「川内の家」ニュース 49号 2015/03/13

福島原発事故から4年。何も解決してない
九電と政府は、川内原発再稼働をやめろ


あの「3・11」の日から、もう4年がたちました。しかしまだ、県外避難を続けざるをえない人が12万人を越えます。東電は補償を約半分に値切り、政府は住民帰還を強制しています。放射能がまだ高い地域への帰還は、住民の健康をないがしろにするものであり、生活を再建できる見込みも立ちません。

事故の発生を、前提にしている九電
東電の社長は3・11に当たり、改めて「謝罪」しました。しかし汚染水は垂れ流し、原発労働者の危険手当のピンはねは黙認――。とても反省しているとは思えません。政府も、「国の責任で復興」と言っておきながら、復興事業の予算を被災した市町村に押し付けようとしています。この気運をうけ、電力会社も増長し始めました。

九電の社長は、「事故の未然防止ではなく、事故後の被害の緩和」と、方針転換を表明しています。しかしその内容は、事故が起こっても原発に水をかければOK、出てくる放射能による健康被害はない、といったもの。3・11前の事故は起こらないという安全神話を、新しい安全神話に置き換える、なめた態度です。

九電に、命や財産をあずけられない
3・11後の福島での避難を思い出しましょう。何も持ち出せず、放射能をかぶりながら30時間の避難。人権無視の避難所での生活――。

3月8日、東京では2万人を越える人々が首相官邸と国会を包囲しました。全国各地で「再稼働反対」、「原発廃炉」の声が響き渡りました。鹿児島―川内の私たちも、福島を忘れず、再稼動反対の意志を示しましょう。金儲けのため川内原発の再稼働を狙う九電に、私たちの生命と財産をあずけるわけにはいきません。

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