Category Archives: 玄海・川内

(このイベントは終了しました)

4/15(日)16(月)の2日間にわたって再稼働阻止ネット主催の全国相談会を開催します。参加費等については当日会場でおたずね下さい。

日時 2018年4月15日(日)13:30~21:00 、16日(月)9:00~12:00

場所 スペースたんぽぽ(東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル4F) Googleマップ
最寄駅 JR水道橋駅

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◆15日(日)昼の部 13時半~17時
○再稼働をめぐる現状
 規制委と新規制基準、経産省とエネルギー基本計画、核のゴミ、廃炉
○東海第二原発の再稼働・延長をめぐる現地報告

◆15日(日)夜の部 18時~21時
○大飯、玄海、伊方の再稼働をめぐる現地報告(各20分)
○東海第二原発再稼働阻止

◆16日(月) 9時~12時
○全国各地の報告
○情報交換体制と財政
○次回開催について

◆16日(月)13時半~14時
○日本原電 本店(東京・神田)抗議行動
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※原発現地の代表者1名には交通費補助(実費の半額)、数名の場合には追加1名につき1万円補助の予定です。ただし東京圏からの参加者を除きます。宿泊については各自でお手配願います。

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 神戸製鋼に続き、三菱マテリアルの製品にも品質データ改ざんが発覚したにもかかわらず、原子力規制委員会は審査書を確定、3月に大飯3号機(関西電力)、玄海3号機(九州電力)が再稼働、5月にはそれぞれの4号機の再稼働が予定されようとしています。
 新潟の柏崎刈羽原発6、7号機についても審査合格が出されましたが、県側の反対が強く、実質的な再稼働時期の見通しは立っていません。
 東海第二原発は、今年11月が「運転開始40年」にあたるため、20年延長による再稼働申請を出していますが、原子力規制委員会に対する資料提出が遅れており、11月までに審査合格とならない場合、「廃炉」が決定するとみられています。
 四国電力は、伊方2号機について採算割れのため廃炉を決定しました。伊方3号機は広島高裁が出した仮処分決定によって現在は停止していますが、9月ごろ再稼働される可能性もあります。

そんな状況の中での開催です。ふるってご参加ください。

 
問合せ 再稼働阻止全国ネットワーク事務局
メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
TEL 070-6650-5549 FAX 03-3238-0797(再稼働阻止全国ネットワーク宛、と明記下さい)
 

毎日新聞 2018年3月31日
「やっぱりトラブル」玄海原発3号機蒸気漏れで市民団体
https://mainichi.jp/articles/20180331/k00/00e/040/258000c

日経 2018/3/30 23:30
再稼働の玄海原発3号機で蒸気漏れ 九電、発電停止し点検へ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28838390Q8A330C1ACYZ00/

 九州電力は30日、23日に再稼働した玄海原子力発電所3号機(佐賀県玄海町)の配管から、微量の蒸気漏れを確認したと発表した。九電は周囲への放射性物質の漏れはないとしているが、点検のために発電を停止することを明らかにした。4月下旬に予定していた営業運転に遅れが出る可能性があるという。

 発表によると、玄海原発の作業員が30日午後7時ごろ、発電機を回すための蒸気用水に含まれた酸素や炭酸ガスなどを抜く「脱気器」の配管から微量の蒸気が漏れているのを発見した。(後略)  Read more

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九州電力は原子炉を止めずに点検を行っていますが、二次冷却系が正しく動作しない状態で、もし一次冷却系で事故がおきればどうなるか。原子力事業者がまず念頭に置かなければならいのは「事故を起こさないこと」であって、「1日も早く発電すること」ではありません。

原子炉を含むすべての装置は7年間も停止していたのですから、事象として「レベル1(INES事故評価)」程度だとしても、原子炉を止めずに点検するなどと悠長なことはやめて、原子炉も止めるべきです。

「玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会」から、大変重要な報告が発信されています。

【国が地震動データ改ざん
 ~12/1佐賀地裁口頭弁論報告】

(”裁判の会”HPから引用)

<国のデータ改ざんが明らかに>

行政訴訟では、神鋼ならぬ、国のデータ改ざん問題が浮上しています。
最大の争点、基準地震動過小評価問題で国がデータ改ざんを行ったことが明らかになりました(被告第13準備書面)。国が証拠として出した図表にある地震動の数値を原告が実際に読み取ってみると、引用元の論文とまったく違った数字になっていたのです。数値を置き換えることで、彼らの主張を正当性しようとしたとしか思えません。私たちの命の安全に関わる重大な問題で、このような改ざんを行うなど、断じて許されません。釈明を求めました。

