JanJanBlogより 書評を紹介します 2013年 4月 11日 22:54
『原発事故の起きる日 緊急避難はできるだろうか』 (著 上岡直見(環境経済研究所))
http://www.janjanblog.com/archives/94678
【山本定明・淡川典子『原発事故の起きる日 緊急避難はできるだろうか』技術と人間,ISBN:4-7645-0087-6・旧刊であるが現在もネット書店で入手可能】新刊ではなく1992年の刊行であるが、あえて紹介した理由は現在でもその内容が通用するからである。カバーに「スリーマイル島、チェルノブイリ…つぎは日本の原発が危ないと、囁かれている。事故が現実となったとき、果たして市民は逃げられるか?アメリカ、カナダ、日本の避難計画を比較しながら、原発事故が起きたときの惨状を考える」と紹介文がある。
そして当時の原子力防災対策を検討し、過酷事故の際に住民の円滑・迅速な避難は困難と指摘している。それから20年、何の進展もないまま福島原発事故を迎え、本書で予測されていたとおり( つづきを読む )
上岡直見記者のプロフィール
JanJanニュース創立から参加している。交通政策・環境政策がテーマ。「政治談議」でなく論理と数字で評価することを重視。