「川内の家」ニュース 78号 2015/10/09

市民へヨウ素剤配布、請願はなんと不採択
再稼働やめろ、九電に総点検を要求しよう


10月9日、薩摩川内市議会・原発特別委員会が開催されました。議題は、全市民へのヨウ素剤の事前配布、速やかな避難訓練の実施の陳情(計5件)です。
ところがこの当然な請願は、すべて不採択。

市民の安全を考慮しない「賛成派」議員
冒頭、佃委員は「市民の安全に関する陳情だから、原発の賛否にこだわらず議論を」、とお願いしていました。

安定ヨウ素剤は、放射性ヨウ素を吸収しないために有効な薬剤です。福島事故では配布が遅れたため、数10倍の比率で子ども達に甲状腺ガンが多発しています。ところが「劇薬だ」などと根拠のない意見が出され、推進派委員の多数で不採択となりました。

川内市では、まだまだ「原発安全神話」が横行しています。それを壊さないため、安定ヨウ素剤の事前配布や、避難訓練はやってはいけないというのでしょうか。まったくネジレています。

「施栓」するだけ? 九電の場当たり体質
一方、九電との交渉では、その「場当たり」体質がはっきりしました。復水器のパイプの穴あきについては「栓をする」だけ。「ネズミを1匹見たら、100匹いると考える」、ということがありません。蒸気発生器のパイプはどうか?

1号機は、老朽化した蒸気発生器を取り替えました。だとしたら2号機でも交換すべきです。旧品をそのまま使いつづけることは、筋が通りません。過酷事故に直結します。

11日から、原発ゲート前で5日間のハンスト抗議行動が始まります。12日には鹿児島で、2000人規模のデモもあります。15日の2号機再稼働に対し、ゲート前でいっしょに「反対」の声をあげましょう。

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