また、地震のエネルギーの大きさを求める経験式について、国や電力会社が金科玉条のように扱う「入倉三宅式」がいかに根拠薄弱なものかを、具体的な検証に基づいて指摘しました。これらを全面的に盛り込んだ原告準備書面(12)のポイントを、弁護団は鋭く熱く主張しました。
次回、国はどう釈明、反論してくるでしょうか、大注目です。

(中略)

<次回3/23傍聴を!>
次回法廷は3月23日(金)14時~行政訴訟第17回口頭弁論、14時半~全基差止第25回口頭弁論です。
原告意見陳述も予定しています。次々回、6月1日(金)も同じ時間です。
常に動きがあり攻防の激しさが増す法廷を、傍聴者でいっぱいにして、その行方を一緒に見守ってください!
また、原告団では定期的に書面学習会にも取り組んでいます。私たち自身が内容を基本的なことから理解し、運動のチカラで、たくさんの人たちに知らせていきたいと思います。学習会にもぜひご参加ください。

※当日の原告意見陳述の様子はコチラから → https://saga-genkai.jimdo.com/2017/12/03/a/

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玄海原発裁判の会 メールニュース 2017年第39号 コンテンツ紹介

「私たちはまっとうにいきたいのです」亀山ののこさんら法廷で力強く訴え
https://saga-genkai.jimdo.com/2017/12/03/a/

「あきらめないこと!」佐藤和良さん~12.2反プルサーマル行動報告
https://saga-genkai.jimdo.com/2017/12/05/a/

「原子力推進のため核ごみ解決?」NUMO意見交換会
https://saga-genkai.jimdo.com/2017/11/30/a/

広島高裁、伊方原発運転差止決定!

速報:勝った!伊方広島仮処分即時抗告審決定


(脱原発弁護団全国連絡会 ホームページ)
 

「バイバイ原発・京都」が呼びかける「京都キンカン」行動(毎週金曜17時~ 京都・関西電力まえ)で配布されたチラシ[12.01版]を掲載します。(作成:若狭の原発を考える会)

原発に関わる最近のできごと
詳細PDF

 

さようなら原発
12・2玄海原発再稼働を許さない九州総決起集会

日時 2017年12月2日(土) 集会14:00~ デモ15:00~(16時終了予定)
場所 唐津市 松浦河畔公園(国際交流ひろば)、唐津ボートレース場前
主催 さようなら原発1000万人アクション 佐賀県実行委員会
賛同団体
脱原発佐賀ネットワーク(9団体)、原発いらない!九州実行委員会

 2018年1月から3月にかけて九州電力玄海原子力発電所3・4号機が再稼働されようとしています。
 東京電力福島第一原発事故は、大量の放射能をまき散らし、6年半が経った今なお福島では、約55,000人もの住民が故郷を追われたままです。
原発はひとたび事故を起こせば、命を傷つけ、ふるさちを奪うことになります。玄海原発の再稼働には83万佐賀県民のみならず、長崎県や福岡県、西日本一帯の住民の命がかかっています。
 使用済み核燃料の問題、実効性の無い避難計画など、多くの問題が何ひとつ解決されていません。玄海原発は2011年12月25日以来、約6年間止まったままですが、生活に支障を来しておらず、電気は足りています。原発はエネルギーの問題、経済の問題以上に、いのちの問題です。
 私たちのふるさと・佐賀、住民の命と暮らしを守るために、玄海原発の再稼働に反対しましょう。集会へのご参加をよろしくお願いいたします。

 
案内チラシ ダウンロード
問合せ:さようなら原発1000万人アクション 佐賀県実行委員会
佐賀県平和運動センター(佐賀市神野束4-7-3)TEL:0952-32-2211

 

「バイバイ原発・京都」が呼びかける「京都キンカン」行動(毎週金曜17時~ 京都・関西電力まえ)で配布されたチラシ[10.13版]を掲載します。(作成:若狭の原発を考える会)

