたほうが良いのではないか?

パワーポイントに使用した画像と手元に配布されたプリントとも、組織図に記されている文字がつぶれて読めないため、データを直接いただきました。道庁HP原子力防災関連の情報にも、なるべく早めに掲載の予定。

原子力防災対策課 稲場さん
「2月、3月は次年度予算案に関わる議会準備等で多忙であり、今期中に似たような会を開催する予定はありませんとしながらも、「道民へ説明の義務があります。」とも。
質疑の時間を十分に取りませんでしたので、発言したいことがある方も多かったはずです。

主催者
「質問、要望、ご意見などは個人の判断で後日、直接、原子力安全対策課にお問い合わせください。」
(※なるべく道庁側の情報を聴くために実施された説明会であるため)予定を15分超過して11:45に終了。
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【地域の活動紹介】
北海道原子力防災訓練の問題点

Shut泊 共同報告者:マシオン恵美香・深町ひろみ・小林善樹

昨年10月8日(火)、北海道と泊発電所30km圏内の13町村で実施された原子力防災訓練を参観し、以下のような問題に着目した。

◆訓練の前提となる事故想定の問題

  • 「事故当日の風向き」は南風と設定され、屋外への避難訓練は泊原発の30km圏内の北側6カ町村(泊村、共和町、神恵内村、積丹町、古平町、余市町)の住民約3万9千人の2%に過ぎない776人のみとなっていた。偏西風を考慮すると避難先の小樽、札幌方面の住民にも影響があるため、風向き、避難先の設定は相応しくない。
  • 事故想定が福島第一原発事故に比較して軽すぎる。
  • 震源の想定が内陸であり、津波を考慮していない。

◆実施された原子力防災訓練の中味に関する注意点

  • 避難を誘導する側(自衛隊員など)は防護服・マスク着用だったが、避難訓練参加者[住民]
    はマスクをつけている人さえ少なかった。
  • 障害者などの災害弱者の中でも「要援護者」役は健常な方が代替していたため、実際の避難に必要な本人の練習にはならず体験がなく、災害弱者のためのゆったりした所要時間についての配慮がされていない。
  • 全住民避難のためのバスの確保台数が圧倒的に足りないことが予想される。交通網寸断の際は自衛隊ヘリや船を使うというが、悪天候、地震や津波被害のある場合には確約されない。
  • 避難路の渋滞対策は「コンビ二で水食料提供」、「コミュニティFM局からの情報発信」のみ。

◆事故想定と避難の手順

  • 避難対象はUPZ内の住民のみ
  • 地震、津波、高波、浸水などの被害想定をせず、津波襲来の可能性がある港湾にスクリーニング[体表放射線測定]等の措置のための救護所を設置することは適切か?
  • 隣接する岩内町では屋内退避とするなど、不合理な想定による指示もある。
    経口安定ヨウ素剤

    昨年から9カ町村の役場や施設など13カ所に置かれているが、原発から半径5km圏内の住民にさえ「劇物である」との理由で戸配されておらず、設置場所と配布場所の周知も不十分。服用の指示を出す責任部署、責任者が特定されていない。

    昨年から総数で8万錠を備蓄。「事故発生時には、安定ヨウ素剤を求めるより、むしろUPZ外へ迅速に避難したほうが良い」としている。

◆災害時要援護者支援対策

  • 「有事の際に放射能対策に特化した内容が盛り込まれているか?」「実際に災害弱者の意見を取り入れる形で練られているか?」などの質問に対し、北海道の回答には「無理な移動により命を落とすケースが考えられる重度の災害弱者については、その場に留め置く」という趣旨の文言が含まれている。
    災害時には介護者も共に留め置かれる可能性が懸念される。
  • UPZ圏内の170以上に上る医療機関や社会福祉施設で、まだ具体的な避難計画の策定に至っていない。

◆泊原発の防災避難路について

  • 泊原発は、北海道西部の積丹半島の西側の付け根にあり、半島をめぐる国道229号線は原子炉建屋から370mの至近距離を通っているから、もし原発事故が起きたら、半島北側の泊村と神恵内(カモエナイ)村の住民は国道を北側に、半島を一周して避難せざるを得ない。ところがこの国道は海岸の崖下をたどる道であり、半島先端の景勝地神威岬までの約35kmはトンネルが連続し、海が荒れると通れなくなるし、地震があれば崖崩れも津波も心配。

