Category Archives: レポート、アクション、ほか

【地域の活動紹介】
「北海道原子力防災計画と訓練内容に関する説明会」報告

報告者 マシオン恵美香

平成25年1月17日(金)10:00~11:30 道庁別館 11階会議室
 原子力防災対策課ほか北海道側から6名の職員が説明のため出席
 道内市民グループに呼びかけ、40名の道民が参加
 パワーポイント資料、政府機関、北海道が作成したパンフレット等が参考資料として配布された

<配布資料>
・北海道総務部危機管理対策局原子力安全対策課
  1「北海道地域防災計画(原子力防災計画編)」
  2「環境放射線モニタリング」
  3「北海道原子力防災訓練の概要」
・「原子力防災のしおり」緊急時の応急活動体制と皆様がとるべき行動について
・「原子力環境だより」Vol.108 平成25年度第一四半期環境モニタリングの結果
・「北海道原子力環境センター」
・「北海道環境放射線テレメーターシステム」

説明会の開催にあたり、「この会は原子力防災に関して担当自治体である北海道が担う仕事の内容の理解を深めるためであり、苦情や意見、要望などを伝えたり、何かを決定するための交渉の場ではない」、「わからない言葉や内容については出来る限り詳しく説明される場であること」を相互に了解した上で持たれたものです。

この了解内容については、北海道の担当部署課の要望というよりは、むしろ催しを計画し、ご案内を差し上げた主催側(深町・マシオン)から参加者にご理解を求め、初めて実施されました。
主催者、北海道庁総務部危機管理対策局原子力安全対策課:宇野さん、稲場さんの挨拶と注意事項の確認後に、説明者3名によるレクチャー形式で説明会を進行。

以下に説明会の進行内容を箇条書きで記します。

【資料1「北海道地域防災計画」】 説明者 原子力安全対策課 平野さん

 原子力災害対策の制度の枠組み/体制組織図/北海道地域防災計画の構成/道計画における緊急時環境放射線モニタリング実施要領の位置づけ/緊急被ばく医療活動実施要領の位置づけ/原子力災害対策を重点的に実施すべき区域の拡大(PAZ・UPZ範囲の修正前と修正後の比較)/原子力災害事前対策/避難場所の整備/避難方法/緊急対策応急対策/通報連絡組織図/配備体制および災害対策本部の設置/第一非常配備(初期活動体制)/災害対策本部の組織図・主な所掌事務/現地本部の組織図/原子力災害時の防護措置/

防護対策の実施(事故発生から警戒事態―施設敷地緊急事態―前面緊急事態)-避難・一時移転・体表除染・飲食物のスクリーニング・摂取制限)/原子力災害中長期対策

【資料2「環境放射線モニタリング」】 説明者 佐伯さん

 環境放射線や放射能に関する解説が始まりましたが、参加者は基礎知識がある方々揃いであるため割愛していただき、泊原発のモニタリングシステムについて中心的にお話いただきました。

 放射線測定器/平常時モニタリング/線量率の測定(モニタリングステーション・モニタリングポスト・気象観測局)/線量率の測定2(モニタリングカー・モニタリングポイント)/係数率の測定(放水口ポスト・廃棄筒モニタ)/モニタリングデータの開示(北海道原子力環境センターHP)/環境試料水道や河川水・農産物・海産物)/分析工程の例/環境試料中の放射能調査核種分析・全ベータ放射能測定/日常生活にある放射線/クマイザサ中のセシウム137濃度推移/海産物(カレイ)中のセシウム137濃度推移/北海道(各モニタリングステーション)への影響/緊急モニタリング/原子力災害の特徴/緊急モニタリングの目的①②/緊急時モニタリング半の体制(第三非常配備)組織図・要因および車両・各チームの業務内容・固定観測局/緊急モニタリング地点図/緊急時モニタリング講習会/モニタリング班の主な資機材(サーベイメーター・モニタリングカー・可搬型ポスト・可搬型ヨウ素サンプラ・衛星電話・無線)/防護措置の実施を判断する基準(OIL※)・避難および一時移転・飲食物摂取制限