大飯原発、玄海原発、伊方原発、柏崎刈羽原発の
再稼働を許さず、原発のない町づくりを進めよう

詳細PDF

12/3(日) 「大飯原発うごかすな!現地全国集会」に参加しよう

8/27(日)開催「オール九州 玄海原発 再稼動許さない!」集会アピールと参加報告を掲載します。

子どもたちと未来のために、みんなで原発を止めよう
― 市民の皆様に呼びかけます ―

九州電力は鹿児島県民の多数の反対を無視して川内原発を再稼働させ、さらに玄海原発の再稼働を企んでいます。佐賀県知事は4月、玄海原発再稼働を容認しました。しかし、佐賀県と長崎県の30キロ圏内の8市町のうち半数の4市長(伊万里市・壱岐市・松浦市・平戸市)が再稼働に反対、世論も過半数が反対です。知 事の決定は到底容認できません。私たちは、その撤回を求めるとともに、未来の安全のために、民意を実現するために、市民の皆様がともに声を上げることを心から呼びかけます。

福島原発事故は今も進行中です。福島県の子どもたちの甲状腺ガンは公表されただけでも「疑い」も含め190人にものぼります。土壌汚染も深刻です。チェルノブイリ事故では移住の権利が認められるような汚染地域(1m² あたり18万5千ベクレル以上)は、避難区域以外にも、福島市、二本松市などでいくつも存在します。ところが安倍政権は「自主避難者」への支援を打ち切り、一般人の線量限度の20倍にも当たる年20ミリシーベルトもの汚染地域への住民帰還をすすめています。これはチェルノブイリ事故での基準値の実に4倍です。

規制委員会の審査は疑問だらけです。佐賀県知事は、審査結果は規制基準に適合していると述べました。しかし、佐賀県での県民説明会で出された疑問、格納容器での水蒸気爆発の危険性などについて規制委員会はまともに答えていません。住民避難は審査の対象にすらなっていません。玄海原発を再稼働すると使用済み燃料はどんどん増えて、貯蔵プールは5年程度で満杯になります。これを運び出す先という青森県の六ヶ所再処理工場は、竣工が23回も延期され、いまだ稼働の見込みがありません。最終処分のあてのない放射能をこれ以上ため込む余裕などないのです。

玄海町や唐津市など、玄海原発に近いところほど原発稼働後に白血病の発生率が高くなっています。原発稼働の前後では、玄海町と唐津市の白血病死亡者数の合計は、原発稼働前後のそれぞれの10年間で66人から185人と3倍も増え、人口を考慮した白血病死亡率も異常に増えています。玄海原発はトリチウムという放射性物質の環境への放出が国内の他の原発に比べて突出しており、原因として疑われます。 

佐賀県知事は、再稼働が必要な理由として、再生可能エネルギーは安定供給に課題があると述べました。しかし、わが国には揚水発電所という巨大な「バッテリー」が全国で2,700万kW、大型原発20基分もあります。これを安定供給のために使うことができます。再生可能エネルギーの伸びも急速です。昨年5月の好天の日には九電は需要747万kWのうち太陽光など再生可能エネルギーで78%を賄ったうえ、あまった200万kWは揚水発電所に送られました。九州では、行政の認定を受けていながら未設置のものが多くあり、まだ大きな可能性があります。

民意無視の政治を変えるためには

世論調査で再稼働反対が国民・市民の過半数を占めています。それなのになぜ、この民意に反することがまかり通るのでしょうか? それは、米国の核・原子力政策に追従する安倍政権が九電など電力大手の儲け第一の立場に立っているからです。この民意無視を変えるには、市民一人ひとりが声をあげ、行動することです。松浦の漁民のみなさんは再稼働反対の海上デモをしました。

いまこそ、原発事故の不安のない未来を子どもたちに引き継ぐために、放射能という負の遺産をこれ以上ふやさないために、脱原発のために、ご一緒に行動しようではありませんか。

2017年8月27日

「オール九州 玄海原発 再稼動許さない!」集会 参加者一同

 

集会参加報告(再稼働阻止全国ネット 木村)

● 参考リンク:オール九州 玄海原発 再稼動許さない!
https://no-war-no-genpatsu-fukuoka.jimdo.com/

玄海原発3・4号機再稼働差止仮処分不当決定
フクシマを学ばず――事故があっても再稼働か!

https://saga-genkai.jimdo.com/2017/06/13/a/

本日、佐賀地方裁判所(立川毅裁判長)は玄海原発3・4号機再稼働差止を求める仮処分申立を却下しました。
甚大な犠牲をもたらした東京電力福島第一原発事故から何も学ばず、九州電力の説明を追認するだけの却下決定は司法の役割を放棄するものです。
九州電力と国と佐賀県が再稼働を強引に進める中で、安全と安心を求める住民の願いが司法によっても踏みにじられたのです!