    神恵内村から山越えで半島の東側に横断する道道998号線(32.5km)もあるのだが、標高700mの峠道であり、豪雪地帯の積丹半島では冬場には通れないことが多く、地震があれば崖崩れも懸念される道だ。残された避難方法は船とヘリだが、荒天になればこれも使えなくなってしまう。したがって、泊村の約千八百人、神恵内村の約千人は逃げ道を失いかねないのだ。これが一番懸念される問題だ。

  • 泊原発の東側の共和町と南側の岩内町からの避難路にも難点がある。東側に国道276号線を通って国道5号線に抜ける道は、卓越する西向きの風の風下方向であり、海岸沿いに南下する国道229号線は景勝地雷電海岸を通るトンネル続きで、荒天時には通れなくなるし、崖崩れの懸念もある。また、東南に向かう道道66号線は標高800mの山道で冬場には通れないことが多い。

【地域の活動紹介】(たんぽぽ舎メルマガTMM:No1993)
~北海道通信(泊原発現地)~

10月5日、1500人の再稼働ストップ集会
10月8日、実際には役立たない形骸化した防災訓練

小林善樹(Shut泊)
10月5日(土)13時、泊原発の見える岩内町フェリー埠頭緑地で「STOP 泊原発の再稼動!さよなら原発北海道集会 in いわない」が開かれ、ジャーナリスト・作家の鎌田慧さん、たんぽぽ舎・柳田さん、奥野さん、岩下さん、山田さん、原発さよなら四国ネットワーク・井出さん、原発問題住民運動福井県評議会・林さんと全国からの参加も含めて1500人が集まりました。

 泊原発の再稼動を止めましょう!そして、すべての原発をなくしましょう!さようなら原発!の集会アピールを採択したあと、町内のデモ行進に出かける前に、色とりどりのエコ風船千個を飛ばし、飛んで行く方向を全員で確認しました。

 もし泊原発が事故を起こしたら、放射性物質がどの方向にどこまで飛んで行くかを目に見える形で実感してもらうためです。風船には到着報告用返信ハガキをぶら下げてあり、返信ハガキが8日から届き始めた。今のところでは約180km離れた旭川市に翌日朝には届いており、約130km離れている赤平市からは「他人事のように感じていたが、この風船を見て恐ろしさを感じた」 とのハガキが寄せられています。

 また石狩郡当別町の道民の森という飲料水の水源を守る森でも拾得されており、芦別市でも8日には拾得されていました。約60kmしか離れていない札幌市の北海道庁の高いイチョウの木にも引っかかっているのが見つかりましたが、確認できないうちに、強風で飛ばされてしまったようです。

10月8日(火)には防災訓練がおこなわれ、市民たち13人が、行政関係らしき14人とともに、北海道庁手配のバスに乗って視察して来ました。

 退避の訓練は6町村の住民2%、776人だけが対象で、陸路を走行したのはバス30台、自動車26台、福祉車両1台に過ぎず、渋滞するほどではなかったようだ。 自衛隊は中型ヘリ、大型ヘリ(40人乗り)各1機、12人乗りの車両(特車?)3輌を出していたし、小樽港岸壁に設けられたスクリーニングでは、自衛隊の化学兵器担当部門が除染のデモンストレーションをやっていた。

 総じていえば、シナリオ通りに準備された「絵に描いた餅」、「茶番」に過ぎず、実際には役立たない訓練だ、というのが正直な感想でした。

【地域の活動紹介】
平成25年度 北海道原子力防災訓練参観 報告2

報告者 ベクレルフリー北海道 マシオン恵美香
【渋滞対策支援訓練】
スーパー、コンビ二等でのトイレ使用及び食料の提供(水とパンの受け渡し) 渋滞ではなくても、有事の際には水や食糧を住民に提供するため、これら商業施設の協力は必要。
【被曝者搬送(処理)訓練】
余市町黒川地区→余市協会病院(北後志消防搬送)被曝医療活動泊発電所→岩内協会病院(岩内寿都消防搬送)初期被曝医療機関

■原子力防災訓練実施要綱裏面に添えられた地図を見ると、防護対策地域は塗り分けられている。今回、訓練に参加するのは泊原発から30kmの同心円周辺13ヶ町村。しかし、西北の風によって放射能が流れることが懸念されるのは東側。すぐ横に位置する京極町、喜茂別、札幌の一部までも含まれるのでは?

