「川内の家」ニュース 50号 2015/03/20

九電に原発再稼働の、スイッチは押させない
事故が起こることを前提とは、住民無視だ


3月18日、九電・山元副社長が薩摩川内市議会の原発特別委員会に出席しました。安全対策はまだ途中と報告しながら、前日には規制委に7月再稼動の申請を出していたのです。

一方、内閣府から出向した県職員は避難計画を説明していましたが、訓練を重ねないと実効性は向上しないという姿勢でした。なぜわざわざ避難訓練をやらされ、事故時、逃げまどわなければならないのでしょうか。

再稼働が先、避難訓練が後というのは逆
先に再稼動、後に避難訓練というのは、住民の生命・財産の軽視というしかありません。しかも九電は、「事故の未然防止ではなく、事故後の被害の緩和」へ、方針転換しています。

福島原発事故が起こったことを逆手にとったこの言い方は、一見、現実的であるかに聞こえます。しかし原発事故の過酷さ、被害の広範さを考えれば、「継続的な改善」とは美辞麗句。九電という一営利企業の儲けのため、いつまでたっても不完全で危険な巨大システムを、続けさせてはいけません。核のゴミも10万年単位で放射能が残りつづけます。

川内でまず、「再稼働の嵐」を止めよう
九電のたくらみに対し、鹿児島中央駅前広場で3月15日、賑やかなコンサートと集会が行われました。その後、元気に1800人の人たちが雨中のデモを行いました。再稼働反対の先制攻撃です。

再稼働は7月――。まだまだ時間はあります。再稼働を推進する「原子力マフィア」に対し、怒りの声ぶつけましょう。再稼動を許さないという意志を固めましょう。そして自分の体を彼らの前に登場させましょう。人間の登場こそが、九電にとっての「事件」です。

「再稼働の嵐のトップバッター」と言われては、末代まで鹿児島―川内の恥です。

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