※OIL:Operational InterventionLevel
 環境における計測可能な判断基準(運用上の介入レベル)

※大気中浮遊じん及び降下物の測定結果
 泊原発周辺調査 0.000123μSv/h 胸部X線(60μ Sv/h)の約50万分の1と十分低い値(「泊原発環境保全監視協議会技術部会」評価)、冬期間は降下物に雪なども含まれる。

【資料3「北海道原子力防災訓練の概要」】 説明者 橋野さん

概要:昭和63年度から毎年度実施、平成25年10月で28回目
目的:訓練内容(北海道と13ヶ町村主催)対象町村
訓練要素 オフサイトセンター/オフサイトセンター体制組織図/東日本大震災以降の訓練/平成23年度~25年度の訓練内容
震災以前と以後の内容の比較(重点事項・訓練実施場所・実施状況・訓練実施場所地図)、平成25年度 訓練内容と重点事項の画像参照

<参加者からの発言>

  • 有事の際に救護用バスはどこから何台来ることになっているのか? 到着までにどのくらいの時間がかかると予測するのか?
  • 風向きを決めずに実施するブラインド訓練について
  • 経口安定ヨウ素剤配備費用について
  • UPZは30kmでは狭すぎる。アメリカ並に80kmにすべきではないのか?
  • UPZやOILなど英語の略称などは何を示すものであるのか、即座に答えられるようにしたほうが良いのではないか?

パワーポイントに使用した画像と手元に配布されたプリントとも、組織図に記されている文字がつぶれて読めないため、データを直接いただきました。道庁HP原子力防災関連の情報にも、なるべく早めに掲載の予定。

原子力防災対策課 稲場さん
「2月、3月は次年度予算案に関わる議会準備等で多忙であり、今期中に似たような会を開催する予定はありませんとしながらも、「道民へ説明の義務があります。」とも。
質疑の時間を十分に取りませんでしたので、発言したいことがある方も多かったはずです。

主催者
「質問、要望、ご意見などは個人の判断で後日、直接、原子力安全対策課にお問い合わせください。」
(※なるべく道庁側の情報を聴くために実施された説明会であるため)予定を15分超過して11:45に終了。
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【地域の活動紹介】
北海道原子力防災訓練の問題点

Shut泊 共同報告者:マシオン恵美香・深町ひろみ・小林善樹

昨年10月8日(火)、北海道と泊発電所30km圏内の13町村で実施された原子力防災訓練を参観し、以下のような問題に着目した。

◆訓練の前提となる事故想定の問題

  • 「事故当日の風向き」は南風と設定され、屋外への避難訓練は泊原発の30km圏内の北側6カ町村(泊村、共和町、神恵内村、積丹町、古平町、余市町)の住民約3万9千人の2%に過ぎない776人のみとなっていた。偏西風を考慮すると避難先の小樽、札幌方面の住民にも影響があるため、風向き、避難先の設定は相応しくない。
  • 事故想定が福島第一原発事故に比較して軽すぎる。
  • 震源の想定が内陸であり、津波を考慮していない。

◆実施された原子力防災訓練の中味に関する注意点

  • 避難を誘導する側(自衛隊員など)は防護服・マスク着用だったが、避難訓練参加者[住民]
    はマスクをつけている人さえ少なかった。
  • 障害者などの災害弱者の中でも「要援護者」役は健常な方が代替していたため、実際の避難に必要な本人の練習にはならず体験がなく、災害弱者のためのゆったりした所要時間についての配慮がされていない。
  • 全住民避難のためのバスの確保台数が圧倒的に足りないことが予想される。交通網寸断の際は自衛隊ヘリや船を使うというが、悪天候、地震や津波被害のある場合には確約されない。
  • 避難路の渋滞対策は「コンビ二で水食料提供」、「コミュニティFM局からの情報発信」のみ。

◆事故想定と避難の手順

  • 避難対象はUPZ内の住民のみ
  • 地震、津波、高波、浸水などの被害想定をせず、津波襲来の可能性がある港湾にスクリーニング[体表放射線測定]等の措置のための救護所を設置することは適切か?
  • 隣接する岩内町では屋内退避とするなど、不合理な想定による指示もある。
    経口安定ヨウ素剤