■屋内退避地区に指定された範囲は避難区域より広い。参加者の内訳は85.000名(13ヶ町村人口の合計)と記されているが実際は7600名、圏外避難を行うのはそのうち、たった800名と非常に少ない。屋内退避訓練の内容も検証すべき。

■バスに乗っていた参観者が昼時間に余市町の学校に℡連絡を試みた。校長が朝、体育館に生徒を集め、「原子力防災訓練の実施日であること、有事の際はこのまま家に帰れない場合があること」をだけ告げて通常通り授業を再開した、と報告を受けていた。・余市町のある小学校では、原子力防災の訓練日だというのに、その内容に対応しておらず、「津波」を回避するため高台に移動する避難訓連を実施していた。かえって被曝を避けられず、危険。

■原子力防災訓練実施中の連絡が入るはずなのに、携帯電話への緊急時エリアサービスを私を含め、バスに乗っていた人々の多くが受信できなかった。

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訓練内容・施設に関するバス内のやり取りメモ

参加者 Q7.
 「災害弱者(障害者等)の訓練参加について」
バスに添乗した担当者(*原子力安全対策課)
A7. 共和町から車椅子の方1名、余市町から知的障碍の方2名の参加。

Q8.
 「政府機関あるいは独立行政法人、議員の参加はあるのか? どの省庁のどんな立場が参加するのか?」
A8.
 「規制庁の地域総括官 黒木さん、泊原発規制事務所、出先機関、開発、消防、自衛隊から関係する部署に協力を依頼している。厚労省も関係しているが、障碍者など保健福祉関係の参加についてははっきりしない。(救護活動をする労働者に関係して特定の部署課が参加している)

Q9.「スクリーニングは何を区分し、区分した後の処理はどうするのか?」
A9.「測定後、放射線被曝量に応じ、除染、30キロ圏外の医療機関への搬送などを行う」

Q10.「福島原発事故後、30キロ圏外も避難区域となった。UPZ内だけの訓練では不十分なのではないか?」
A10.「本年は5キロ内PAZ内と北側の町村を中心に訓練を行った。数年後までにもちまわりで13ヶ町村全てがなるべく多くの条件の訓練を実施できるよう計画する見通し。

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参考資料
北海道原子力防災 開催案内 https://docs.com/WNDA
北海道原子力防災訓練資料(当日資料) https://docs.com/X3P3
北海道原子力防災のしおり https://docs.com/X3P4

10月8日に開催された北海道の原子力防災訓練 参加報告を紹介します。(事務局)
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2013/10/8 北海道原子力防災訓練の報告(速報版)(別ウィンドウが開きます)
PDF版

報告者 再稼働阻止全国ネットワーク 岩下

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(北海道ホームページより)「平成25年度北海道原子力防災訓練の実施について」
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/gat/bousaikuren251008.htm

北海道と関係町村(泊村、共和町、岩内町、神恵内村、寿都町、蘭越町、ニセコ町、倶知安町、積丹町、古平町、仁木町、余市町、赤井川村)では、北海道電力(株)泊発電所における原子力災害に備え、平成25年10月8日(火)に原子力防災訓練が実施された。

訓練実施要綱(PDFダウンロード)
 

【地域の活動紹介】
北海道・泊集会に参加した門田さん、井出さん(原発さよなら四国ネットワーク)の参加報告を紹介します。(事務局)

<泊の集会の報告>
参加人数は公式には1500人。正確にはおそらく約千人かと。平和フォーラム系、きわば自治労系が約600、市民団体系、共産系それぞれ200程。
鎌田慧さんが参加され、初めてお話しました。阻止ネットは柳田さん、奥野さん、岩下さん、山田さん。昨日金曜行動済んで参加。小樽泊まりで今夜も一緒でないのは残念。
集会、風船飛ばし、デモ。慣れない靴で両足にマメ。あとで交流会。真面目な交流会。

