Author Archives: Wykanri

12月15日、市民グループ「フクシマ・アクション・プロジェクト」が、IAEAに対し要請書を提出しました。

2012年12月15日

IAEA事務局長 天野之弥様

IAEAに「福島原発事故を過小評価せず、
被災者の声に真に応えることを求める」要請書

フクシマ・アクション・プロジェクト
共同代表 小渕 真理
武藤 類子
関 久雄

< はじめに >

この度、貴機関IAEA(国際原子力機関)が福島県の「環境創造センター」創設の一環として県内2 か所に研究拠点を設置することを知りました。私たちはこれまでのIAEAのあり方からIAEAは世界的な原子力の推進機関であり、その平和利用を強調し、危険性を矮小化してきた機関と捉えています。そのような強大な機関が福島県にやって来て、いったい何をしようとするのでしょうか。私たち原発被災者のためになるのかなど多くの疑問があり、その真意に懸念をもっています。福島原発事故に関しては私たち被災者をないがしろにさせないために、私たちはフクシマ・アクション・プロジェクトを立ち上げました。本日、ここに福島原発被災者からの要望を提出いたします。2013年1月中に文書回答をいただきたくお願いいたします。

● 福島原発事故と福島県民の暮らし

2011年3月11日、東日本大震災としての福島原発事故によって美しく自然豊かな私たちのふる里・福島はそれまでの生活と環境が根底から覆されました。マグニチュード9.0という地震と津波はすさまじいものでしたが、これは誰も止められない天災です。しかし、それに伴って起きた福島原発事故は原発さえ建設しなかったら起きなかったものであり、あきらかな人災です。

未曾有の原発事故によって放射能被害を受けた私たち福島県民は、生きるために最も大事である安全な空気・水・食べ物を多少なりともそれらの全てを失ってしまいました。自然の恵みを生活の糧に出来ない環境になってしまいました。先人たちから善とされ是とされてきた自給自足、地産地消、自然遊牧、有機農法などは打ち砕かれてしまいました。警戒区域など高線量地域の農業・酪農・漁業の多くはその道を断たれてしまいました。
なによりも子どもたちから健全に育つ自然環境と明るい未来を奪ってしまいました。子どもたちに取り返しのつかない膨大な「負の遺産」を与えてしまったことが悔やまれます。子どもたちを放射能被害から守ることこそ急務です。子どもたちを守らずして福島県の、日本の、否、人類の未来はないと言えるでしょう。

● 福島原発事故はまだ終息していない。

事故から1年9カ月たった今も、爆発を起こした1号機から4号機はいずれも炉心には近づけず、全容は明らかになっていません。中でも4号機は建屋そのものが傾いており、頻繁に起こっている余震にどれだけ耐えうるのか予断を許さない状況です。私たち県民は余震が起きるたびに「第2のフクシマ」の恐れにおびえています。そこがくずれたら今回の事故の何倍もの放射能汚染によって東京はおろか日本全国壊滅に追い込まれ、世界規模の放射能汚染がさらに深刻になると予測されています。
こんな中、昨年12月17日、日本政府は「福島原発冷温停止状態」として終息宣言を出しました。とても信じられません。事故は終息してはいません。今も毎時、1千万ベクレルもの放射能が空に海に放出され続けています。私たちは外部被曝、内部被曝による低線量被曝に常時さらされ命までが脅かされています。
処分法の定まっていない核廃棄物の問題もあります。これまで溜まり続けてきた上に、事故後の除染作業による廃棄物は家庭の庭先や校庭の一隅に山積みされブルーシートで覆われてあちこちに放置されています。日本は地震王国であり国土には縦横無尽に活断層が走っており、原発は一基たりともあってはならない所なのです。

事故当時、国や福島県は国民に知らせるべき情報の隠ぺいや浪江町民、飯舘村民への避難指示の遅れなどで国民に無用な放射能をあびせてしまいました。ヨウ素剤配布もほとんど行われませんでした。行ったのは「ただちに健康に影響ない。」「年間100mSv以下は大丈夫」という「安全キャンペーン」でした。目にも見えず、においもない放射能への恐怖と体制側からの「安全キャンペーン」のはざまで、私たち県民は揺れ動き、悩み、家族や仲間との間でさまざまなあつれきやいさかいも生まれました。境界線の一本の線引きで町内分断や差別がおきました。