命のことだから諦める訳にはいきません。
ただちに次の行動に着手します。

佐賀地裁門前の様子、記者会見のツイキャス中継をしました。(録画映像は下記から)
http://twitcasting.tv/maatann0919

九州電力株式会社代表取締役社長 瓜生道明様
「川内を止めろ・玄海を動かすな」抗議・質問書

2017年4月5日
再稼働阻止全国ネットワーク

 核と命は共存できません。使用済み核燃料は10万年以上も放射能を持つのにその保管・管理の仕方も場所も未定です。東電福島第一原発事故が示すように、ひとたび事故が起これば、周辺住民の故郷も生活も仕事も奪って周辺住民に多大な損害を与えるばかりでなく、賠償・廃炉・除染の為に21.5兆円とも70兆円とも言われる莫大な費用がかかり、国がその費用を国民に押付けています。
 川内原発1、2号機を直ちに止めていただきたい。その理由はこれまで私たちが川内原発の稼働に反対する抗議・申入れを何度も行ってきたのでお分かりだと思います。
 また、玄海原発3、4,号機の設置変更許可の申請が1月18日に認可されたようですが、玄海原発の再稼働を止めてください。玄海の再稼働についても、上記の理由以外にも、周辺住民・自治体の反対の声が上がっている、プルサーマル発電が危険、核燃料プールが満杯など、多くの問題があります。地球のため、未来のため、すべての命のために、何としても再稼働止めていただきたい。

 1月、2月に提出した質問の回答は、一部を除いていただいていません。本日は、その折の抗議・質問の項目を再掲するとともに、新たな抗議・質問を加えます。早急に(4月中旬)に文書で回答願います。

 
[1月分、川内原発について]

1 耐震対策が杜撰
(質問1)
「繰り返し地震を想定する耐震基準改正を求める」(滝谷紘一、岩波「科学 2016年12月号」)をどう評価しますか? 特に「基準地震動Ssの繰り返し地震に見舞われると、川内1号機では疲労累積係数が評価基準値1.0を超えることは確実である」との指摘に対してどう対応しますか?
(4月4日に本店から電話をいただき、地球物理学観点から揺れは弾性範囲内におさまる…、の回答をいただきかましたが、口頭ではなかなか納得できません。できれば文書回答をお願いします)

2 免震重要棟無し
(質問2)
1Fの免震重要棟ではどれだけの強度の地震を受け、それでも吉田所長以下が事故対策に取り組めたことをどう評価しますか? 御社の耐震設計による緊急時対策所が同等の対応が可能ですか? それを証明してください。 また、緊急時対策所(耐震)の設計・着工・施工・完成・試用までの工程計画を教えてください。免震重要棟と同様にずっと建設を怠ることはありませんか?

3 避難計画はあまりに非現実的
(質問3)事故時に周辺住民の安全を確保する自信がありますか?
 川内1,2号機が1年間稼働しましたが、海・陸・空への放射能汚染の増加が心配されています、どれだけでしたか? また、使用済み核燃料は何トン増加しましたか? 放射能汚染水は何m³増加しましたか? 労働者の被ばく増はどれだけでしたか?

[2月追加分、川内・玄海原発について]
4 「トイレなきマンション」で「うんち」するな
 原発の使用済み核燃料は十万年も放射能を持ちます。川内原発のプールには890トンもの行き場の無い使用済み核燃料が貯蔵されているそうですね。川内1,2号機の稼働でまたまた使用済み核燃料がプール(「おまる」)に増えたでしょう。

(質問4)
川内原発では使用済み核燃料はどれだけ増えましたか? 今は何度ぐらいですか?
5 リラッキングは止めよう
 御社は玄海原発について、プールが満杯に近い為に、プールのリラッキングを申請しています。しかしながら、リラッキングについては、「日本における使用済み燃料貯蔵の安全性とセキュリティ」(エドウィン・ライマン:憂慮する科学者同盟、岩波「科学2015年12月号」)が示したように、「稠密な形(高密度)で使用済み燃料を入れたプール」は危険です。そのことは、原子力規制委員会も「苦し紛れの方策」と評価していません。