阻止ネットのメンバーとこっちのメンバーで12、3名。
昨日からの収穫はこちらの海の変化と、泊の原発からも1日最大約480トンの地下水が出ているとか。町議会での佐藤さんの質問から出て来た成果とか。では伊方はどうなのか?これも確認すべきかと。万が一汚染された時に汚染水に、の危険性。
あとは万が一の時の冷却水の対策は取れてるのか、そしてそれが汚染水になった時にどうするか、対策は?と 阿部さんに質問してもらえば?と。
また、海の変化については詳しく報告しますが、とりあえず集会の報告まで。

この後も、要請のある他県の集会へどんどん出かけていきます。
”伊方原発の再稼働絶対阻止を” ミッションに!!

伊方原発のある四国愛媛県から来た原発さよなら四国ネットワークの井出と申します。まず北海道の皆さんに愛媛県について少し紹介させて頂いてから本題に入りたいと思います。

愛媛県は瀬戸内海に面し、気候は温暖で豊かな自然環境に恵まれ、農林水産業が盛んで、農業ではミカン、柿、栗等は日本有数の生産量を誇り、水産業では、タイ、ハモ、サザエ、アワビ等の天然物に加え、タイ、ブリ、真珠等の養殖も盛んです。工業としては、製紙、造船、タオル等が有名です。しかし、この自然の恵み豊かな愛媛県の環境を脅かす存在として伊方原発が存在し、今再稼働の一番手と推測され、非常に注目されています。

次にこの伊方原発について紹介させて頂きます。伊方原発は、日本一細長い半島佐田岬半島のほぼ付け根に存在し、閉鎖的海域である瀬戸内海に面しています。日本で唯一内海に面した原発であり、日本最大の断層帯の中央構造線のほぼ真上に存在しています。1号機から3号機まで建設され、3号機はプルサーマル発電です。

ここで、伊方原発の建っている立地条件について述べますと、この地域は半島のため急峻な地形で、建設用地を無理やり造成し、原発を建設しています。3号機は谷を埋め立てて建設され、最も軟弱な地盤の上に存在しています。地質では緑色片岩帯ですが、この緑色片岩は水によって風化しやすく、薄く剥がれる様に割れやすい性質を持っています。そして、横すべり断層を起こしやすい性質を持っています。推進派の言うような強固で丈夫な地盤であるとは決して言えないのです。さらに中央構造線は活断層ではあるが問題はないと主張していますが、これも科学的根拠はありません。直下型地震に際しては制御棒の挿入ができなくなる、との指摘もされています。津波に対する対策もほとんどなされていません。巨大津波を全く想定していないように思います。

このような状況にもかかわらず、再稼働の一番手と言われていることを地元の私達としては決して許すことはできません。

次いで、反対闘争の歴史に触れますと、まず最初に用地買収が原発用地であることを隠して行われたため、地権者をはじめ、伊方町民挙げての反対闘争があり、裁判でも争われました。1988年6月、原発からわずか直線で800mの地点に米軍機が墜落する事故や、1981年から付近の海域で7回にわたる魚の大量死が発生し、海底の泥からはコバルト60が検出されました。

現在の県内での活動について述べますと、前述の用地買収、建設当時より反対運動を続けてこられた現地の近藤誠さん、斉間淳子さんを中心に、2011年6月11日から毎月11日に伊方原発ゲート前で、有志による座り込み抗議活動が継続されています。最近では県内各地はもちろん広島、徳島、大分等からの参加者もあり、時には海上のボートからも陸上に呼応して抗議し、最大60名規模の時もあるほどの盛り上がりを見せています。

また、2011年3月11日の震災以降に伊方原発を裁判によって止めようと、県内の弁護士の呼び掛けから「伊方原発をとめる会」が発足、現在第三次訴訟まであり、第三次原告団は1000名を超え、この中には初めて伊方町民2名が参加されています。他には愛媛県庁前での金曜日デモ行動や、全日本仏教会の原発反対決議を受け、県内のお坊さんの有志による松山市内での座り込みも注目されました。