事故後、突然、着の身着のままでふるさとを追われ、非人間的環境の避難所生活から、その後、狭くて不自由な仮設住宅や借り上げ住宅に移り、先の見えない生活を強いられている人たちがいます。こどもを放射能被害から守るため、取りあえず母子だけが避難し家族分断に追い込まれている人たちもいます。このように強制避難や県内外への自主避難を強いられ家があっても帰れない原発難民と言われる人たちが今も16 万人ほどいます。

方や、避難したくてもできない人たち、住み慣れた家のあるふるさとから離れずそこでの復興を果たそうとしている人たち、短期的保養をする人たちもいます。私たちは福島原発事故によって様々な生き方への転換を余儀なくされ、多くの家族分断や地域破壊が発生しました。

私たちはどんな生き方にしても強制されず自主選択の自由を要求します。そしてそこには安全・安心に生活を維持していくための職や社会保障などの補償も伴わなければなりません。

● 原発は全てを奪う

これらの実態は「原発は全てを奪う。」「核と人類は共存できない。」ことの何よりの証明です。原発はひとたび事故を起こせば野に放たれた放射能プルームを止める術がなく、生態系や社会体系の維持も破壊するのです。原発問題は人類にとって最大・最優先課題と言えます。

IAEAには原発即時廃炉に向けての技術開発と放射性廃棄物の処理にこそ世界中の叡智を結集することを切望し、以下のことをIAEAへ要望します。

― 記 -
(1) 人類の最大限の叡智を集めて、福島第一、第二の原発10基全てを即刻、廃炉にし、福島原発事故を真に終息させること。

(2) 地震王国日本、活断層や破砕帯が縦横無尽に走っている日本国土に原発はあってはならないものである。福島原発事故の教訓を生かして、「第2のフクシマ」を起こさないように日本全国の全ての原発の再稼働はありえず、即刻、廃炉にするように日本政府に働きかけること。

(3) 福島原発事故による子ども・若者たちの放射能被害の最小化に努めること。希望する家族には子どもたちの安全地帯への避難・疎開・保養を日本政府に早急に促すこと。

(4) 福島医大が行っている子どもたちをはじめとする健康調査のデータは本人への情報開示と説明責任を果たすこと。本人や保護者の疑問や心配には充分に応えること。

(5) 3.11「福島県の被災者」全員に「健康手帳」(仮称)を配布し、必要に応じて生涯にわたる健康と生活の補償を行うように東電・日本政府・福島県に働きかけること。

(6) 被曝労働者の放射能積算量低下に配慮した廃炉技術を促進させ、新たな雇用を生み出すこと。

(7) 使用済み核燃料廃棄物の処分法を早急に確立させること。

(8) 日本政府と共に、エネルギー政策を脱原発に転換すること。再生可能・低炭素エネルギーへの技術革新を促進し、新たな社会構築を行うこと。

(9) これまでの原発推進方針を改め、人類への放射能被害を厳しく規制し、かぎりない低減化に切り替えること。
(10) 以上の全ての事業は全ての情報公開をもって行われ、外部から不信や疑惑を招かないこと。

以上

12月14日から18日かけて実施された「フクシマ・アクション・プロジェクト」のアクション、勉強会など
http://npfree.jp/fukushima.html

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関連情報

外務省 HP
原子力安全に関する福島閣僚会議
(平成24年12月15日~17日開催)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/atom/fukushima_2012/index.html

福島県とIAEAの間の協力に関する覚書の署名(2012年12月15日)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/atom/fukushima_2012/fukushima_iaea_jp_1215.html

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関連ニュース

福島民友 2012年12月16日
脱原発で要請書を提出 IAEAに市民団体
http://www.minyu-net.com/news/news/1216/news5.html

脱原発を訴える市民団体などでつくる「フクシマ・アクション・プロジェクト」は、IAEAに対し、日本全国全ての原発廃炉に向けた日本政府への働き掛けや、原発事故による子どもの放射能被害の最小化などを求める要請書を提出した。(中略)