    昨年から9カ町村の役場や施設など13カ所に置かれているが、原発から半径5km圏内の住民にさえ「劇物である」との理由で戸配されておらず、設置場所と配布場所の周知も不十分。服用の指示を出す責任部署、責任者が特定されていない。

    昨年から総数で8万錠を備蓄。「事故発生時には、安定ヨウ素剤を求めるより、むしろUPZ外へ迅速に避難したほうが良い」としている。

◆災害時要援護者支援対策

  • 「有事の際に放射能対策に特化した内容が盛り込まれているか?」「実際に災害弱者の意見を取り入れる形で練られているか?」などの質問に対し、北海道の回答には「無理な移動により命を落とすケースが考えられる重度の災害弱者については、その場に留め置く」という趣旨の文言が含まれている。
    災害時には介護者も共に留め置かれる可能性が懸念される。
  • UPZ圏内の170以上に上る医療機関や社会福祉施設で、まだ具体的な避難計画の策定に至っていない。

◆泊原発の防災避難路について

  • 泊原発は、北海道西部の積丹半島の西側の付け根にあり、半島をめぐる国道229号線は原子炉建屋から370mの至近距離を通っているから、もし原発事故が起きたら、半島北側の泊村と神恵内(カモエナイ)村の住民は国道を北側に、半島を一周して避難せざるを得ない。ところがこの国道は海岸の崖下をたどる道であり、半島先端の景勝地神威岬までの約35kmはトンネルが連続し、海が荒れると通れなくなるし、地震があれば崖崩れも津波も心配。

    神恵内村から山越えで半島の東側に横断する道道998号線(32.5km)もあるのだが、標高700mの峠道であり、豪雪地帯の積丹半島では冬場には通れないことが多く、地震があれば崖崩れも懸念される道だ。残された避難方法は船とヘリだが、荒天になればこれも使えなくなってしまう。したがって、泊村の約千八百人、神恵内村の約千人は逃げ道を失いかねないのだ。これが一番懸念される問題だ。

  • 泊原発の東側の共和町と南側の岩内町からの避難路にも難点がある。東側に国道276号線を通って国道5号線に抜ける道は、卓越する西向きの風の風下方向であり、海岸沿いに南下する国道229号線は景勝地雷電海岸を通るトンネル続きで、荒天時には通れなくなるし、崖崩れの懸念もある。また、東南に向かう道道66号線は標高800mの山道で冬場には通れないことが多い。

福島から福井へ・・・

シンポジウム「福島~こどもたちの今」

日時 2月15日(土)13:30~ (開場13:00)
場所 高浜町文化会館 ホール(福井県大飯郡高浜町立石12-1、TEL 0770-72-2751)
資料代 500円

内容: 上映(約32分) 渡部義弘さん(相馬高校放送局顧問)のお話 ほか

主催・問合せ
 福福ネット 事務局 渡利 與一郎
 TEL 090-9447-6350 メール yoichi@aurora.ocn.ne.jp

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上映作品について(高校生による演劇のDVD収録版です)

福島県相馬高校放送局 制作 「今、伝えたいこと(仮)」

中学卒業時に震災を体験し、高校一年生となった作中の登場人物は、台本、構成、演出を行った、相馬高校放送局員の等身大の姿。タイトルにある「仮」は、彼女たちの思いがこれからも変化してゆくこと、原発事故が未だ収束せず影響が進行形である事が込められている。

初演後、各方面で注目を集め、2012年2月3日には彼女たちを追ったNNN ドキュメント「『今伝えたいこと(仮)』福島・女子校生の叫び」が放送された。2013 年日本ジャーナリスト会議特別賞受賞。

2014-2-15fukui
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関連情報(朝日新聞デジタル トピックス 2012年8月31日)
福島・相馬の高校生ら慟哭の舞台「今 伝えたいこと(仮)」
http://www.asahi.com/showbiz/stage/spotlight/OSK201208310042.html