私達「原発さよなら四国ネットワーク」の活動としては毎月一回松山市内での街宣、県議会への要請、請願等を継続して行い、去る7月8日の四電による規制庁への再稼働申請の提出に対し、愛媛県原子力本部前で抗議及び申し入れが行われ、県内外の各団体、個人から58通の再稼働申請を取り下げるよう抗議文を提出しました。

一つ付け加えますと、オスプレイの岩国と沖縄の連絡、オレンジルートの関係からオスプレイの伊方原発周辺での飛行が問題視されています。このような様々な出来事や反対運動がありながら、伊方原発3号機の再稼働が一番手だと言われているのは、愛媛県の中村知事の再稼働容認の姿勢と、原発再稼働を待ち望んでいる原発立地の伊方町の姿勢によることが大きい、と思います。

知事は「再稼働は白紙」としながらも、「再稼働しないという選択肢はない」とか、「将来的には原発ゼロが望ましい」と言いながら、「現在においては原子力は必要だ」などと明らかに再稼働容認の立場です。また、私達反対派の市民が面会に行っても、「彼らに政治的に利用されたくない」と言って決して会おうとはしません。それでいながら「市民派知事」を看板にしています。ぬけぬけとよく言えたものだ、「寝言は寝てから言え!」と言いたいと思います。

伊方町にしても町長は決して会おうとはしませんし、担当の部署もはなから逃げ腰で、とても信用できる誠実な対応ではありません。しかし、一般の町民の間では、やはり震災以降意識の変化が見られます。「現実に何か起こった時には私らは逃げられんと思う」とか、「本当は私らも反対なんよ」とか、表立って言葉は挙げていないものの、本音を私達に語ってくれる人も多くなりました。

これはマスコミの人からも聞きました。また、伊方原発周辺30km圏で福島の木田節子さん講演会に、これまで運動に関わってこなかった人達が多く参加してくれたことにもそれは表れている、と思います。

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ここで、私の専門分野である、温排水から見た伊方原発の危険性について述べていきます。同じ加圧水型でもあり、ここ泊原発における問題点と共通する事柄も出て来ると思います。温排水は原発においては共通の問題ですが、まず取り入れた海水を基準では7℃上昇させて排出します。ここで、温度ショックと消毒で大量のプランクトンを殺します。

このプランクトンには魚の卵や稚魚、さらにはエビやカニ等の甲殻類や、貝類の幼生を大量に含んでいるため、直接的に海を枯らしています。しかし、温排水の害はこれだけではありません。7℃も海水温を上昇させることは、冷水を好む生物の生存を脅かします。

さらに陸上と海水中では1℃の温度上昇の影響が異なり、海水中での1℃の温度上昇は陸上にたとえるなら7~8℃上昇した程の影響がある、と言われています。有名なサンゴの白骨化現象は年平均水温わずか0、2~0、3℃の上昇で起こる、と言われています。では7℃もの温排水の影響の大きさは語らずとも明らかです。瀬戸内海は世界有数の生物生産力と生物多様性を誇っています。

それを支えているのは冷水を好む生物で、海藻ではワカメ、クロメ等の褐藻類。これはコンブやヒジキと同類です。魚では、関東ではコウナゴと呼ばれるイカナゴです。これらの生物は冷たい海水を好み、環境中では生態的ピラミッドの底辺を支える重要な生物です。褐藻類はアワビやサザエウニ等の餌であり、イカナゴは中型から大型の魚食性の魚の餌です。

現に愛媛県の伊方原発環境安全管理委員会の提出した、伊方原発の温排水の影響調査の資料において、1990年以降、伊方原発周辺の漁協の水揚げの推移から、海藻類の水揚げの壊滅、それに続いて貝類の水揚げが壊滅し、現在に至っていることが読み取れています。

このことはかつての魚の大量死と共に委員会では問題視されていませんが、これは全ての委員が委員失格であることの証明であると思われます。これは、ここ泊原発周辺海域でも同じことが起こっているのではないか、と考えられます。北海道は言うまでもなく四国に比べ寒冷な気候で、そこに棲む生き物は寒冷な海水を好む生き物に違いないでしょう。