IAEAの担当者は「IAEAは盲目的に世界の電力政策を進めるためにあるわけではない。会議の目的は福島の事故について客観的かつ科学的な情報を、福島をこれからどう支援していくかのために集めることにある。皆さんの声を関係者に確実に届くようにする」と述べた。

news-log 2012年12月15日 (おしどりマコ)
【速報】IAEA天野事務局長と佐藤福島県知事との覚書
http://news-log.jp/archives/5749

福島民報(2012/12/16 11:20)
原子力安全態勢強化へ 福島閣僚会議で共同議長声明を発表
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2012/12/post_5782.html

・・・声明は「東京電力福島第一原発事故と日本の対応」「原子力安全の国際的な強化」の2つが柱。
原発事故と日本の対応では、原発事故の客観的な情報と教訓を継続的に周知することの重要性が強調された。
原子力安全の強化では、国際的に専門知識を提供し合い、国際原子力機関(IAEA)の中心的役割を強化する重要性などが盛り込まれた。(後略)

地域の活動紹介 「グリーン市民ネットワーク高知」ホームページより
2012.10.17 Wednesday 20:25

伊方原発再稼働に反対する意見書 採択状況(2012-10-12現在)について

■可決(緑色)・・・・・22自治体
■否決(オレンジ)・・・3自治体
■委員会にて不採択(オレンジ)3自治体
■委員会にて継続審議中(黄色&グレー)・・・4自治体
■意見書の提出なし(白色)・・・・2自治体(香南市・大豊町)

グリーン市民ネットワーク高知 HP
http://blog.green-citizens.net/?eid=109

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参考情報

高知市ホームページより
第434回市議会定例会 議案審議結果(上記意見書が原案どおり可決)
掲載日 2012年6月27日
http://www.city.kochi.kochi.jp/soshiki/97/434giann2.html

伊方原発再稼働阻止アクションとして有効なのが、「意見書採択を県内市町村議会に求める手続き」であるとして、その呼びかけを継続している個人と団体があります。(以下、2012-10-12現在の採択状況)

愛媛県の採択状況

■可決(緑色)・・・2自治体(伊予市・鬼北町)
■否決(オレンジ)・・・9自治体
■委員会にて不採択(灰色)・・・なし(ゼロ)
■委員会にて継続審議中(審議中)(黄色)・・・5自治体
■未だ意見書(陳情・請願)の提出ナシ(白色)・・・4自治体(上島町・砥部町・松野町・愛南町)


(参考 愛媛県の地図[mapion]

香川県の採択状況

■可決(緑色)・・・なし(ゼロ)
■否決(オレンジ)・・・なし(ゼロ)
■委員会にて不採択(灰色)・・・なし(ゼロ)
■委員会にて継続審議中(審議中)(黄色)・・・なし(ゼロ)
■未だ意見書(陳情・請願)の提出ナシ(白色)・・・17自治体


(参考 香川県の地図[mapion]

徳島県の採択状況

■可決(緑色)・・・なし(ゼロ)
■否決(オレンジ)・・・なし(ゼロ)
■委員会にて不採択(灰色)・・・なし(ゼロ)
■委員会にて継続審議中(審議中)(黄色)・・・なし(ゼロ)
■未だ意見書(陳情・請願)の提出ナシ(白色)・・・24自治体


(参考 徳島県の地図[mapion]

以上、エコビレッジ・コスタリカ共和村 HPより
http://blogs.yahoo.co.jp/costarica0012/24043238.html

原子力空母航行等禁止請求訴訟につき、誠実かつ公正な裁判を求める請願署名

★署名フォーム http://cvn.jpn.org/e_syomei.html

※この電子署名は、Eメールにて会事務局に送信され、一般の紙による署名と同様に取り扱われます。

一般の署名用紙による署名は、こちらのページ をご覧ください。

12月7日(金)に行った「グレーは黒だ!活断層の上の大飯を止めろ!12・7 規制委員会前ヒューマンチェーン」で、要請書を読み上げました。(当日は手渡し出来ず、後日郵送)

◆素人カメラマンによる脱原発アクション記録<2012.12.7/規制委員会前ヒューマンチェーン>
http://blog.livedoor.jp/girarism/archives/20838045.html
◆IWJによる動画中継アーカイブ
http://www.ustream.tv/recorded/27551306

※なお、毎週金曜日の夕方(19時~20時予定)行っている規制委員会前でのアピール行動は、14日はお休みとし、次回は21日に行います。

「国会不同意、福島第一原発緊急事態状態の」仮原子力規制委員会 
田中俊一委員長、島﨑邦彦委員、更田豊志委員、中村佳代子委員、大島賢三委員 様

<要請書>
グレーは黒です! 活断層の上の大飯原発を直ぐに止めてください!

