「川内の家」ニュース 77号 2015/10/02
川内原発の運転差し止め訴訟の口頭弁論
「姶良カルデラは巨大噴火の可能性あり」
9月30日、川内原発運転差し止め訴訟の第10回口頭弁論(意見表明)が開かれました。全国から2600人が原告として参加する、マンモス訴訟です。
●カルデラ噴火を「無いこと」にする九電
住民側は、地震学者の常識を紹介しました。「巨大噴火になるかどうかの前兆は、1カ月位前にならないと判らない」――ということ。
九電は「ずいぶん前から判るから、核燃料の撤去は可能」と言っています。しかし根拠がありません。撤去先の施設さえ決めていないのが実情です。これでは大噴火と原発事故のダブル災害が勃発することになりかねません。
一方、川内市の防災対策も、いい加減です。9月17日に開かれた「出前講座」で市職員は、「木造家屋内にこもれば、放射能はたいしたことはない」と主張しました。「木造家屋は、放射能の遮断で60%減の能力があるから、屋内避難で大丈夫」と言うのです。しかし原子力規制委員会の資料では、たったの10%でしかありません。
まったく、ウソで固めた再稼動の動きです。
●11日から原発ゲート前ハンストも始まる
鹿児島の「3・11実行委員会」は、10月12日午後1時から鹿児島駅前で大集会をもち、2000人規模のデモを行います。
「原発再稼動『不同意』住民の会」は、15日と言われる2号機再稼動に反対し、ハンガーストライキ(断食)を開始します。ゲート前で日夜、座り込みます。応援してください。
今後10年も20年も、原発事故が起こらないか心配し、緊張して暮らすことは考えられません。いま、ここで、いっしょに「2号機再稼動反対」、「1号機も止めろ」と声を上げましょう。
川内原発2号機再稼働を許さない!10.12全国集会(鹿児島)
九州川内訴訟 原告団ホームページ
http://sendai-balloonpro.jimdo.com/