従って伊方原発周辺同様、いやそれ以上の影響がある、と考えるのが自然だと思います。また、同じ加圧水型で、トリチウムの排出量が多いと思われますが、その対策は取られているでしょうか。取れないのではないでしょうか。

四国と北海道、遠く離れていますが、原発が自然環境に与える重大な破壊に対する恐怖、放射能に対する恐怖、共通している問題に対し、連帯して戦っていかなければならない、と強く感じます。私達は人間でありますが、その前に生き物であり、呼吸し、水を飲み、食べ物を食べなければ生きてはいけません。

生命は一つしかありません。その生命を守るためには何よりも汚染されていない自然環境、きれいな水、空気、土を守らなければなりません。あらゆる生命体は放射能と共存できないことは長い生物の歴史が物語っています。わずか40~50年の原発による利益と、遠い過去から未来へと受け継がれなければならない生命のつながりと、どちらが大切で守らなければならないものかは明らかです。

福島の原発事故の収束も、原因解明もなされていない今、原発の再稼働など決して許されざる暴挙であり、断固これを認めるわけにはいきません。あのような悲惨な事故を起こした日本において原発の輸出や再稼働など語る資格はありません。全ての原発を廃炉にするしかありません。皆さん、最後まで連帯し、共に戦い抜きましょう。

10/5開催の泊集会に向けて作成・配布した「全国各地の闘い─連帯して原発再稼働を阻止しよう!」のチラシを紹介します。(事務局)

全国各地の闘い─連帯して原発再稼働を阻止しよう!(PDF)

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2013年7月3日

泊原発の再稼動申請に反対する要請文

北海道電力株式会社 代表取締役社長 川合克彦 殿

市民団体「SHUT泊」共同代表 小林善樹

 貴社は、7月8日に泊原子力発電所の再稼動申請を提出する予定であると伝えられておりますが、私たち市民団体は、その申請に先立ち、貴社が泊原子力発電所の再稼動申請をせぬよう強く要請します。
 原子力発電所は、たとえ、いかなる安全設備を具備しても、絶対に安全であるとは断言できないものであることは貴社もお認めになっているところです。そして、人間の操作に完璧さを求めることも不可能です。特に異常事態においてはパニックを起こして適格な操作をおこない得なくなりがちなものです。さらに、原子力発電は、無毒化することが不可能な放射性廃棄物をつくりだす装置です。

 以上の重大な欠陥を持つ原子力発電所を稼動させることは、将来世代の人類のみならず、「生きとし生けるものすべて」に対する重大な犯罪行為です。
 また、原発を稼動させて万が一事故を起こしたならば、母なる大地と大気そして水を汚染してしまうのです。したがって、原発は人間としての倫理上稼動させてはならない装置なのです。

 貴社は、加圧水型原発には5年間の猶予期間が認められているとして、防潮堤やフィルタ付ベント設備などの安全対策が未完成のままで、再稼動を計画されておりますが、私たちは、そのような安全対策が完備されたとしても、上記の理由により、原発の稼動には絶対に反対いたします。

 また、貴社は先日の株主総会において、「東京電力福島第一原子力発電所に襲来した津波と同程度の津波にも安全を確保できる緊急安全対策を実施済みである」と主張されていますが、あの津波が最大だ、という保証はありません。あの津波を越えるものが襲来する可能性はあり得ますし、国会事故調査委員会の指摘する通り、福島第一原発は地震によって破損した疑いもあり、あの地震が最大だ、という保証もないのです。原発は絶対に安全な装置であるとはいえないものなのです。

 私たちが出発すべき現実は、事故から2年以上が経過した現在もなお15万人以上の人が避難生活を余儀なくされ、いまだに事故原因が特定されず、いまもなお大量の放射性物質が大気中・海中へと放出され続けているということです。

 『原発は安全』という貴社の主張は、福島を収束させて からでなければ、まったくの『カラ文句』でしかありません」。『福島など、なかったかのような』振る舞いは、到底許せるものではありません。

 私たちは、貴社が再稼動申請の提出を思い止まるよう心から強く要請します。

以上

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新聞報道

北海道新聞 (07/04 09:57)
泊再稼働申請に反対 道内24団体、北海道電力に要請
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/477481.html