11月2日に実施された大飯原発の断層調査を踏まえて、調査団は「活断層であることを否定できない」点で一致しました。
国が定めた「発電用原子炉施設の耐震安全性に関する安全審査の手引き」では、活断層であることが否定できない場合は、活断層とすべきとしています。また、「いずれかの調査手法によって、耐震設計上考慮する活断層が存在する可能性が推定される場合は、他の手法の調査結果も考慮し、安全側の判断を行うこと。」とも書かれています。
あきらかに、ただちに大飯原発を止めるべき時です。
にも関わらず、運転したまま、来年2月まで追加調査が計画されています。原子力規制委員会が守るべきルールを平然と反古にしています。これは驚くべき事態です。規制委員会自らが本来なら当然やるべきことを怠り、住民を危険にさらし続けているのです。
12月16日に総選挙が行われますが、大飯原発の危険な稼働をただちに止め、原発稼働ゼロの状態に戻して、主権者の審判を受けるべきです。
本日、私たちは原子力規制委員会・原子力規制庁の皆さんに「大飯原発を直ぐに止めろ」と訴えるべく、ヒューマンチェーンを結びました。
大飯原発3、4号機を直ちに止めてください。

原子力規制委員会を監視する市民の会 (※1)
再稼働阻止全国ネットワーク (※2)


※1 福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、国際環境NGO FoE Japan、原発を考える品川の女たち、プルトニウムなんていらないよ!東京、再稼働反対!全国アクション、福島原発事故緊急会議 の各団体と個人。
※2 11月10日に結成された原発立地、首都圏、関西など各地の再稼働反対運動をつなぐ緩やかなネットワーク(呼びかけ5団体:再稼働反対!全国アクション/反原発自治体議員・市民連盟/経産省前テントひろば/ストップ大飯再稼働現地アクション/たんぽぽ舎)

(連絡先)再稼働阻止全国ネットワーク
 東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル5F たんぽぽ舎気付け
 メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
 TEL 070-6650-5549  FAX 03-3238-0797(再稼働阻止全国ネットワーク宛と明記)

全国署名:もう待てません!大飯原発止めよう署名

12月末の追加の断層調査で判断を! これ以上、調査・判断の引き延ばしは許せません ただちに大飯原発の運転停止を!

★署名全文とネット署名 http://goo.gl/PuuON

◆署名締め切り:
第一次:2012年12月19日  第二次:2013年1月6日
(署名の提出は、まず、年末の追加調査の前を予定しています)

◆署名の提出先:
原子力規制委員会と関西2府4県と福井県、岐阜県の知事

◆署名提起団体:おおい原発止めよう裁判の会
グリーン・アクション、脱原発わかやま、暮らしを考える会、
奈良脱原発ネットワーク、おおい原発仮処分尼崎原告の会、
原発設置反対小浜市民の会、さよなら原発・ぎふ、美浜の会

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関連情報

◎大飯原発の追加調査、28~29日で検討 規制委
日経新聞 2012/12/4 2:00
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO49139310U2A201C1EE8000/

◎規制委11月28日記者会見、田中委員長の発言(議事録7頁・3行目から)
http://www.nsr.go.jp/kaiken/data/20121128sokkiroku.pdf

◎おおい原発止めよう裁判の会
関電相手の運転差し止め仮処分裁判
http://www.jca.apc.org/mihama/ooisaiban/ooisaiban_room.htm
国相手の本裁判
http://www.jca.apc.org/mihama/ooisaiban/ooisaiban_gyouso_room.htm

