「川内の家」ニュース 80号 2015/10/23

再稼働はしても、川内原発は問題が山積み
監視しよう。ずっと抗議行動を続けよう


川内原発は2機とも再稼動しました。しかし、積み残しの問題は山積みのままです。

「談合」による、主要設備の「5年猶予」
上の写真は、13年4月10日の規制委員会で抗議する人。なぜならこの日、重要な規制項目の実施の「5年猶予」を決めたからです。

内容は、「重大事故に対処するために必要な機能(すべて新規要求)」20項目中、9項目。川内原発で未完成な主要設備の例は――

施設名役割設置状況
免震重要棟事故時の指揮所×
フィルターベント放射能拡散防止×
水素濃度抑制格納容器 爆発防止
水素濃度制御の手法としては、イグニッションで「小爆発」を起こして濃度を下げるというのですが、危なくて仕方がありません。また2号機は「反対」の声を無視し、老朽化した蒸気発生器を交換し ないまま、再稼動しました。

再稼動を早めたい電力会社と、規制委の「談合」によるものと言えるでしょう。

3号機増設の動きを、止めさせよ
次に九電が狙っているのは、3号機(159万kW)の増設です。住民や議会の反対で、いったんは計画が消えました。しかし、1・2号機の再稼動の勢いをかり、増設の動きが出るのは必至です。

原発を「過疎」化が進む町に押し付けるのは、差別です。住民を危険にさらし、町のまとまりを壊し、更に「過疎」化を進めます。みんなで流れを逆に進めましょう。薩摩川内市を、「原発のない町」に作り替えていきましょう。

「川内の家」ニュースは本号で終刊です。
19カ月間たいへんお世話になりました。読者のみなさん、有難うございました。


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