1月20日(月)午前、再稼働阻止全国ネットワークは規制庁に対し、再稼働に至る手続き、地元の理解に関する質問および要請の交渉を行いました。
当日は、原発立地県から約40名が参加。議員の出席もあり、全国からの訴えの声を届けるとともに、いくつか規制庁の興味深い回答を得ることができ、全国合宿(18日~19日)で確認したように、原子力規制委員会が「再稼働促進組織」であることが一層明らかになになりました。

◆政府交渉の概要

日時 2014年1月20日(月)10時~12時
場所 参議院議員会館B109会議室

出席(規制庁)
布田洋史安全規制管理官補佐、中島和弘政策評価・広聴広報課長補佐、新保一彦原子力防災課長補佐

申入れ者
原発現地(泊、福島、志賀、伊方、玄海、川内)および再稼働阻止全国ネットワーク

主要テーマ 原発再稼働に至る手続きと住民の理解
当日の映像アーカイブ(協力 U PLAN)


原子力規制委員会への質問項目

【1】原発再稼働決定手続きについて
(1)  2012年7月の大飯3、4号機の再稼働に当たっては、原子力安全・保安院の確認、原子力委員会の確認(2次評価無し)、地元・周辺自治体の理解、福井県原子力安全専門委員会の確認、福井県知事の意志確認、関係閣僚会議決定という手続きが踏まれた。昨年9月に規制委が発足し新規制基準施行後初めて再稼働が準備されているが、国全体の再稼働決定手続きを具体的に明らかにしていただきたい。
(2) 原子力規制委員会で新規制基準に対する適合性審査が行われている。規制委員会での適合性審査で合格と確認されるまでの手続きを教えていただきたい。 更田委員(プラント)チームの確認、島崎委員(地震・津波)チームの確認、現地最終確認調査、規制委員会決定という手順で行われているのか確認します。
(3) 地元の理解、原子力災害対策は、適合審査ではどう扱われているのか。

【2】立地・周辺地域の了解について
(1) 原子力規制委員会・規制庁の役割、現地事務所の役割をそれぞれお示しください。
(2) 立地・周辺地域の了解と対象地域の範囲について、30km圏の全都道府県と全市町村を含むのか。了解を得る範囲を規定している根拠は何か。
(3) 福島原発事故の影響範囲は何km圏までであったか確認します。
(4) 拡散シミュレーションのモデル検証はしたのか、風船飛ばしの結果をどう評価しているのか。

【3】自治体の了解を得る方法について
(1) 住民の了解はどのようにして得るのか。 
(2) 漁協の了解はどのようにして得るのか。
(3) 議会の了解はどのようにして得るのか。
(4) 知事・市町村長の了解はどのようにして得るのか。
(5) 泉田新潟県知事が何度も田中委員長との面談を求めたのに、田中委員長は東電社長や自民党塩崎議員とは面会しながら、泉田知事とは一度も会っていません。なぜですか? そのことについての規制委・規制庁の見解を聞かせてください。

【4】防災計画、防災訓練について
(1) 防災計画や防災訓練と規制委・規制庁とのかかわりについてお聞きします。防災指針を作るのは規制委、サポートは内閣府、実施は自治体ですか。どのような役割分担で機能しているのですか。
(2) 地域防災計画は、135市町村のうち122市町村が作成・公表とされているがその進捗状況をお聞きします。
(3) それぞれの住民の理解は得られていますか。安定ヨウ素剤の配布運用について住民の理解は得られていますか。
(4) 避難計画について、6地域(泊、福井、伊方、玄海、川内)の避難計画を簡単に説明してください
(5) それぞれの地域防災訓練の実施状況を教えてください。
(6) 原子力総合防災訓練(川内、10月)について、どう評価・総括していますか。東京からの出張者多数で準備したTV会議が必要な時に機能しますか?
(7) 通遮断や渋滞を考えると要援護者を含め住民避難は不可能ではないか? 
(8) なぜSPEEDI情報を住民に提供しないのか。

