「川内の家」ニュース 62号 2015/06/19

県の原子力防災訓練は、原発の再稼働後?
学校は、屋内退避と生徒引き渡しだけ?


九電は7月4日に原発に核燃料を入れ、8月中旬にも再稼動という計画を出しました。運転が始まれば心配なのは原発事故。1号機は1983年に運転開始。それから1カ月強で、冷却水ポンプの故障で停止事故を起こしました。

再稼動優先、訓練は後というのは本末転倒
ところが県は、原子力防災訓練の見送りを決めました。九電が再稼働準備で忙しいので、再稼動後に行うというのです。防災体制もないのに再稼動というのは、本末転倒。

また薩摩川内市は、学校の防災訓練だけはやるとのこと。しかし児童の屋内退避と、父母による引き取り訓練のみ。やる気のない姿勢と言うしかありません。

問題なのは、市の原子力防災計画それ自身です。まず5キロ圏からという2段階作戦。しかし30キロでは、線量が500マイクロシーベルトになったとき避難開始という計画(市の資料)。福島の車での避難は、ほぼ時速1キロの大渋滞でした。24キロ逃げるとすると、累積被曝量は約7ミリシーベルト(左表)。これは最良の状態での計算ですが、それでも原発労働者の被曝の7年分。一方、一般人の線量限度は年間1ミリシーベルトと決まっているのです(右図)。安全確保が成り立っていません。

再稼動「不同意」の声を上げましょう
6月28日(日)、再稼動「不同意」住民のデモと、九電への申入れが行われます。呼びかけ人は100名超。半数以上が薩摩川内市の住民です。地元から、新しい声が上がり始めました。30キロ圏住民も合流します。老いも若きも、一緒に参加して「反対」の声を上げましょう。

6月28日(日)10時 久三崎公園集合
集合後、すぐに原発正門前までのパレード → 九電に再稼動「不同意」申入れ書の提出

indexへ戻る