「川内の家」ニュース 28号 2014/10/10

最後は「原発推進期成会」会長のヤラセ発言
インチキな「説明会」での再稼働は許さない


10月9日の規制庁の「説明会」(主催:鹿児島県)には、1,000名以上の方々が参加しました。でもそのうち7~8割は、原発関連企業の動員だったのではないでしょうか。バスで乗り付けた関連企業もありました。

市内・全県から集まった人々は、再稼働反対の横断幕を広げ、「質問時間30分は短すぎる」、「討論集会を開け」と訴えました。

「事故は起こらない」、とは言わない規制庁
規制庁の説明は、結局は「規制委員会がちゃんと審査したのだから、原発は安全」ということ。とはいえ、「事故のリスクを最小にした」と言っても、「起こらない」とは保証しません。

それに対し市民からは、①福島の事故はいつ収束するのか、②原発の耐震基準は低すぎる、③核のゴミをどこで受け入れるのか、④避難計画は住民を守らない――など、9人の質問が相次ぎました。
そのなかで規制庁は、「原発の耐震強度は、まだこれからデータをチェックするところ」、と回答しました。

「ヤラセ」発言で終わる説明会って、何?
ところが最後に指名されたのは、原子力期成会(※)の会長。「規制庁の説明はとても良かった。原発の安全性が理解できた。再稼働を推進して欲しい」、と原稿を読み上げるのです。

推進派に動員された人々から大きな拍手がおこり、それで閉会という次第です。これは全くの「ヤラセ」発言。玄海原発と一緒です。「説明会」自体がインチキだったことが判ります。

 (※原子力期成会とは:薩摩川内市 原子力推進期成会、市ホテル旅館組合や県建設業協会川内支部など地元の72団体が加盟する。今年3月議会において「原発再稼働を求める」陳情を提出した。)

原発と私たちの生活とは、共存できない
「説明会」は、少しも安全・安心を感じさせるものではありませんでした。逆に「ヤラセ」が無ければ終わらないような説明会は、規制庁や県・市のウソと、アセリを感じさせます。

もっと県や市を追い詰めましょう。耐震工事も未完成な原発の再稼働と、私たちの生活とは両立しません。

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