(質問5)リラッキングの申請を取り下げますか?
(今回追加分、玄海原発)
6 リラッキングについて(続き)
 原子力規制委員会が「使用済み燃料輸送・貯蔵兼用キャスク貯蔵に関する検討チーム」を
1月に立ちあげたようです。

(質問6)検討チームに何を期待していますか?
 現時点のプールの貯蔵量は900tUで貯蔵容量1130tUの80%ですね? リラッキングについての御社の計画をお教えください。

7 避難計画と周辺住民の理解について
 規制委の新規制基準には避難計画の審査基準がない。そればかりか、東電福島原発事故を
振り返ったり、各自治体で原子力防災訓練が実施される中で、あるいは熊本大地震を経験し
て、避難が不可能であることを多くの住民が実感している。
 その為、長崎県平戸市、松浦市、佐世保市、壱岐市での説明会で反対の声が大で、松浦市
も壱岐市も反対しているばかりでなく、佐賀県伊万里市、唐津市で反対・不安の声も上がっ
ている。玄海町長と佐賀県知事の同意だけで決めるのはおかしい。現に世耕経産相も「立地
自治体のみならず周辺自治体の理解を得る活動は非常に重要。丁寧に粘り強く取り組む」と
述べたそうだ。

(質問7)住民理解を得る努力をどのように実施していますか?
 再稼働に反対する周辺自治体があっても、川内同様に再稼働を強行しますか?
8 プルサーマル発電について
もんじゅの廃炉が決まった以上MOX燃料によるプルサーマル発電の意味が無いばかりか危険である。そればかりか、経済的にも全く成立しない。また、MOX燃料は製造過程において作業員の被ばくの危険性を増し、使用済みMOX燃料は再処理ができない。

(質問8)なぜ、玄海でプルサーマル発電をするのですか? 使用するMOX燃料の量は? それはどこにあるのですか? 六ヶ所村に送った使用済み核燃料はどれだけですか? 23回も延期した六ヶ所再処理工場がうまく行かない可能性が大と聞きます。その場合に六ヶ所村に送った使用済み核燃料が戻ってきたらどうするつもりですか? ひとたび玄海原発で事故が起これば周辺住民のみならず、偏西風に乗って本州にも厖大な被害をもたらす。
再稼働を止めてください。

 
●申入れ報告(事務局 木村)

九州電力株式会社
社長 瓜生道明 様

反原発自治体議員・市民連盟
共同代表 相沢一正 佐藤英行
 福士敬子 武笠紀子

【今回の質問】
 玄海原発周辺自治体、特に、緊急時防護措置準備区域内自治体の再稼働反対の意見をどうとらえていますか。

【前回の質問】
 川内原発事故・原子力防災訓練の総括について教えてください。

【前々回の質問】
 九州電力では、原発事故に備えて、どのくらいの金額を用意していますか。

 
 貴社九州電力が現在稼働させている「川内原発」の30キロ圏内:緊急時防護措置準備区域(UPZ)には約22,000人の住民が居住しています。前回、川内原発周辺住民に対する避難訓練について質問しましたが、残念ながらお答えが返ってきません。現実味のない形式的な訓練であったと理解するほかありません。

 原発過酷事故については、決して人数の問題ではありませんが、貴社九州電力が再稼働を目指している「玄海原発」では、UPZに256,000人(3県8市町)の住民が居住している上、50キロ圏内には120万人(3県)が居住しているのです。離島も多く、シェルターとなるコンクリートの建物も少なく、避難計画を策定し、避難対策をとることが、たいへん難しいと言われています。

 こうした住民の置かれた状況を考慮すれば、周辺自治体からの再稼働反対意見は重く、玄海町(人口5600人の全員が賛成しているわけでもありません)と佐賀県の議会と首長が再稼働を認めることを根拠に、周辺自治体の同意が取られたとする判断は許されないはずです。再稼働に同意するにも関わらず、それらの議員・町長・県知事は、まともな避難計画さえ作っていない無責任さです。

 原発過酷事故により何が起きたのかは、東京電力 福島第一原発事故から、6年目の福島の現実を見れば明らかなのです。貴社九州電力は、周辺自治体の再稼働反対意見にどう応えるのかを教えてください。

 なお、前回・前々回(1月と12月・2月)の質問にも、未だご回答をいただいていないので合わせてよろしくお願いいたします。

回答先:反原発自治体議員・市民連盟 武笠