「川内の家」ニュース 8号 2014/5/23

川内原発の地震対策工事は、まだ未実施
福島の事故原因は地震だったのに、なぜ?


5月15日、薩摩川内市議会・原発特別委員会(※)は、九電の山元副社長などを参考人として呼び、報告を受けて質疑を行いました。翌日の新聞は、そろって「夏の再稼働厳しい」といった見出しの記事をのせました。
でも最も重要な証言は、「地震対策の工事はまだ実施されていない」、ということだったのではないでしょうか(佃議員質問への回答)。

福島原発事故の真因は、地震だった
東電は事故原因を、「想定外」の高さの津波だったと言っています。しかし津波がやってくる前に、すでに福島原発に異常が発生。事故が始まっていたことが、東電のデータから判ります。配管の破断などが起こっていました。

九電は、基準地震動(設計の基準となる地震の強さ)を620ガルに引き上げました。それによって規制委員会から、「再稼働トップバッター」に指名されました。ところが耐震性を高める工事は、まだ建屋や装置の今の耐震性をコンピューターで確かめる段階。「シミュレーションがいつ終わるか判っていない」、という証言が飛び出したのです。

原発を作り直すような工事は中止、廃炉へ
本当かどうか判りませんが、九電は「火砕流が原発に到達するようなカルデラ噴火は、数10万年に1回」、「数10年前に予知できる」とのこと。でも、従来の基準地震動を超える地震は、2000年からの10年で、日本で7回。

ほとんど原発を再設計し、作り直すような耐震工事が必要なら、廃炉にした方がマシです。九電も、「この夏の電気は足りる。3%の余裕あり」、と言っていました。

(※)川内原子力発電所対策調査特別委員会
http://www.city.satsumasendai.lg.jp/www/contents/1385598209471/index.html

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