「川内の家」ニュース 22号 2014/8/29

知事「要援護者の避難先を決める必要なし」
避難は無理、再稼働を止めて命を守ろう


原発がなければ、原発事故は起こりません。再稼働しないで止まっていれば、事故の危険性は低くなります。

仮に再稼働し、事故が起こったら、要援護者はどんな境遇に置かれるでしょうか。上の写真は福島原発事故後の様子です。無事に避難できたとしても、体育館のような所でベッドに寝た切り。一人ひとり違う体調に対し、適切な介護が行われる保証はありません。

要介護者の避難先は、パソコンで検索?
そもそも県知事は、要援護者の避難先をちゃんと決めておく必要はない、と言っています。国もそれに同調しました。

コンピュータ・システムを作り、どこの施設に空きベッドがあるか検索、そこへ行けばよいと言うのです。ホテルの予約とは違います。そこへ行けば、自分に合った介護や治療を受けられるかどうかが問題です。なんたる無責任!

平常時でさえ、救急車が交通事故にあった人を搬送しても、医者がいない、ベッドが空いていないとタライまわしにされ、亡くなったりしているのです。

一年で54人も自殺する、ひどい避難生活
要援護者でなくても、故郷を離れ、人権無視の長い避難生活のなかで、命が失われます。

8月26日、裁判所は東電に対し、避難後に自殺した女性の家族に4,900万円の賠償を命じました。高いストレスのなかで「うつ病」を発症、一時帰宅した先で焼身自殺したのです。自殺者は、昨年6月からで54人に上りました。 命は賠償金では帰ってきません。原発再稼働を止め、原発を無くす行動が必要です。

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