【5】原子力安全協定について
(1) 各原発立地における協定の実態を具体的に教えてください
(2) 立地自治体と周辺自治体の安全協定についての考え方を教えてください。
(3) 島根県-鳥取県の協定は重要だが、この実例を各地に広げていますか?
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2014年3月11日、全国一斉ふうせん飛ばしの呼びかけ

再稼働阻止全国ネットワーク 事務局

福島原発事故から2年9カ月たった今も、16万人を超える人々が故郷を奪われたまま、困難な避難生活を強いられています。止まらない放射能汚染水の流出、子どもの甲状腺がんの報告、深刻な被ばく労働、増えつづける原発事故関連死など、原発事故による被害は拡大する一方です。

このような惨状にあっても、安倍政権は、民意を全く無視し、大ウソをつきながら、原発再稼働と原発輸出を強力に推し進めています。またこの国策のもと原子力規制委は、欠陥だらけの「新規制基準」による「適合性審査」を行い、再稼働を速めようとしています。

福島原発事故から3年になる来年3月11日、全国各地で様々な行動が計画されています。その中で、「福島を忘れない」「全ての原発の再稼働を許さない」という私たちの強い思いを、全国一斉に可視化された行動として示すため、全国各地から風船を飛ばすことを呼びかけます。

基本構想は、
・2014年3月11日(火)正午、全ての原発ゲート前(近隣)から全国一斉に。
・エコ風船(生物分解性合成物質を使用)を500~1000個。
・費用は15万円前後(費用の一部は首都圏中心のカンパで補う計画)
・必用な要員は、約15名。 

各団体・グループでご検討いただき、意見交換を行いながら、詳細を固めていきたいと考えています。ご意見やアイデア等をお寄せ下さい。

連絡先 担当:小川正治 メールアドレスyyogw@nifty.com
その他問合せ
再稼働阻止全国ネットワーク 事務局
メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp TEL 070-6650-5549

賛同者を募集します「3・11 大間風船計画」


「大間原発」で事故がもし起こったら
風に乗って放射性物質は何処まで行くんだ

それを、目に見える形で示してみようと思いました。
私たちは、過酷事故による「被害現地の可視化」を試みます!

大間現地から1000個の風船を飛ばします!
使うのは自然界で分解する「エコ風船」

にぎにぎしく、やりたいと思います!
おおぜいの結集を!
そして、お金、たくさんかかります!
皆様のご協力をお願い致します!
原発立地点、全国いっせい統一イベント!
やったこともない世界一危ないフルMOX発電の「大間原発」は
特に注目です
よろしくお願いします。

とき 2014年3月11日(火)正午から(予定)
ところ 大間現地 (詳細な場所は未定)

賛同のお願い
賛同金 個人一口1000円(何口でも) 団体3000円以上
郵便振替口座 口座名 大間原発反対 口座番号 02260-9-125655

※通信欄に「風船」とお書きになるか、メール、ファックスでお知らせください。公表の可否もお願いします。

主催 「大間風船計画」実行委員会
呼びかけ バイバイ大間原発はこだてウオーク、大間原発反対現地集会実行委員会、大間原発に反対する会

問合せ
 大間原発反対現地集会実行委員会事務局(事務局長 中道雅史)
 青森中央郵便局 私書箱17号 『在』出版会・あおもり気付
 電話 080-6041-5089 ファックス 017-742-6728
 メール hankakunen@gmail.com

再稼働阻止全国ネットワークは先日の事務局会議において、長編ドキュメンタリー『 シロウオ ─ 原発立地を断念させた町 』の自主上映運動を行うことを決定しました。大事故が起きる前に原発の建設計画をとめた人々の闘いを、ひとりでも多くの方に観ていただきと考えています。
 問合せ(事務局) メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp

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映画『シロウオ ─ 原発立地を断念させた町』が発表された。

いま全国で16の地域に原発がある一方で、34の地域が原発建設を阻止しているのをご存知だろうか。中でも紀伊水道をはさむ和歌山県日高、徳島県蒲生田の原発建設は、漁民・農民・住民のねばり強い闘いによって、80年代に原発誘致の息の根を止めた地域である。