おおい原発止めよう裁判の会(美浜の会気付け)
〒530-0047大阪市北区西天満4-3-3 星光ビル3階
TEL:06-6367-6580 FAX:06-6367-6581

「雪が降る前に、大飯原発を止めてください」要請書への賛同募集
http://d.hatena.ne.jp/aresan/20121202/1354450875

大飯原発の風下、丹波からの、原子力規制委員会、関西電力、福井県知事、京都府知事宛の要請書賛同の募集です。12月12日まで。
●賛同の連絡先
原発なしで暮らしたい丹波の会・児玉
メール kodama_pp★yahoo.co.jp Fax 0771-86-8432
・賛同して頂ける方は住所〈都道府県、市町村名だけでもOK〉とお名前をお知らせ下さい。
・京都府民に限らず、全国どこからでも賛同をお願いします。年齢・国籍不問です。

原子力規制委員会、関西電力、福井県知事、京都府知事 様

雪が降る前に、大飯原発を止めてください

私たちは大飯原発の風下に住む住民です。京都府北部では間もなく雪が降りはじめ、山間地では道路が凍結します。降り積もる雪のため、個人で除雪しなければ道路に出られない山間地は数多く、避難路が少ない上に、幹線道路はしばしばマヒします。そして1月になれば北風が強まって、関西、東海の広大な地域が風下となります。それなのにまともな避難計画もないまま大飯原発が稼働し続けています。

稼働させる理由とされた夏の電力不足はおこらず、原発なしでも賄えたことは、関西広域連合の検証によっても明らかです。そして原発を稼働させる理由がないだけでなく、稼働させてはいけない具体的な危険が存在します。

原子力規制委員会による大飯原発の敷地内調査では、F-6破さい帯が活断層であることは明らかだとする委員はいても、否定する委員はだれ一人いませんでした。活断層の存在が否定できないときは稼働を停止するとした、国の『審査の手引き』に従うことは当然です。

そして、大飯原発の東に横たわる3本の活断層がこれまでの想定より長く、5キロ以内の近さでつながっていることも明らかになりました。「5キロ以遠でも連動を考慮せよ」という国の指針に従うなら、これらの断層が3連動して動くこと、それに伴って敷地内にある数多くの破さい帯が引きずられるように動くことは確実です。

福島第一原発の事故では、「止める」ことは出来たのに「冷やす」、「閉じ込める」ことに失敗し、甚大な被害をもたらしました。大飯では、3連動により巨大な揺れが生じて制御棒の挿入が間に合わず、「止める」ことさえできないという指摘があります。

これに対する関電の主張は、敷地内に活断層はない、3連動すれば2連動より早く制御棒が挿入できるなどと、聞くに堪えないものです。どうか破局が訪れる前に稼働を止めて下さい。

自治体は、「避難計画」によって被曝・被害が防止できるのではなく、それは軽減の試みでしかないという事実を住民に説明すべきです。そして、実効性のある避難計画(安全な避難と避難後の生活保障)を策定できない以上、稼働を止めるように関電や国に求めることは、自治体にとって重大な責務です。

  1. 私たちは、大飯原発を即時に止めること、止めてから活断層調査を行うことを要求します。
  2. 私たちの生命・財産の安全確保を最大の使命とする自治体は、稼働を止めるよう関西電力や国に求めてください。
  3. 関西電力、福井県は、被害自治体である京都府が関西電力と安全協定を結ぶことに同意してください。
2012年12月15日
京都府北部住民 有志

[このイベントは終了しました]

◆グレーは黒だ! 活断層の上の大飯を止めろ!◆
◆12・7 規制委員会前ヒューマンチェーン   ◆

【日時】12月7日(金) 17時30分~19時
【場所】原子力規制委員会前(六本木1丁目9-9 六本木ファーストビル)
最寄駅 東京メトロ 南北線 六本木一丁目駅(2番出口)または 日比谷線 神谷町駅
地図 http://www.nsr.go.jp/nra/map.html

<賃料が月4400万円の規制委員会がどんなところか、まだ見たことのない人はぜひこの機会に!>

【問い合わせ先】 090-8116-7155(阪上)
【呼びかけ】原子力規制委員会を監視する有志市民 (※1)、再稼働阻止全国ネットワーク (※2)


