「川内の家」ニュース 72号 2015/08/28

さっそく復水器配管に穴があき、海水が混入
九電は1号機を止め、すぐ総点検を行え


8月11日、川内原発再1号機が再稼動、14日から発送電を開始しました。さっそく、周辺住民を不安にさせる出来事が発生しています。

16日には、数時間にわたり水蒸気を放出。原発に問い合わせても「水蒸気の放出」と答えるだけ。(右写真)。実際は、どうやら再循環ポンプのテストにともなう放出だったようです。20日には復水器に海水が漏れ出しました。

タービン建屋側で「手抜き」してきた九電
1号機は83年の初臨界(制御棒を抜く)から30年以上たった老朽原発です。また運転停止から3年、劣化が進んできました。

そのかん九電は、「止める」、「冷やす」、「閉じ込める」という、格納容器側の事故対策に専念してきました。今回の海水漏れや、いまさらながらの再循環ポンプのテストは、いずれもタービン建屋内の出来事。そこでの「手抜き」が、再稼動させてみて判った、という事態です。

しかし原発は、1つの巨大システム。小さな穴から全体が壊れ始める、ということもありかねません。

川内1号機の運転を、直ちに止めろ
九電がやるべきことは、直ちに1号機の運転を止め、総点検を開始することです。

九電は、ろくな耐震補強もしないできました。規制委員会はいい加減な工事計画を黙認しました。またその検査は、再稼働の日程ありきの手抜き検査でした。そのツケが住民に回ってこようとしています。

住民の生命・財産をかえりみない再稼働に、ストップをかけましょう。8月7日から11日までの5日間連続の抗議―阻止行動は、再稼働の動きに強い圧力をかけました。「頑張れば、次は止められる」、という自信もつきました。

原発を監視し続けましょう。何かあれば抗議しましょう。2号機の再稼働は10月中旬と言われています。老朽化した蒸気発生器のまま(注1)の2号機。その再稼動を、今度こそ止めましょう。

注1:2号炉の蒸気発生器の取り替えについて、九州電力は平成21年9月に「実施予定」と発表しましたが、取り替えは未だ実施されていません。
薩摩川内市・原子力安全対策連絡協議会(H26年2月3日 開催)の議事概要 P.2
http://www.city.satsumasendai.lg.jp/www/contents/1364888246062

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