この映画は、この二つの地域「日高、蒲生田」の人々のインタビューで構成されている。彼らが語るのは、一様に地域の経済的な自立と大衆的な運動がカギだったということ。

いま再稼働阻止に向けた行動が急務だ。そのなかで改めて建設阻止行動の初心を振り返り、原発を拒否する思いをかみしめたい。
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来年1月から先行上映会
 1月18日(土)小金井市民交流センター ※チケット完売
 1月25日(土)横浜市 鶴見公会堂 チケット発売中
 3月23日(日)長野県

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作品紹介 http://www.kasako.com/2013eiga1.html (紹介動画あり)

製作発表リリース(2013.8.27)より

作品概要

今から30年以上も前
原発の危険性に気づいた住民が、
原発計画を反対運動によって
追い出した町のドキュメンタリー映画
東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故により、広く国民に原発の危険性が知れ渡ることとなったが、今から30年以上も前に、「いつか必ず原発事故が起きる。地元に危険な原発は建てさせない」と住民が反対運動を行い、原発計画を断念させた場所が全国に34ヵ所ある。

中でも紀伊水道をはさんで、双方の住民たちが協力し合い、原発計画を断念させたのが、徳島県阿南市椿町の蒲生田原発と、和歌山県日高町の日高原発だ。南海トラフ三連動超巨大地震が心配される中、全国各地の原発再稼働が争点となっているが、なぜ彼らはチェルノブイリ原発事故や福島原発事故が起きる前に、危険性に気づき、反対運動を行ったのか。

当時、反対運動に関わった住民など11人にインタビューを行い、彼らの証言を中心にドキュメンタリー映画として約100分にまとめ、2013年11月末頃に上映を予定している。

原子力規制委員会 委員長 田中俊一様
委員 島﨑邦彦様、更田豊志様、中村佳代子様、大島賢三様
原子力規制庁 長官 池田克彦様、次長 森本英香様

再稼働審査は止めてフクイチ汚染水対策・廃炉化に専念せよ!
UPZ 30キロ、年間100ミリSv 安全、年間20ミリSv 帰還を撤回せよ!

2013 年12月11日 再稼働阻止全国ネットワーク

私達は、原子力規制委委員会に対して、9月11日、9月25日、10月3日に「再稼働審査は止めて汚染水対策に専念せよ!」と訴え、安倍首相のIOC 発言と田中原子力規制委員長のそれに加担する発言を糾弾してきた。

その後も、東電福島第一原発(以下フクイチ)では、放射能汚染水じゃじゃ漏れし汚染水タンクが貯まるばかり。4号炉プールからの核燃料棒取り出し作業が始まる中、現場の疲弊、違法な過酷労働、士気の低下、重大事故発生を私達は懸念している。

一方、フクイチ事故の張本人である東京電力が柏崎刈羽原発6、7号機の再稼働を申請したことに対し、「あれはあれこれはこれ」とは行かないと言いながらも、規制庁・規制委は審査を開始した。更に、規制委は年間20ミリSv の空間線量を持つ地域への住民の帰還を容認しようとしている。今一度、規制委・規制庁の発足とこの1年余りの実施施策を振り返ってみよう。

「原子力マフィア」出身の委員長や委員、原子力安全保安院から横滑りの規制庁職員、元警視総監の規制庁長官で昨年9月に発足した原子力規制委員会は、私たちを欺きながら巧みに既存原発の再稼働を目論んできた。間違いだらけの拡散シミュレーションによる30キロ影響圏設定は何だったのか? 大飯他の活断層現地調査の騒ぎは何だったのか? 規制委員会は、東電福島原発事故状況を明らかにせず水汚染対策・事故収束・事故検証等当然実施すべき手立てをしないままに、次の施策を実施してきた。