11月2日に実施された大飯原発の断層調査を踏まえて、調査団は「活断層であることを否定できない」点で一致しました。国が定めた「発電用原子炉施設の耐震安全性に関する安全審査の手引き」では、活断層であることが否定できない場合は、活断層とすべきとしています。

ただちに大飯原発を止めるべきにも関わらず、運転したまま、時間のかかる追加調査が計画されています。原子力規制委員会が守るべきルールを平然と反古にしています。これは驚くべき事態です。規制委員会自らが本来なら当然やるべきことを怠り、住民を危険にさらし続けているのです。

12月16日に総選挙が行われますが、大飯原発の危険な稼働をただちに止め、原発稼働ゼロの状態に戻して、主権者の審判を受けるべきでしょう。

12月7日(金)夕方、原子力規制委員会前で初のヒューマンチェーンを取り組みます。『大飯を止めて再びゼロへ!』の声を大きく上げ、一刻も早く運転停止を実現させましょう。ぜひご参加ください。


※1 福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、国際環境NGO FoE Japan、原発を考える品川の女たち、プルトニウムなんていらないよ!東京、再稼働反対!全国アクション、福島原発事故緊急会議 の各団体と個人からなります。

※2 11月10日に結成された原発立地、首都圏、関西など各地の再稼働反対運動をつなぐ緩やかなネットワーク(呼びかけ5団体:再稼働反対!全国アクション/反原発自治体議員・市民連盟/経産省前テントひろば/ストップ大飯再稼働現地アクション/たんぽぽ舎)

[このイベントは終了しました]

【討論集会】ここが問題-原子力規制委員会-
再稼働ありき?断層調査/防災指針/新安全基準の議論の行方-
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/121-bb88.html

原子力安全保安院のストレステスト意見聴取会で活躍された東京大学名誉教授・井野博満さん(金属材料物性)、浜岡原発訴訟などを闘われている青木秀樹弁護士をお迎えして、原子力規制委員会の議論の最新情報を共有し、論点整理を行うための集会を開催することにしました。大飯原発の活断層調査、防災指針、新安全基準についての議論のポイントを共有し、討論します。お誘い合わせの上、振るってご参加ください。

日時:12月1日(土)13:30~16:30
場所:全水道会館(水道橋駅5分)http://www.nijou.jp/page108.html

内容(予定):
・原子力規制委員会の役割と権限~原発を止めるのはだれ?
 発言満田夏花(FoE Japan)
・新安全基準の議論、ここが問題
 発言 井野博満さん(東京大学名誉教授)、青木秀樹さん(弁護士)
・大飯原発活断層調査と防災指針
 発言 阪上武(フクロウの会)
・利益相反・身内がための「有識者」選定
 発言 杉原浩司(福島原発事故緊急会議)
・ディスカッション

参加費:600円
問合せ:090-8116-7155 阪上まで

主催:原子力規制委員会を監視する有志市民(以下の団体及び個人です)
福島老朽原発を考える会(フクロウの会)/原発を考える品川の女たち/国際環境NGO FoE Japan/プルトニウムなんていらないよ!東京/再稼働反対!全国アクション/福島原発事故緊急会議/経産省前テントひろば

(「命のネットワーク」から活動報告)

11月14日、10月末の選挙で新市長が誕生したことから、命のネットワークだけでなく、七尾鹿島平和運動センター・七尾鹿島勤労協連合会・社民党七鹿総支部の4団体で申入れ。奥井総務部長が対応しましたが、再稼動ストップなどについては明言を避け、第3項目の「原発稼動への事前同意権をふくむ安全協定の実現」についてのみ、「前市長からの課題であり実現に向け重点的に取り組む」と回答。命のネットからはタナカ代表と七尾市内の会員5名が参加しました。

参考 11/15付け北陸中日新聞


七尾市長 不嶋 豊和 様

七鹿地区平和運動センター議長 森 憲一
社民党七尾鹿島総支部長    松田 清良
七尾鹿島勤労者協議会会長   中道 雄太郎
命のネットワーク代表     多名賀 哲也

