「川内の家」ニュース 57号 2015/05/08
再稼動反対60%、避難は困難57%
県民の意思を、原子力ムラは無視するな
伊藤知事は県議選のあと、「川内原発再稼働が争点にならないよう、県の『同意』を急いだ」と言いました。それでは原発再稼働は、争点ではなくなったのでしょうか?
●ムリな計画、ドロナワ対策は、安全性無視
とんでもありません。『南日本』の世論調査では、「再稼動反対」も「避難は無理」も約6割。昨年同時期の調査結果と、ぴったり一致しています。争点でなくなったのではなく、あいかわらず再稼働や避難への心配は強いのです。
それどころか心配事は増え続けています。九電は7月にも再稼働と打ち上げました。しかし規制委員会が行う「使用前検査」は、まともな検査ができないような、過密スケジュール。火山対策など、過酷事故につながる項目についても10分で終えるような、「見学」レベルの計画だったのです。
規制委も怒りだし、九電はドロナワで要員を4倍に増やしました。無理な計画は安全性の無視です。
●5月27日・九電交渉、313キロデモに注目を
「原子力ムラ」のなれあいをあてにした計画、ドロナワの対策――。それでも最終的に、再稼働のボタンを押すのは九電です。
鹿児島の「3・11集会実行委」が行った「30キロ圏の全自治体で、九電主催の『安全説明会』を開け」の署名運動は、ゆうに10万筆を越えています。5月27日には2回目の交渉を行い、署名も提出します。九電の会社としての責任を問いただしましょう。
またその交渉に向け、鹿児島・照国神社から九電本店まで、313キロのデモも5月16日にスタートします。住民の合言葉は、「九電に再稼働のボタンを押させない」――です。