① 原子力災害対策基本法の制定と防災計画・訓練の押しつけ、特に30キロ圏への影響範囲の限定
② フクイチ事故検証も不十分なままに再稼働促進の為の大甘「新規制基準」の制定
③ 被曝健康被害について100ミリSv安全、20ミリSv帰還など被害者の被曝を容認する非科学的考え方の提言
④ 外部有識者を入れずに規制委・規制庁のみで「新規制基準」適合性審査の拙速実施

以上の認識にたって、私達は次のことを要請する。

  1. 規制委・規制庁は、福島第一原発の放射能汚染水対策・廃炉化に専念しなさい
    規制委設置法でいう「国民の生命、健康及び財産の保護、環境の保全並びに我が国の安全保障に資する」ために今なすべきことは、放射能汚染水対策と廃炉化を世界の英知を集めて実施することだ。
  2. 規制委・規制庁は、原発再稼働のための審査を中止しなさい
    (1) 発電用軽水型原子炉の新規制基準を破棄しなさい
    (2) 再稼働の為の審査は直ちに中止しなさい
    (3) 特に、柏崎刈羽原発の審査は直ちに中止しなさいフクイチ事故の張本人である東京電力の柏崎刈羽原発6、7号機の再稼働申請に対し、「あれはあれ、これはこれ」とは行かないと言いながらも、10月から非公開で10回もヒアリング、とうとう11月21日には正式に規制委員会の適合性審査を開始した。人間として許されることではない。直ちに、審査を中止しなさい。
  3. 規制委は、100ミリSv/年以下の安全、20ミリSv/年以下の帰還を押しつけるな!
    規制委は二つの検討チームからの提言で、100ミリSv/年以下の被曝で健康リスク増が無いと誤解する文を滑り込ませ、11月19日の規制委で20ミリSv/年以下の地域に被害者が帰還することを容認した。「有意差無し」と「影響なし」とを混同し、被害者の健康よりも「安全・安心」を押しつける非科学的暴挙だ。せめて「チェルノブイリ基準」(5ミリSv/年以上:移住義務ゾーン、1ミリSv/年以上:移住権利地域)を遵守せよ。
  4. 規制委・規制庁は、立地周辺地域の事前了解の対象を拡大せよ、UPZ:30キロ圏を拡大せよ
    島根原発から30キロ圏の出雲、安来、雲南の3市長が要望したように、また鳥取県と島根県との
    覚書にあるように、事前了解の対象範囲を周辺自治体に広げよ。
    また、30キロ圏外でも放射能汚染が発生しうることは福島原発事故が示した。科学的に矛盾だらけの「拡散シミュレーション」で30キロ圏までを防災対象区域としたが、フクイチ事故では30キロをはるかに超えた地域にも放射性物質が拡散され、遠くは静岡県や長野県に放射性物質が到達し、今でもフクイチから40キロ離れた飯舘村が居住制限区域に指定されている。UPZ(緊急防護措置を準備する区域)の対象範囲を拡大せよ。

「国民の生命、健康及び財産の保護、環境の保全」のために規制委・規制庁が今なすべきことは、原子力マフィアの要請に答えて再稼働審査を拙速に実施することではなく、福島第一原発の放射能汚染水対策、収束作業・廃炉対策に専念することである。

以上、規制委員会・規制庁に強く申入れするとともに、後日回答を求める。

再稼働阻止全国ネットワーク
http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/    メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
TEL 070-6650-5549 FAX 03-3238-0797(再稼働阻止全国ネットワーク宛と明記)

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***** もくじ *****

• まえがき
• 現地からの報告(16) 泊、六ヶ所、東通、女川、福島、柏崎刈羽、東海第二、
 横須賀原子力空母、浜岡、志賀、敦賀~大飯、伊方、玄海、川内、島根、大間
• 「再稼働して自殺しなさい」 広瀬隆
• 再稼働のための「原子力規制委員会」 天野恵一
• 日本の原子力発電所一覧
• 再稼働阻止全国ネットワーク連絡先

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福島原発事故は収束に向かうどころか、汚染水漏れ問題は深刻化し避難住民の帰還にも目処が立っていない。
ところが、安倍政権は原発廃炉を求める市民の声を無視し、再稼働を推し進めようとしている。
そんなことは絶対に認めないと、原発再稼働阻止闘争をしている全国の団体が手を携え、ネットワークをつくった。
怒りの声、さまざまな運動などを現地から伝える。