申し入れ書

 原子力規制委員会は10月24日、、全国16の原発で福島第一と同様の事故があった場合の、放射能の拡散予測を公表しました。フクシマの被害が30キロ圏を大きくこえて広がっている現実を無視し、避難の判断基準もIAEAの「積算被ばく量が1週間で100ミリシーベルト」という考えに立って周辺住民の大量被ばくを前提にしているなど、きわめて不当なものです。
 しかし、この不当きわまる予測でも20~30キロ圏の地域が僅か1週間で一般人の年間被ばく限度量の100倍に達するという凄まじいものです。原発の再稼動はもう許されないことがはっきりしました。今こそ、志賀原発の廃炉を真剣に論議すべきときです。
 そもそも、政府が決めた30キロ圏では135市町村約500万人が対象となり、放射線監視やヨウ素剤準備を要する50キロ圏の人口は1000万人を越えています。正気の沙汰とは思えません。防災計画の内容の是非や具体化という次元を超えてしまっています。地震列島で何が何でも現存する原発を動かし続けようという考えがこの異常事態を生み出しています。対象自治体に年内中に防災計画を作れ、と指示していますが、茨城県などからは「本当に避難体制を確保できるのか」という当然かつ率直な疑問や批判がでています。
 さらに志賀原発では、「立地不適格=活断層の上に立つ原発」の問題がいよいよ明らかになってきました。国の安全審査自体に重大な欠陥があったことが問われています。「安全上問題はない。廃炉の可能性は全くない」と言う北電に調査をやらせてどうなるのでしょう。結論は自明ですが、さらに「証拠となるS-1断層のスケッチ部分」は建設時に削られて無くなっています。
 2007年7月の中越沖地震では、日本の原発史上初めて直下型地震が柏崎刈羽原発を襲い、あわや原発震災寸前の事態になりました。30年前の柏崎刈羽1号機の安全審査が改めて問題となりましたが、国は「議事録を保管せず」と、ずさんな安全審査の経過を隠しました。(新潟日報08.1.1~1.6連続特集を参照)
 3.11フクシマでも、10の対策本部が「議事録を取っていなかった」とし、福島原発事故の検証作業を妨げています。そして志賀原発1号機の安全審査でも「安全委、議事録残らず」(8.2北陸中日参照)です。選手と審判が一体になっていただけでなく、審判が平然と不正行為を重ねているのです。こうした国の審査の経過と責任を明らかにすることが先決です。
 断層の問題だけではありません。北電は99年6月に臨界事故を起こしながら、8年間も隠してきました。当時明らかになっていれば2号機の立地は不可能でしたし、本来なら設置許可取り消しが当然の事態です。しかし、国と北電は原発所長だけに責任を押し付けて乗り切りました。その後も北電は臨界事故の原因となる制御棒の誤作動事故を3度も重ねています。
 このような国と電力会社に周辺住民の安全と郷土の未来をゆだねることはできません。昨年秋以来、七尾市長・中能登町長・羽咋市長は北陸電力に対し、原発の稼動に対する事前同意権を含む安全協定の締結を申入れてきました。2市1町9万9千人の命と安全がかかった一歩もゆずれない要求です。私どもも是非とも実現させねばならないと願っています。
 しかし、2月17日の交渉では、北電側は「事前同意権を外してなら」と回答し、周辺自治体の声に耳を傾けようとしない状態が続いています。事態を進展させるためには、2市1町のとりくみをもっと住民全体に広げると共に、2市1町だけにとどまらず、原発事故を心配する石川・富山両県の多くの自治体との連携、共同が必要だと考えます。
 そこで、以下のとおり申入れます。貴職の誠意ある回答ととりくみをお願い申し上げます。

1.志賀原発の再稼動を認めず、廃炉を求める方針を明確にされること。

2.志賀原発の活断層問題については、国に対し、以下の2点を強く要求されること。
 ①志賀原発1・2号機の安全審査の経過について、速やかに検証作業を実施・公表すること。
 ②活断層の評価については安全を最優先する観点に立って判断すること。

3.事前同意権を含む安全協定の実現をはかるため、2市1町のとりくみをさらに強めると共に、石川・富山両県内の自治体との連携・共同行動をすすめられること。

以上