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全国の皆様、四国の皆様、愛媛県内の皆様へ

主催団体:伊方原発をとめる会 (「NO NUKES えひめ」企画委員会)
協力団体:原発さよなら四国ネットワーク、ライブ・アース松山、子どもたちの未来を守る愛媛の会、愛媛県平和運動センター、愛媛労連 他多数

「NO NUKES えひめ」成功にむけて、最終盤のお願い

全国のみなさん、四国のみなさん、愛媛県内のみなさん、
「NO NUKES えひめ」1万人集会を、力を合わせて成功させましょう。
伊方原発が再稼働の一番手にねらわれていることは明らかです。

規制委員会の更田豊志氏は、10月に伊方原発を調査し「非常にいい印象を受けた」と評価し、「伊方原発は重大事故対処設備において先頭集団にいる」とコメントしています。

中村知事は、県の伊方原発環境安全管理委員会に、露骨な再稼働推進論者を任命しました。そして、オフサイトセンター建設を猛烈にすすめています。住民の安全にとって重要な、使用済み燃料庫の対策はあとまわしです。住民避難計画も現実性がないままです。にもかかわらず、再稼働問題は「白紙」と口にしながら、この「白紙」には、再稼働しない選択肢は含まないとまで言っています。

この流れをとめるためには、なんといっても広範な人々の認識の広がりと行動が必要です。

今次集会は、様々な人たちの参加で作り上げてきました。従来の枠を超えた共同です。音楽イベントを重ねてきた若者たち、障害をもつ人たち、お母さんたちとの共同。そして長く反原発、脱原発、原発ゼロで頑張ってきた人たち。力を合わせて、住民が家族連れで参加できる集会として、音楽を聴き、食し、語り合い、アピールする場として準備してきました。最終盤になって、警備の強化の問題もでてきていますが、私たちはこの市民のきわめてあたりまえのイベントを、なんとしても大きく成功させたいと思います。

集会には、日本人初の宇宙飛行士・秋山豊寛さんも参加します。「100人の母たち」で知られる写真家の亀山ののこさんも来られます。沖縄のミュージシャン三宅洋平さんのほか、“しまなみ”の歌で知られる地元のシンガーソングライター松浦優さんも出演します。技術者も運動をすすめて来た人も、作家も政治家も発言します。そして、集会の後には、巨大なデモを市内の北部と南部に展開します。北回りは県庁と城山をぐるっと囲むデモコースです。南回りは、市街中心部を通り、県庁前が終着点です。

今回、圧倒的に多数の人たちの参加で成功させることは極めて大きな意義があります。それは、集会を安定して運営し、そして知事や四国電力に、はっきりと人々の意思を伝えることです。ぜひ、一人でも多く誘い合わせて松山にお越しください。県内、近隣の方々も気軽にお越しください。下記の要領となっています。

心から皆さんのご来場をお待ちしています。合わせて財政も重要です。カンパについても宜しくお願い申し上げます。

【日時】 2013年12月1日(日)10時~16時
【場所】 松山市堀之内 城山公園 やすらぎ広場(中央の芝生公園)
【内容】
第1部 10:00~
ミサオ・レッドウルフ、[音楽]嶋本慶、藤田祐幸、[音楽]松浦優、森井正基(障がい者の立場から)、木村俊雄、渡部寛志(福島から避難した農業従事者)、[音楽]三宅洋平、三宅洋平&山本太郎

第2部 12:30~

鎌田慧、亀山ののこ、[音楽]松浦優、広瀬隆、秋山豊寛、吉川元、笠井亮、[音楽]三宅洋平、山本太郎、須藤昭男(伊方原発運転差止訴訟原告団より)、斉間淳子(伊方原発間近の地域より)
集会決議

サウンド・デモ 14:30~16:00

【カンパの振込先】
 郵便振替 口座番号 01610-9-108485
 加入者名 伊方原発をとめる会